■「済州は謝った」は、やっぱり嘘ニュース

 まず本題に入る前に、川崎フロンターレのサポが旭日旗をかかげて応援したとして、アジアサッカー連盟(AFC)から無観客試合と罰金のペナルティが川崎に課せられた事件の続報をお伝えしておきます。

14日、川崎は自らに対する処分は不当なものだったとして、AFCに対し不服申し立てを行ったことを発表しました。

この「旭日旗問題」については、当ブログでも何度か詳しく取り上げました。


当ブログ過去記事・旭日旗問題を考える(その1)) 

当ブログ過去記事・旭日旗問題を考える(その2)) 


5月に川崎がAFCに質問書を送り、今月4日に回答が来て、その内容に納得できないとして不服申し立てを行ったとのことです。

この問題は、ACLで川崎と対戦したサムスン・ブルーウイングスのサポーターが試合に負けた腹いせにアウェー側スタンドに乱入し、川崎サポに暴力を振るったことを帳消しにするために、そしてあわよくば川崎から勝ち点を剥奪して、サムスンがACL決勝トーナメントに進出できるように仕組まれた可能性があり、川崎を全面的に応援したいと思います。

ところで最近、九州にある「宗像・沖ノ島と関連遺産群」が国連のユネスコから世界遺産に認定されましたが、日本側がユネスコに提供した写真に、宗像大社のお祭りに旭日がデザインされた大漁旗をかかげて祝っている漁船が写り込んでいて、「けしからん」と韓国の代表団が大騒ぎをしたそうです。

http://www.sankei.com/life/news/170710/lif1707100012-n1.html

しかしこれこそ、昔からおめでたいイベントがあったときに、あるいはこれからおめでたいイベントが起こるように祈って日本人が旭日デザインの旗をかかげてきたこと、「旭日デザインは人種差別のためのもの、侵略戦争のためのもの」という韓国側の主張が間違っていることを示す動かぬ証拠です。

これを使ってフロンターレも日本サッカー協会(JFA)も日本政府・外務省も堂々と韓国人のウソをあばいて行って欲しいです。

 それでは本題に移ります。

5月31日に行われたACLの浦和レッズVS済州ユナイテッドの試合において、済州の選手が試合に負けた腹いせに浦和の選手に殴る蹴るの暴行を加えるというとんでもない事件が起こりました。


当ブログ過去記事・済州(チェジュ)の蛮行) 


ところが済州の選手たちをはじめ、韓国社会のほとんどにおいては「済州を挑発した浦和が悪いのだから殴られて当然だ」という、「盗人猛々しい」としか言いようがない世論であふれかえっていました。

しかし、日本側のほとんどのマスメディアは、そうした事実を日本国民に知られてはマズイかのように、「済州はちゃんと日本側に謝った。だから許してあげようよ」みたいなフェイク(嘘)ニュースばかり盛んに流していたのです。

ひどいものになると元プロ野球選手の張本勲氏やサッカージャーナリストの加部究氏のように、「浦和が勝者にふさわしい態度を取らなかったから」という理由で、済州の選手の暴力行為を正当化したり、まるで殴られた浦和の選手の方に非があるかのような暴論までとなえられていました。

しかし、日韓戦となった1993年ワールドユース・アジア最終予選の準決勝で、試合に勝った直後に韓国U-19代表チェ・ヨンス(現・中国リーグ江蘇蘇寧監督)が勝ち誇ったようにボールを日本ベンチに蹴りこんだのは有名な話で、そのとき「韓国代表は勝者にふさわしい態度ではなかったから日本人選手から殴る蹴るの暴行を受けてもしかたがない」みたいな主張を日本の新聞・テレビがしていたとは寡聞にして知りません。当時U-19日本代表監督だった西野さんだって、あの時のことよく覚えていますよね。

そうした中、済州の選手が来日して浦和の選手に謝罪するという話がもちあがり、当研究所は、浦和の関係者は絶対に済州の選手と会ってはいけないという記事をアップしました。


