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■日本代表、カナダ相手に低調な試合

 カタールで合宿をはっている日本代表は昨日カナダとのテストマッチを行い、2-1で勝利しました。

対戦相手のカナダは、ドイツやイングランドなど欧州でプレーしている海外組と、実質的な国内リーグであるアメリカでプレーしている選手で構成されたチームです。日本との実力差はホームでもアウエーでも日本が勝利できる程度と見ていました。

中立地で日本の勝利という今回の結果は順当なものでしたが、試合内容は低調なものでした。

それでは試合経過をダイジェストで。

        ☆        ☆        ☆

 立ち上がりは厳しいプレスをかけてくるカナダのペース。日本はパスをつなげずカナダに押し込まれる展開。

しかしワンプレーで流れががらっと変わります。

前半9分、相手のミスパスを拾った長谷部がスルーパス、ウラへ抜け出した香川より先にカナダGKがクリアしたもののボールはちょうど岡崎の前に。岡崎が飛び出したGKの頭を越すループシュートを放ち、これがうまく決まって1-0。

14分、香川からのパスを受けた乾がノールックで中央へ折り返し、前田がシュートしましたが大きく上にふかします。

19分、ゴール前でFK獲得。遠藤のキックは惜しくもゴールポストと相手GKに跳ね返されて決まりません。

26分、再び香川からのパスをもらった乾が中央へ切れ込んでシュートしましたが、大きくふかしてしまいました。

38分、味方からパスを受けたジョンソンがゴールやや右からミドルシュートを放ちましたが外れます。

 後半はトップ下に中村選手を入れたことでパスのつながりがいくぶんか改善されました。

3分、カウンターから香川が出したスルーパスにハーフナーが抜け出してGKと一対一に。ハーフナーもループシュートを選択しましたが、ゴール右へ外れます。

13分、カナダのコーナーキック。伊野波のマークが甘くなりフリーになったヘイバーにヘッドを決められ1-1。

これでカナダが勢いづき、16分にはエドウィニボンスに強烈なミドルを打たれますが、川島がナイスセーブ。

20分、再びカウンターから遠藤のパスを受けた酒井高がGKと一対一になりますが、またしてもシュートを外してしまいます。

29分、香川らが左サイドを崩して酒井高がクロス、相手に当たったボールのこぼれ球をハーフナーが冷静にゴールへ蹴りこんで日本が勝ち越し。

35分をすぎると日本は守備ブロックをつくってこのまま逃げ切る体勢に。

36分、日本のDFの前からお構いなしに打ってきたハッチソンの強烈なミドルは川島がセーブ。

39分、日本のペナルティエリア右からハッチソンがシュートするも川島が良く体に当て、こぼれ球に反応したリケッツのシュートも川島が体を張ります。

試合は2-1のままタイムアップとなりました。

        ☆        ☆        ☆

 つづいて試合内容の分析です。

まず日本代表の攻撃からですが、あまり良くはなかったですね。

味方のボールホルダーが一人で局面を打開するのをまわりの選手が足を止めて見ていることが多く、相手に厳しいプレスをかけられてボールホルダーが孤立させられパスがうまく回らないために、最後は苦し紛れの長いボールを前線に蹴りこむというケースも多かったです。

相手のプレッシングにあわせてパスを受けられるスペースも変わってきますから、もっと運動量を増やして相手選手間のギャップでパスを受けられる動きを粘り強く繰り返して欲しいです。

パスがうまく回らない原因は、選手間の距離が遠すぎたということもあり、選手間が遠いので一発のミドルパスで局面を打開しようと急ぎすぎてミスになるという面もありました。

パスが弱くて味方に届かなかったり、ボールを相手選手にぶつけてしまったりと、ショートパスもイージーミスが非常に多かったですね。

カウンター攻撃はまずまず良かったものの、攻撃の内容は低調だったと思います。

 守備面でも見過ごせない問題点が露呈しました。

失点シーンは相手の選手に対するマークが甘くなりフリーでヘディングシュートを食らうという、これまたイージーなミスから。

自分のゴール前ではたった一つのミス・たった一つの競り負けが失点に直結しますし、ヨルダンが得意とするゴールパターンはヘディングシュートと、バイタルエリアからのミドルですから、それを考えても一番やってはいけないミスでした。

日本のプレスディフェンスはケガを恐れているためか、相手ボールホルダーへの体の寄せが甘かったですね。本番のヨルダン戦でこういうことをやっては絶対にいけません。

守備ブロックのつくりかたは、後半25分過ぎから選手がばらけてしまって陣形が崩れた結果、守備が不安定となっていました。

試合の最後の方は日本が攻め上がった後、相手の速攻を受けても守備に戻れなくなるシーンが見受けられました。

南アフリカW杯では、参加国トップクラスの運動量が日本のストロングポイントになっていたわけですが、代表選手の欧州移籍が進んだ結果、欧州の寒冷な気候に慣れたせいか、毎試合90分間ゲームに出れていないせいかわかりませんが、代表選手のスタミナが落ちてきているのではないでしょうか。

埼玉でのイラク戦でも感じましたが、特に気温が高めなアジアでのゲームにおいて、日本の選手の足が止まるのが早くなってきた気がします。(長友選手を除く)

