■日本代表、スタートダッシュに成功

 ブラジルW杯アジア最終予選の開幕をつげる3連戦、日本代表は2勝1分の勝ち点7、得点10・失点1という成果をあげることができました。

この3連戦がはじまる直前のエントリーで、3連勝の勝ち点9がベストだが勝ち点7をゲットできればひとまず合格と書きましたが、予選突破に向けて必要な勝ち点がひとまず確保できたと言えるでしょう。

日本の予選日程は前半にホームゲームが片寄っていますから、スタートダッシュ成功はMUSTの状況でしたが、良いスタートを切ることができました。

結果もさることながら、この3試合は内容が良いですね。

3試合で10ゴールですからつい攻撃に目が向きがちですが、私は守備の安定がとても大きいと思います。

守備がとても安定しているので、先制されて自分たちが不利な状況から相手を追いかけなければならないということがなく、それが攻撃面にも良い影響をもらたしています。

この点において、ウズベキスタンに1分1敗、北朝鮮に1勝1敗だった3次予選の日本代表とはまったく違うレベルのサッカーをやっているといっても過言ではありません。

守備が安定した最大の原因は、タテ・ヨコにコンパクトな陣形をつくって相手が攻撃に使えるスペースを限定しているからです。

今のところオマーンもヨルダンも、日本がつくったコンパクトな守備ブロックの間をぬって正確にパスで攻撃を組み立てるような能力はありませんし、ロングボール攻撃に切り替えても、たとえ最初の空中戦で競り負けても陣形がコンパクトですぐ近くに味方がいるので日本がこぼれ球を拾ってマイボールにしやすく、これも機能していませんでした。フィジカルが強いオーストラリアにはやや劣勢でしたが、あのへんなPK判定さえなければ無失点で乗り切っていた可能性が高いと思います。

こうなると、相手に守備を固められて狭いスペースしかなくてもショートパスで相手を組織的に崩すことができる日本が圧倒的に有利になってきます。

それが2勝1分の得点10・失点1という好成績につながりました。

こうしたサッカーが始めからできていれば、3次予選も無敗でいけたんじゃないでしょうか。

ヨルダンについては試合前に「これまで90分間で日本は1度も勝っていない」とさんざん言われました。

ヨルダンとの最初の対戦はアジアカップ2004の準々決勝でしたが、あのときのヨルダン代表はエジプトの名将・エルゴハリ監督によく鍛えられた、なかなか良いチームでした。

オランダ・PSVでプレーするパクチソンのいた韓国と引き分けてグループリーグを2位で通過、準々決勝で日本と当たったわけですが、ジーコジャパンは攻守ともに組織力が非常に低く、陣形がダラーッと間延びしていたので安定しない守備からヨルダンに先制を許し、何とか追いついて1-1からPK戦勝ちにもちこんだのでした。

ジーコジャパンは準決勝でもバーレーンと3-2(延長)というゲームをやっていますし、この大会で優勝してアジアトップレベルであることは証明したものの、あんまりアジアの国々と大きな差をつけることができないチームでした。

そして昨年開催されたアジアカップ2011の初戦で久しぶりにヨルダンと対戦し、1-1の引き分けとなりましたが、このときは本来なら1月のシーズンオフ中でチーム練習がままならず、やはり守備時のチーム陣形をタテ・ヨコにコンパクトにすることができずに不安定な守備を突かれて先制ゴールを浴び、試合終了間際に追いついたという展開でした。

当ブログ記事・韓国戦から見えた課題) 

しかし先日のアジア最終予選におけるザックジャパンのディフェンス組織はコンパクトで非常に堅く、ヨルダンはほとんど攻め手を失っていました。それが6-0という圧倒的な差につながったのです。

こうした意味で、現在のザックジャパンはアジアカップ2011の頃と比べても、アジア3次予選の頃と比べても、ワンランク上のレベルのサッカーができています。

これからも現在の良いサッカーをずっと継続していって欲しいですね。

次回は9月に埼玉でイラクと対戦することになりますが、ホーム戦ですし絶対に勝利しなければならない試合です。

 ところがそのイラク戦に向けて難題が持ち上がっています。

吉田選手はヨルダン戦で靭帯を痛めてしまいましたし、栗原選手はオーストラリア戦で退場処分、今野選手も累積2枚目の警告を受けてどちらもイラク戦に出場することができません。

レギュラークラスのセンターバック(CB)でイラク戦に確実に出場できる選手が現在誰もいないというのは、頭の痛い問題です。

吉田選手のケガが早く治り、イラク戦に間に合ってくれることを祈るしかありませんが、ここはひとつ名古屋の闘莉王選手を呼んでみてはどうでしょうか。

2010W杯で世界を相手に闘った豊富な経験がありますし、フィジカルやハートの強さは日本人選手の中ではピカ一です。

ただ、チームが点を取れないといてもたってもいられず、前線にガンガン上がって行ってしまうので、チームの規律と攻守のバランスを重んじるザッケローニ監督がそのあたりどうするかですが...。

前述の吉田選手は、どういうわけかロンドン五輪のオーバーエージ枠にも選出されましたが、A代表のレギュラーCBが誰もいないという緊急事態ですから、まずは9月のイラク戦出場を最優先課題にリハビリに励んでもらいたいです。

仮にロンドン五輪に間に合ってプレーし、そこで負傷してイラク戦に結局出場できなかったという最悪の事態は、何としても避けなければなりません。

その意味でも彼のオーバーエージ枠選出は、理解に苦しみます。

女子ワールドカップが一部で五輪予選を兼ねているように、女子サッカー界では五輪が事実上、世界最高峰の大会といえるかもしれませんが、男子サッカーではワールドカップが最高峰の大会であり、年齢制限のある五輪は必ずしもそうではありません。

マンチェスターユナイテッドに移籍が決定的な香川選手が、早くチームに慣れるために五輪招集を見送られましたが、妥当な判断でした。

次のW杯予選に向けてレギュラーCBがそろわない問題も、妥当な判断をお願いしたいです。




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