■日本代表、UAEにリベンジ!(その2)

前回のつづき

 選手個々で特筆すべき活躍だったのは、1ゴール1アシストを記録した久保選手。
酒井宏選手のアーリークロスから正確なダイレクトシュートを決めてくれました。両肩の上はGKがシュートを一番防ぎにくい場所の一つなのですが、あれを狙って打ったのであれば本当にすごいです。今野選手のゴールをアシストした正確な逆サイドへのクロスも良かったですね。
ただし、一つはペナルティエリアの中で、もう一つはサイドで相手を背負いながら、シミュレーションぎみに倒れて審判からファールをもらおうとしたミエミエのプレーがありましたが、それは余計でした。FWはつねに自分の力でゴールを奪わなければ本当の実力はついてきませんし、若い時からそんな横着なプレーをしていてはダメです。2度目に倒れたときはレフェリーに流されて相手のカウンター攻撃を招くなど、こっちもいただけません。

インサイドハーフで久々に代表選出の今野選手もチームが苦しい時間帯に値千金の追加点をゲット。久保選手のクロスを胸トラップしてからGKの股間を抜くシュートを決めてくれました。
守備でもUAEの攻撃を組み立てる中心選手であるウマル・アブドルラフマンへのマークを中心に、精力的に働きました。などと書いていたら、UAE戦で骨折していたという悪いニュースが...。

吉田選手は抜群の安定感でクリーンシートに貢献。
読者の皆さんは、昨年11月のサウジ戦よりも彼のプレーレベルがワンランクアップしていることにお気づきになったでしょうか。一対一における対人守備の強さもアップし、カバーリング能力も改善されていますが、サウジ戦のときより見違えるように良くなったところは、「いける」と思ったときに自分のマークを捨てて前方へダッシュし、相手の危険なパスをインターセプトする能力です。
同じクラブにファン・ダイクという良いお手本がいますし、ウェンブリーでのリーグカップ決勝でマンチェスターUと当った時もイブラヒモビッチに対してかなり善戦していましたから、そうした貴重な経験が彼の成長にとって大きなプラスになっているのでしょう。
昨年夏、吉田選手が名古屋に復帰するというウワサがあって当研究所も必死に引きとめる記事を書いたのですが、あのとき日本に帰ってこなくて本当に良かったですね。
昌子・植田両選手もプレミアのレギュラーCBのプレーを間近で見られるのですから、いずれ自分たちも欧州四大リーグでプレーできるように、彼の良いところはどんどん盗むように。吉田選手もこれで浮かれることなく、地に足をしっかりつけて今後の成長に期待します。

川島選手は前半20分、マブフートとの一対一で相手のシュートを滑り込みながら右足ももでビッグセーブ。あれがもし入っていたら、ホームのUAEが勢いづいてこの試合全体の結果が変わっていた可能性があります。実戦感覚の不足をマスコミからさんざん言われている彼ですが、1試合を通じて無難な出来でした。以前から当研究所が指摘しているように、現時点において日本人で一番安定しているGKは彼じゃないでしょうか。
ブッフォンを見ればわかるように、GKは体のケアを念入りにやれば40歳ぐらいまでやれる場合がありますし、彼の起用で時間を稼いでいるうちに、若くて優秀な日本人GKを育てるという策も検討すべきではないでしょうか。

酒井宏選手は、久保選手の先制ゴールをアシストした右サイドからの正確なアーリークロスが秀逸でした。
ただ、細かいパスミス・トラップミスが散見されます。それを相手にかっさらわれるとピンチを招くことになりますので、一つ一つのプレーを正確にお願いします。

