■日本代表、アフガニスタンに大勝

 2018年ロシアW杯アジア二次予選の日本VSアフガニスタン戦が昨日おこなわれ、日本代表が5-0で勝利しました。

今回の対戦相手アフガニスタンは、ドイツ4~5部でプレーしている選手を中心にしたチームで、日本がホームでもアウエーでも勝利できる相手と見ていました。

5点差をつけての大勝という結果は良かったのですが、日本の試合内容は、攻守両面で改善すべき点が少なくないように思います。

        ☆        ☆        ☆

 では攻撃面から試合内容をチェックしていきますが、アフガニスタンは4-4のコンパクトな守備ブロックを自陣に引き気味につくり、日本の攻撃を待ち構えていました。

このようなシチュエーションで、「タテに速いサッカー」を無理矢理やろうとして失敗したのが、昨年のシンガポールとのホームゲームやアウエーのカンボジア戦だったわけです。

相手の背後のスペースが狭くカウンターサッカーをやりづらいこうした状況では、相手の守備ブロックの中でパスをつなぐポゼッション戦術を選択し、バイタルエリアで前を向いた選手からスルーパスを出して中央突破を図ったり、いったんサイドへ開いてそこから中央へクロスを入れたりして相手の守備ブロックをゆさぶりゴールを狙うという作業を根気よくやるのが定石なわけですが、アフガニスタンの守備ブロックが一瞬崩れたスキに、バイタルエリアで前を向いた清武選手からのパスを、岡崎選手が個人技でGKとの一対一に持っていきゴールを決めたことで試合がぐっと楽になりました。

ピッチ内の状況を見ながらチーム全体で意識を統一して適切な戦術を選択できるかどうかをハリルジャパンの課題としてあげてきましたが、この試合はそれができていてその点では一歩前進。

 ただ、狭いスペースに日本の選手が何人もかたまりすぎていて、一つのボールに味方同士が重なってミスプレーになったり、フォーメーション全体のバランスが取れておらず、効果的な攻撃ができない時間帯があったことは反省点です。

この試合の日本は中盤をダイアモンドにした4-4-2を使っていましたが、2トップと攻撃的なMFの3人がバイタルエリア中央に集まりすぎているケースが多々あって、特に前半はそれが原因でサイド攻撃が機能せず、質の高いクロスを入れるのに苦心していましたね。

このフォーメーションはウイングのポジションがないので、2トップのうち1人が攻撃の幅をつくるためにサイドに流れ、味方のサイドハーフ(SH)やサイドバック(SB)と協力して、フラットな4-4の守備ブロックをつくっている相手のSH・SBに対して3対2の数的優位をつくるようにしないと、なかなか相手のサイドを崩せません。

2トップが中央に残るなら、せめてトップ下がボールサイドへ寄り、味方のSHやSBと連携しながらパスをつないで、サイドを崩す必要があります。

1つのスペースに何人もの選手が密集してはいけないというのは、パスサッカー戦術の連載記事でも触れたとおりです。

 さらに、パスをつなぐときにワンタッチプレーをするのは良いのですが、無駄なバックパスが多いことも気になります。

味方からのパスをワンタッチで戻し、同じ味方から再びパスを受けて今度は別の選手にパスするのですが、パス2本分だけ時間の無駄。

そうなってしまうのはパスの受け手のボディシェイプが悪く、パスを受けるときに相手ゴールに背を向けているからです。

味方からパスを受ける前に周囲を良く見て、フリーであれば半身でパスを受けつつボールと一緒に前方へターンすれば、攻撃が速くなります。

ポゼッションサッカーでも、プレーの正確性を落とさずにボールを前へ動かすスピードを保つことを忘れてはいけません。

 守備面では、ハリルホジッチ監督がここに来て取り組み始めた“ゾーンプレス”は、まずまず。 

しかし、相手のボールホルダーを前後で挟み込んで奪うとき、相手の背後からのボールの奪い方がうまくありません。

後ろからいきなりスライディングタックルを仕掛けるのですが、自分の足がボールに届かず、相手の両足をなぎ払ってしまう場合がほとんどで、あれでは無駄にカードをもらうだけです。

相手の背後からボールを奪う時は、まずドリブルする相手に並走してユニホームをつかまないように注意しながら腕を広げ、自分の肩を相手の体の前へ入れると、ボールを奪いやすくなります。

さらに自分の肩を相手の前へ入れることができた瞬間、太ももの付け根の外側を相手の太ももにガツンとぶつけて相手のボディバランスを崩してやれば、よりボールが奪いやすくなります。

吉田選手があからさまなショルダータックルをかましてファールを取られ、レフェリーに「それは無いよ」というジェスチャーをしていましたが、これも「一対一に勝つためのコンタクトスキル」について触れたエントリーですでに述べたとおり、近年の国際主審はファールと判定するケースが多いです。

この場合も、肩ではなく自分の太ももの付け根を相手の太ももにガツンとぶつけて相手のボディバランスを崩してやれば、ボールが奪いやすくなるはずです。

 フォーメーションが4-2-3-1から中盤をダイアモンドにした4-4-2になったことは前述のとおりですが、守備時にこちらがブロックをつくる場合、両SHがアンカーの長谷部選手のところまで戻って4-3-1-2のような陣形で守っていました。

しかし、トップ下の清武選手も長谷部選手の横まで戻り、MFのラインをフラットにした4-4のブロックをつくった方が、ゾーンディフェンスがやりやすいですし、3人で守る場合よりもピッチの横幅がカバーしやすいように思います。

 相手のバイタルエリアに2トップ+3MFが密集していることもしばしばだったので、守備面でもフォーメーションのバランスを取り、味方のボール保持者のナナメ後方に1~2人の選手を置くコペルトゥーラの隊形をちゃんとつくらないと、もっと攻撃力のあるチームとやった時は、カウンターから失点するリスクが高まるのではないでしょうか。

 それでは選手個々の評価は次回にします。

つづく



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