■ブラジルW杯のための予備登録メンバー発表

 本日、ブラジルW杯にのぞむ日本代表メンバーの負傷などに備える予備登録メンバー7人と、代表選手の練習をサポートするトレーニングパートナー2人が発表されました。次の通りです。

☆予備登録選手

 GK 林  卓人 (広島)

 DF 駒野 友一 (磐田)
    水本 裕貴 (広島)

 MF 中村 憲剛 (川崎)
    細貝  萌 (ヘルタ・ベルリン:ドイツ)

 FW 豊田 陽平 (鳥栖)
    南野 拓実 (C大阪)

☆トレーニングパートナー

 MF 坂井 大将 (大分)

 FW 杉森 考起 (名古屋)




 前回記事では、「人間の思考はある程度現実化する」と言いました。

もちろんW杯優勝であろうとベスト4であろうと、自分が考えた目標なり夢を現実のものとするには、ただ言いっぱなしにするのではなく、積極的に行動してそれが現実のものとなるよう努力することが欠かせません。

 ところでW杯は、その直前に行われたチャンピオンズリーグ(CL)なり欧州四大リーグなりで起こったことの影響を受けるケースが多々あります。

CLでは、ポゼッションサッカーでブンデスリーガ優勝を圧倒的な強さで勝ち取ったグアルディオラ監督率いるバイエルンを、アンチェロッティ監督率いるレアル・マドリードが堅守速攻型のサッカーでやぶりました。

まだCLの王者は決まっていませんが、この試合の結果はW杯出場国の監督さんたちの考え方や戦術の流行に影響を与え、ブラジルW杯では「堅守速攻サッカー」を採用する国が増えるかもしれません。

ザックジャパンは選手も監督も、攻めの主導権を自分たちで握るポゼッションサッカーを理想としています。

私は、体格が大きいとはいえずフィジカルコンタクトがあまり得意でない反面、足元の技術とアジリティがある日本人選手には、グラウンダーのパスで攻撃を組み立てるサッカーが合っていると考えていますが、攻めの主導権を握る攻撃的なサッカーが自分たちのやりたいサッカーだからといって不用意に前がかりになって攻めていくと、バイエルンみたいに相手のワナにまんまとハメられる可能性があります。

世界中のサッカー関係者がCLという大舞台でそれを目撃したわけですから、レアルの成功に自分もあやかりたいと考える監督さんは少なくないはずです。

とくにギリシャやコロンビアは堅守速攻型のサッカーを本来得意としていますから要注意ですし、コートジボアールもそういう戦術をとってくる可能性があります。

だから日本も堅守速攻型サッカー一本でブラジルW杯を戦えとは言いませんが、「勇気」と「無謀」は違います。

相手が仕掛けるワナに対して、何の準備もリスクマネジメントもすることなく突っ込んでいくのは単なる無謀です。

ここで必要なことは、チーム全員が「こちらが攻めていてボールが相手ゴール前にあるから今はまだ守備のことを考えなくてもいいや」と油断することでも、相手のカウンターにビビり攻守両面において弱気で消極的になってしまうことでもなくて、ボールがピッチのどこにあったとしても、「今この瞬間ボールを奪われても、失点につながるような致命的な攻撃を受けないようにするにはどうしたらよいか」ということを常に意識してプレーし続けることです。

そうすれば、相手がカウンター攻撃のために前線に残している選手に対して、オフサイド崩れに注意しつつ常に1人が厳しくマーク、もう1人がカバーの態勢をとろうとか、相手ボールになった瞬間、すぐ近くにいる日本の選手が相手のボールホルダーの前にすぐさま立ちふさがって前方への正確なパスを妨害し、相手のカウンター攻撃を遅らせているうちにすばやく戻った味方が守備ブロックを形成するとか、やるべきことが見えてくるはずです。

 もう一つ忘れてはいけないのが、自分たちがいくら「攻めの主導権を握ってサッカーがしたい」という理想をもっていたとしても、どちらが攻めで主導権を握るのかその選択権はピッチで対決する二つのチームのうち強い方にあるというサッカー界の厳然たる掟です。

相手からボールを奪ってガンガン攻めるか、それとも相手にあえてボールをポゼッションさせて相手の守備がおろそかになったところをカウンターで突くか、それを決めるのは基本的に実力が上のチームの方だということを勘違いしてはいけません。

サッカーという競技が面白いのは、二つのチームに実力差があったとしても、強い方が90分間休むことなく攻めっぱなしということはまれで、弱い方にも相手を押し込んで攻撃する時間が出てくることです。

