■日本代表、劇的ゴールで白星発進!

 W杯アジア3次予選、日本代表の初戦となる対北朝鮮戦が埼玉で行われ、日本が1-0で北朝鮮を下して白星発進となりました。

対戦相手の北朝鮮は、国内組をベースに日本やドイツなど海外でプレーする選手をあわせたチーム。

ホームでもアウェーでも日本が勝利できる実力差があると戦前に評価していましたが、1-0で日本の勝利は順当でした。

ただ北朝鮮の守備が固いのはわかっていましたが、1点を取るまでが長かったですね。

いつも思うのですが、埼玉スタジアムのホーム側サポーターの目の前にあるゴール(メインスタンドから見て左側)には、日本代表を守ってくれる神様が住んでいらっしゃるようです。

過去、W杯の予選で日本代表は何度も苦しい1点差ゲームをものにしてきました。

北朝鮮やオマーン・バーレーンといった相手に、ロスタイムの決勝弾あり、相手選手のオウンゴールあり、相手GKが目測を誤ってパスがそのままゴールインありと、埼スタの左側のゴールは不思議とそのようなドラマの舞台になってきました。

そして今回も。

スペイン代表は、この試合に負けるとW杯に出られなくなるといった大事な試合は、不敗神話があるセビージャのエスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスファンで試合をしたものですが、日本代表もゲンをかついで、ここぞという時は埼玉スタジアムで試合をやった方が良いのかもしれません。

 前置きが長くなりました。試合経過を振り返りましょう。

W杯予選の最初の試合のせいか、日本代表は硬い立ちあがり。北朝鮮のマークも厳しく、なかなかシュートまでもっていけません。

それでも前半20分を過ぎると緊張がほぐれてきたのか、じょじょに良い形をつくり始めます。

25分、遠藤の縦パスを李がバックパス、これを柏木がシュートしましたがバーの上。

33分、柏木のクロスから李がヘディングシュート、これはGKがキャッチ。

その後日本の攻めは一服してしまいます。

後半も日本が攻め、北朝鮮が守るという展開ですが、日本の攻撃は今一つ。
しかし15分に清武選手を投入してから、攻めが機能しだします。

21分、香川がペナルティエリアに侵入してヒールパス、これを清武がシュートしますがバーの上。

25分、ゴール前で長谷部がファールを受けFK獲得。遠藤のキックは惜しくもゴール左へ外れます。

28分、長谷部のパスを香川が触れず、後ろで待ち構えたハーフナーがシュートしますがバー直撃。

35分、CKから香川がクロスし、岡崎がヘッドしますがGKがファインセーブ。

後半ロスタイム2分、CKから香川がフリックしたボールを受けた今野がワントラップからボレーシュート、バーを叩いたボールは真下に落ち、相手選手が必死でクリア。

ロスタイム4分経過、ショートコーナーから清武が絶妙のクロス、これを吉田がヘッドで叩きこみ待ちに待ったゴール!

そのままタイムアップとなりました。

 それでは日本代表の試合内容を分析しましょう。

まず攻撃から見ていきますが、注目された本田選手の代役は、個人的には韓国戦で機能した清武選手が右サイドハーフもしくはトップ下に入るのかなと思っていたのですが、ザッケローニ監督のチョイスは柏木選手でした。

彼もチームのために全力を尽くしてくれたとは思うのですが、やはり本田選手欠場の影響が無かったと言えば嘘になるでしょう。

これまで本田選手はずっと代表の攻撃の中心としてやってきたので経験値が違いますし、6月のキリンカップから後、本田選手が中盤でのパスの組みたて能力や流れの中からの得点力でかなりの成長を見せて、アジアカップのころよりも国内組の選手をぐーんと引き離していたということもありました。

また、W杯の予選ということで大事に行きすぎたのか、多くの選手がボールを受けて考えてパス、考えてパスという悪いリズムで中盤を組み立てていたのも、韓国とのテストマッチで見られた、流れるようなパスワークが消えてしまった一つの原因となっていました。

韓国戦のように、ワンタッチ・ツータッチでリズム良くパスを回していくと、回される方はプレスをかけに行ってもかわされてしまうため、うかつに飛びこめなくなります。するとよけいにパスを回しやすくなります。

逆にこの試合のように、考えてパス・考えてパスという悪いリズムでやると、ボールを持っている選手より前にいる味方に、相手がマークにつく時間を与えてしまうため相手のプレスが掛かりやすくなる、プレッシャーをかけてボールが奪えるから相手もよけい頑張ってくる、だから攻撃が機能しないという悪循環になってしまいます。

