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■タジキスタン戦「外伝」

 今回はお約束通り、タジキスタン戦「外伝」をお送りいたしますがその前に、前回代表チームの強化過程において「継続性」と「新しいことへのチャレンジ」とのバランスをどう取っていくかというお話をしたのですが、記事を読み返してみて抽象的でわかりにくかったかなと感じたので、誰を呼んでどういうポジションで起用するのかという点について、具体的に述べてみたいと思います。

W杯アジア二次予選が始まる前に、実質U-22代表で臨んだコパアメリカがあったのですが、そこを起点にしてもし自分が監督ならどうするかですが、二次予選では相手の良さを消すために自分たちがやりたいサッカーのスタイルを変えなければいけないレベルの相手は存在しないように思いますので、勝利という結果を出しながら少しづつ新しい選手を試したり若い選手に経験を積ませつつ、攻守両面でチーム組織やコンビネーションの熟成を図っていき、三次予選でのトップシード(ポッド1)を獲得するためにはFIFAランキングでアジア2位以内に入らないといけませんので結果も求められますが、日本の三次予選進出が決定したあとの「消化ゲーム」で若い選手や新システムを試すなどよりリスクをかけたチャレンジをする、これが二次予選を通じた代表チーム強化の基本戦略となります。

それを踏まえた上で、コパアメリカで通用した選手は、ウルグアイやエクアドルよりかなり力が劣る二次予選の相手にも通用する可能性が高いので、基本的にいじる必要はないと考えます。

ダブルボランチは、ウルグアイ戦以降に起用されかなり良いパフォーマンスを見せてくれた柴崎・板倉両選手で。

特に板倉選手は、W杯の本大会で当たる相手の攻撃力を想定すれば、是非とも成長して欲しいプレーヤーであり、長い目で見て積極的にチャンスを与えていきたいところ。

クラブでは主にセンターバック(CB)としてプレーしており、代表で違うポジションに起用することに不安を感じる人もいるかもしれませんが、足元の技術など彼の潜在能力を考えれば大きな問題にはならないと思いますし、練習中にポジショニングなどの戦術面で問題が見られるようなら監督が指導すれば良いだけの話。むしろ代表でボランチとして活躍することでクラブでも同じポジションで使ってもらえるようになるかもしれません。

二次予選開幕前にパラグアイとのテストマッチもありましたからそこでも試してみて、問題がなければミャンマー戦でも継続して起用し、経験を積ませつつ成長を促したでしょう。

右サイドハーフは、壁にブチ当たっている堂安選手ではなくヘンクの伊東選手の方が二次予選開幕前の時点においては実力が上と評価していたのは、コパアメリカ総括記事のフォーメーション図で示した通りです。

日本にとって二次予選初戦を勝利でスタートすることは非常に重要なので、あとはベストメンバーで固めて万全を期し、勝ち点3を狙いに行きます。

よってミャンマー戦のスタメンは以下のようになります。


(4-2-3-1)


         大迫



  中島     南野      伊東


 
       板倉   柴崎  
      


  長友   冨安   吉田   酒井



         権田




 つづいてホームのモンゴル戦ですが、モンゴルはこのグループでもっとも力の劣る相手で、自分たちの勝手知ったるホームゲームということもあり、二次予選で日本が勝つためのハードルが一番低いゲームと考えます。

この試合のすぐあとに連戦で日本が勝つためのハードルが二番目に高いアウェーのタジキスタン戦が控えていることも考慮しなければなりません。さらに大迫選手がケガで招集できなくなり、W杯本大会での戦いを想定するなら、この試合で大迫選手の後継候補となるセンターFWタイプの新しい選手を試しておきたいところです。

