■本田選手・香川選手のこと

 年末年始は超多忙で、このエントリーがようやく当・国際サッカー戦略研究所の2014年「仕事始め」です。

今年はいよいよワールドカップイヤーですね。
2014年が日本サッカー界と読者の皆様にとって最高の年となりますよう、心よりお祈りしております。

 さて、年末年始の話題といえば、本田圭祐選手のACミラン移籍でしたね。

ただ、セリエの厳しいフィジカルコンタクトにさすがの本田選手も手こずっているようで、ロシアリーグほどにはボールがおさまりません。

ミランでは右サイドで起用されていますが、彼はどちらかというとスピードがあるほうではありませんし、右サイドは希望のポジションではないのかもしれませんが、ボス(セードルフ監督)の指示は絶対です。適応するしかありません。

パスを受けるときに相手を背負って受けるのではなく、フェイントなどでマークをひきはがしてから、なるべくフリーでボールを受けて前を向きたいところです。

自分についたマークを強引にひきずるようにしながらカットインして、ゴール中央方向へドリブルするプレーも目立ちますが、そこは簡単にまわりへはたいて、自分は相手DFの急所となっているようなスペースへ動いた方が良いでしょう。

ミランが低迷している原因の一つなんでしょうが、攻撃の時に相手ゴール前で足を止めてボールホルダーが独力でなんとかするのを見ている選手が多いように見受けられますが、もっとパスを受けるために顔出しして欲しいと、希望を出してみてはどうでしょうか。

本田選手が熱望していたセリエAの厳しい環境にもまれて、彼がひとまわりもふたまわりもビッグな選手に成長してくれることに期待します。

 もう一人のビッグクラブのプレーヤー・香川真司選手は、スペイン代表のマタがオールドトラフォードへやってきたことで大ピンチだと、盛んに報じられております。

確かに手ごわいライバルには違いないんでしょうが、考えようによっては試合や練習でプレミアでの経験豊富なマタのプレーを間近に見ることによって、香川選手がマンチェスター・ユナイテッドで生き残っていくためのヒントを得ることができる絶好のチャンスだと思います。

さらに、パスで周りのプレーヤーを生かすプレーに秀でたマタの加入によって、仮に香川選手とマタが同時に起用され、そこにルーニーがからめば、ユナイテッドの攻撃に革命が起こる可能性もあるのではないでしょうか。

このように考えれば、イギリスのマスコミが騒いでいるように、「マタが勝者で香川が敗者」といったゼロサムゲームでは決してないと思います。

ところでモイーズ監督は「勝つためにどうしたら良いかわからない」と情けない泣き言を言っているようですが、ユナイテッドの攻撃はサイドからクロスを入れて、ゴール前で個の力でゴールするといったイングランドの古いプレースタイルで、あんまり組織的な攻撃というものを感じません。

当初、チャンピオンズリーグで大陸のチームと対戦するときは、香川選手を起用してパスサッカーをやろうとしていたようにも見受けられましたが、プレミアではサイドからのクロスを多用するイングランドスタイルで、チャンピオンズリーグでは大陸チーム対策でパスサッカーをやるというふうに使い分けようとしていたのだとしたら、それは失敗する可能性大です。

なぜならパスサッカーというのは、プレスをかけてくる敵の選手に囲まれた狭いスペースを正確なパスでボールを通していくために、出し手と受け手の高いコンビネーション能力が必要になるからです。

ほんの少しのタイミングの乱れが命取りとなります。

フィールドプレーヤーが高いコンビネーション能力を持つようにするためには、毎試合継続してパスサッカーをやらせて、チームをある程度の時間をかけて熟成させていかなければなりません。

その究極のチームがFCバルセロナだったわけです。
グアルディオラを監督に招へいしたバイエルンもすんごい感じに仕上がってきましたよね。

たとえユナイテッドの選手にチャンピオンズリーグでパスサッカーをやらせて試合に勝ったとしても、次のプレミアの試合でサイドからの放り込みを真ん中で合わせるようなサッカーをやっていたら、せっかくパスサッカーの成熟度が高まってもご破算になってしまって、また一からつくり直しになってしまいます。

ロングボールを放り込む攻撃をやっていたチームを、一定レベル以上のパスサッカーができるようにするにはそれなりの時間と手間がかかりますが、パスサッカーがようやくできるようになってきたというチームに放り込みサッカーをやらせたら、選手がパスサッカーのやり方を忘れるのはあっという間です。

もちろんパスサッカーに明らかに向かない選手は放出して、パスサッカー向きの選手をチームに揃えていくような長期を見据えた戦力プランも必要になりますが、ユナイテッドの場合、試合ごとに選手をとっかえひっかえしているので、攻撃の組織を成熟させることも困難です。

モイーズが結果を出せないのは、こういったことが原因なのではないでしょうか。

 ユナイテッドがいずれチャンピオンズリーグ優勝を目指すつもりなら、私は今のサッカースタイルではきついと思いますし、打開策として大陸的なパスサッカーをかかげるのであれば、たとえ結果が出なくてもしばらく辛抱してパスサッカーに向いた選手を使ってやって、継続的に同じサッカースタイルで戦うことでパスサッカーの成熟度を高めていかなくてはダメです。

例えば1トップのファンペルシーが外せないならその下の3人に、ルーニー・マタ・香川・ヤヌザイらのうち調子の良い選手を起用して、コンビネーションを成熟させるべく、ある程度辛抱して使ってやらないと。

モイーズ監督自身にパスサッカーを志向する意志があるかどうか、チームとしてどういった長期戦略を描いているのかという問題がありますが、ユナイテッドがかつての栄光を取戻し、再びビッグイヤーをかかげたかったら、このままではいけないのは間違いないです。




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