■新代表監督はハリルホジッチ氏

 昨日開かれた日本サッカー協会(JFA)の理事会において、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のバヒド・ハリルホジッチ氏を新しい日本代表監督とする人事が承認され、本日夕刻に同氏の就任記者会見が行われました。

その中で彼は、ロシアW杯決勝トーナメント進出を目標として明確に掲げ、「日本代表はそのクオリティを持っている」と述べました。

ハリルホジッチ氏は、選手時代にナントのFWとしてフランスリーグの得点王に2度輝き、その後フランス国籍を取得しています。

指導者となってからはフランスリーグのリールやパリ・サンジェルマンを指揮して実績を残し、代表監督としてコートジボアールやアルジェリアを率いるなど、主にフランス語圏で活動してきた方です。

2部だったリールを1部に昇格させ、翌シーズンのリーグ・アンでは3位と健闘、その手腕を買われてパリ・サンジェルマンの監督に抜擢され、カップ戦で優勝トロフィーを獲得しました。

昨年のブラジルW杯ではアルジェリアを率いて決勝トーナメント進出を成し遂げるなど、派手さは無いものの、クラブ・代表の両方でそこそこの実績を残しています。

代表監督の候補として彼の名前がマスメディアで取り沙汰されるようになってからいろいろと調べてみましたが、「厳格な性格で、安易な妥協はしない完璧主義者」との話で、同じフランスサッカー界出身の元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏と、ちょっとイメージがダブりますが、いつものように予断を持たず、実際の彼の采配ぶりを見て、サッカーの内容と結果から公平に評価したいと思います。

ハリルホジッチ新監督に課せられた使命は、日本代表をW杯の予選・本選で勝たせつつ、若手の育成を図り、今度こそ着実な世代交代を促していくということであり、決して容易い仕事ではありません。

彼のサッカー哲学を日本代表に浸透させるため、まず彼にしばらく時間を与えることが必要です。

 さて先月のJFA理事会において、八百長試合に関与した疑惑で告訴されたことが原因で解任されたアギーレ氏の任命責任を、大仁邦弥JFA会長と原博実・専務理事が負わなくとも良いとする決定が下されたことについて、当ブログの読者さんから疑問が提起されています。

日本代表監督に就任する前からそういう噂が世界のサッカー界に広まっていたなら話は別ですが、代表監督就任後に突如アギーレ氏に八百長疑惑が持ち上がったのはJFAにとってちょっと不運だったと思います。

しかし、そもそも論で言えば、原・前技術委員長が招聘したザッケローニ元監督がブラジルW杯で結果を残すことができなかったにもかかわらず、ザックジャパンの敗因分析とその責任をウヤムヤにしたまま、原氏がアギーレ氏の招聘に前のめりになって突き進んでいったことが、そもそもの「ボタンの掛け違い」だったのではないでしょうか。

少なくとも原氏は代表監督選定からいったん身を引き、後任の技術委員長にザッケローニ氏の後任選びを全面的に任せるべきでしたし、大仁会長にも何らかの処分があってしかるべきでした。

アギーレ氏の辞任で霜田技術委員長が「進退伺い」を大仁会長に提出し、会長から慰留された霜田氏がハリルホジッチ新監督の招聘を進めたそうですから、もちろんハリル・ジャパンの成功を心から祈っていますが、そうでなかった場合は任命責任の問題が浮上することになります。

(依然として原氏が代表監督を誰にするか決めるプロセスに介入していて、ハリルホジッチ氏就任は霜田氏の主張が100%通らなかった結果という可能性もありますが)

国際サッカー連盟から会長選挙のやり方が非民主的で不透明だと批判を受けていたり、批判記事を書いた記者を出入り禁止にして圧力をかけているという指摘が岡野俊一郎・元JFA会長自身から出てくるなど、JFAは責任の所在があいまいで、外部からの批判を一切許さず、それゆえに自浄能力に欠け、現代の日本社会ではありえないほどガバナンス能力が低い組織であるのは今に始まったことではありません。

「後輩は先輩の批判を絶対にしてはいけない」という日本の悪名高い体育会気質にどっぷりつかってきた人たちが、学校を卒業して社会人になり、JFAの幹部となってからもずっと、その甘ったれた体質を引きずっていることが原因で間違いないと思います。

それをかばうつもりはサラサラありませんが、代表が結果を出せなかったからといって代表監督を選定する技術委員会のメンバーを次から次へと短期間にクビにしていくのも考え物です。

なぜなら、自分を突然「キャプテン」と呼び始めた人みたいに、現代サッカーの進化・発展の最新動向を全く勉強していない人物が代表監督を選ぶ全権を握り、一時の感情ときまぐれで監督を選んだ結果、当然のように代表が勝てなくなり、熊本や日本平で試合をしないと代表戦の席が埋まらないという、あの悪夢が繰り返されるのも困るからです。

代表監督と一緒で、技術委員長が掲げる強化の方向性が正しいのであれば、結果が出なくてもしばらく時間をあげて、サポーターの側も長期的な視野に立って代表を応援し、見守っていく必要もあると思います。

ただそれに甘えて、JFAが失敗の責任を誰も取らない言い訳にしてもらいたくはありませんが。


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