■正直すぎる日本人選手

 香川選手のドイツにおける輝かしい成功によって、近年欧州へ移籍する日本人選手がたいへん増えました。

それ自体はとっても素晴らしいことなのですが、気になることが一つあります。

それは、今いるクラブはいずれ自分がビッグクラブの一員になるためのワン・ステップにすぎないだとか、今度移籍するクラブで活躍してもっと良いクラブへ移籍したいなどといったことを、記者会見等の場で堂々と宣言する日本人選手が少なくないということです。

たとえそれが選手個人の偽らざる本心であったとしても、自分が今度移籍するクラブがレアルマドリードやマンチェスターユナイテッドのようなビッグクラブではないことが明白な事実であったとしても、あまりにも正直すぎる発言ではないでしょうか。

日本のマスコミ向けに日本語でしゃべったのだとしても、そうした発言は日本語以外に翻訳されて欧州のサッカー界に伝わることを前提に考えるべきです。

そして、それを聞いたクラブの関係者(監督やオーナー)や、ゴール裏席に陣取るサポーターはどういう風に受けとめるでしょうか。

もし自分が応援しているJリーグクラブが今度獲得した新外国人選手が「ここは自分がビッグクラブで成功するためのステップ・踏み台にすぎません」などとぬかしやがったら、「誰が応援してやるか」と私なら思います。

日本代表のあるFWがいくらゴールしても先発でなかなか使ってもらえないのは、欧州へ移籍直後にそういう発言をしたことも原因の一つではないかと、個人的に疑っています。

逆に南米人だったでしょうか、欧州の地方クラブからビッグクラブへ移籍することになったある選手が、「○×は歴史と伝統あるビッグクラブであり、今いるクラブも私も○×からの移籍オファーを拒否することは許されないだろう。サポーターの皆さんもそれを理解してほしい」とコメントして、近々出ていくことになるクラブの関係者やサポーターの感情を害さないよう非常に気を使っていたのが印象に残っています。

日本人選手が欧州の移籍マーケットで人気になったのはごくごく最近のことであり、現時点においても日本サッカー界全体が選手の海外移籍についての経験が少なく、それが選手に不用意な発言をさせてしまう原因なのでしょうが、そうしたことは日本サッカー界にとってまったく利益にならないと思います。

今度移籍する、あるいは自分が今所属しているチームがビッグクラブでないことが動かしがたい事実であっても、自分を育て、欧州四大リーグに適応するためのチャンスを与えてくれているクラブの関係者やサポーターに対して、最低限の敬意を欠かさないよう、日本人選手は自らの発言には十分注意してほしいと思います。




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■コメント

■Re: 正直すぎる日本人選手 [shao]

はじめまして。
あまり熱心なサッカーファンではないのですが、最近サッカーの戦術的なことに興味が増してあちこちのブログを拝見しています。
こちらは辛口の批評が多いようですが、興味深く読ませていただいております。
標題の件、確かにそういう発言をする選手は少なくなく、ご指摘は的を得ているなと思いました。
今回この件にコメントさせていただいたのは、このたび移籍することになった大津選手が古巣チームに感謝の弁をブログに記載しているのを目にしたからです。
オリンピックが終わって周囲の評価が高くなったが、自分はオリンピックで成長したのではない、ボルシアMGでの積み重ねを証明して見せただけだと。
ボルシアMGのファンで彼に注目していた人は少なかったかもしれませんが、チームに対してこれ以上の感謝の弁はないかと思います。
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