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■重心の高さとフィジカル能力

 皆さんすでにご存じのように、香川真司選手がマンチェスター・ユナイテッドへ移籍することが本決まりとなりました。

ようやく“シアター・オブ・ドリームス”こと、オールドトラフォードの入り口に立つことが許されたわけです。

ブンデスリーガに比べるとプレミアリーグは、ややロングパスの比率が高いように感じられますが、リーグやクラブのやり方など環境の違いを理解してうまく適応することが重要だと思います。

香川選手なら、クラブにゴールと勝利をもたらす主力選手としてきっと成功してくれることでしょう。

これからも全力で応援したいと思います。

 さてここからが今日の話題。

6月12日に行われたW杯アジア最終予選の対オーストラリア戦は、引き分けという結果も試合内容もまずまず良かったのですが、本田選手など一部をのぞいて日本代表の多くの選手が相手とのフィジカルコンタクトの争いにおいて劣勢な姿がTV画面に映し出されていたのもまた事実でした。

サッカー選手に求められる個の能力のうちフィジカルコンタクト能力において、日本人選手はなかなか世界平均にまで達することができないという弱点があり、それは“ドーハの悲劇”のころからあまり改善されていないように思えます。

この分野でせめて世界平均まで能力を引き上げることができれば、日本人選手はもっと世界の舞台で活躍できるでしょうし、先日のオーストラリアとの試合でも日本の勝利という形ではっきりと差をつけられたことでしょう。

フィジカルコンタクトの能力が高いか低いかは、身長や骨格・筋肉の発育など体格の問題、体の当て方・腕の使い方などテクニックの問題、そして「相手との球際の競り合いに絶対に勝つ!」というメンタルの持ち方の問題など複数の要素がからみあって決まってくるのではないかと私は考えています。

こうしたことは一朝一夕に改善されるものではなく、日本サッカー協会(JFA)がリーダーシップをとって世界から優れたフィジカルコーチを招聘し、日本人選手のフィジカル能力強化をめざすプログラムの戦略的な策定・実行が望まれます。

 そうしたお仕事はJFAにお任せするとして、それとは別に比較的短期間にフィジカルコンタクトの能力を改善する方法について、ちょっと考察してみたいと思います。

今年秋、フランス代表とのテストマッチが計画されていますが、会場はパリ郊外のスタッド・ド・フランス(サンドニ)になりそうです。

サンドニと言えばトルシエジャパン時代にもフランスとテストマッチをやり、日本が0-5の大敗を喫したスタジアムでした。

その試合で印象的だったのは、フランス代表の選手たちはふつうにサッカーができているのに、当時ASローマでプレーしていた中田英寿氏をのぞくJリーグ組の選手たちは、雨を含んでぬかるんだサンドニのピッチに足をすべらせたり当たり負けしたりするケースが多々あって、なかなかサッカーをやらせてもらえなかったということでした。

2009年に岡田ジャパンがオランダに遠征したときも、エンスヘーデのスタジアムがにわか雨に見舞われ、同じ条件でもオランダ代表の選手は普通にプレーしているのに、足をすべらせる日本人選手が続出、横浜Mの中澤選手は足をすべらせたことも失点の要因と考えて、帰国後に足腰の強化のため砂場でのトレーニングを取り入れたほどでした。

「日本人選手、特に国内組の選手が外国のピッチで足をすべらせやすいということと、日本で育てられる選手のフィジカルコンタクトの能力が低いということには深い関係があるのではないか」というのが私の仮説です。

毎年2月ごろになると滅多に降らない東京でも大雪に見舞われ、翌朝凍結した路面で転倒して骨折などの重傷を負う人が続出しニュースになります。

一方、同じ都会でも札幌ではそういうことはあまりないようで、札幌市民が東京都民へ向けて、雪で路面が凍結してすべりやすい場合は「腰を落として重心を低くし、大股で歩かないように」とアドバイスする様子がTVで報じられたりします。

裏返せば、路面がしっかりと整備されていて凍結する恐れも少ない東京では、重心が高い腰高の状態でもバランスを崩して転倒することなく歩くことができるのです。

これと同じことがサッカーでも言えるのではないでしょうか?

