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■日本代表、ロンドン世代でサウジに勝利

 ロシアW杯アジア最終予選、前半戦の最後の試合となったサウジアラビア戦が昨日行われ、2-1で日本代表が勝利しました。

今回対戦したサウジ代表は、選手全員が国内リーグでプレーしています。

日本との実力差はほぼ互角、やや日本の方が上回るかというのが当研究所による試合前の評価でしたが、こちらにとって有利なホームゲームでの勝利は順当な結果であり、最低限のノルマは果たした格好です。その順当な結果を得るのも、様々なことが原因で決して楽なものではありませんでしたが。

日本代表の試合内容の方は、もちろん評価すべき点はあるものの解決すべき課題も少なくなかったと思います。

「首位のサウジに2-1で勝ったんだから、試合内容も素晴らしかったに決まっている」という、相対評価をする人が圧倒的に多いのでしょうが、あるチームなり選手なりの試合内容を本当に正しく評価するためには、絶対評価でなければならないというのが当研究所の考え方です。

絶対評価をするための判断材料となるものは、「サッカーの基礎から応用までのピラミッド」を、どれくらい試合中に実行できていたかです。(図1)

図1
基礎が大切
(クリックで拡大)

当研究所が提唱する、この「絶対サッカー観」については、いずれ詳しく説明したいと思います。

        ☆        ☆        ☆

 これまで日本代表の主力だった本田・岡崎・香川選手らがスタメンから外れた反面、清武・原口・大迫選手ら、より若いプレーヤーがW杯予選という公式戦で中心となって初めてチームを引っ張り、勝利という結果を出して見せたという意味で、世代交代が決定的な試合となりました。  

特にトップ下に入った清武・センターFW大迫の両選手を中心にゲーム内容は評価できる部分もあるのですが、課題も少なくありませんでした。

「ロシアW杯へ行くために絶対に勝ちたい大事な試合」というのもわかるのですが、日本の選手の多くが緊張のためかプレーが硬く、結果を出さなければという焦りもあったように見えました。

日本サッカー界の目標が「W杯へ出場できればOK」であるなら、この内容でもいいのでしょうが、「W杯で決勝トーナメントへ進出する」であるなら、このサッカーをベースにもっともっと改善していかなければなりません。

サッカーの基礎から応用までのピラミッドで、W杯の決勝Tへ行くために100点満点中75点を取らなければいけないとすれば、この試合の日本代表の出来は60点ぐらいだったでしょうか。

 攻撃面では、前半15分ぐらいまではまずまずの内容でしたが、20分以降になると縦に入れるパスを急ぎすぎてしまい、味方に通る可能性がほとんどゼロの雑なダイレクトパスが多くなっていきました。

ゴールが欲しくて焦っているのかFWが前へ前へと急ぎすぎていて、チーム陣形の間延びが原因で、3トップ+トップ下とボランチから後ろの選手との距離が遠くなり、長くて通すのが難しいパスを出さざるを得なくなってしまったため、前半35分過ぎまではチームでボールをポゼッションしている割には中盤で有効な攻撃の組み立てができず、質の高いシュートチャンスがあまりつくれませんでした。

自分のところへボールが来たら、前方の選手がパスを受ける準備ができていようがいまいが、ろくに前を見ずとにかくロングパス・ミドルパスというケースがとても多かったように思います。

そこでボールを1秒でも1.5秒でもキープして、味方が敵選手の間にあるスペースでパスを受けるために移動する時間を稼いであげれば、より相手ゴールに近いところでゴールにつながるようなラストパスを出す起点がつくれるようになりますし、あるいは相手バックラインのウラヘダイアゴナルランする味方も、オフサイドにならずに確実にボールが受けられるようタイミングを合わせやすくなります。

優柔不断のボール保持者がモタモタとドリブルして、相手選手がぜんぶ自陣へ戻ってしまうようなムダなタメをつくってしまうのも困るのですが、ゴールを奪うための急所となるようなスペースで味方がパスを受けるために移動する時間さえつくれないというのも困りものです。