当ブログ過去記事・阿部選手は絶対に済州の選手と会ってはいけない) 


この記事を書いた理由は、済州の選手に反省の色がまったく見られず、「自分が悪いなんてサラサラ思っていないけど、FIFAやAFCから処分を受けないようにポーズだけでも浦和に謝罪しておくか」という、ゲスな魂胆がミエミエだったからです。

実際、済州の選手が来日する前にAFCから済州に罰金や出場停止などの処分がくだされたので、そんな話はきれいサッパリ無くなってしまいましたよね。逆に「自分たちはぜんぜん悪くないのだから処分を取り消してくれ」と済州がスポーツ仲裁裁判所に訴えるという話さえ出ています。

済州ユナイテッドはAFCから罰を受けたくない一心で、嘘の謝罪をしようとしていたことがこれで証明されてしまいました。日本の多くのメディアが流していた「済州はちゃんと心からの謝罪をしている。だからもう許してあげようよ」というニュースが嘘だったことも。

国際ルールを破った韓国のサッカー関係者が嘘をついて処罰を逃れようとするのは、これで三度目です。

アジアカップ2011で韓国代表のキ・ソンヨンが、日本人を猿とあざける人種差別パフォをやって、「スタジアムに旭日旗があったからやった」→「自分がプレーするスコットランドリーグで人種差別を受けたから、その報復としてやった」→「やっぱり、スタジアムに旭日旗があったからやった」などと、嘘の言い訳が二転三転したのが一度目。

2012年ロンドン五輪の3位決定戦で、パク・ジョンウが五輪憲章違反の政治的メッセージをかかげた時も、自分たちが悪いことをしたという反省の気持ちはサラサラ無かったのに、IOCから銅メダル剥奪の処分をくだされたくない一心で、韓国サッカー協会(KFA)がJFAにポーズで謝罪したのが二度目。

そして今回と、韓国人の国際的な信用を自分たち自身でおとしめるような行動ばかりしています。

 これに関連して、浦和や川崎がここまで韓国人サッカー関係者からひどいことをされているのに、Jリーグ各クラブが韓国人選手を続々と獲得しており、強い違和感しか感じません。

浦和に暴力を振るった選手と、他の韓国人選手あるいは監督は違うというのであれば、その証拠をみせてもらう必要があるのではないでしょうか。

済州の選手が浦和に暴力を振るった後、Jリーグに所属する韓国人選手あるいは監督から、済州の暴挙を非難するコメントが一切出てこなかったことが不思議でなりません。

韓国人の選手・監督のうち、済州による暴力行為を非難するコメントを正式にマスコミに発表した人だけをJリーグに受け入れるようにし、逆に済州の暴力行為を見て見ぬフリをしてノーコメントを貫いたり、少しでも暴力を肯定するような言動をした韓国人サッカー選手・監督は始めから獲得しない、既にJリーグにいる人物に対しては反スポーツ行為を賞賛したとして即刻解雇もしくは契約更新を拒否すべきです。

韓国人選手あるいは監督にも「思想・表現の自由」があり、日本以外のサッカークラブと契約する自由はあります。

ですから「浦和の選手をぶん殴った済州の選手は正しい」と考え、そう主張する自由はありますし、済州のプレーヤーの暴力を賞賛してJリーグ各クラブとの契約を拒否し、世界の他のクラブでプレーする自由がいくらでもあります。

しかし、浦和の選手に殴る蹴るの暴行を加え、日本のサポーターの気持ちを深く傷つけた済州の行為を肯定しながら、日本のサポーターが支払ったチケット料金から高額の年俸を受け取り、Jリーグでプレーし続けることは、たとえ相手が誰であっても絶対に許されることではありません。

いつ自分たちが被害者になるかわからないのですから、浦和・川崎以外のJリーグ各クラブも「自分たちには関係ない」じゃなくて、AFCから課された理不尽なペナルティが撤回されるように浦和や川崎に全面協力してあげるべきです。

