■アジア最終予選の組み合わせ決定!

 2018年ロシアW杯アジア最終予選の組み合わせ抽選会が12日に行われ、日本代表はグループBに入りました。予選日程は次のとおりです。


グループB

日本
オーストラリア
サウジアラビア
UAE
イラク
タイ


日程

2016年9月1日(H)  日本 vs UAE
     9月6日(A)  タイ vs 日本
    10月6日(H)  日本 vs イラク
    10月11日(A)  オーストラリア vs 日本
    11月15日(H)  日本 vs サウジアラビア

2017年3月23日(A)  UAE vs 日本
     3月28日(H)  日本 vs タイ
     6月13日(A)  イラク vs 日本
     8月31日(H)  日本 vs オーストラリア
     9月5日(A)   サウジアラビア vs 日本


 ここまで来たら楽な試合なんてありませんし、油断のならない相手ばかりですが、ブラジルW杯のリベンジを果たし、ロシアで良い成績を上げようと思ったら、アジア予選レベルでビビッていてもしょうがありません。

悪い結果を恐れて攻守にわたって積極性に欠けるゲームをやってしまったり、逆に相手をナメて手抜きをしたりせずに、目の前の試合だけを見て、持てる力をフルに発揮して自分たちがやるべきことを最後までしっかりやり切ることだけに集中して欲しいです。

そうすればおのずと良い結果は出ます。

それをふまえた上で日本の予選日程を見てみますと、アウエー戦はもちろん8月下旬や9月上旬にホームゲームが組まれていますので、気温が高い会場での試合が多くなることが予想されます。

日本代表は気候が冷涼な欧州でプレーする選手の割合が高いですし、主力選手の年齢が高くなっていることも気になります。

監督さんも「オーガナイズで問題があった」と試合後に言っていましたからすでに気づいているとは思いますが、気温30℃を超えるような会場で、二次予選最後の試合となったシリアとのホームゲームのように前線からハイプレスをかけ続ければ、選手がスタミナ切れを起こし、特にベテランの攻撃の選手が自陣に戻れなくなって陣形が間延びしてできたスペースを相手に突かれ、危険なカウンターを食らってしまう可能性が高くなります。

よって90分間ハイプレスを続けるのは現実的な戦術とは言えません。

DFラインをペナの中まで下げろとは言いませんから、ボールをロストしたらプレスをかける1~2人の選手以外はすみやかに自陣へ戻り、ある程度の高さにDFラインを設定してコンパクトな守備ブロックをつくって、そこから組織的にプレスをかけるようにすべきだと思います。

これも予選のたびに指摘していますが、日本国内のTV中継で高い視聴率を取りたいからといって、気温が35℃近くなるにもかかわらず中東でのアウエー戦のキックオフ時間を日没前に設定してくれるようJFAが相手国に要請するのもやめて欲しいです。
 
サポーターはもちろん広告代理店やスポンサー企業も含めたすべてのステークホルダーにとって、日本代表が予選を突破してロシアW杯に行くことに勝る利益はないのであって、そのためにはできるだけ日本の選手がプレーしやすいキックオフ時間にすることを最優先に考えるべきです。

なでしこのリオ五輪中継というキラーコンテンツを失った今、ロシアW杯での日本代表戦TVコマーシャルという最高にオイシイ商品を売るチャンスまで消滅すればどれほどの損失か、広告代理店も冷静になってソロバンをはじくべきですし、JFAもそう説得しなければなりません。

 ところで「W杯の3試合は4年をかけて準備するものだとハリルホジッチ監督が言っていた」と、複数の日本代表選手が最近TVなどでコメントしていましたが、そういう考え方はしない方がよいと思います。

なぜなら、そういう考えを抱いたまま代表選手たちがロシアW杯初戦のピッチに立てば、「4年間のこれまでの努力が報われるか無駄になるか、この1試合の勝敗にすべてがかかっている」と考えるようになるのが自然であって、もしそうなれば「だからこの試合は絶対に失敗したくない」という想いが強くなりすぎ、ザックジャパンのブラジルW杯初戦のように攻撃も守備も失敗することを極度に恐れ、次にどうすべきかプレーの選択を迷いに迷って、自分たちの能力を半分も出せないでいるうちに相手にやりたい放題やられて、気づいたら負けて試合が終わっていたなんてことになりかねないからです。

それよりも、自分たちが普段クラブでプレーしている試合の延長線上にW杯の試合があるというふうに考えて、W杯も普段どおりの実力を発揮することに集中するべきではないでしょうか。

前回W杯で優勝したドイツ代表は、アルゼンチンとの決勝戦でさえ時おり笑顔を見せつつ適度にリラックスしてプレーし、最高にプレッシャーがかかるはずの試合でも自分たちのポテンシャルをすべて出し切ることに成功しているように見えたのですが、それはやはり普段クラブでプレーしている経験が大きくモノを言うのだと思います。

