■日本、灼熱のバーレーン戦で完全勝利!

 日本代表のW杯アジア予選のヤマ場ともいうべき、遠征二連戦の初戦となったバーレーン戦は、皆さんもご存知のとおり、日本の勝利に終わり、本当に大きい勝ち点3をもぎ取る事に成功しました。

しかも灼熱の過酷なアウェー戦で1-0の勝利という結果とともに、試合内容でも完勝に近く、日本代表の試合で結果に内容がともなった、レベルの高い試合というのを久しぶりに観ることが出来た気がします。

 試合展開を軽く振り返りますが、試合開始直後は、お互いさぐりあいをするような慎重な立ち上がりとなりました。

しかし、ホームのバーレーンの動きがにぶく、守ってカウンター狙いのような消極的な試合運びのおかげで、日本もかなりの時間攻めることが出来ました。

特に前半30分あたりの中田英選手のシュートから日本のリズムとなり、34分に中田英の縦パスを中村選手がヒールでダイレクトパス、それを相手DFマルズーキの前で受けた小笠原選手が、彼をフェイントで華麗にかわしてシュート、日本はのどから手が出るほど欲しかった先制点をゲットします。

 後半は開始10分過ぎから必死に同点を狙うバーレーンが攻勢に出て、いやな時間帯が続きましたが、これを日本が落ち着いていなすと、バーレーンの選手の足がパッタリと止まり、あとは日本が押し気味の展開。

カウンターから日本に得点チャンスが二度三度とありましたが決められず、それでもタイムアップとなり、本当に大きい勝ち点3をもぎ取りました。
以前の投稿で述べた、理想の展開となりましたね。

 日本代表の試合内容を、まず守備の方から分析すると、

ボランチの中田英・福西両選手を基点とした組織的なプレスが非常に効果的で、二列目の選手とも協力して相手のボール保持者をはさみこみ、ことごとくボールを奪い返して、バーレーンの中盤の組み立てをほとんど許しませんでした。

バーレーンのロングの放り込みに対しては、中澤選手を中心にしてボールを跳ね返し、相手の流れの中からのクロスやFK・CKなどのセットプレーの場面でも、日本のゴール前の敵選手をしっかりマークしてつかまえ、ほとんど仕事をさせませんでした。

 攻撃に関しても、ボランチの中田英が組み立ての基点となり、ボールを左右に展開して攻撃のタクトをふるい、中田英・中村・小笠原と1トップの柳沢選手とがダイレクトパスを使ったレベルの高い組織的な組み立てで、バーレーンの守備陣をほんろうしました。

特に小笠原の得点シーンは見事で、彼の個人技もすばらしかったのですが、その前の中田英・中村がからんだ、ダイレクト・パスによる組織的な崩しは、創造性にあふれるものであり「美しい」の一言でした。

このようなプレーを代表で観れたのは、本当に久しぶりではないでしょうか。

この得点は、「敵CBの前・ボランチの後ろ」という相手にとって非常に危険なスペースをうまく使えたことが勝因となりましたが、今後の試合でも、この「敵CBの前」というスペースが継続して活用できれば、得点力はもっとアップするはずです。

 相手のバーレーンについては、試合当初は固く守ってのカウンターで確実に勝ち点1を狙う戦術なのかと思ったのですが、完全なコンディション調整の失敗のように見えました。

アジア・カップ2004や今回のW杯アジア予選での躍進で注目されたバーレーンの選手達は、カタールやUAEなどのクラブへと移籍したために、リーグ戦では年間18試合しかプレーしないバーレーンリーグから、初体験となる年間27試合以上のカタール・UAEリーグへ移籍しての最初のシーズンが終了したばかりだったということも、コンデション調整失敗の原因だったようです。

 最後に次の試合に向けての日本代表の修正点ですが、

守備に関しては、リードした状態での前半終了まぎわに、三都主選手が自陣深くでボールをドリブルでキープしようとして奪われ、カウンターからミドル・シュートを浴びた場面があり、幸いボールはポストに当たって跳ね返り、事無きを得ました。

これについてはバーレーン戦を前にした記事でも指摘しておきましたが、この試合の意味と試合展開・時間帯を考えれば、あってはならないプレーでした。

 攻撃面では、試合後半でカウンターでの得点チャンスが二度ぐらいありましたが、これが入っていればもっと自分達を楽にしたでしょう。

最初のチャンスは柳沢が裏へ抜け出し、GKもかわしたのですが、バックパスを選択し小笠原のシュートは戻った敵選手に防がれてしまいました。

二度目は小笠原がGKと一対一になったのですが、シュートではなく、味方の上がりを待ってからパスを選択しましたが、敵にパス・カットされてしまって得点できませんでした。

サッカーの基本セオリーには、「ドリブルは、相手選手が目の前にいない限り、敵ゴールへ向かってすばやく最短距離を通って一直線にする」「時間は常に守備側に味方する」というものがあります。

しかし前述のケースはどちらもこの基本セオリーに反する行為、つまり柳沢・小笠原両選手とも、ドリブルで敵ゴールへすばやく一直線に進むのではなく、ドリブルのスピードをゆるめ、味方の押し上げを待つようなプレーを選択したために得点できなかったと言えます。

味方の押し上げを待つということは、相手選手にも自分のゴール前へと戻る時間を与えるということです。

敵ゴール前やペナルティ・エリアに入って、自分の前に敵ゴールとGKしかいない状況で、まず第一にパスを考えているようでは、FW・二列目といったアタックの選手として、まず世界での成功はありえません。

特に柳沢の場合、自分の目の前に敵ゴールと手の使えない敵フィールド・プレイヤーしかいないにもかかわらず、シュートを打てないのはFWとして致命的です。 おそらくメンタル面が原因でしょうが、彼はテクニックやポジショニングの能力で、世界において充分通用する可能性があるだけに残念です。

小笠原にも言えることですが、このメンタル面の弱点を克服できなければ、彼は世界の舞台におけるFWとしての成功、フットボーラーとしての人生をフイにしてしまうでしょう。 彼の身近な人なりが助けてあげられればよいのですが...

 ともかく日本は最高の試合内容・勝利という最高の結果を出し、バンコクでの北朝鮮戦に余裕を持って望むことが出来ます。
首位のイランが引き分けた、アウェーのバーレーン戦で日本が勝ち点3をゲットしたことにより、日本がこのアジア予選グループBの”かくれ首位”に踊り出ることになりました。

まだバンコクでの北朝鮮戦がありますが、バーレーン戦で代表サポに最高のプレーをみせてくれた選手に感謝の意を表明したいと思います。

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2005.6.3 ナショナル・スタジアム(マナマ)

  バーレーン  0 - 1  日本

             ’34小笠原

GK A・ハサン       GK 川口

DF A・マルズーキ     DF 田中
  (D・ナセル 後半29分)    宮本
   M・ジュマ          中澤
   S・イサ
   S・モハメド      MF 加持
                  中田英
MF S・ジャラル         三都主
   ラシド・D          福西
   M・サルミーン        小笠原
  (R・ジャマル 後半0分) (稲本 後半43分)
   T・ユスフ          中村
   M・フバイル       (中田浩 後半31分)
  (A・タレブ 後半0分)
               FW 柳沢
FW F・アリ          (玉田 後半46分)
  

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