■練習のための練習

 ロンドン五輪にのぞむU-23日本代表が参加していたツーロン国際大会ですが、オランダに勝ったもののトルコとエジプトに負けてしまい日本はグループリーグ敗退となってしまいました。

そのU-23代表ですが、総じてフィジカルコンタクトで劣勢でしたね。

相手がタテパスを入れてきてもボールの受け手に体を寄せないので自由にパスを回されて突破されるシーンが目につきましたし、日本のゴール前でも自分の体を密着させて敵選手の体の自由を奪うような守備をやらないので、フリーでヘッドされてセットプレーから失点というパターンも目立ちます。

最悪相手より先にボールにさわれなくても、空中で体を密着させて相手が自由にヘッドできないようにしておけば、強いシュートが日本ゴールに向かっていくことはないのですが、エジプト戦でしたか相手のクロスボールを日本の選手がヘッドでクリアせずよけてしまうのですからお話になりません。

(攻撃面の課題は、ゴール前での細かすぎるパス回しとシュート意識の低さ)

一方、ACL決勝トーナメントに進んだ柏・名古屋・FC東京ですが、1回戦で全滅という大変残念な結果に終わっています。

名古屋もセットプレーからフリーでアデレードの選手にヘッドされてそれが決勝点につながりましたし、FC東京も柏も中国・韓国勢に対しフィジカルコンタクトで押され気味でした。

 フィジカルコンタクトの能力が弱いと、中盤においてはボールと試合の主導権を失い、自分のゴール前ではダイレクトに失点と試合の敗北へとつながっていきます。

U-23代表もACL決勝トーナメントに進出したJリーグ各クラブも、決して相手がレベルの高いサッカーをしているわけではないのに、フィジカルコンタクトが弱いために星を落としてしまいました。

ただ、宇佐美選手など海外でやっているプレーヤーは比較的適応できているように見えましたから、日本国内のサッカー環境に問題があるように思えます。

 シュツットガルトに移籍した岡崎選手も、練習からガチガチフィジカルで当たってくる外国人選手に始めは戸惑ったと言っていましたが、海外では普段の練習から真剣に体をぶつけて合ってサッカーをやるのが当たり前で、そうした良い習慣を毎日積み重ねることで選手の肉体にフィジカル争いに勝つための筋肉がついていくわけです。

しかし、海外へ移籍したある日本人選手が日本にいた時にそうしていたようにレガースをつけずに練習場に来たら、周りから「危ないぞ」と注意されたそうですね。

すべてのJリーグクラブやユースチームの練習がそうなのかわかりませんが、日本人選手がフィジカルコンタクトに弱い最大の原因は、レガースをつけなくても危なくないような、まさに「練習のための練習」をしているせいではないでしょうか?

フィジカルコンタクトのないサッカーというものは存在しませんし、実戦で通用する選手を育てるには実戦並みのフィジカルコンタクトを受けても相手からボールを奪って自分の意志どおりにボールを扱えるような練習をしなければなりません。

にもかかわらず、日本国内ではフィジカルコンタクトを極力避けた練習をやり、そういうぬるい環境でやっている日本人選手どうしの試合では問題なくても、U-23の国内組やACLで惨敗したJリーグクラブのように、外国の選手やチームとサッカーをするとモロにフィジカルの弱さが出て試合に負けてしまう。

Jリーグのレフェリーも過保護で、選手どうしがぶつかればなんでもかんでもファールを取ってくれるから、ますます国内でプレーする選手がひ弱になってしまいます。

ちょっと前に、「Jリーグよりレベルの低い」ドイツやオランダの地方クラブになんで移籍するのか?ということを主張している人がいました。

もちろん海外移籍すれば何でもよいとは言いませんが、フィジカル強化一つとってもブンデスリーガやエールディビジという厳しい環境でプレーすることは、とても大きな意味があることだと思います。

 ツーロンでの惨敗やACLでのJリーグクラブ全滅という事実を前に、日本サッカーの現状に強い危機感をおぼえます。

すべてのJリーグクラブで、全選手がレガースをつけて練習からガチガチフィジカルコンタクトしてボールを奪い合うことを今すぐにでも始めるべきです。

やり方がわからなければ海外でプレーした経験のある日本人に意見を求めれば良いでしょうし、欧州からコーチを呼んでも良いでしょう。

酒井高徳選手が、ドイツへ行った当初はフィジカルコンタクトの激しい練習に恐怖感があったが、しだいに慣れたと言っていましたが、要は毎日の練習で正しい習慣づけをできるかどうかです。

最近の日本サッカー界はどうも地に足がついていないというか「攻撃!攻撃!」ばかりで、フィジカルコンタクトに勝つことや守備時にコンパクトな陣形を維持してプレスをかけ相手の自由を奪うといった、地味だけれども重要なことがおそろかになっている気がします。

それはA代表とて例外ではありません。

オマーンとの大事なW杯アジア最終予選の初戦がいよいよ迫ってきました。

2010年W杯ではオランダやデンマーク・カメルーンという強者に、死に物狂いの日本が挑戦する形でしたが、ベントナーのいるデンマークもエトオのカメルーンもまさか日本に負けるとは思わなかったでしょう。

W杯アジア予選では日本がオランダやデンマークの立場になり、死に物狂いのオマーンやヨルダンが立ち向かってきます。

南アフリカの激闘を経験した長谷部キャプテンをはじめ本田選手・長友選手らがいるわけですから、90分間ひたむきに攻守にハードワークしたあの時の姿勢を南アフリカを経験していない全ての選手とも共有して、しっかりと地に足をつけたサッカーで必ず勝利して欲しいと思います。




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■コメント

■ [名無しさん]

よくできた動画

AFC Asian Cup 2011 日本代表 Samurai Blue " Change "
http://youtube.com/watch?v=gDoB3Gtcr-k
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