■日本代表、先祖返りでオーストラリアに勝利

 日本代表の今年ラストを締めくくるオーストラリア代表とのテストマッチが大阪・長居で行われ、日本が2-1で勝利しました。

対戦相手のオーストラリアは、2006年W杯で躍進したキューウェル・ケーヒル・ブレシアーノら黄金世代を引っ張りすぎたため、ブラジルW杯アジア予選でチームの“賞味期限”が切れてしまい、世代交代をすすめている真っ最中のチーム。

欧州でプレーしている選手も多いのですがその戦力を評価すると、日本のホームで日本の勝利、アウエーで引き分け程度と見ていました。

その点2-1で日本の勝利という結果は順当でしたし、試合内容の方はまずまず良かったものの、修正すべき課題は多かったですね。

        ☆        ☆        ☆

この試合、前半はオーストラリアが流れをつかみゲームを有利に進めました。

4-1-2-3を使っているアギーレジャパンの“1”のところ、アンカーである長谷部選手の両脇にできる広いスペースを利用し、オーストラリアはそこにプレーヤーとボールをどんどん送り込んで日本の守備を混乱させることでそれを可能にしました。

防戦一方の日本はなんとかマイボールにしても、ロングボールを前線に蹴りこむ単調な攻撃を繰り返し、フィジカルコンタクトと空中戦に強いオーストラリアDF陣に弾き返されていました。

攻撃にロングボールを多用すると、どうしても陣形が間延びするため、4バックと2MFの間が広がり、長谷部選手の両脇のスペースがさらに空いてしまって、そこをオーストラリアに突かれて攻め込まれるという悪循環にハマっていました。

前半35分ぐらいに4-2-3-1に変え、守備時に4-4-2の守備ブロックをつくるザックジャパン時代に慣れ親しんだフォーメーションにしたところ、中盤のボールの奪い合いで日本が優位を取り戻し、それにともなって攻撃でもパスが回り始めます。

後半キックオフ時に遠藤選手を下げて、長谷部・今野両選手のダブルボランチにしましたが、引き続き安定した守備でボール保持率があがり、それがショートパスでオーストラリア守備陣を崩していく攻撃へと好循環につながっていき、2ゴールを奪って勝利することができました。

 アギーレ監督がなぜ4-1-2-3にこだわっているのか分からないのですが、アギーレジャパンの最初のゲームとなったウルグアイ戦を見たときから、間延びしやすいカウンターサッカーと4-1-2-3の組み合わせが日本人選手の特徴に本当にあっているのか、ちょっと懐疑的でした。

多くの代表サポが新フォーメーションへの期待でワクワクしていたでしょうが、ウルグアイ戦の記事に「日本代表が4-1-2-3や4-4-2のフォーメーションにこだわらなければならない必然性は全くないと思います」と書いたのは、そういう意味を含めてのことでした。

ピッチを広く使った4-1-2-3は、例えばオランダなんかが代表的なんですが、どちらかというと「個の能力の高い選手を多く擁するチーム」に適したフォーメーションだと思います。

特にアンカーのポジションには、デ・ヨングやシャビ・アロンソみたいに、1人である程度のスペースを守りきれるだけの高い個の能力を持った選手が欠かせません。

しかし、現状の日本代表にそういう選手は残念ながら見当たらず、時期尚早の感が否めません。

(そのオランダですら5-3-2でブラジルW杯を戦っていましたね。オランダらしい創造性を放棄したファンハール監督の戦術は私の好みではありませんが)

カウンターサッカーと間延びした4-1-2-3という組み合わせに懐疑的なのはそれが理由です。

アギーレ監督は「トップと最終ラインの間を40m以内の距離に保ってプレーしろ」と指示していますが、少なくともあと10m陣形をコンパクトにしないと、ワールドクラスの強豪を相手にしたときキツイと思います。

この試合の後半のように、25~30m以内の4-4の守備ブロックをまずつくり、4と4の間につかまえきれない相手選手にプレスをかけるリベロ的なアンカーを置いた4-1-4-1で、強豪相手にカウンターサッカーをやるというのならアリかもしれませんが。

しばらくは守備時に4-4のコンパクトなブロックをつくり、4-2-3-1で攻撃して勝利という結果を出しながら、選手個々の能力を高めていくというこれまでの路線を地道にやっていく方が手堅いと思います。

というわけで、気づけばアギーレジャパン6試合目にして、「4-2-3-1のパスサッカーで試合に勝つ」というザックジャパン時代に“先祖返り”していました。

 攻撃・守備時の具体的な試合内容の分析と、選手個々の評価については次回にしましょう。



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