もちろんJリーグ機構やJFAも浦和や川崎を全力でバックアップするべきでしょう。

けっきょく旭日旗事件も浦和に対する暴行事件も、サッカーで言うところの「シミュレーション」なんですよ。

相手チームが守っているゴールの前にあるペナルティエリアの中で、対戦相手からファールを一切受けていないのに自分から倒れた上で「相手に足をひっかけられた」などと嘘をついて同情を誘い、審判からペナルティキックからのゴールをもらおうとする行為がシミュレーションです。

かつてはシミュレーションに対する罰則がなく、「レフェリーがだまされてPKを取ってくれたらもうけもの」とばかりに、やりたい放題だったのですが、今ではひきょうで悪質なプレーであるとして警告の対象となります。

すべてとは言わないにしても、多くの韓国人は「差別のシミュレーション」の天才と言えます。

自分たちが何らかの利益を得るため、あるいは自分たちに罰がくだされるのを避けるために、実際に差別されたわけでもないのに、「自分たちは誰それに差別されたかわいそうな被害者です。同情してください。私たちにカネをください。悪いヤツを罰してください」と嘘をつくわけです。

川崎相手には今のところそれが成功し、浦和に対しては半分成功・半分失敗となりました。

(AFCから川崎に罰金が課されて旭日旗が使用禁止となり、済州には罰金処分がくだされたが、暴行を受けた被害者のはずの浦和にも罰金が課された)

サッカーの試合中と同様に、実社会でも「シミュレーション」をした者には厳しい罰が与えられなければなりません。そのようなひきょうな行為を肯定した者も同罪です。

済州の暴力を肯定する韓国人選手・監督はJリーグクラブで採用しない。これが悪質なシミュレーションに対するレッドカードです。

どういうわけか、この日本には韓国人のシミュレーションを正当化したり、積極的に応援しようとする新聞・テレビの記者がたくさんいます。

そういう人たちは「差別のシミュレーション」をした人の主張がまるで正しいかのようなフェイクニュースを日本の市民に向けて盛んに流し、年々それがひどくなる一方です。

メディア・リテラシーという言葉が日本で使われ始めてから久しいですが、新聞やテレビは必ずしも100%正しい情報を伝えているわけではないということを、私たち自身が良く知っておかなければなりません。

日本国憲法では主権を持つのは国民と定めており、新聞やテレビといった「第四の権力」を私たち市民がしっかり監視して、その暴走を防がなくてはいけません。健全な民主主義の発展のためにも、市民が書くブログというメディアの存在は非常に重要だと考えています。

最近、世界で「ポリティカル・コレクトネス」(政治的正しさ)という言葉が流行していますが、それを悪用する人が増え、逆にこの世界を住みにくいものにしてしまっています。

韓国人サッカー選手にしろ、日本の新聞・テレビにせよ、他人に無実の罪を着せるような嘘をついた人間が嘘をつきっぱなしで何の罰も受けず、いくらでも嘘を重ねていくことが許されるという世界の現状を私たち市民の手で変えていくことが、真の「ポリティカル・コレクトネス」につながるのです。



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■イラク戦「外伝」

 引き分けに終わったイラク戦から一週間以上たちましたが、試合が終わってしばらくたってから、監督が試合の直前や試合中に選手たちに出していた指示の内容のような、非常に重要な情報が出てくることがしばしばあります。

あるスポーツ専門紙から、ハリルホジッチ監督が代表選手たちにハードなトレーニングをさせすぎて、それがシリア戦・イラク戦で故障者が続出した原因ではないかという疑問が提起されています。

http://number.bunshun.jp/articles/-/828296

その記事を読むまで知らなかったのですが、ハリル監督はイラク戦に向けた2週間近い合宿中に、相当ハードな走り込みを選手たちにやらせたそうです。

しかしサッカー選手のコンディション調整法の常識として、1シーズンを乗り切るための持久力を養う目的で肉体に高い負荷をかける走り込みのようなトレーニングは、シーズン開幕前のオフ期間中に行うべきものであり、シーズン中は疲労回復をうながすためのジョギング以外、ハードな走り込みは避けるものです。(レギュラーポジションが取れないなどといった理由で、試合出場機会の少ない選手は除く)