Jリーグのピッチは、きれいに刈りそろえられた芝はもちろん、芝が生えている土の質や水はけも含めて、世界でもっともよく整備された美しいものです。

ところがサッカーの本場・欧州でさえ、一見美しく整えられたピッチでも芝の下が水はけの悪い粘土質だったり土壌が固かったりして、ちょっとでも雨を含むとすべりやすくなるので、子供の時から重心を低くして走るよう習慣づけられているから、それにふさわしいバランス感覚や足腰が発達して外国人選手は同じ条件下でもすべって転倒しにくいのではないか、と推測できます。

仮にそうだとすると、足場がしっかりと手入れされた美しいピッチで育ち高い重心のまま走ってしまう日本人選手と、重心を低くしてすべりにくいようにプレーしている外国人選手が肉体をぶつけ合った場合、どちらがバランスを崩してボールを奪われやすいでしょうか?

日本にもフィジカルコンタクトで勝敗が決まる競技があります。そう、相撲です。

相撲では、腰高で重心が高すぎる力士は相手とぶつかった時バランスを崩して土俵外へ寄り切られやすいのでそれは避けるべきとされますが、サッカー選手のフィジカルコンタクトの勝負でも同じことが起こっているのではないでしょうか。

このあたり、世界的なフィジカルコーチのご意見をうかがいたいところですが、皮肉なことに世界一恵まれた日本のピッチが、日本人選手のフィジカルコンタクト能力を低くしてしまっている可能性があります。

レガースをつけた真剣勝負のボールの奪い合い練習や重心を考えた走法トレーニングなどは短期間でも導入が可能でしょうし、食生活の改善も含めて総合的な日本人選手のフィジカル能力の強化は急務です。

 フィジカル強化とはちょっと外れた話ですが、欧州のトップリーグでもフィジカルコンタクト能力があまり高くない選手が活躍している例はあります。

スペイン代表&FCバルセロナのシャビ・エルナンデスがその代表ですが、彼がどうやって高いレベルのリーグで生き残ってきたのか注目してきました。

彼は自らのあまり強くないフィジカル能力をカバーするため、こういうテクニックを使うことがあります。

あまり上手くない図なんですが、これを見ながら順をおって説明しますと、(1)シャビが後方からパスを受けようとしている。それに対して相手選手がプレスをかけてきており、シャビにはそれが見えている。

(1)
シャビ


(2)シャビはパスを受けても前を向く十分な余裕はないと判断。そこでプレスをかけてきた相手選手のすぐ脇を通してボールをちょこんと前へ蹴って、プレスをかけてきた相手に半分わざとぶつかって倒れる。(前へボールを蹴ることが重要。バックパスではそれほど効果はない)

(2)
シャビ2

(3)レフェリーは、前方へドリブル突破しようとしたシャビの進路を妨害したと判断してファールを取る。一度ファールを取られると、特にゴール前での危険なフリーキックを与えたくない相手選手はシャビにうかつに飛び込めなくなりプレスを弱めざるを得ない。 フィジカルコンタクトの争いが少なくなれば技術の高いシャビの方が有利になる。

以上、シャビはこういったマリーシアな方法も使いながら、フィジカルコンタクトで劣勢であるという自らのウィークポイントをカバーして世界で最もレベルの高いリーグの一つで何年も活躍してきたわけです。

メッシや香川選手も、高速ドリブルで相手にフィジカルコンタクトを受ける前に仕事をフィニッシュしてしまうというやり方で、体が小さくても厳しい競争に勝利してきました。

フィジカル対策には、こういうまったく別の角度からの解決策もあります。

どちらにせよ、フィジカルコンタクトで弱いというウィークポイントを放置し続けることが一番いけません。




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(当ブログ関連記事・練習のための練習)



  

■コメント

■ [るる]

ここ最近いわれてるのは日本人の姿勢の事ですね。本田や長友のランニング時の姿勢をみると特徴的ですが、ピンと背筋を張ってる選手はフジカルコンタクトにも強く、極端な前傾姿勢になりがちな人は逆に弱いと言われています。それが何かのヒントになるのではないでしょうか
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