良いリズムでどんどんパスを回して行き、ボール保持者の周囲にいる味方がうまく動いてやって、相手選手をつり出して空けたスペースを別の味方が使うということを積み重ねていく必要があります。

ただ後半15分から清武選手が投入されていくぶんボールが収まるようになり、トップ下に移った香川選手とのからみが増えたことで日本の攻撃が機能するようになりましたね。決勝点はまたしても清武選手の精度の高いクロスからでした。吉田選手の決勝ヘッドも素晴らしかったです。

本田選手はスペインでヒザの手術を受けたようですが、しばらくW杯予選に参加できないことはわかっています。

今代表に召集されている選手が、「実力で本田選手を抜いてやる」という意気込みを持って、成長して欲しいと思います。

W杯でベスト8・ベスト4を狙うなら、戦力の厚みが欠かせません。

 守備は良かったと思います。

韓国戦の記事で、「ゴール前のマークがルーズ」という課題をあげておきましたが、吉田・今野の両センターバックを中心に1対1でしっかりファイトして、相手のキーマンであるチョン・テセにまったく仕事をさせませんでした。

今後も継続していって欲しいと思います。

特に吉田選手はチームで一番気合が入っていたのではないでしょうか。

注意すべき点が一つあるとすれば、キックオフ直後に駒野選手が相手の蹴ったボールを触らずに出してゴールキックにしようとしたところ、相手に後ろからチャージされて足をすべらせ、ボールを奪われてそのままシュートまでもっていかれたというシーンがありました。

幸いレフェリーがファールをとってくれたので助かりましたが、アウェーであればそのまま流されてしまうこともありうる危険なプレーでした。

ディフェンディングサードでのミスはすぐさま失点につながるので、必要以上にマイボールを大事にするよりも安全第一でお願いします。

選手個々で特筆すべきは、フィジカルコンタクトでガチガチと強いところを見せた吉田・今野の両センターバック。特に吉田選手は気合十分で決勝ゴールも値千金の働き。

長谷部選手も、前半不用意にボールを奪われるシーンがありましたが、後半は攻撃で良い動きを見せてくれました。

途中出場した清武選手も、香川選手や長谷部選手とうまくからんで攻撃を活性化。

逆に、先発した前の4人は奮起が必要です。

李選手はシュートがそのものが少なすぎますし、岡崎選手も好調だったアジアカップの頃の勢いが見られず。

柏木選手はボールの受け方に課題あり。ボールを持っている両ボランチやサイドハーフから距離が遠すぎるため、パスがうまくまわりません。シュートの精度ももっと高めましょう。

香川選手は、考え過ぎ・悩み過ぎかもしれません。

絶好調だった韓国とのテストマッチ後、ドルトムントの試合ではシュートが打てる場面なのに味方へのパスを選んだり持ちすぎてシュートチャンスを逸したりと、どういうわけかプレーが弱気・消極的になっていました。

そこからだんだんと迷いが見られるようになり、この試合もそうでした。

「出場するすべての試合で絶好調というのはあり得ない」と良い意味で開き直り、自分の実力と直感に自信をもって、「シュートが打てる」とひらめいた最初のタイミングで思いきって打った方が、迷った末に選択したプレーよりも良い結果が出るのではないでしょうか。

 日本のブラジルW杯に向けての最初の一歩となった対北朝鮮戦。

試合内容は今一つだったものの、最後まで試合をあきらめないゲルマン魂ならぬ“大和魂”でホームで勝利という結果をきっちり出せたのは良かったです。

今度はウズベキスタンとのアウェー戦。

ロスタイムを5分もとってくれるなど今回はジャッジもホームの利がありましたが、次の試合はまったく逆かもしれません。

失うものは何も無いテストマッチとはまったく違う、厳しい公式戦の場で日本代表の選手たちがもっともっと成長してくれることを希望します。


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        2011.9.2 埼玉スタジアム2002


        日本  1  -  0  北朝鮮


        吉田 '90+


      GK 川島      GK リ・ミョングク

      DF 駒野      DF チャ・ジョンヒョク
         今野         パク・ナムチョル⑭
         吉田         リ・グァンチョン
         内田         チョン・グァンイク

      MF 遠藤      MF アン・ヨンハ
         長谷部        リ・チョルミョン
         香川        (パク・ソンチョル 78)
         柏木         チョン・イルグァン
        (清武 60)      パク・ナムチョル④
         岡崎        (パク・クァンリョン 56)
                     リャン・ヨンギ
      FW 李        
       (ハーフナー 70)FW チョン・テセ
                    (アン・チョルヒョク 90)




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