運動をすることによって疲労が蓄積したり、筋肉の細かい破壊が起こったりしますが、肉体による回復が追いつかないほどハードなトレーニングを続けてしまうと、大きなケガの原因になりかねないからです。

特に、1年に及ぶハードなシーズンを終えたばかりの欧州組に厳しい走り込みを課すのは、無謀な行為と言えるでしょう。

実際、37℃以上という酷暑のなかでのゲームとなったイラク戦において、欧州組の久保・酒井宏両選手が相次いで負傷したことも痛い失点の原因となり、当初予定していた追加点をあげるための交代選手も使えず引き分けに終わってしまったのは不運だったという報道もありましたが、シリア・イラクとの2連戦でケガ人が続出したことは、直前合宿におけるハリル監督のまずい練習プランによって起こるべくして起こった可能性が高いです。

そのシリアとのテストマッチから久保選手の動きが重く、相当疲れているように見えましたし、昨年11月サウジ戦直前にやったオマーンとのテストマッチでも、原口選手が初めからヘトヘトの状態でピッチに入ってきて、「何かがおかしい」とは思っていました。

当時原口選手はW杯予選3試合連続ゴール中で、ハリルジャパンの事実上のエースFWだった時期です。今月のシリアとのテストマッチ時においては、調子が下降ぎみだった原口選手に代わり、予選2試合連続ゴール中の久保選手が、エースFWになっていました。

エースFWに強い期待をかけるあまり、ハリル監督がハードな練習をやらせすぎて、本番の試合で使いものにならない状態にしてしまったのではないでしょうか。

もしそれが事実だとしたら、ハリル監督には科学的かつ効果的なトレーニングを実施するための知識が欠けています。

当研究所だって、本当はハリル監督の良いところをほめる記事を書きたいのですが、サッカー監督としての能力を疑うようなところばかりが目についてしまいます。

さらに、シリア戦前後の記者会見で「戦術トレーニングをやる時間が1日しかなかった」「オートマティズム(選手の連動性)を高める時間が少なすぎる」と言っていましたが、日本代表監督に就任してから2年もの時間がありましたよね。

代表チームはW杯の開催サイクルに合わせて4年スパンで強化が行われますが、実際に活動できる日数はそれほど多くありません。

ですから、W杯の開幕ゲームから逆算して長期計画を立てて、攻守両面での組織力やオートマティズムを高めるトレーニングをやったり、若手に実戦経験を積ませたりして育成していくのが、プロの代表監督としての仕事なのです。

ハリル氏の場合、2次予選から目先の試合に勝つことだけを考えて、過去の実績を持つベテラン偏重の選手起用をしたり、中盤でパスをつないで失点することを恐れ、リードしたらひたすらロングボールを放り込む「タテポンサッカー」をやってきたから、W杯開幕が1年後に迫っているにもかかわらず、オートマティズムの欠如に大慌てしているのです。

8月31日になって「夏休みの宿題がぜんぜん終わっていない」と騒ぎ始める小学生じゃないんですから。


当ブログ過去記事・二手三手先を考えてサッカーをするということ(その1)) 

当ブログ過去記事・二手三手先を考えてサッカーをするということ(その2)) 


ハリル監督は毎度毎度ハッタリで、「私には最低2つ以上のタクティクス(戦術)がある」と言うのですが、フォーメーションや先発メンバーを大きく変えることはあっても、攻撃では「タテポンサッカー」しか見たことがありません。

本大会まで監督をやるつもりなら今からでも遅くはないので、オートマティズムを高めるようなトレーニングを開始するべきです。

代表選手たちも、監督の指示を鵜呑みにするんじゃなくて、ゲーム中に自分たちの頭で考えて戦術を選択できるようになることを強く求めます。

このイラク戦も、日本が前半8分に先制したあと、自陣に引いて「タテポンサッカー」をやり始めたらイラクに押し込まれて防戦一方になったのですから、「無失点で抑えていればOK」じゃなくて、イラクの攻勢をしのいだあと、先制ゴールをあげたときと同じようにバックラインを押し上げてパスサッカーで追加点を狙わないと。

