■アイスランド戦に召集された日本代表メンバー発表

 今月24日、大阪・長居スタジアムで開催されるアイスランドとのテストマッチに召集された日本代表メンバーが発表されました。



GK 西川 周作(広島)
  林  卓人(仙台)
  山本 海人(清水)

DF 今野 泰幸(G大阪)
  栗原 勇蔵(横浜M) 
  伊野波 雅彦(神戸)
  駒野 友一(磐田)
  槙野 智章(浦和)
  岩政 大樹(鹿島)
  近藤 直也(柏)
  森脇 良太(広島)

MF 遠藤 保仁(G大阪)
  阿部 勇樹(浦和)
  中村 憲剛(川崎)
  柏木 陽介(浦和)
  増田 誓志(鹿島)
  磯村 亮太(名古屋)
  柴崎  岳(鹿島)

FW 前田 遼一(磐田)
  藤本 淳吾(名古屋) 
  田中 順也(柏)
  石川 直宏(F東京)
  大久保 嘉人(神戸)
  金園 英学(磐田)
  久保 裕也(京都)


 今回のメンバーは要所要所にレギュラー組を配置しながらも、がらっと大きく入れ替わりました。

代表の厚みを増すためにも、彼らがどんなプレーを見せてくれるか楽しみです。

ただ一点だけ付け加えれば、もちろん年齢でサッカー選手の実力を判断しませんけれども、明らかにピークを過ぎて、もはや国際マッチレベルにないベテラン選手がちらほらうかがえます。

貴重なテストマッチを使って経験を積ませるのであれば、もっと将来性のある若手にチャンスをあげて欲しいと思います。

ザッケローニ監督には申し訳ないですが、イタリアを見ていつも思うのが、アズーリ(代表)にしろインテルにしろACミランにしろ、「プレー実績があって安定しているから」という理由でいつまでもいつまでもベテラン選手をひっぱりすぎて、若手へのスムースな世代交代に失敗して勢いを失っていることです。

2010年W杯のイタリア低迷や、近年CLでリーガやプレミアのクラブに差をつけられているセリエA勢を見るとそれを強く感じます。

日本は、その轍を踏んではいけません。

 さて今度のアイスランド戦ですが、実はテストマッチだから落としても良いというわけにはいかなくなりました。

2014W杯アジア最終予選は、3月時点のFIFAランキング順位でシード国が決定されるためで、北朝鮮に敗れたあと試合の無かった日本はランキングを大きく落として、アジア首位から陥落してしまいました。

日本サッカー協会(JFA)は、このごにおよんで慌てている様子ですが、だから北朝鮮戦の前に警告したんです。

多くの日本人は、FIFAやアジアサッカー連盟(AFC)あるいは国連のような国際機関は加盟国みんなに公平中立に接してくれるという根拠のない思いこみを持っていますが、そこは世界各国がにこやかに握手をしながらテーブルの下で蹴飛ばし合って、ルールを自分に有利なように引っ張り合う修羅場です。

2010年W杯アジア予選のシード国は、06年W杯本大会の成績によって決められたのですが、どういうわけか今回はFIFAランキング上位ニヶ国ということに突然変更されました。

たぶんそれで恩恵をこうむる国があり、その国の意見がAFCで通ったのでしょう。

JFAは、AFCで自分が不利にならないように自己主張をするでもなく、かといってAFCで決められたシード国決定方法変更への備えもしませんでした。

これで最終予選で第一シードがとれなかったら怠慢も良いところです。

 最後に、アウェーのシリア戦を落としてロンドン行きが苦しくなっている五輪代表の話題です。

なでしこの佐々木監督が「成功の反対は失敗ではない。挑戦しないことだ」とおっしゃっていましたが、あのシリア戦の関塚ジャパンはまさにそうでした。

選手が失敗(負け)を恐れて、シリアに挑戦することから完全に逃げていましたね。

パスやトラップをミスするのが怖いのか、マイボールになったらほとんどが前へ大きく蹴ってしまい、ショートパスで組織的に崩してゴールをあげるという日本サッカーのストロングポイントを自ら放棄してしまいました。

こういうサッカーをやってしまうとフィジカルの弱い日本のチームはアジアと差がつきません。
むしろロングボールの蹴り合いならアラブのチームが得意とするところです。

これは二次予選の、同じくアウェーで星を落としたクウェート戦とまったく同じミスを繰り返してしまいました。

シリアの決勝ゴールも、シュートを打った選手の直前にいた日本のボランチがちゃんと距離をつめてシュートコースを消すという守備のセオリーに忠実であったなら無かったかもしれません。

シュートされるまでボランチがドリブルする相手選手をぼうっと見ているだけで、ほんとうに消極的なプレーです。

選手が弱気すぎるのか、監督さんの弱気が選手に伝染してしまうのか...

日本人選手の弱点の一つは、失敗する事を恐れてあれこれ考えすぎ、ゲームで自分の実力をすべて出しきれないことです。

もし選手全員が全力を出しきってプレーをして負けたのならそれはしょうがない、次の勝利につなげるしかないと思います。

「ピッチが日本より悪いから、トラップの瞬間イレギュラーしてミスしたらどうしよう」なんてずっと心配していたら、とてもサッカーなんかできません。

そのときはそのときですし、全力を出しきっていくつもゴールを奪い、ちょっとぐらいのミスは取りかえしてやるぐらいの強気で積極的なメンタルがないと世界で通用しません。

失敗を恐れて実力を出しきれないで負けることほど悔しい負け方もないでしょう。

A代表は、あれよりもっとひどいタジキスタンのピッチでパスサッカーをやって自らのストロングポイントを前面に押し出し、4-0で大勝しています。

関塚ジャパンも残りニ試合、全力を出しきってあとは天命を待つしかありません。





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