今回は合宿で負荷をかけているために後半の中ごろ以降足が止まったというなら良いのですが、持久力が低下しているなら何らかの対策を取らないといけないのかもしれません。         

        ☆        ☆        ☆ 

選手個々で特筆すべきは、まず川島選手。相変わらず安定したセービングでチームの勝利に貢献しました。

岡崎選手はループシュートを見事に決めましたね。ただ、つなぎの際にミスパスが多く守備の戻りが遅いのも頂けません。

ハーフナー選手は決勝ゴールを冷静に決めました。ポストプレーはもうちょっと味方へボールを落とす成功率を高めたいですね。

酒井高徳選手は、決勝点の基点となるなどサイドの攻め上がりは良かったです。しかし、後半は彼が上がった後のスペースをカナダにつかれて何度も逆襲を食らうなど、ポジショニングには改善すべき余地が。

逆に伊野波選手は、相手選手へのマークが甘くなり失点の原因となるなど致命的なミス。厳しいことを言うようですが、現時点における伊野波選手は代表のセンターバックを任せられるクオリティには達していないと思われます。伊野波選手はJリーグで能力を高めて代表へ再チャレンジしてもらうことにして、今は別の選手にチャンスを与えるべきではないでしょうか。

香川選手はトップ下であまり機能せず。ドルトムント時代にパスの供給源であったボランチのヌリ・シャヒンが移籍して一時期不調になったことがありましたが、この試合でも遠藤・長谷部の両ボランチとの距離間が悪かったせいか、香川選手にあまり良いパスが供給されず前半はほとんど消えていました。後半はいくぶん良くなりましたが、ボールを持ってバイタルエリアに侵入した時、シュートするのかパスするのかドリブルで相手を抜くのか三つの選択肢を平等に置いて選択に時間をかけているうちにシュートチャンスを失っているように見受けられます。バイタルエリアに入ったら自分の前にDFがいたとしてもシュートコースがないかをまず探し、シュートができないときに別の選択肢を選ぶように心がけて欲しいです。香川選手は23歳ですが、それに遠慮することなく攻撃のリーダーとしての自覚をもち、「自分のゴールでチームを勝たせてやる」ぐらいの意気込みで毎試合プレーしてくれることを望みます。

乾選手は足元の技術に優れパスも上手いんですが、シュートを打つときだけプレーが不正確になります。シュートを「特別なプレー」と考えて硬くなる必要はなく、自分の狙ったところにボールを届けるという意味で「パスの延長線にある普通のプレー」だと考えて落ち着いてキックすれば、テクニックはあるわけですからズバズバ決まるようになると思います。

        ☆        ☆         ☆

 W杯予選直前のテストマッチとなったカナダ戦は、勝利したものの試合内容は低調なものでした。

これまで指摘したように攻守両面でやるべきことができていませんでしたし、球際の競り合い、フィジカルコンタクトの競り合いに勝って50/50のボールを必ず自分のものにするという、サッカーの一番ベーシックなところで押され気味でした。

来たるべきヨルダン戦は、埼玉での試合(日本6-0ヨルダン)とはまったく違う展開になることも予想されます。

ヨルダンは日本のいる予選グループではオーストラリアに次いでフィジカルコンタクトが強いチームです。

熱狂的な大観衆に後押しされたヨルダンは、カナダ以上に日本に激しくプレスをかけ体をガチガチ当ててボールを奪い、タテに速いカウンターを仕掛けてきたり、ゴール前でのセットプレーからフィジカルの競り合いに勝ってヘディングシュートを狙い、バイタルエリアからパワフルなミドルシュートをどんどん打ってくることも予想されます。

日本としてはまず球際の競り合い、フィジカルの競り合いに勝ってマイボールの回数を増やし、特に日本のゴール前での一対一には絶対に負けないこと。相手が攻める時間が長くなってもあわてず、コンパクトなブロックをつくってそこからしっかりとプレスをかけていくこと、そして攻めに転じたらパスを受けるための運動量を増やし、パスをつなぐためにパスするのではなく、バイタルエリアに入ったら高いシュート意識をもって必ずゴールをあげ、試合に勝ち切ること。

「もうW杯に行くのは決まったようなものだから、早くW杯に向けての準備を始めたい」という油断しきった声も多く聞かれますが、我々はまだ何も手に入れていません。

今はアウエーのヨルダン戦という決してやさしくないゲームに勝つことに集中して欲しいと思います。

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     2013.3.22 ハリファ・インターナショナルスタジアム
                           (ドーハ)

       日本  2 - 1  カナダ


        岡崎 9'          ヘイバー 58'
    ハーフナー 74'


      GK 川島         GK ボージャン

      DF 酒井高        DF レジャーウッド
        (酒井宏 83)       (エノー 54)
         伊野波           エドガー
        (栗原 61)        (ナカジマ 87)
         吉田            ヤコビッチ
         内田            デ・ヨング
        (駒野 46)
                     MF デ・グスマン
      MF 遠藤           (ジャクソン 84)
         長谷部          ジョンソン
         乾             ベッカー
        (大津 63)        (セバラ 67)
         香川            ハッチソン
         岡崎  
        (中村 63)      FW へイバー
                        エドウィニボンス
      FW 前田           (リケッツ 78)
       (ハーフナー 63)




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