ですから、攻めの主導権を握ってボールポゼッションすることを理想とするチームであっても、必ず相手に押し込まれて攻められる時間帯が出てきますし、相手が実力で格上ならなおさら、攻めるよりも攻められる時間の方が長くなることへの準備が必要です。

相手にボールをポゼッションされて攻め込まれるたびに、「自分たちの理想のサッカーができなかった」といって自信を失い、精神的に動揺してそれが守備の乱れにつながり失点していたのではサッカーになりません。

ポーランドでのテストマッチでもコンフェデにおいても、ブラジルに押し込まれるとあまりにも守備がもろかったですよね。

「攻めで主導権を握るポゼッションサッカー」も「堅守速攻型のカウンターサッカー」も、サッカーの試合に勝つという最終目的のための手段の一つにすぎません。

中盤でのボールの奪い合いでどちらが攻めの主導権を握るか、(あえて相手にボールをポゼッションさせるかも含めて)まず二つのチームの力関係で「強・弱」が決まります。

それはサッカー選手としての才能に加え、これまでどれだけ能力を高めるために努力してきたか、1対1のボールの奪い合いに勝ちたいという気持ちをどちらが強く持っているかに左右されます。

しかし、たとえ相手に攻めの主導権を握られたとしても、それが恥でもイコール試合の負けでもないことに注意が必要です。

ボールの奪い合いで優位に立ち、こちらが攻めの主導権を握れればそれで良し、相手がこちらを押し込んで攻める時間帯は、しっかりコンパクトな守備ブロックをつくり、プレスをかけて相手から攻撃の自由を奪い、ゴール前ではマークのズレを絶対につくらないことで失点を防ぎ、

攻める時間よりも守る時間がたとえ長くなったとしても、自分たちのサッカーができないからといって精神的に動揺するのではなく、辛抱強く相手の攻撃を無効化する守備を続けつつ反撃のチャンスをうかがうようなタフさや、試合の局面局面に応じた臨機応変さも、この一か月間のキャンプで選手たちに身に着けてほしいことです。

ザッケローニ監督は就任いらい、つねづねサッカーにおけるバランスの重要性を説いてきました。

ボールをポゼッションして攻めの主導権を握り、攻撃サッカーを貫いてW杯で勝ち続けることを理想として追い求めることそれ自体はとても良いことだと思いますが、現実とのバランスも考えて、試合の状況状況に応じた臨機応変さを持つことも重要であるというのが私の言いたいことです。

欧州の名門クラブでプレーする日本人選手が出現するようになったことは日本サッカー界にとって大きな進歩だったとはいえ、まだまだ「肩書き先行」であり、ビッグクラブで確固としたレギュラーポジションが獲得できていなかったり、レギュラーであっても、所属するチーム自体の戦力が落ちてしまって、かつてのように優勝争いにからめない実質的な中堅クラブとなってしまっているのが現状です。

そうした意味において、日本代表はまだまだW杯のチャレンジャーであって、押しも押されもせぬW杯優勝候補のスペインやブラジル・ドイツのように、格下の挑戦をがっぷり受けて立つ「横綱」ではありません。

だからこそ、日本がW杯で良い結果を出して、日本人選手の能力の高さを証明できれば、今所属しているクラブにおけるチームメートからの信頼度もアップし、ゴールチャンスで自分に多くボールが回ってくるようになるでしょうし、現在のクラブから欧州のビッグクラブに引き抜かれる選手も出てくることでしょう。

日本はチャレンジャーなのですから、相手より先に足が止まったら勝負になりません。相手の実力が上ならなおさらです。スタミナ面や暑さ対策を含めた、残り一か月のフィジカルコンディションの調整は非常に重要になってきます。

岡田ジャパンはそこだけは間違いませんでした。

岡田ジャパンより個の能力や攻撃の組織力が格段に高まったザックジャパンなら、相手に走り勝つことでもっともっと大きな成果をあげられるチャンスが高まります。

攻撃でも守備でも、ピッチ上の11人の選手が積極的にプレーに関与し、ゴールを狙うときはもちろん守備においても、相手がゴールするために完成させようとしている攻撃の組み立てをすべて破壊してやるという「攻めの気持ち」が欠かせません。

ブラジルW杯で明確な目標をかかげ、その実現のために試合中どんな状況におかれても動揺しないような準備をしておく、できるかぎりの準備をしたら目標の実現を信じてピッチの上で自分がやるべきことに集中する、それが夢を実現させる勝者の考え方・行動の仕方だと私は信じています。

<了>



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