■オーストラリア戦をどう戦うべきか?

 今月31日に行われる2018ロシアW杯アジア予選の対オーストラリア戦を日本代表はどう戦うべきか、今回はこれをテーマに述べたいと思います。

ところで、先月12日に日本サッカー協会がオーストラリア戦をテーマとした技術委員会を開催し、「暑さに強い」国内組を重視したメンバーを代表に呼ぶことを示唆したと報じられています。


http://www.sanspo.com/soccer/news/20170712/jpn17071203060001-n2.html


いまさら言うまでもありませんが、代表選考の唯一無二の目的は「チームを勝たせるため」です。

この場合で言えば、「暑さに強いかどうか」ではなく、「オーストラリアよりも能力が高いかどうか」が重要なのであり、「暑さに強いが、オーストラリアより能力が劣る選手」を集めても、試合に勝てる確率は低くなってしまいます。

6月にイランでやったイラク戦でも、「日本人は相手よりも暑さに強い」というアテが外れて、引き分けに終わっています。

ゲーム前にハリルホジッチ監督が「相手はラマダン(断食月)で日中飲食ができない。試合の後半に必ず足が止まるぞ」と、日本代表の選手たちに余計な期待感を持たせていました。

しかし相手の足は最後まで止まらず、逆に気温37℃の酷暑だというのに、バックから前線の大迫選手らにロングボールを盛んに放り込み、ピッチを激しく上下動していた日本の方がへばってしまうという笑えないオチに。

試合前、日本の選手たちはボールをポゼッションして自分たちの体力は温存しつつ、相手を守備に走らせることで消耗させてゲームに勝つという戦術を提案したところ、どんな気候だろうが相手が格下だろうが、ロングボールを前線へ放り込むタテポンサッカーをどうしてもやらせたいハリル監督と意見がまとまらないという記事をどこかで読みましたが、結局、選手たちの意見の方が正しかったことが、試合の内容と結果から証明されてしまいました。

まぁハリル監督は、ロングボールを放り込むキック&ラッシュみたいな古色蒼然とした攻撃戦術しかないのですが。

ついでに指摘しておきますと、対戦相手がイスラム教国の代表チームだからといって、ラマダンで必ず足が止まるとは限りません。

なぜなら、イラクやシリア・イランなどには少数ながらキリスト教徒など別の宗教の信者がいて、そういう人たちは基本的にラマダンと関係ありません。(レバノンに至っては多数派がキリスト教マロン派アラブ人)

ちなみに、6月にテヘランで日本と対戦したイラク代表のセンターバック、レビン・スラカはキリスト教徒のアッシリア人です。

にもかかわらず、相手が全員イスラム教徒と決めつけ、「ラマダンだから相手は必ず足が止まるぞ」などと言って、日本代表の選手たちを、ぬか喜びさせてしまうハリル監督は、いかにもウカツなんですよね。

今度のオーストラリア・サウジとの2連戦に召集するメンバーは、暑さに強いことに越したことはありませんが、基本的に能力の髙さで選んだ方が良いと思います。

で、その国内組の能力についてなんですが、先月行われたJリーグ・ワールドチャレンジに、ドイツのドルトムントとスペインのセビージャが招待されて、テストマッチを含む数試合が実施されました。

両チームともシーズン前で体が出来上がっていない状態だったと思いますし、自分たちに有利なホームですからJリーグ勢には全勝して欲しかったんですが、浦和はドルトムントに2-3で敗れ、セレッソは負けたものの鹿島がセビージャに2-0で勝利という結果に終わりました。

浦和にも代表クラスの選手がいるのですが、エムレ・モルに守備がボロボロにやられ、たとえば海外組に故障が出てロシアW杯でいきなり国内組のバックを使わなければならないという状況を想像したら、少しゾッとしてしまいました。

鹿島は特に後半、パスサッカーで相手の守備を崩してもう少しでゴールという場面をつくり出したりして思ったより内容は良かったのですが、これはあくまでもテストマッチであり割り引いて考える必要があります。もしチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグみたいな公式戦で鹿島と当ったとしたら、まったく別の結果になる可能性もあります。

これは余談ですが、セレッソはGKがまともだったら、もう少しなんとかなったんじゃないでしょうか。

あの程度のシュートを前へこぼすのはプロとしてあり得ませんし、昨年のスペイン代表とのテストマッチでも似たようなミスしてましたよね。PK取られたプレーも、最初に左手でボールにいったのは問題ないとしても、次に右手で相手の足をつかんで倒しPK献上と、セレッソは本当にあの選手よりも上手いGKがいないんですか?

こうしたことを総合的に判断すれば、今度のオーストラリア戦は、暑さに強いからという理由でJリーグ組を中心にスタメンを組むのではなくて、海外組・国内組の区別なく実力本位でメンバーを選ぶべきです。

8月31日の試合直前にしか帰って来られない海外組はどうするかという問題がありますが、欧州各国クラブに対し、日本のロシアW杯出場が決まった時点で選手をクラブへ戻すという約束で、「今回だけの特例」として、オーストラリア戦の1週間前に代表召集された選手が日本へ帰国できるよう、西野技術委員長が欧州各国クラブをまわって説得するというのはどうでしょうか。

その場合、「ロシアW杯で日本人選手が活躍すれば、高額の移籍オファーが来るだろうから、あなた方のクラブの利益にもつながる。もし日本がW杯出場を逃せば、こういうビジネスチャンスは消えてなくなってしまいます」と、クラブ側にも大きなメリットがある事を強調すれば、協力してもらえるんじゃないでしょうか。

予選の最終戦で当たるサウジは、日本戦の前にやるUAE戦を前倒しで実施できるよう協力を取りつけ、サウジの選手が日本より2日多く休めるよう万全の態勢を整えています。

相手を甘く見ているのか、大事なオーストラリア・サウジとの2連戦に向けて、何の努力もしていないのは日本だけです。

昨年のアウェー戦では引き分けていますが、だからといってホームゲームでは問題なくオーストラリアに勝てるだろうと思い込むのは危険です。

あの時よりも、今の日本代表の状態は良くありません。大迫選手が足首を痛めて故障というニュースも飛び込んできました。

日本代表も、海外組がオーストラリア戦の1週間前までに帰国できるよう、最善を尽くすべきです。

つづく



サッカー ブログランキングへ
↑いつもポチッと応援ありがとうございます。


  

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 



管理人多忙につき、マメにレスを差し上げられません。
ゴメンナサイ。
もちろん、すべてのコメントは拝見させていただきますが、サイトポリシーに違反したものは、予告なく削除します。
悪しからずご諒承ください。

プロフィール

スパルタク

  • Author:スパルタク
  • FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク






   

ブログ内検索