ともかくハリルジャパンの最大の弱点は監督でしょうね。

 37℃の酷暑の中で、現地時間17時キックオフというのも強い疑問が残りました。

試合直前に、停電のおそれが「わずかながら」あるので、日没前のキックオフとなったという報道がありましたが、過去にU-16アジア選手権決勝をナイトゲームでやった実績がある以上、にわかには信じられません。

UAEやカタールのような金満産油国はお金に困っていないので、自分たちがプレーしやすい夜に試合を組みますが、イラク・シリア・ヨルダン・イエメン・アフガニスタンなどのように、金銭的余裕がない中東諸国はジャパン・マネーにつられ、日本国内で高いTV視聴率が見込める夜7~11時(現地時間では昼から夕方)に、日本とのW杯予選試合が組まれることが圧倒的に多いです。

事実、ブラジルW杯アジア最終予選でもイラクとやっていますが、2013年6月にやったイラクホーム扱いの試合は、停電の心配が無い産油国であるカタール開催だったにもかかわらず、現地時間17時30分キックオフだったことを忘れるわけにはいきません。

結局、日本でのTV視聴率を最優先させた結果、37℃という過酷な環境で日本代表選手に試合をさせてケガ人が続出し、ロシアW杯へ行くための勝ち点まで失ってしまったのですから目も当てられません。

これについては当研究所が、この予選が始まる前から警告していました。


当ブログ過去記事・アジア最終予選の組み合わせ決定!) 


この時期のテヘランは寒暖差が激しく、日中は37℃以上の酷暑となりますが、日没後は25℃以下まで気温が下がりグッと過ごしやすくなりますので、キックオフを3時間遅らせるだけでこの試合の結果に大きな違いが出た可能性があります。

もし日本代表がW杯行きを逃せば、我々サポーターが深く失望するのはもちろん、広告代理店もW杯での代表戦中継においてTVコマーシャル枠を販売する機会を喪失することになりますし、テレビ局もスポーツ新聞も売り上げが激減して誰も得をしません。

今でも代表戦中継を取り仕切っているのは電通さんだと思いますが、何が本当の利益なのか良く考えて、中東での代表選キックオフ時間を選んで欲しいです。

特にサッカー選手は生身の人間なのですから、「鬼十則」を押しつけるのはやめて頂きたいです。

 というわけでイラク戦の「外伝」をお届けしてきましたが、日本サッカー協会は、ハリルホジッチ監督続投で行くことを決めたようですね。

現在首位を走っているチームの監督を代える必要がどこにあると言う人もいるようですが、最終予選全10試合が終わった時点での順位が重要なのであって、今の段階で何位だとかはあまり意味がありません。

実際、次に当たるオーストラリアは日本が勝ち点1リードしているものの、最終戦はタイとのホームゲームで勝ち点3が計算できるので、日本戦は引き分けでも良しという考え方もできます。

日本が最終戦で当たるサウジは、日本との試合前にUAEとのアウェー戦を残していますが、もしそのゲームに勝ってしまうと、日本がオーストラリア戦でW杯行きを決められなかった場合、サウジはホームでの最終戦は引き分けでもW杯出場、日本はグループA3位とのプレーオフ行きとなってしまいます。

オーストラリア・サウジ両国が必ず守備を固めて引き分け狙いで来ると決めつけるのは危険ですが、相手が引いてカウンター狙いで来るところを、必ずゴールを奪って勝たなければならない日本が攻めるという展開は、「2試合のうち、どっちかに勝てばいいんだろ」と言うほど、簡単な状況ではありません。

