■アジアカップ総括(その2)

 それでは大会を通した各選手のプレーぶりについて寸評を。

 川島選手は、守備機会がそれほど多くありませんでしたが、ビッグセーブもなければ大きなミスもない平均的な出来。PK戦などを見ると、さすがに若いときと比べて至近距離からのシュートに対する反射神経は落ちてきたでしょうか。

 吉田選手は、ゴール前での細かいマークミスはあるものの、対人守備やロングボールへの対応は安定していました。日本代表に吉田選手と同等かそれ以上の能力を持つセンターバックが最低あと3人は欲しいです。

 森重選手は準々決勝のUAE戦において、油断と初歩的な戦術ミスから相手FWに簡単にウラを取られて、代表レベルの選手にあってはならない形から失点する原因に。センターバックは90分・120分と相手を完封して初めて「自分の仕事を全うした」と言えるのであり、たとえ119分相手を抑えたとしても、たった1秒気をゆるめた結果失点してしまえば、失敗とされてしまうポジションです。Jリーグを代表するベテランのセンターバックがそのことを理解していないようなプレーを大事なゲームで見せてしまったのは悲しいです。

 長友選手は、自分より体の大きな相手を向こうに回して左サイドの1対1でほぼ安定した強さを見せ、運動量豊富に上下動を繰り返して積極的に攻撃にも参加。ドリブルでカットインしたあとのプレーを改善させれば攻撃はもっと良くなります。カットインしてペナルティエリアの角付近からあげるクロスはゴール前にいる味方への距離が短いのですからもっと正確性を求めたいですし、ドリブルからシュートを打つ時はもっと自信をもって最低でもゴールの枠内にミドルシュートをきっちり入れて欲しいです。長友選手と同じ身長170㎝で世界最高のサイドバックの一人であるドイツ代表フィリップ・ラームのプレー集をたくさん見ておくと参考になると思います。準々決勝でA.アブドルラフマンへのプレスが甘くなり、正確なロングパスを許してそれがアシストになってしまったところは反省点。

 酒井選手は、右サイドで無謀なドリブルを仕掛けてボールを失ったり、あるいはボールの処理を誤ったりして敵のカウンターの基点になってしまうなど守備が安定しません。サイドからのクロス、とくに味方からのパスをノートラップであげるダイレクトクロスの精度も低いので一層の努力が求められます。

 長谷部選手はアンカーとして体を張り守備で貢献。しかしサイドチェンジも含めて長短のパスでミスが多すぎました。そうしたパスミスのひとつが長友選手の肉離れにつながったのは痛かったです。

 遠藤選手は、パレスチナ戦でのミドルシュートが良かったですし、チームが狭くて窮屈なところでパスを回そうとしすぎているとき、ボールを広いスペースへ逃がすようなパスさばきも良かったですね。試合を重ねるごとにミドルシュートへの意識が低くなってしまったのは残念。

 香川選手は、パレスチナ戦での吉田選手へのアシストやヨルダン戦での待望のゴールなど、復調のきざしが見えてきました。ただ、パスやトラップでまだまだミスが多くそこは修正点です。次のプレーの判断ももっと早くできるはず(2秒未満で)。PK戦は運の要素もあるので外してしまったことを気にする必要はありませんが、ゲーム勘を取り戻すために先発で使い続けていることが逆に災いして「不調でも使ってもらっているのだから結果を出さなければ」という彼への精神的な重圧と金縛りにかかったようなプレーにつながってしまっているのかもしれません。個人的には4-2-3-1のトップ下で思う存分やらせて、それで不調な時はスッパリ先発から外した方が、彼も1から気楽にやり直せると思うのですが。

 岡崎選手は、パレスチナ戦でストライカーらしい反応からゴールをあげ、ヨルダン戦でも本田選手のゴールを引き出す見事なシュートを打ちました。体の使い方も上手くなり、前線でボールを収める基点となるなど運動量豊富に活躍。しかしセンターフォワードとして4試合で1ゴールという数そのものには物足りなさが残ります。

 乾選手は、ドリブルや決定的なパスで相手チームの右サイドを混乱に陥れ、チャンスに良くからんでいました。監督さんはもうちょっと長く彼をプレーさせるべきでしたが、シュートやゴールの数は全然足りません。

 本田選手は、PK2本を含む開幕3連続ゴールとチームの得点源となる活躍でした。それだけに準々決勝のPK戦失敗は責められません。柴崎選手のゴールを引き出すポストプレーも素晴らしかったですし、チャンスメークでも活躍。シュートがポストを叩くシーンが多かったのと、なかなか枠を捉えることができないゴール前のFKは改善点でしょう。

 武藤選手は、相手DFとの駆け引きやスペースの使い方などで学ばなければならない点は多いのですが、積極果敢なプレーから香川選手のゴールをナイスアシスト。ただ、成長のスピードをもっとあげなければなりません。ヘディングシュートは全身に力が入りすぎて頭を振りすぎです。

 柴崎選手は、準々決勝において中央突破から貴重な同点ゴールを決めた点は評価できます。もっとゴールやチャンスメークにからんで欲しいですし、ボランチやセントラルMFとして成功したいなら守備力の強化もおろそかにできません。

 清武選手は、大会を通してボールが足につかず長短のパスやドリブルでミスを連発。最初はシュートの意識が高かったものの、次第にシュートを打つべき時にパスをしてそれがミスになるなど、全体的にプレーに精彩を欠いていました。

 豊田選手は、準々決勝でフリーの決定機が足で1回、頭で1回ありましたがいずれも決めきれず。勇気をもってシュートを打ったことは買いますが、「ストライカーはゴールしてなんぼ」です。

 今野選手は、自分のミスパスから相手の逆襲を食らい、そのミスを取り返そうとしてイエローをもらったプレー以外は、ボランチとして無難な出来でした。

その他の選手はプレー機会が無かったので、評価の対象外とします。

 つづく 



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