■代表メンバー発表せまる

 いよいよワールドカップに望む日本代表メンバーの発表が直前にせまってきました。

そこで各ポジションごとに今の日本代表に求められる人材を私なりに考えてみたいと思います。

(個人名を出している場合、現在プレーに差し支えるようなケガや病気がないことが前提です)


☆GK

GKについては安定感と経験で楢崎選手がリードしています。

控えを誰にするか、南アフリカへ連れて行くGKを二人にするか三人にするかがポイントでしょう。


☆DF

最近やや不安定なものの、センターバックは中澤選手と闘莉王選手が実績ではリードしています。

ですがこの二人ばかりを使ってきたためバックアップが手薄になっています。

現代サッカーでは一人の選手がさまざまなポジションをこなすマルチロール化が進んでいます。
オシム前監督も「ポリバレントな選手」を好んでいました。

しかしGK・FWとともにセンターバックは専門職だと思います。

岡田監督は、阿部選手や今野選手のような複数のポジションをこなせるユーティリティプレイヤーを好む傾向にありますが、「器用貧乏」なんて言ったりしますが日本のユーティリティプレイヤーはあるポジションで図抜けたものがないという傾向もあります。

W杯アジア予選メルボルンでのオーストラリア戦でセンターバックに入った阿部選手がケーヒルに力負けして二失点の原因となってしまいましたが、世界の強豪と対戦するのにセンターバックの控えをユーティリティプレイヤーで済まそうとするのは好ましくないと思います。

やはり世界を相手に戦えるセンターバックの本職を必要な分だけ呼ぶべきでしょう。

 サイドバックについては、日本サッカー界全体の傾向としてサイドバックの攻めあがりにあまりにも過度の期待をしすぎていて、そのことが最近の守備崩壊の一因になっていると思います。

2002年では左に攻撃的な小野選手を入れるかわりに右サイドには守備的な明神選手を入れて攻守のバランスをとっていました。

南アフリカでは日本よりも攻撃力で勝る対戦相手が多いですから、片方に攻撃的な選手を入れたらもう片方は守備的な選手でバランスをとったり、時には両サイドともに守備重視の選手を起用しなければならないケースもでてくると思います。


☆MF

日本は攻撃的MFの人材が豊富です。

しかしW杯では日本より戦力が高いチームの方が多いことを考えれば、これまでの岡田ジャパンのようにあれもこれもと欲張って中盤に攻撃的MFばかりをずらりと並べるのは、やはり守備の破綻につながりかねません。

特に二人のボランチには、センターバックの前の危険なスペース(バイタルエリア)をきっちりとケアできる選手が欠かせません。

最近インテルのカンビアッソとスタンコビッチを観る機会が多いのですが、勝ち点3が必要か1で十分かそのゲームが持つ意味や試合展開を読みながらきちんとリスクマネジメントできる本当に優れたボランチですね。

インテルの司令塔といえばオランダ代表のスナイデルですが、彼に限らず、世界レベルの選手はシュートの有効射程距離が日本人選手より長いです。

日本代表がスナイデルやトマソン、エトオにバイタルエリアでフリーで前を向かせたら大変なことになるでしょう。

2002年では戸田選手がセンターバックの前に張りついてバイタルエリアをしぼり、ボールを奪われたら相手の攻めの起点を最初につぶしにいくのも彼でした。

稲本選手はそれよりもやや攻撃的な役割でしたが、これもうまく攻守のバランスがとれていました。

南アフリカでは、稲本選手が守備的で長谷部選手がやや攻撃的な役割のダブルボランチというのも一案でしょう。

ただ稲本選手でさえもしばしばバイタルエリアを広く空けてしまうのと、パス展開力が少々不満なのでそこは要指導です。

最近元気がないように見える遠藤選手は二列目でポジション争いでしょうか。

 4-2-3-1というフォーメーションをとるなら二列目の選手は三人ということになりますが、二列目の選手には相手のバイタルエリアを上手く使って守備を崩せる選手が欲しいですね。

二列目の両サイドは相手守備陣が中央に固まっていればワイドに張って攻撃し、相手守備陣がサイドに寄れば、センターバックの前のスペースや逆サイドを使った攻撃ができる、そういう戦術眼も求められます。

もちろん後ろからボランチが攻めあがってきたら、必要に応じて二列目の近い選手がボランチまで下がってスペースを埋めるのはお約束です。


☆FW

FWに一番に求められるのは何と言っても得点力ですが、岡田監督は、FWと二列目に同じタイプを並べる傾向にあります。

身長があまり高くなくフィジカルは弱いが技術や敏捷性があるタイプで、岡崎・玉田・田中達・興梠・香川・大久保の各選手が代表です。

岡田監督はスペイン代表のクアトロフゴーネスをイメージしているのかもしれませんが、スペイン代表ほどバイタルエリアの崩し方が上手くなく、4月のセルビア戦のように4バック・4MFでブロックをつくるコンパクトなゾーンディフェンスに四苦八苦している状況です。

そのような守備戦術を崩して得点するためには、どのみちバイタルエリアの上手な使い方は指導していかなくてはなりませんが、やはり身長が高いFWが一人いると相手のコンパクトな布陣を間延びさせバイタルエリアを広げるのが楽になります。

身長が高いFWにあと1ヶ月でバイタルエリアでの有効な動き方を教えることはできますが、身長160cm台の選手をあと1ヶ月で190cmにすることはできません。

やはり最低一人は身長が高くフィジカルの強いFWが欠かせないと思います。

そうなると真っ先に思い浮かぶのはFC東京の平山選手ですが、Jリーグでのシュート決定率の低さが原因で最近さんざん監督さんに叱られているようですね。

ですが、外そうと思ってシュートするFWはいないはずですし、監督が叱ったからといって決定力があがるというものでもないでしょう。

叱られることで選手は自信を失い焦りも手伝って、ますますゴール欠乏症が悪化するだけではないですか。

コーチ陣でどうすればシュートが決まるかヒントを与えたり、直接問題点を指摘したりしてシュート練習させ、練習でも実戦でもシュートが決まったら素直に褒めて選手に自信をつけさせてやることの方が効果的のように思われます。

最悪ゴールは捨てても相手の陣形を間延びさせバイタルエリアを広げるのが役目と割りきってワントップに平山選手を起用し、二列目の本田・中村俊・松井選手あたりがバイタルエリアで前を向いて最後には相手DFの裏へ抜け出してゴールを奪うという戦術もアリかと個人的には考えています。

ともかく戦術的なオプションを広げるためにも、身長の高いFWが最低一人は必要だと思います。

 というわけで、W杯にのぞむ日本代表メンバーの発表に注目したいと思いますが、前回も言った通りサッカーは選手の積極性と勇気・前向きな考え方がまず重要なスポーツです。

「サッカー選手になった記念で、ワールドカップに行ければいいや」じゃなくて、日本代表に選ばれたすべての選手に「ワールドカップで絶対に勝つ。そのためならすべてを犠牲にして準備する」という強い気持ちを持って欲しいと思います。

あと1ヶ月で選手に積極性と勇気を持たせるような練習プログラムが必要でしょうし、もちろん戦術理解力ももっともっと高めないといけません。






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