しかも、ひたすらロングボールを放りこむカウンターサッカーしか戦術がないハリルジャパンは、相手に引かれて背後のスペースを消された状態で得点するのが苦手です。

ハリル監督は、スペースがあろうがなかろうが攻撃の選手に「ウラヘ抜けてボールを受けろ」しか言いませんし。


当研究所関連記事・良いカウンターアタックとは) 


だから当研究所はハリル監督を更迭し、引いた相手を崩すためにパスサッカー戦術も使える監督さんが日本代表に必要だと考えたわけです。

当研究所の懸念が外れて、日本代表が無事にW杯へ行けることを願っていますが、協会もメディアもふくめた日本サッカー界全体が、不都合な事実から目をそむけ、「根拠なき楽観論」へ流されているような気がしてなりません。




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■本田選手のこと

 今日は本田圭佑選手について述べたいと思います。

私の本田選手に対する評価は、2010年南アフリカW杯から14年ブラジルW杯まで先頭に立って日本サッカー界を引っ張り、「脱アジア化」を成し遂げた大功労者というものです。

このたび、3シーズン半におけるACミランでの彼の挑戦は終わりを告げましたが、成功という結果を残すことができなかったのは残念でした。

彼が当初ミランで望んでいたポジションはトップ下だったのですが、ブラジル代表カカーなど他の選手の存在であったり、監督がトップ下を置かないシステムを使ったりした関係で希望がかなわず、特にセードルフ監督時代以後、右ウイングという本来彼には不向きなポジションを任されることが多くなってしまいました。

若い頃の彼はドリブルのスピードは並でしたが、強いフィジカルコンタクト能力で追いすがる相手を跳ね飛ばして中盤でボールをキープしつつ、自らのパスでチームの攻撃を組み立て、ゴールもあげるプレーヤーでした。

しかしロシアリーグやW杯アジア予選レベルで当たる相手には「中盤の王様」として振る舞うことができたのですが、フィジカルコンタクトの強さ・上手さが数ランク上のセリエAに移籍すると、相手に体を寄せられてあっさりとボールを失ってしまうシーンが目立つようになります。

そこから人の見ていないところで相当な努力をしたのでしょう、1~2シーズン経過する頃にはフィジカルコンタクト能力がさらにアップし、相手に体を寄せられても簡単にボールを失うことは減りました。

ただ、残念ながら右ウイングとしては最後まで成功することはできませんでした。

加齢によってスピードが落ちたこともあり、右サイドを独力でタテに抜いてチャンスメークすることができないため、ほぼ100%ピッチ中央方向へカットイン・ドリブルしてくることを相手に完全に読まれており、真横にドリブルしながらあげるクロスはすべてはね返され、ミドルシュートも決まらないというプレーを繰り返すようになります。

さらにミラン入団時に背番号10を要求し、「セリエAやCLでの優勝を目指す」と宣言してミラニスタの期待を煽りまくり、自分で成功へのハードルを極限まで高くしてしまったことも裏目に出てしまったように思います。

本田選手は若い頃から「目標はW杯優勝」みたいな大風呂敷を広げ、自分を並大抵ではない努力をしないといけない状況に追い込むことで成長してきた選手です。

右肩上がりでサッカー選手としての能力が上がっていた若い頃はそれでも良かったのですが、30代に近づくにつれ、スピードや持久力など身体機能の衰えが見え始めると、各ポジションの中で最もスピードと運動量が要求されるウイングとして成功するのに、もはや努力すればどうにかなるという段階は過ぎてしまったことが明らかとなります。

結果として本田選手を「低迷する名門クラブをスクデットやビッグイヤー獲得へと導く救世主」と見ていたミラニスタは期待を大きく裏切られたと感じ、怒り狂うことになってしまったのではないでしょうか。

さらに、どんなに右サイドでの一対一に勝てなくても、再び右ウイングとしてピッチに立ち、やっぱり右サイドでの一対一に勝てないということをエンドレスで繰り返してチームも負け試合が増えていくわけですから、世界一サッカーを見る目が厳しいミラニスタのフラストレーションがたまりにたまってついに限界を超え、彼らの怒りが大爆発してしまったように思います。