W杯出場を目標にしている世界各国のチームは、やっているサッカーのレベルで言えば、だいだい欧州四大リーグの中堅から下位チームぐらいで、W杯の優勝候補と言われるチームは、バイエルンやFCバルセロナ・レアルマドリード・ユベントスのようなビッグクラブのレベルと考えれば良いのではないでしょうか。

ブラジルW杯で優勝した当時のドイツ代表もバイエルン所属の選手が多く、チームの骨格を形成していたわけですが、彼らにとってW杯のグループリーグ3試合をブンデスリーガに例えるなら、バイエルンがホッフェンハイム・ケルン・レバークーゼンとの3連戦をやるようなもので、そのうち2勝すればほぼ確実にグループリーグを突破できます。

そう考えれば、ドイツ代表の選手たちが普段クラブでやっているプレーをそのまま出し切れば、グループリーグは難なく突破できますし、実際ドイツ代表はそうやってW杯で安定した成績を残し続けてきたわけです。

それが普段ビッグクラブでプレーしている経験がモノを言うということの意味です。

逆にバイエルンの選手たちが、「今度のホッフェンハイムとの試合に勝つかどうかで、これまで4年間努力してきたことが報われるか無駄になるか決まる」と思い詰め、緊張でガチガチになり自分たちの能力を発揮できずに負けてしまうなんてことはまずないでしょう。

 日本代表もドイツを始め、これだけヨーロッパでプレーしている選手が多くなったのですから、自分が所属しているクラブが次の週末からブレーメン・メンヒェングラードバハ・バイエルンとの3連戦に臨み、そこで勝ち点6取れればOKぐらいに考えて、W杯のグループリーグ3試合を毎週クラブでやっているように普段通りにプレーした方が、自分たちの能力を100%発揮できて良い試合結果が得られるのではないでしょうか。

それはそれで決して簡単なことではありませんが、W杯での対戦相手はたいてい欧州主要リーグのどこかで普段プレーしているわけですし、そう考えることで対戦相手のレベルをイメージしやすく、不必要に相手を恐れたり、W杯のゲームを難しく考えすぎてガチガチの過緊張におちいったりせずに済みます。

W杯でハードな組に入ってしまうと、バイエルン・ドルトムント・シュツットガルトとの3連戦で勝ち点5以上取らないといけなくなったりしますが、こっちもドルトムントやヘルタベルリン、プレミアやセリエAでプレーしている選手がいますし、その時はその時です。

 各年代別の代表チームにおいてもJリーグ各クラブにおいてもそういう傾向が非常に強いんですが、日本のチームはW杯や五輪とその予選、ACLのような国際大会の初戦の出来があまりよいとは言えず、初戦で勝てればどんどん勝ち進んでいける反面、落としたらグループリーグ敗退まで真っ逆さまといった具合に、短期間でチームの実力はそんなに変わらないはずなのに、選手のメンタル面での不安定さがプレーや試合結果の不安定さにつながっている気がします。

その最大の原因は、日本人選手が各大会の初戦を、まるで絶対に負けが許されないW杯の決勝戦に臨むかのように思い詰めてプレーしてしまうことにあると当研究所は考えています。

だからこそブラジルW杯初戦のコートジボアール戦でも、ドイツW杯の初戦となったオーストラリアとのゲームでも、日本代表の選手たちは過緊張のせいで動きが重くモタモタしており、再びリードを奪うための時間だってあったのに同点に追いつかれたというだけで心がポキッと折れて選手たちのメンタルが崩壊してしまったかのように、みんながガックリと下を向いて足を止め、逆転ゴールを奪われるまであっという間という、あのような試合展開になってしまったのではないでしょうか。

そうしたつらい過去から目をそむけるのではなく、我々はそこから何を学ぶべきか考えることが極めて重要です。

もしW杯で良い成績を残したいのであれば、「W杯の初戦のために4年間かけて準備するんだ」とか「初戦に勝つことが最重要でそれがすべて」などと考えない方がよいと思います。

むしろ、自分が所属しているクラブで週末のリーグ戦をプレーするように、普段通りの実力を発揮することだけに集中してW杯を戦い、どういうチームと同じグループに入るかにもよりますけど、「初戦で勝てなければすべてが終わり」と思い詰めてしまうのではなく、「リーグ戦は3試合トータルの勝ち点で順位が決まるから、もちろん勝利を目指して全力でプレーするけど初戦は最悪でも負けなければいい」ぐらいに考えた方が、かえって良い成績が得られるのではないでしょうか。

元日本代表の大先輩たちから「日の丸を背負って代表でプレーすることは特別だ」と、さんざん言われてきたと思いますが、私個人としては、代表の現役選手たちが普段クラブでプレーするように、代表でも“普通に”全力でプレーしてくれればそれで良いと考えています。

クラブの試合と代表の試合でもちろん違う面もあるのですが、同じサッカーのゲームということに変わりはありません。

代表戦をことさら特別と考えず適度に緊張して適度にリラックスしながら普通にプレーした方が、シュート決定率も含めて良い結果が得られると思いますし、何より一番重要なのは、日本代表が良い試合内容で良い結果を出してくれることなのですから。



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