■日本代表、ティキ・タカに戻して大勝(その2)

前回のつづき

 選手個々で特筆すべき活躍を見せたのは、まず吉田選手。
サイドからのボールがこぼれてきやすい絶妙なポジショニングを取ったことで、相手GKがはじいたボールを頭で押し込んで、チーム全体の自信を回復させる貴重な先制ゴールをゲット。守備でも相手にシュートチャンスをほとんど与えませんでした。

本田選手はショートカウンターからGKとの一対一を冷静に決めましたね。右サイドからカットインして自ら惜しいシュートを放ったり、周りの選手を使ってチャンスメークしたりと、攻撃の主軸として活躍。

遠藤選手はパスを適度に散らしてチーム全体でボールを落ち着かせることに貢献。弾丸ミドルからのゴールも大変良かったです。
     
乾選手は、1点目のダイレクトシュートは美しかったですし、2点目も味方選手が打てずにこぼれてきたボールを確実に決めてくれました。

豊田選手は、相手DFにつぶされた香川選手を良くフォローして代表初ゴール。しかし2点目をあげる決定的チャンスを外したことは次への課題です。

ここで名前をあげていない選手たちも、出来は良かったと思います。

 逆に香川選手は惜しいチャンスもあったんですが一人カヤの外。全体的にプレーが消極的で、後半17分のゴール前中央でのプレーはパスではなくて自分でシュートを打てなかったでしょうか。

ゴールゲッターとしてもチャンスメーカーとしても絶好調だったブンデスリーガからプレミアへ行き、ラフなイングランドサッカーの悪いクセをつけてドイツに帰ってきたというか、シュートの一つ手前のトラップでボールを自分の止めたいところにきちっと止められなかったり、アバウトで不正確な浮き球のパスを味方へなんとなくあげるようなプレーが増えて、ひとつひとつのプレーが雑になってしまった感じがします。

そのためクラブでも代表でもシュートやラストパスが思うように決まらず、今ひとつ自分に自信を持てない結果プレーが消極的になり、シュートが打てるところで打てなかったり、パスを受けて前方へターンすればチャンスになるのに意味なくボールを後ろに戻したり、味方が攻めているのとは逆サイドを元気なく歩いたりしていて、よけいに結果がでないという悪循環にハマってしまっているように見えます。

トラップ・シュート・ドリブル・パスと自分の武器となるプレーをひとつひとつ再点検して、そのスピードを落とさずに正確さを保つことと、ボールを受けるとき味方からできるだけグラウンダーのパスをもらえ、なおかつ相手DFからできるだけ離れるようなポジショニングをとる労を常にいとわないこと、パスを出すときも味方がダイレクトで次のプレーにつなげやすいようグラウンダーの正確なパスを基本とし、チームメイトにもそのイメージを共有してもらうこと(もちろんクラブでも)、そして自分がシュートを打てる瞬間が来たら迷わず最初のチャンスを確実にものにすることを心掛けると良いのではないでしょうか。

どれもプレミアへ移籍する前のドルトムント時代にはできていたはずです。

        ☆        ☆        ☆

 ホンジュラス戦の日本代表は、大差で勝利という結果も素晴らしかったですし、試合内容の方も攻守にわたり良かったと思います。

アギーレジャパンになってから相手が強かろうが弱かろうがムリヤリ堅守速攻型の戦術一本で行こうとして、結果も内容もはかばかしくありませんでしたし、コメント欄で読者さんからもご指摘があったように「今の日本代表選手の特徴に合った戦術なのだろうか?」という根本的な疑問が浮かび上がりました。

しかし、この試合のように自分たちより実力が落ちる相手に対しては、これまで通りショートパスを多用したポゼッションサッカーで全然問題はないはずですし、相手との実力差や試合展開によってカウンターサッカーをやったりと、ピッチ上の選手たちの判断で臨機応変に戦術を使い分けた方が良いと思います。

それでも、シンガポールでのブラジル戦でやったように、自分たちより一対一の能力が高い相手に対してフォアチェックをかけて、高い位置でボールを奪ってショートカウンターを仕掛けるという戦術は、やはり無理があるのではないでしょうか。

日本人選手が、足元の技術でかなわなくてもフィジカルコンタクトの強さでブラジルの選手より上回り、一対一に勝ってボールを奪えるというなら話は別かもしれませんが...。

もし強豪相手にカウンターサッカーをやりたいなら、自陣のやや引いた位置で守備ブロックをつくってスペースを消し、相手を前掛かりにさせたうえで、マイボールになったら素早くカウンターを仕掛けて、こちらの攻撃陣と相手のバック陣で3対2や4対3の数的有利の形をつくりシュートまで持っていく、たとえば香川選手のゴールでフランス代表を沈めた2012年にパリ・サンドニでやったゲームがひとつのモデルになると思います。

 久しぶりにスカッとする勝ち方をした日本代表なんですが、この試合のようにのびのびしたプレーで本来の実力をロシアW杯の初戦で同じように発揮できなければ、まったく意味がありません。

そのためにも、常にW杯の真剣勝負を戦っているつもりで毎回テストマッチに臨み、普段テストマッチでやっているように、W杯の本番で自分本来の実力を発揮できるよう心がけることが必要不可欠です。

また、この試合のスタメンと2018年ロシアW杯開幕戦の日本のスタメンがまったく同じ顔ぶれになったとしたら、それは日本サッカー界にとってはある意味危機的な状況かもしれません。

ベストなのは、日本代表監督が2018年夏にベテランと若手のどっちをロシアへ連れて行くか真剣に悩むような状況です。

日本サッカーの世代交代をスムーズになしとげるためにも、若手選手は野心をもってどんどんレギュラーポジション奪取を狙ってチャレンジして欲しいですね。

「自分は絶対にヤットさんや長谷部さん、本田さんにはかなわないんで、ロシアへは控えでも行ければラッキーです」みたいに、自分の能力に自分で制限をつくってしまっているような若手選手は、日本代表はまったく必要としていません。

 
◇    ◇     ◇     ◇     ◇     ◇    ◇

           2014.11.14 豊田スタジアム 

          日本  6 - 0  ホンジュラス

          吉田 9'
          本田 41'
          遠藤 44'
          乾  47'
          豊田 69'
          乾  74' 


        GK 川島        GK エスコベル
          (西川 81)
                      DF クリサント
        DF 酒井          (バラオナ 72)
           森重           ベルナルデス
           吉田           フィゲロア
           内田           イサギーレ

        MF 長谷部      MF キオト
          (田口 78)       (マルティネス 55)
           香川           デルガド
           遠藤           ガリド
          (柴崎 70)       (ペラルタ 65)
                         ガルシア
        FW 武藤          (チャベス 70)
          (乾 46)
           岡崎       FW エリス
          (豊田 63)      (ロチェス 59)
           本田          ロドリゲス
                       (ロハス 76)


        ☆        ☆        ☆

 読者の皆さんへ

ブラジルW杯以降、当ブログは奇怪な現象にずっと悩まされてきて、それを前日の記事の「読者のみなさんへ」の項目でカミングアウトしたばかりですが、そうしたとたん奇怪な現象がピタリと止まりました。

それはそれで、とっても気味が悪いんですが、読者の皆さんに一応ご報告しておきます。

ご心配なさり、コメントを下さった読者さんにも深く感謝いたします。

ただ、いつまた奇怪な現象が再発するかわかりません。

もし、代表戦があったのにいつまでたってもブログが更新されていないように見える場合は、前日の記事で書いた方法を試してみてください。




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