大迫選手は、フィジカルコンタクトの強さを生かしてポストプレーで何度も前線に基点をつくり、チームの攻撃を陰ながら支える活躍。
しかし、味方の選手が彼のポストプレーに頼りすぎで、ゴールに背を向けてプレーしている時間がけっこうあるので、相手バックの前あるいは後ろのスペースでパスを受けて前を向きシュートする回数をもっと増やしていきたいところです。前半6分のミドルなんかは外れこそしたものの形としてはとても良かったですね。大迫選手は代表チームでゴールの稼ぎ頭になれるだけのポテンシャルがあると当研究所は考えています、などと思っていたら「代表チームから離脱」という残念なニュースが...。非常に痛いのは確かなんですが「他の選手がポジションを奪うチャンス」と、ここは前向きに考えてやるしかありません。

原口選手は豊富な運動量で主に守備で貢献。フィジカルコンタクトにも強く対人守備でも光っていました。
しかし、後半43分の決定機は自分で打つべきだったんではないでしょうか。原口選手は熱いハートが持ち味ですが、シュートを打つときに必要以上に興奮して全身に無駄な力が入り、クラブの試合でもミドルシュートがゴールの枠から大きく外れてしまうケースが多いように見受けられます。ハートは熱くても頭の中は冷静に、ゴールの枠の中へ強めのパスを送る感じで落ち着いて蹴れば、シュートもどんどん決まっていくと思います。

倉田選手は短い時間でしたが、スルーパスから大迫選手の決定機を演出するなど、もうちょっと長い時間みたいなと思わせてくれるプレーぶりでした。

 逆に森重選手は、前半20分に中盤でアルハマディに競り負け、彼のスルーパスからマブフートが川島選手と一対一となる大ピンチを招いてしまいました。後半3分には、ボールの落下地点の見極めが難しかったとは思いますが、相手の左サイドからのクロスにかぶってしまい、後ろにいたアルハマディがボレーシュートを空振ってくれて命拾いというシーンも。

山口選手は1試合を通して無難な出来だったように思いますが、前述の森重選手がアルハマディに競り負けたシーンでは、山口選手がマブフートへのパスを警戒しながら森重選手にもっと近づいてカバーできるポジショニングをとっておけば、防げたピンチだったかもしれません。

岡崎選手は、後半43分に原口選手から絶好のシュートチャンスをもらったものの、ゴールの枠を大きく外してしまいました。若いころから彼のプレーを長く見てきましたけど、なかなかシュートの正確性が向上しませんね。それは何も考えずに本能的にシュートを打ってしまうことが原因なのでしょうか。
人間は自分の目で見たものに向ってボールを蹴ったり投げたりする本能がありますが、南アフリカW杯出場を決めた2009年秋のウズベキスタン戦であげた彼のゴールが典型的なんですが、岡崎選手は相手GKの胸あたりを見て、そのままそこに向ってシュートしてしまうケースが非常に多い気がします。跳ね返ってきたボールをプッシュできる可能性がありますからゴールの枠から大きく外すよりはまだマシですが、それではいつまでたってもシュート技術は向上しませんし、クラブでもゴールゲッターとして信頼されることはないでしょう。
シュートを打つときに冷静に状況判断して、ゴールの枠内かつ相手GKのいないところへシュートすべきです。もしどこへ打つか迷った場合はセオリー通りに、ファーポストの内側へ決め打ちしても良いでしょう。

香川選手は最近のクラブでのプレーぶりからして先発メンバーに起用した監督さんの判断は納得できます。
この試合もひどい出来だったというわけではないんですが、バックやアンカーからボールをもらい、センターFWや両サイドハーフと連携して彼らにパスを供給してチャンスメークするというところでは、もうちょっと頑張ってほしいところです。
周囲のサポートが遅いのか、クラブでは素早い判断で良いパスを供給できているのに、代表になるとどこへパスを出すか迷って結局ヨコパスというプレーが多いのも相変わらずです。
ただ、彼は最近新たなトレーニングを始めたらしく、ダブルタッチをまじえたドリブル突破など個の力で相手をはがしてボールを前へ運ぶ能力が少しづつあがってきており、努力の方向性としては正しいと思いますので、代表でもフィットするように引き続きハードワークして欲しいです。

次回へつづく




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