■日本代表、アウェーでも大勝(その1)

 W杯アジア3次予選、アウェーに乗り込んでのタジキスタン戦は4-0で日本代表が大勝しました。

タジキスタン代表の選手はほとんどが国内リーグでプレーしていて、ホームでもアウェーでも日本が勝利できるだけの実力差があるという戦力評価は前回と変わっていません。

この試合4-0という結果は素晴らしいものでしたし、試合内容の方も良かったですね。

前の試合の印象から「4ゴールは少ない」と感じた方もいるかもしれません。

それでもピッチの悪さなどこちらに不利な要素がありましたし、サッカーの世界には「アウェーゴール2倍ルール」というのもありますが、ホームで8-0で勝ったのと同じ価値がある勝利だったと思います。

それでは昨日の試合がどう展開したか振りかえっておきましょう。

       ☆       ☆       ☆

 立ちあがりはサポーターの声援を受けるタジキスタンが積極的に攻めてきて、かなりいい勝負の展開。

前半7分、長谷部のパスを受けた岡崎が左に流し、ハーフナーがシュートするもゴール右へ

8分、遠藤のミドルシュートはGKがはじいてCKへ逃れます

16分、FKからのこぼれ球を日本ゴール前にいたダブロノフがシュートするもバーの上

このあたりから日本代表が落ち着いてパスを回し始め、主導権を握ります

26分、遠藤からのパスを受けた駒野が左サイドから侵入して強烈なシュート!これはGKが良くセーブします

32分、日本のゴール前でこぼれ球を拾った相手選手がバックパス、走りこんだD.バシエフが強烈なミドルシュートを放ち、日本の選手に当たってコースが変わったボールはファーポスト直撃!はねかえりを拾ったジャリロフのシュートは外れますが冷や汗をかかされます

36分、長谷部のラストパスからウラへ抜け出した中村がシュート!いったんはGKに防がれましたがこぼれ球を今野がゴールへ叩きこみ日本が先制

 後半は先制した日本が落ち着いてゲームをコントロール。

6分、味方からのパスにウラへ抜け出した香川がGKをかわすもボールを持ちすぎてシュートチャンスを逸し、味方へのクロスは相手にクリアされます

16分、中村のパスから左サイドをドリブル突破した香川がファーサイドへクロス、これを岡崎がヘッドでゴールへねじこんで日本が2-0とします

37分、交代出場の前田が中村からのパスを受け、ゴール前中央でのドリブルから相手選手を横にゆさぶってコースを空けてから弾丸シュート!これで3-0

ロスタイム、清武が右へパス展開して岡崎がトラップから落ち着いてシュート、これも決まってダメ押しの4点目

直後にタイムアップとなりました。

        ☆        ☆        ☆

 まず攻撃面から試合内容を分析しましょう。

攻撃の内容は良かったと思います。

前回エントリーアウェーの厳しい環境でもできるだけ自分たちのサッカー哲学を貫けるよう努力するということを課題にあげておきました。

ドゥシャンベのスタジアムは、私がこれまで代表戦を見てきた中でイエメンのサヌア・インドのバンガロールに次ぐワースト3の荒れたピッチ。

これに比べれば、ウズベキスタンのタシケントや関塚ジャパンが戦ったクウェートのスタジアムが天国のように思えます。

日本代表の選手たちは、そのような厳しい環境にもたくましく適応して、自信をもって自分たちのサッカー哲学を貫き、大きな勝利をもぎとることができました。

ボールがイレギュラーしても確実にトラップするためにかなり気を使ったとは思いますが、かえって荒れたピッチの方が足元の技術の差がはっきり出た感じです。

パスをていねいにつないだために次のプレーへの判断スピードがやや遅くなりましたが、これはやむを得ません。

マスコミが「ピッチがひどい」と大騒ぎしたウズベキスタンとのアウェー戦でも、自信をもって自分たちのサッカーができていれば、2-1ぐらいで日本が勝っていた可能性が高いと思います。

今は欧州組がこれだけ増えましたからそんなことはないと思いますが、Jリーグが、水はけが良くて欧州をしのぐ世界最高レベルの整ったピッチを持っているがゆえに、日本代表が苦しんだ時代がありました。

2001年パリ・サンドニで行われたフランス代表とのテストマッチ、雨をふくんで重たくなったピッチにトルシエジャパンは苦しみバランスを崩してプレーが不正確になる選手が続出、同じピッチで問題なく躍動するフランスにあっという間の0-5で大敗。

あの時自分のプレーができていたのはASローマに所属していた中田英寿氏ぐらいだったと思います。

2009年にエンスヘーデでオランダ代表とのテストマッチに臨んだ岡田ジャパンも、にわか雨でピッチが重くなり足をすべらせる選手が出て、帰国後に横浜の中澤選手は足腰のフィジカル強化のため、足場の悪い砂場でダッシュする練習を取り入れていました。

Jリーグの世界最高レベルの恵まれた環境でプレーできるからこそ、逆に選手が「ひ弱」になってしまい、海外の試合会場がJリーグレベルでなければ「ピッチがひどいから自分たち本来のサッカーはあきらめて、大きく前へ蹴れ」と言ってマスコミが選手を甘やかそうとする。

それでは世界で通用するタフな日本人選手は育ちません。

今回のタジキスタン戦では、厳しいコンディションのピッチでも日本の選手たちはたくましく適応し、自分たち本来のサッカーを表現しようとしてくれました。

選手の成長が見て取れましたし、とてもたのもしいです。

 この試合、攻撃面で課題があるとすればシュートへの意識でしょう。

中盤までていねいにパスをつなぐのは良いのですが、ペナルティエリアの中に侵入してもなおパスで相手を完全に崩そうとしすぎていました。

そのため、シュートを打てるのに打たないことでゴールチャンスが失われていました。

いくらパスを回していてもシュートしなければ相手はまったく怖くありません。

「今のシュートはヤバかった。次シュート食らったら失点するんじゃないか」と相手を焦らせることで、ゴールへの可能性が高まります。

 記事が長くなりました。

守備面の分析と選手個々の評価は明日にしましょう。

つづく




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