まずミャンマー戦で及第点以上の出来だったのであれば、権田・吉田・冨安・酒井・板倉・柴崎・南野・中島・伊東の各選手は継続性を重視して変えません。

ただし冨安選手本人やフィジカルコーチから「太もものウラに張りがあってモンゴル戦は出来れば回避したい」という申告があれば、代わりに植田選手を起用します。

次に予定される試合の重要度を考えてベテランの長友選手には休養を与えつつ、彼の後継者を育成するために安西選手を左サイドバック(SB)に起用して経験を積ませ、ワントップには大迫選手の後継候補の1人として札幌の鈴木武蔵選手にチャンスを与えてみます。

それについても試合前のエントリーで提案したとおりで、もし鈴木選手がゴールをあげることができれば良い自信となり、成長モードへのスイッチが入るかもしれません。

モンゴル戦のスタメンは以下の通り。


(4-2-3-1)


         鈴木



  中島     南野      伊東


 
       板倉   柴崎  
      


  安西   冨安   吉田   酒井
      (植田)


         権田




試合中にモンゴルの攻撃力もチェックして大丈夫と判断すれば、4ゴール以上あげてゲームの勝敗がほぼ決まった時点で、ゲームキャプテンとして外せなかったベテランの吉田選手にかえて植田選手(冨安選手を休ませるために植田選手を先発させていれば畠中選手)を入れて経験を積ませ、同じくベテランの右SB酒井選手を休ませるために遠藤選手を入れましょうか。

アクシデントでもない限り後半30分すぎまでは攻撃陣の選手交代はナシで、連携を高めるためにゴールを重ねていってもらいます。

相手との実力差を考えれば、上記のスタメンでも早い時間帯に先制ゴールをあげられたはずですが、もし守備を固める相手に苦戦し前半を終わって0-0という状況なら、攻撃面で機能していないところに手を加えていきます。

たとえば新しく試した鈴木選手の決定力に問題があるようなら、即戦力として実績のある永井選手をワントップに、あるいはモンゴル戦前の記事で提案したように、堂安選手を代わりに入れトップ下に、南野選手をワントップにあげるシステムを試すのも一つの選択肢です。

 10月シリーズ最後のタジキスタン戦ですが、モンゴル戦で機能した選手はやはり継続性を重視していじりません。そしてモンゴル戦で休ませたベテラン選手を復帰させて、日本が勝つためのハードルが二番目に高いゲームに臨みます。



(4-2-3-1)


         鈴木
        (南野)


  中島     南野      伊東
        (堂安)           
        (鎌田)
        
       板倉   柴崎  
      


  長友   吉田   植田   酒井
 (安西)      (冨安)


         権田



現実に起こったシナリオで、モンゴル戦で3アシストと出色の出来だった伊東選手を変える手はないでしょう。もちろん継続して起用し、この試合でも結果を出してもらうことでさらなる成長を促します。

もしモンゴル戦でゴールをあげて自信をつけたようであれば鈴木選手をやはり継続起用。

鈴木選手がモンゴル戦で機能せず、トップ下堂安・ワントップ南野のシステムが機能したのであればそれを継続し、そのシステムがモンゴル戦で今一つだったということであれば、ワントップ南野はそのままでトップ下に鎌田選手を試してみます。

ここまでで問題が発生していなければ板倉選手はかなりの経験値を積むことができているはずなので、もちろん継続起用。むしろ前半戦にフィジカルの強いタジキスタンに押され気味になって苦戦する時間帯が少なくて済んだかもしれません。

CBは、大事をとってモンゴル戦を回避していれば冨安&吉田のコンビですが、現実のシナリオは後半ロスタイムにハムストリングスをやってしまったので、植田選手にがんばってもらいます。

モンゴル戦の出来が非常に良く、長友選手を上回っていると判断できれば左SBに安西選手を継続起用しても良いでしょう。

久保選手は?という声が聞こえてきそうですが、彼はまだ大人のフットボーラーとしての肉体が完成しきっていませんし、18歳という年齢も考慮すれば、クラブでの成長度合いを見ながら焦らずに育てていくべき段階ではないでしょうか。焦らずとも二次予選中に起用できる機会は今後きっとあると思います。

