■日本代表、UAEにだる~い勝利

 昨日新潟でUAEとのテストマッチが行われ、日本代表が1-0で勝利しました。

対戦相手のUAEは、すべて自国リーグでプレーしている選手で固められ、日本との戦力差はホームでもアウェーでも日本の勝利、特にホームでは日本の大勝が求められる試合でした。

この試合のUAE代表は、昨年のアジア三次予選を戦っていた選手たちをバッサリ切って、ロンドン五輪に出場した事実上のU-23代表チームでしたが、プレーを見た限りそれほど高いレベルにあるとは言えませんでした。

実力差からいってやはり大きな点差をつけて勝てる相手だったと思いますが、最少得点差の勝利という結果は物足りないもので、試合内容も今一つでした。

        ☆        ☆        ☆

 試合経過ですが、前半は新潟の蒸し暑さに苦しんだのかイラク戦に向けて体力を温存したのか日本の動きが重く、UAEとはほぼ互角の展開。

1分、清武のパスを受けた香川がペナルティエリア(P.A.)内でヒールパス、これを本田がシュートするもバーの上。

9分、日本のミスパスを拾ったUAEが右サイドから逆襲、しかしイーサのシュートは川島がキャッチ。

17分、UAEのスルーパスをM.アハマドが受けるが駒野がスライディングで防ぎ、こぼれたボールをマブフートがシュートしますが決まらずヒヤッとさせられます。

22分、本田と清武で右サイドを崩してセンタリング、ハーフナーが飛び込みますがGKが先に押さえます。

33分、右サイドを突破したイスマイールが日本の選手を振り切ってシュートしますが、川島がセーブ。

44分、酒井宏がサイドを駆け上がってダイレクトクロス、ハーフナーが飛び込んでヘッドしますが相手GKの素晴らしい反射神経に阻まれました。

 後半日本は選手を大きく入れ替え、さらにザッケローニ監督から注意があったのか、守備時の陣形がタテヨコにコンパクトになり、守備が安定したことによってゲームの流れは徐々に日本へ。

16分、本田がゴール前中央からボールを後方へ戻し、それを受けた遠藤が強烈なミドルシュートを打ちますが、相手GKがなんとかセーブ。

24分、中村からパスを受けた駒野が左サイドを突破してクロス、GKの頭上を超えたボールをハーフナーが高い打点からゴールに叩き込み、日本がようやく先制。

32分、左サイドでパスを受けた岡崎がP.A.に侵入、フェイントで相手選手を二人かわしてシュートするもGK正面。

36分、ゴール前中央でパスを受けた清武がドリブルからスピードに乗ってミドルシュート、しかし相手GKが片手でよく触って惜しくもゴールならず。

42分、ハーフナーがゴール前で落としたボールを交代出場の酒井高がシュートしますが、大きく外れました。

ロスタイムはほとんどなくそのままタイムアップです。

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 次に試合内容を見ていきましょう。

試合経過の項目でも述べたとおり、久しぶりの日本の蒸し暑さに苦しんだのかイラク戦に向けてスタミナを温存したのか日本の動きが攻守にわたって重かったですね。

特に前半、陣形がタテにもヨコにも間延びしており、オフサイドラインのコントロールもバラバラだったために守備が不安定で、相手にウラを取られて危険な形を何度かつくられてしまいました。

ハーフタイムで監督から指示があったのか、後半からはいくぶん陣形がコンパクトになりましたが、それでも試合を通して球際の競り合いや相手ボールホルダーへの体の寄せが甘く、フィジカル争いで劣勢でした。

これをW杯予選の本番でやっては絶対にいけません。

攻撃面でも、チーム全体として運動量が不足しており、味方のボールホルダーへのサポートが遅いために攻めがなかなか機能しませんでした。

シュートへの意識も少なすぎましたね。

チーム全体に「イラクに手の内を見せたくないし、予選本番までにフィジカルコンディションを整えれば良い」という考えがあったのかもしれませんが、少なくともこの試合の内容では落第点です。