プロの世界は「実力」と「結果」が全てですから、サイドでの一対一で「4勝6敗」は十分評価されますが、「0勝10敗」は許されませんし、それをエンドレスで続けていくことは絶対に許されません。

彼を応援する立場の人間として、ミラニスタから「パンキナーロ」(ベンチ要員)と名づけられて、ピッチに出ただけでブーイングを浴びせられるのを見るのは正直つらいものがありました。

 本田選手は、どうして右ウイングというポジションにそれほどまでにこだわっていたのでしょうか。

クラブからそのポジションを任された以上、絶対に成功しなければ自分のプライドが許さないという考えがあったのか、それともミランからそれ以外のポジションでプレーすることを許されなかったのでしょうか。

もしトップ下以外で、彼のプレーの特徴やストロングポイントを生かすのであれば、左・真ん中・右のどちらから攻めるのか、速攻をかけるのか遅攻でじっくり攻めるのか、それともボールを落ち着かせて嫌な流れを断ち切るか、自分のパスでチーム全体を操るボランチ(イタリア語でいうレジスタ)が適任だったように思います。

ゴールを決めるFWが会社で言えば契約を取ってくる「営業」だとしたら、ボランチは社長室から指示を飛ばす「経営者」といったところでしょうか、

もちろんボランチだって機を見て攻め上がり、味方からリターンをもらって自分でゴールを決めることだってできますけどね。

ミランでしたら、4-3-1-2の“3”のポジションからチームを操ったピルロという偉大な“王様”がいたのですから、もしそのポジションで成功できていたら、「ピルロの後継者」として本田選手のミランにおける評価が現在とまったく違ったものになっていたかもしれません。 4-1-2-3でしたら、“2”のインサイドハーフも良いと思います。

 これで思い出すのが「フランクフルトのカイザー(皇帝)」の二つ名を持つ長谷部選手です。

カイザーというニックネームはもちろん、3バックのリベロのポジションから上がって攻撃を組み立てたドイツのレジェンド・ベッケンバウアーから来ているのでしょうが、長谷部選手に対するクラブ関係者・マスコミ・サポーターからの評価が非常に高いことをうかがわせます。

フランクフルトを率いるニコ・コバチ監督の現役時代、クロアチア代表は当時のクラニチャル監督が3バックを採用しており(2006年ドイツW杯で日本と対戦し0-0の引き分け)、彼の弟でバイエルンでプレーしていたロベルト・コバチが3バックの真ん中をやっていたので、そうした影響でニコ・コバチ監督も「3バック使い」なのかなと思うのですが、長谷部選手をリベロのポジションで使って今シーズンはかなりの成功を収めました。

ドルトムントで香川選手が成功したことでドイツにおける日本人選手の評価がグンと上がったのですが、それ以前にブンデスリーガへやってきた長谷部選手は相当苦労したはずです。

でも、「環境に適応するために自分を変える勇気」をつねに持ち、いくつものクラブを渡り歩いて、監督から任されたポジションならどこでもやるという長谷部選手の姿勢が、さまざまな経験を積むことを可能にし、チームの最後尾から豊富な経験にもとづいて的確にチームをコントロールする「ピッチ上の指揮官」として高い評価を受けるようになったわけです。

カイザーとまで呼ばれるようになった長谷部選手が、バイエルン戦で大ケガをしてしまったことが本当に残念だったのですが、やはり「サッカー選手はゲームに出てナンボ」「そのポジションで成功してチームを勝たせ、サポーターを幸せにしてナンボ」だと思います。

若手→中堅→ベテランと、サッカー選手としてのキャリアが進むたびに、自分の身体能力にも変化が起こってくるわけですが、それに適応するためにポジションやプレースタイルを変えることは決して恥でも負けでもありません。

前回W杯で優勝したドイツ代表を中盤の底から支えたシュバインシュタイガーをはじめ、多くのスター選手も経験してきたことです。


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