長期的な視野に立った強化戦略を持たず、攻守のシステムやチームの骨格となるような選手の多くを1試合ごとにとっかえひっかえしていると強化から継続性が失われて「行き当たりばったり」となり、大した収穫は得られなかったということになりかねませんが、かといって継続性を重視しすぎていつも同じ顔ぶれでスタメンを固定していると、新陳代謝が失われチームの成長が停滞しかねません。

誰をどのポジションで起用するか賛否両論あるかと思いますが、「上手くいっているところはいじらず、上手くいっていないところは修正する」という大原則を守りながら、代表チームの強化過程における「継続性」と「新しいことへのチャレンジ」とのバランスの取り方を、私なりに提案してみました。

決して「後出しジャンケン」ではなく、私が提示した選手起用のシナリオが一番上手くいくケースでは、ボランチの板倉選手・右SHの伊東選手・ワントップの鈴木選手が実績や経験を積むことで成長しチーム戦力も厚みが増しているはずです。新しい選手のテストが上手くいかなかった最悪のケースでも、現状とさほど変わりはないのではないでしょうか。

それでも若くて経験の浅い選手が失敗を通して学ぶことは多かったはずです。ならばリスクを少しづつとりながら新しい選手をテストする価値は十分あったように思います。

次の試合は、二次予選で日本が勝つためのハードルが一番高くなることが予想されるキルギスとのアウェー戦となります。二次予選の最大の山場とも言える試合で、ここで初めて鈴木選手や安西選手など代表経験がほとんど無いプレーヤーを試すのはリスクがありますよね。

だからこそ、試合ごとの重要性・難易度、勝利という結果を出しながら、ケガを防ぐために予選中どこでベテランを休ませ、どこで若い選手に経験を積ませるのか、そういったもろもろのことを総合的に判断しながら、代表チームの「強化の継続性」と「新しいことへのチャレンジ」とのバランスをとりながらチームの強化を図っていくことが死活的に重要ではないかと考えます。

 それではタジキスタン戦「外伝」、一つ目のトピックは日本代表のユニホームについて。過去記事をサルベージするのが面倒なのでやりませんが、このことに触れるのは確か二度目です。

この試合、日本は2ndの白いユニを着用していましたが、タジキスタンの1stユニは赤なので、1stの青いユニを着用して試合をしても色のバッティングは起こらず何も問題無かったはずですが、何か特別な理由でもあったのでしょうか。

イタリア代表が、ユーロ予選のホーム・ギリシャ戦で大昔に一度だけ着たことのあった緑色のユニを着て、非難が殺到というニュースもありました。

アズーリというニックネームは有名ですが、言わずと知れたイタリアの1stユニは青で、それだけチームカラーというのはサポーターにとって大切ということであり、アズーリの緑色ユニを非難した人たちの気持ちは良くわかります。

それと同様、日本代表も青という自分たちのチームカラーを大事にし、できうるかぎりチームカラーである青の1stユニを着用して試合をして欲しいのです。

大昔セレソンのカナリア色のユニを見ただけで圧倒されてしまい、試合をやる前から日本のチームが0-3で負けたような気分にさせられていた時期もあったように思うのですが、強いチームのユニホームはカッコよく見えるもので、伝統的に赤いユニを着用していたタイ代表も日本サッカーへのあこがれのせいなのでしょう、2018年ロシアW杯の予選あたりから1stユニを日本と同じ青に変更するなど、「ジャパン・ブルー」のユニホームをあこがれと畏怖をもって見つめるアジアのチームが増えてきました。

そのアドバンテージをわざわざ自分たちから手放して、白いユニを着る必要はないと思うんですよね。

Jリーグでもリーグ機構側からの指導なんでしょうが、両チームの1stユニの色がバッティングしていないのに、わざわざ2ndユニを着用して試合をしているアウェーチームをよく見かけますし、プロ野球のマネなのか、ひどい場合には「限定ユニ」と称してチームカラーとはまったく別の色の1stユニをホームゲームで着用してみたり、ホーム側の1stユニが中間色だったりタテジマなどで2つの色がほぼ同じ面積で使われているために、スタンドなど遠くからだとアウェーチームの1stユニでも2ndユニでも似たような色合いに見えてしまう恐れが生じ、両チームとも2ndユニを着て試合をしている例もあったように思います。