そうなってしまったのは、大迫・原口・久保という攻撃の選手の組み合わせも原因の一つでしょう。

この3人は、チャンスメークがまったくできないわけではありませんが、どちらかと言えばパスで味方を生かすよりも味方からパスを受けてドリブル突破やシュートを決めたいタイプでしょうし、こうなるとパスの出し手が清武選手1人になってしまうので、前方の3人に対するボールの供給ルートが非常に限られてしまいます。

特に右サイドに入った久保選手は、もともとパスでチャンスメークしたり味方のボール保持者をサポートするようなタイプではないので、適材適所とは言い難い監督さんの起用法でした。

そうなる可能性が高いだろうなと思って前回エントリーで当研究所は、右サイドハーフにボールキープ力があってクリエイティブな攻めのパスが出せる小林祐選手を推薦したわけです。

効き足が左である彼がトップ下の清武選手と連携しながらパスで右サイドからピッチ中央にかけての相手の守備を崩していけば、シュートチャンスはもっと多く、失点のピンチはもっと少なく、そしてもっと楽にこの試合に勝てたのではないでしょうか。

 守備面については、相手のボール保持者へプレスをかけることに力点を置いたやり方をしたために、前半はコンパクトな守備ブロックをつくりながらもややバラケすぎの感がありました。

そのため25分過ぎあたりからサウジにちょっと危ない場面をつくられていたように思います。

試合の後半は、非常にコンパクトな守備ブロックをつくることができていましたが、DFラインを下げ過ぎて、やや防戦一方になってしまったでしょうか。

おそらく監督さんからの指示で、先制点を守るためにあえてDFラインを引き気味にして、相手が同点ゴールを狙って前へ出てきたところをカウンターで追加点という戦術をとったのだと思いますが、対戦相手のレベルを考えれば、弱気な戦術のチョイスではないでしょうか。

そして試合終了間際になると4-4のコンパクトな守備ブロックがまったくつくれなくなり、相手にドリブルのスペースを与えてしまった結果、失点を許してしまったことは強く反省すべきです。

何としてもあのまま2-0でクローズさせなければいけない試合でした。

攻撃とのからみでは、ボールをまったくキープできない香川選手を後半20分から起用したことで、日本がチームとしてボールをポゼッションし、カウンター以外に効果的な厚みのある攻めがあまりできなくなったことも、失点の遠因となりました。

右サイドハーフで起用しないなら、せめて同じ時間帯からトップ下に小林祐選手を起用してチームとしてボールをキープしながら追加点を狙いつつ、時間を上手く消費すべきだったように思います。

本田選手が日本の2点目の起点となるパスを出しましたが、それ以外のパス・シュートの精度やボールをキープして前進する能力が全盛期よりもかなり落ちてしまっているため、やはり右サイドハーフを任せるのは厳しかったですね。トレーニングをしっかりやりながら別のポジションに活路を見出せば、まだまだ彼も生きると思うのですが。

 W杯出場がかかる大事な公式戦で、清武・原口・大迫選手らロンドン世代が中心となって戦った初めてのゲームということでやむを得ないところもあるのですが、結果を出そうと焦るあまり、動きが硬かったり冷静さを欠いていたプレーが少なくなかったのは今後の課題です。

日本代表がロシアW杯で決勝Tへ進出し、好成績を残したいと考えているなら、これからもっとプレッシャーのかかる試合などいくらでも来ます。

そのような重要な試合でも、平常心を保っていつもの実力を発揮することができるようになることを目標に、ワールドクラスのサッカー選手になるために必要な心・技・体の鍛錬を継続していって欲しいです。

このチームはもっと高いレベルのサッカーをやれるだけの潜在能力を十分持っています。

 選手個々の評価は次回にしましょう。





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