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■第7回spartakの人生を変えたチーム―ユベントス(続編)

前回の続き

 そしてユベントスにもう一つ教えられたことがあります。 それはラテン的なずるさ(ブラジル人が言うところの”マリーシア”)です。

当時のユベントスにおいて、その代表ともいえる選手がフランス代表で守備的MFのディディエ・デシャンでした。

 ふつうラストパスが出て、敵のFWが味方のGKと一対一になった状況で後ろから足をひっかければ、その選手は一発退場になります。

デシャンは、ラストパスが出る一つ前の危機的な状況を察知する能力にたけていました。

ですから彼の場合、ラストパスが出る直前で相手チームのパスの出し手の足をひっかけてつぶすのです。 こうすればイエローカードだけですみます。いわゆる、プロフェッショナル・ファールというやつです。

デシャンは自分のイエローカード1枚とユーべの失点1を交換する天才でした。(そのため一部の記者からは嫌われていましたが)

 また、95年より後の話だったと思いますが、こういうこともありました。(ちょっとうろ覚えです)

ユーべが一点リードの場面で、浅くなっていたユーべの最終ラインの裏へ相手チームが浮きダマでロングパスを出しました。

そして相手のFWがオフサイドぎりぎりの絶妙のタイミングで裏に抜け出し、ユーべのCBパオロ・モンテーロが「しまった」といわんばかりに追いすがりましたが、相手のFWの足に追いつけません。

このままロングパスのボールが落ちてくれば、敵FWとGKペルッツィが一対一になって失点はほぼ確実という状況です。

あなたがこの状況でユーべのCBならどうしますか? その時のモンテーロのとった行動は、私の想像力をはるかに超えるものでした。

彼は敵FWに追いつけないことを悟るとジャンプ一番、落下してきたボールを手でキャッチし、ユニホームを脱いで、ピッチを自分から出ていくとドレッシングルームへと小走りに走っていきました。

当然レフェリーがレッドカードを出しますが、彼は後ろを振り返りもせず、通路へと消えていきました。 スタンドのユベンティーノ達は拍手で彼を迎えます。

日本人は「フェア・プレー」とか「正々堂々戦います!」みたいな価値観が好きですが、イタリア人やフランス人などのラテン人には「ずるくても要領よくやったもの勝ち」という価値観があります。

私はこのプレーでラテン人のこのような価値観を目の当たりにしました。

もちろん「勝てれば、どんなずるいことをやってもいいんだ」とは言いませんが、世界にはいろいろな価値観があるということだけは覚えておいた方が良いと思います。(このころのユーベにはドーピング疑惑がありますが、それが本当ならさすがにやりすぎでしょうね)

 日本が世界のサッカー強国に本当になるつもりであれば、このことは常に頭に入れておく必要があるでしょう。

日本人は「自分達は正々堂々とやるのだから、相手もフェア・プレーでくるのは当然だし、そうに違いない」などと、ついつい考えてしまいがちですが、そういった思想は非常に危険だと思います。

これで、「spartakの人生を変えたサッカーチームとの出会い」のシリーズは一応終えますが、

もしこれまでにあげたチームとの出会いがなければ、サッカーを全然知らなかった私が、これほどサッカーにのめりこむことも無かったでしょう。

さらに、これから先も自分の人生が変わってしまうほどの感動を与えてくれるチームと出会いたいと思っているのですが、果たしてそのようなチームが出現するでしょうか。

願わくば、そのチームが我らが日本代表であることを!

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 94-95シーズンのユベントス・基本布陣(4-4-2)

      ラバネッリ   ビアリ

    デル・ピエロ    ディ・リービオ
              (コンテ)
    
   デシャン     パウロ・ソウザ
   (タッキナルディ)

ヤルニ  フェッラーラ   カッレーラ  トリチェリ
               (コーラー)

          ペルッツイ
  

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