予選本番では、まず球際の争い・フィジカルコンタクトの争いに勝ってマイボールにする、守備では陣形をコンパクトにして相手ボールホルダーにしっかりプレスをかけて自由にさせない、攻撃では味方のボールホルダーへのサポートを厚くしリズムよくパスを回して攻撃の選択肢を増やす、そしてなにより重要なのは高いシュート意識をもって必ずゴールをあげて試合に勝ち切るんだという強い意志が求められます。

これがイラク戦に向けての課題となるでしょう。

        ☆        ☆        ☆

 選手個々で特筆すべきは、この試合唯一のアシストを記録した駒野選手がベネズエラ戦に引き続いて好調を維持、ただ疲労があったのかサイドを突破した相手選手にスピードで振り切られる場面も。

ハーフナー選手は久々のナイスゴールでしたが、一試合を通じてシュート数をもっと増やして欲しいですし、体の使い方に問題があるのか前線におけるポストプレーのがんばりも足りません。

後半岡崎選手が左サイドに入ったことで攻撃が活性化。ただファールが欲しくて自分から倒れるプレーが多く、そこは弱気だったのではないでしょうか。相手に体を寄せられてもがんばって倒れず、自分でシュートなりラストパスまでもっていくのが岡崎選手の持ち味だと思います。

川島選手もファインセーブ連発。この試合に勝てたのは彼の安定したセービングのおかげでした。

 逆に伊野波選手ですが、駒野選手が左サイドで相手ボールホルダーに応対している時、駒野選手の方へもっと寄らないと4バックがヨコに間延びして、ウラを取られやすくなってしまいます。

後半出場の水本選手は、彼に向かってドリブルしてきた相手にまたしても下がってしまうシーンが見受けられました。焦って飛び込む必要はありませんが、フリーで前を向いた相手に対してもっと間合いをつめてパスコース・シュートコースを消さないと、相手の攻撃の選択肢が無限に広がってしまいます。もしかしたらミスや相手に抜かれることを恐れているのかもしれませんが、「敵前逃亡」の方がもっと事態は深刻です。

酒井宏樹選手はもうちょっとクロスの精度を上げてほしいですね。 

清武選手は良くボールに絡んでパスを散らしていましたが、パスばかりであまり相手の脅威になっていませんでした。ドイツで活躍するためにも、もっとシュートの意識・ゴールをあげたいという意識を高めることが求められます。 

 監督の采配面では、相変わらず香川選手をサイドで起用し続けて機能しないなど工夫が見られず。あれだけのタレントを生かしきれていないのはとても残念です。

失敗できるテストマッチだったのですから45分間でも、香川選手を1トップに持ってくるとか、もっと思い切った実験をやって欲しかったです。

        ☆        ☆        ☆

 今回のゲームは日本の選手の動きが総じて重く、だる~い勝利でした。

イラクはUAEと比べると数段上のチームですし、パーフェクトマッチだった6月のヨルダン戦で日本代表がどうだったかを良く思い出して、予選本番までにチームの組織力と選手個々のコンディション双方をあのレベルまで引き上げて欲しいと思います。

一試合を通して守備時に陣形をコンパクトにすること、相手のボール保持者の状態を見て、適切にラインを上げ下げしてコンパクトさを保つことが特に重要です。

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       2012.9.6 東北電力ビッグスワン(新潟)

         日本  1 - 0  UAE

     ハーフナー '69


     GK 川島           GK ハッシーフ

     DF 駒野           DF A.フサイン
        伊野波            M.アハマド
       (水本 46)           アルカマリ
        吉田              アッバース
        酒井宏           (J.アルハマディ 79)
       (酒井高 79)
                      MF イスマイール
     MF 遠藤              O.アブドルラフマン
       (高橋 87)           A.アブドルラフマン
        長谷部            (ファルダン 67)
       (細貝 46)           イーサ
        香川             (I.アルハマディ 70)
       (岡崎 46)
        本田           FW ハリル
       (中村 64)          (アルカシーリ 76)
        清武              マブフート

     FW ハーフナー




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