■日本代表、北朝鮮に敗れる!

 31日開幕した東アジア選手権、日本の初戦は北朝鮮が相手でしたが、いきなりの黒星スタートとなってしまいました。

 対戦相手の北朝鮮代表は、明らかに次のアジアカップ・W杯予選をみすえた若いチーム。

そのため、攻撃はロングの放り込みだけで、ドイツW杯予選に出場したチームより、さらに一段、チーム戦術の創造性に欠け、技術も低い選手がほとんどでした。

 しかし、相手がどうであろうと、自軍ゴール前で敵にパスをすれば、失点するのは当たり前です。

小笠原選手のまったく不用意なバックパスでまんまと敵選手にボールを渡してしまい、一旦は防いだものの、中沢選手のクリアミスでペナルティエリア内の相手選手にボールを渡してしまい失点、それが決勝点となってしまいました。

(中沢の場合は、実戦のカンが戻っていないようなプレーが他にも見られました。だからあまり心配しなくてもよいかもしれません。)

 ゴール前での凡ミスに、プレスの手抜きと守備面でも問題が多かったのですが、さらに問題だったのは攻撃面。

 問題だったのは例によって例のごとくポジショニング。
コンフェデのメキシコ戦以前の悪い状態に逆戻りでした。

日本の選手ひとりひとりが局面局面で正しいポジショニングがとれていないために、 ボール保持者はパスが出せずに相手にすぐに囲まれて、ボールの持ち過ぎになってしまう。 それでも何とかパスをしようすると、パスの出し手が難しいキックをしなければならない
          ↓
だから質の悪いパスあるいはミス・パスの可能性が高くなる
          ↓
パスの質が悪いからトラップが難しくダイレクトパスもミスになりやすい
          ↓
結果としてチーム全体でパスがほとんど回らないから、質の高いチャンスもつくれない。

という悪循環です。

コンフェデのギリシャ戦やブラジル戦でみせた、あの美しく、すばらしいチャンスを創り出したダイレクトパスの連続攻撃はどこへ行ってしまったのでしょうか。

 日本の特徴であるすばやいパス回しの命は、中盤の選手のポジショニングやパスの能力、そして運動量にあります。

ですからこの悪循環の原因は、間違い無くトップ下をまかされた小笠原とボランチの遠藤選手です。

(福西選手は足元の技術や球をちらすセンスの面で、多くは望めないでしょう。 彼は守備に重心をおくボランチです。 そうなるとトップ下をサポートして攻めの組み立てに参加するボランチは遠藤しかいません。

三都主選手がボールを持ちすぎて攻めのリズムを壊すのは毎度のことでしたが、彼へ中盤からのサポートがないのもその一因です)

コンフェデで活躍した中田英・中村両選手と小笠原・遠藤両選手の能力はこんなにも差があるのでしょうか。

確かにコンフェデの時と比べると、世界から注目されない大会で弱いチームが相手、30度の蒸し暑さ、欧州の強豪クラブとのフレンドリーマッチの直後の疲れと、条件が悪くモチベーションが上がらないのもわかりますが、しかし、客からお金をとってサッカーをみせるプロならこのようなことを言い訳にはできません。

韓国・大田まではるばる遠征した代表サポに失礼というものでしょう。

 そういえば以前、中田英選手が「(ジーコジャパンは)チームの雰囲気がダラっとしている」と言っていたと思いますが、今回もチーム全体でダラっとした感じを受けました。

コンフェデの初戦もそうでしたが、どうもこのチームは大会への入り方が悪く、緊張感を欠いてモチベーションが低いまま、初戦に臨んでしまい苦戦するという欠点を抱えているようです。

 この原因はやはり監督にあるのではないでしょうか。

コンフェデを見た限りでは、チーム戦術や個人技術などサッカーそのものへの指導力は大分良くなったように感じるのですが、チーム全体や選手個々のモチベーション管理という面では、ジーコ監督は決定的に経験が足りないようです。

歴代代表監督で、この分野で最もすぐれていたのはトルシエ前監督でしょう。

ピッチに入れた選手が悪ければ、すぐ同じポジションのライバル選手をタッチラインぞいでアップさせて「今のままなら別の選手にチャンスをやるぞ」と無言の脅しをかけて、やる気を引き出し、それでもダメならスパっと代える。

逆に結果を出している選手はどんどん使ってもらえるから、控え選手も”くさらず”に高いモチベーションを維持させることが出来ます。

 ジーコ監督は、どういうわけかなかなかレギュラー選手を代えませんし、新しい召集メンバーを入れることにも消極的です。

その結果、ジーコ監督が選手達にいくら厳しいことを言っても「俺はレギュラー確定だから、弱い相手には手を抜いても大丈夫(足を抜いても?)」とか「俺はレギュラーは無理そうだけど、控え要員としてベンチ入りしてドイツへ行ければいいや。」といったダラ~とした、ぬるい雰囲気がチーム全体に充満しているように思えてならないのです。

だから対戦相手が弱いと日本代表まで相手にあわせてレベルを落としたサッカーをしてしまうのではないでしょうか。

ドイツW杯アジア一次・最終予選とも、シンガポールや北朝鮮といった決して強豪とは言えないチームに苦戦したり、大事な予選の前の親善マッチ・若手主体のペルーとUAE相手に連敗して、お尻に火がついてからがんばり出しましたし、

コンフェデの初戦・メキシコ戦で、サッカーの基礎能力の違いをまざまざと見せつけられた後の、次のギリシャ戦以降、とたんにサッカーの内容がよくなったのも、そう考えると納得がいくと思うのですがどうでしょうか。

 今回の北朝鮮戦の敗戦で、W杯本大会の成績がどうこうという話ではありませんが、このダラ~としたチーム内の雰囲気は今すぐ何とかしなければならないでしょう。

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2005.7.31 大田W杯スタジアム

   日本  0  -  1  北朝鮮

           '24 キム・ヨンジュン

GK 川口      GK キム・ミョンギル

DF 田中      DF ハン・ソンチョル
  (本山 46)      ナム・ソンチョル
   宮本         チャ・ジョンヒョク
   中澤         パク・チョルジン
              ソ・ヒョクチョル
MF 加地
   福西      MF キム・ヨンジュン
   遠藤         キム・チョルホ
  (巻 77)       リ・ハンジェ
   三都主      (キム・ソンチョル 23)
   小笠原
           FW キム・ミョンチョル
FW 玉田       (チェ・アンチョン 55) 
  (田中 67)      パク・ソングァン     
   大黒       (アン・ジョンホ 72)

 
  

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