浦和が「レッズ」という愛称で呼ばれたり、同じ青でも横浜と磐田のブルーは違いますし、代表にかぎらずクラブもチームカラーは大事にしてほしいもの。

ホームチームと色がバッティングしていないのであれば、アウェーチームもなるべく1stユニを着用して欲しいですし、シャツはバッティングしていないのにパンツかソックスのどちらかが同じ色なら自動的にすべてを2ndユニにするのではなく、アウェーチームに1stと2ndユニを組みあわせることを許可し、デザイン的に問題ないならシャツは1stでパンツやソックスを2ndにするなどして、やはりできるだけチームカラーを大事にして欲しいです。

またJクラブの増加で1stユニに中間色だったりタテジマなどで2つの色を同じ面積で使うチームも増えてきたので、3rdユニまで準備してホーム側が必ず1stユニを着用できるような配慮も必要ではないでしょうか。

たとえば中間色の水色を1stユニに2ndユニに白を使っているチームが、青と白のタテジマや青もしくは白が1stユニのチームとアウェーで戦う場合、1stを使っても2ndを使っても、スタンドなど遠くから見た場合に視認性が悪くて区別がつきづらいことがあります。

そういう場合は黄色や赤など色の系統がまったく別の3rdユニを用意すれば解決できますし、商業的にもそっちの方がオイシイんじゃないですか。

日本代表もJクラブもそうなんですが、W杯の出場権を取ったときや何かの大会で優勝したときに、自分たちの誇りある「戦闘服」であるユニホームを安っぽいTシャツで隠して記念撮影するナゾの習慣も好きになれません。

これもチームカラーをないがしろにしているとしか思えず、個人的にはすぐにでもやめてもらいたいです。

 二つ目のトピックは、黙とうの世界標準について。

タジキスタン戦では、日本で起こった台風の犠牲者に対する黙とうがキックオフ直前に行われたのですが、両チームがセンターサークルを囲むように向かい合って、レフェリーの笛を合図に黙とうをしたのですが、これが世界標準のやり方ですよね。

これに対し日本では、両チームが入場してメインスタンド前に一列に並んだあと、黙とうが行われる場合がほとんどです。

どちらが正解でどちらが不正解という問題ではないのですが、個人的には両チームが向かい合ってやる世界標準のやり方の方が、しっくりきますね。

 三つ目のトピックは、タジキスタン戦直前のマスコミ報道で、やれ水道の水が不衛生で生で飲めなくてタイヘンだなどと、毎度のことながら海外旅行では良くあることを「危機」として煽っていましたが、実は来年3月に予定されるモンゴルとのアウェー戦が、自然環境的にはこのアジア二次予選で一番過酷なものになるかもしれません。

モンゴルの首都ウランバートルの3月下旬の気候は、日中で0~5℃、夜になるとマイナス10℃以下まで下がることがあり、標高も1300mの高地にあり、スプリントを繰り返せば息があがり選手にとっては空気の薄さが気になるかもしれません。

モンゴル代表がホームゲームで使っている人工芝のMFFフットボールセンターも国立競技場も、国際基準のナイター照明設備が備わってはいないはずで、来年3月31日が平日でも日本との試合はデーゲーム開催になると思われますが、マイナス10℃はサッカーをやるのにふさわしい環境とは言えませんし、ロシアリーグでもマイナス15℃を下回ると、チーム側が試合開催を拒否できるルールがあります。

日本の代表選手たちの健康のことを第一に考えれば、まかり間違っても日本サッカー協会がモンゴルサッカー協会に要請して、日本のTVのゴールデンタイムに合わせるために、照明設備を整えてナイトゲームができるようにしてもらうなんてことをやってはいけません。




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