■日本代表、コスタリカに逆転勝利

 アメリカ合宿中の日本代表にとって初の実戦となるコスタリカ戦が今朝(現地時間2日夜)に行われ、日本が3-1でコスタリカを逆転のすえ降しました。

コスタリカ代表はスペイン・オランダ・アメリカ等でプレーする海外組と国内組とで構成されたチーム。FIFAランキングはコスタリカの方が上ですが、実際の戦力は日本の方が上で、日本のホームで日本の勝ち、コスタリカのホームで引き分け程度の実力差と見ていました。

両チームにとって公平な中立地であれば、日本が勝たなければならない相手であり、勝利という結果は順当でしたし、日本の試合内容もじょじょに良くなってきましたね。

それではまず試合を振り返ります。

        ☆       ☆       ☆

 キックオフからしばらくはコスタリカが攻勢に出てきます。

3分、右サイドからあげたガンボアのクロスは飛び込んだルイスに合わず、もう一度組み立てなおして放ったテハダのミドルシュートはGK川島がファインセーブ。

11分、大久保のパスを香川がペナルティエリア右で受けてセンタリング、ゴール前中央に走りこんだ大迫がフリーでヘッドしますがクロスバーの上。

15分をすぎると日本がボールを保持し、試合を優位に進めます。

23分、青山のスルーパスに抜け出た大迫のシュートが右ポストを叩きますが、オフサイドの判定。

27分、右サイドからの大久保のパスを青山が落とし、本田が相手GKと一対一、本田はドリブルで抜きにかかりましたが、戻ってきたDFにボールをクリアされCKに逃げられました。

31分、ここまで押し気味だった日本は右サイドからコスタリカのカウンター攻撃を浴び、ボラーニョスのウラへのパスに抜け出たディアスが中央へ折り返し、フリーのルイスがなんなく押し込んでコスタリカ先制。

 後半から青山に代えて遠藤、大久保を岡崎に代えてキックオフ。コスタリカはリードしたこともあり、日本の攻めを受けて立ちます。

3分、右サイドをやぶった岡崎のクロスを中央の香川がシュートしますがGKに防がれ、そのこぼれを大迫がシュートしますがボールはポストの右へ。

8分、本田の浮き球のパスを受けた岡崎がゴール前やや右からシュートしますがGK正面。

15分、香川のクロスをペナルティエリア内右で受けた本田が中央へ折り返し、内田がスルーしたボールを遠藤が冷静に流し込んで日本が追いつきます。

24分、右サイドからキャンベルにクロスを上げられ、ゴール前でフリーのルイスに頭で合わせられましたが川島の正面で助かります。

35分、こんどは日本のカウンター。香川がドリブルでバイタルエリア中央へ持ち込み柿谷へパス、そのリターンをもらった香川が難しい体勢から打ったシュートがゴール右隅に決まり、日本が逆転。

39分、右サイドでパスを受けたルイスがクロスするも、ゴール前へつめたブレネスのシュートはヒットせず。

ロスタイム2分、香川の浮き球のパスを岡崎がつぶれ役となり、こぼれ球を拾った柿谷が滑り込みながら放ったシュートがゴール左へ吸い込まれ、とどめを刺しました。3-1。

        ☆         ☆        ☆

 それでは試合内容を見ていきます。まず攻撃から。

攻撃については、良くなってきたと思います。

本田選手をはじめとして、選手ひとりひとりのフィジカルコンディションがあがってきて運動量が増えてきましたし、パスをつなぐときの距離感が遠すぎず・近すぎず、ちょうど良くなったことで、攻撃の組み立てがスムーズになりましたね。この距離感を本番まで忘れないでほしいです。

あとはパスの出し手と受け手の呼吸を合わせながら、受け手に次のプレーをやりやすくさせる弱いパスを使うべきときと、相手にカットされないよう強いパスを使うべきときの使い分けの判断力が改善されると、もっと攻撃が良くなると思います。

相手がもっと激しくプレスをかけてきたときでも、さらに運動量を増やして、相手のプレススピードを上回る「顔出し」の動きでパスをつなぎ、ボールを相手ゴールへと運ぶことができれば、もう一段上のレベルの攻撃力を身に着けることができるでしょう。

 守備面は、問題点が多かったと思います。

コンパクトな守備ブロックのつくり方は、前回キプロス戦よりも良くなりましたし、相手があまりフィジカルが強くないこともありましたが、プレスからボールを良く奪えていました。

試合時間が経つにつれ、相手ボールになったときボランチより前の選手の戻りがだんだん遅くなってくる問題は、選手個々のフィジカルコンディションが上がってくることで、改善してほしいと思います。

しかし、一番問題だったのはゴール前での集中力に欠けたルーズなマーク。

相手に先制された場面では、今野選手の危機予測能力が低く、ルイスへのマークをルーズにしていて対応が遅れたためゴールを決められてしまいました。

守備1
(クリックで拡大 以下同様)

上図を見ていただきたいのですが、4バックはペナルティエリアの幅ぐらいの中に等間隔で並ぶのが基本です。

しかし、この局面のようにサイドにボールがあるときは、ただちに吉田選手と今野選手との間にある「門」を相手にパスなりドリブルなりで突破される心配はありませんし、逆サイドにルイスがフリーでいるのですから、自分と相手の足の速さも計算に入れながら、今野選手はもっとルイス選手に近づいて、いつでもマークにつけるよう準備しておくべきです。

そうしたリスクマネジメントをしておかなかったために、この直後にゴール前へ走り出したルイスに振り切られ、今野選手は追いつけないままゴールを決められてしまいました。

守備2

同じ場面を角度を変えてみたのが上の図です。

日本の右サイドを破られて、森重選手が相手のサイドバックに応対しているところですが、吉田選手や今野選手の戻りが遅いために、相手がオフサイドにならずに使える広大なスペースが広がっています。こういう形も非常に危険です。

ボールがサイドにあるときは、相手のボールホルダーに応対している味方の斜め後ろのスペースをカバーしつつオフサイドラインを揃えるため、弓なりの守備ライン(黄色の太線)を敷くのが鉄則であり、吉田選手はもっと機敏に帰陣してニアポスト前のスペースでまず相手のクロスに備え、同時に森重選手がドリブルで抜かれることも想定した準備をしておくべきです。

今野選手も同様に帰陣を早くして、自分のゴールに戻りながら守備するのではなく、前を向いて守備できるようにしてほしいです。そうすれば、自分の死角から出てきた相手に簡単にやられることはないはずです。

右サイドをやぶられた内田選手はやむをえない部分がありましたし、故障明けという事情も考慮しなければなりませんが、やはり自分のウラのスペースを使われたのですから、できるかぎり早く戻って、森重選手の後ろのスペースをカバーしてほしかったですね。

後半24分にも吉田選手と森重選手のどちらが見るのかあいまいなままにルイスにフリーからヘディングシュートを食らって、あわや失点というシーンがありました。

相手がサイドからクロスをあげるのを100%防ぐのは困難ですが、ゴール前の守りさえしっかりしていれば、そう簡単にやられることはありません。

ボールがひとりでにゴールに入ることはありません。人間がシュートするから入るのです。ですからゴール前ではまず相手選手をつかまえて自由を奪うことが大原則です。

記事が長くなりました、選手個々の評価以降は明日にアップします。



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