■アギーレ監督がやりたかったサッカー(その1)

 それではお約束通り、6試合のテストマッチから見えてきた「アギーレ監督がやりたいサッカー」について、述べてみたいと思います。

まずアギーレ監督のパーソナリティーについて考えてみたいのですが、それに大きな影響を与えていると思われるものが、彼のファミリーの出自です。

アギーレ氏が日本代表監督に決まってから知ったことですが、彼はスペイン・バスク地方からのメキシコ移民の子孫だそうですね。

バスクと言えば、サッカーではアスレチック・ビルバオやレアル・ソシエダがすぐさま思い浮かびます。

私は「サッカー・マニア」であると同時に「世界の民族文化マニア」でもあり、世界にいろいろな文化があることだけでワクワクしてしまうのですが、バスク人の文化的特徴をあげるなら「質実剛健」だと思います。

バスク地方には今でも、男たちが巨大な石を持ち上げてそれをぐるぐる回し、力比べをするお祭りがあるはずですが、例外の人もいるでしょうが、「仕事は堅実で力持ち」を良しとするのがバスク人の価値観ではないでしょうか。

そうした価値観が、バスクのサッカースタイルにも現れているように思えます。

マドリード中央政府からの独立を求める「バスク民族主義」の象徴でもあるアスレチック・ビルバオは、創設以来バスク人選手しか入団を許されず、それでいてずっとリーガ1部にとどまり続けている「バスク人ONLY」のクラブで、Jリーグの村井チェアマンが知ったら口から泡を飛ばして「人種差別!」と非難し、永久追放を決定しそうなんですが、そのプレースタイルはロングボールを前線に放り込んで選手個々のフィジカルの強さとパワーを生かす傾向が強いです。

そうしたサッカースタイルが好まれるのは、乾燥した荒地が広がるスペイン中部以南と違い、雨が多くピッチがぬかるんでパスサッカーに向かないスペイン北東部バスク地方の気候風土が深く関係しているとも言われます。

その民族あるいは国民が好むサッカースタイルがそれに合った選手を生み出す傾向にありますから、同じスペインでもパスサッカーが好まれるバルセロナがあるカタルーニャ地方を代表するプレーヤー、柔軟で華麗なテクニックを持つがフィジカルコントタクトは得意ではないシャビみたいなタイプの選手はバスク地方からはなかなか生まれてこないのではないかと思います。

メキシコへ移住したバスク人の子孫であるアギーレ氏が、フィジカルコンタクトを恐れず相手にガチガチ当たってボールを奪う「戦う姿勢」だったりラテン人らしからぬ「規律」を選手に強く求めたりするのも、日本代表監督に就任してロングボールを攻撃の軸とする手堅く守備的なサッカーを真っ先にやろうとしたのも、「質実剛健」を良しとするバスク文化の影響が色濃く出ているのではないでしょうか。

次回、そのことについて詳しく見ていきましょう。

つづく




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