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■日本代表、消極性で自滅

 東アジア選手権が6日開幕し、男子のオープニングゲームとなった日本対中国戦はまたしてもスコアレスドローになってしまいました。

対戦相手の中国はかつてはアジアトップレベルだったものの近年は凋落が激しく、ホーム・アウェーともに日本が勝利できる実力差とその戦力を評価していました。

シャルケ04にいるハオ・ジュンミンが参加していませんでしたが、海外組がいないのはこちらも同じ。

日本の勝利が絶対に必要なところでしたが、引き分けという結果に終わってしまいました。いや、楢崎選手の活躍が無ければ負けが濃厚なゲームでしたね。

これは中国がいきなり強くなったというより日本代表が実力を発揮できなかったと見るべきでしょう。

 試合展開をざっとおさらいします。

立ちあがりは攻守にわたって日本が主導権を握りました。

13分、内田のクロスがこぼれたところを大久保がシュート、しかしゴール上へ大きくふかします。

19分、右サイドで中村憲・岡崎がつないで中へ折り返すも、玉田のプッシュはワクをとらえず。

日本は攻めている割にはシュートが少なく、モタモタ攻めあぐねているうちに30分すぎから試合の流れは中国へ。

33分、相手クロスを中澤がヘッドでクリアしたところを拾われ、中国選手のミドルを食らいますがサイドネットで助かります。

チャンスはそれほど多くないものの、中国も粘り強いプレスからボールをつなぎ、前半ボールポゼッションで日本と中国は割合いい勝負だったのではないでしょうか。

 後半も前半と似たような展開。

1分、左サイドを突破した長友がクロス、これを大久保がヘッドするも相手の正面。

9分、稲本のフィードを胸トラップで受け前を向いた内田がそのままペナルティエリア(ペナ)に侵入しシュート!しかしポストに嫌われます。

10分、左サイドを突破してきた中国選手のクロスに中澤と楢崎が交錯してクリアできず、危うくオウンゴールのところを闘莉王がかき出します。

20分、後半投入された平山がウラへ抜け出し遠藤がパス、平山のボレーは空振り。

35分、中国の左サイドからのクロスをクリアしようとした長友が腕に当ててしまいPK献上。しかし落ち着き払った楢崎がファインセーブ。日本は命びろいしました。

その後日本にたいしたチャンスも無くスコアレスドローとなりました。

 それでは試合内容を分析しましょう。

守備からいきたいと思いますが、試合の流れが良かった時はまずまず良かったのですが、流れが悪くなった前半の後半から攻撃のリズムの悪さが守備にも伝染して空回りした感じでした。

プレスをかけるのはいいんですが、焦って飛びこんで相手にかわされるというシーンが目につきます。

チームの約束事がどうなっているかわかりませんが、守備の時はボールと日本ゴールの間に立つというのは守備の鉄則で、相手がパスを受ける前にインターセプトできればベスト、それが無理ならまずボールを持った相手を前へ振り向かせないようプレスをかけて、あわよくば自分でボールを奪ってしまうか、横や前から戻ってきた選手とはさみこんで奪うのが理想的な形です。

あるいは自分をカバーする選手が必ず後ろにいることが前提で、前を向かせてしまった相手のボール保持者にあえて飛びこんでプレスをかけて、相手がドリブルで抜きにかかりボールを体から放した瞬間、自分の後ろにいるカバー役の選手に奪ってもらうというやりかたもあります。

しかし、こうした守備の鉄則をおそろかにして安易に飛びこんでしまうと相手に体を入れ違いにされて抜かれるということが起こってしまいます。

W杯まであと4ヶ月しかありませんが、こういう守備のベーシックなところの約束事はどうなっているのでしょうか。

守備の基本

 攻撃については、W杯アジア予選ホームでのウズベキスタン戦と同じ問題が発生していたように思います。ベネズエラ戦でもそうでしたが。

それは消極性。

「サッカーは消極的な選手やチームが罰せられるスポーツ」と以前言いました。

そして「日本人サッカー選手最大の弱点は消極性と弱気」だとも。

ボール保持者にいくつものパスコースを用意できるように周囲の味方が積極的に「顔出し」をして、高い連動性によってダイレクトパスで相手を崩すというのが、中盤の組み立てにおける日本の生命線なのですが、この試合もベネズエラ戦と同様、顔出しの動きが少ないです。

また、後ろからパスが来たらプレーヤーの第一選択肢は「ボールを持って前へターン」なのにパスが来た瞬間に100%バックパスと決めつけてプレーしています。

非常に消極的ですし、相手DFにとって全然怖さがありません。

だから無駄なバックパス・横パスばかりが増えて時間がかかるばかりで、質の高いチャンスが生まれにくくなります。

連動性の高め方


一番消極的だったのがシュートでした。

選手にしてみれば「いや、積極的にゴールを取りに行った」と答えるかもしれません。

「ペナに入って自分でシュートを打てたけど、自分より角度のよいところに味方がいたからプルバックのパスをした」

「ペナに入って、自分の前にいる相手DFを完全にドリブルで抜いてからシュートを打ったほうが確率が高い」

そういう考え方を消極的というのです。

相手ゴール前では、手数をかければかけるほど時間をかければかけるほどゴールの確率は低くなります。

自分でシュートを打てば「入るか入らないか」ですが、味方にパスをすれば「自分がミスパスする」「受け手がトラップミスをする」「受け手がシュートミスする」「戻った相手DFに防がれる」と、どんどんゴール確率が低くなっていきます。

自分でシュートできるのにわざわざ味方へパスをして、低くなる確率をカバーしておつりがくるほどのケースというのは、よほどの場合です。

ペナルティエリア・バイタルエリアに入ったらプレーヤーが最優先すべき選択肢はまずシュートを狙うこと。それが完全に不可能な場合にパスやドリブルという選択肢が出てきます。

一番ゴールに近かったのが、ペナに侵入して迷いなく打った内田選手のシュートだったことを見ればそれは明らかでしょう。

この試合、積極的にファイトしていたのは内田選手ぐらいだったと思います。

W杯出場32チームのうち、日本代表は下から数えたほうが早いです。

その序列をひっくり返し、成りあがって新しい歴史をつくってやろうとしているチャレンジャーが今の日本です。

その日本代表の選手はW杯まであと4ヶ月に迫った今さら、シュートから逃げて何を守ろうとしているのか不可解としかいいようがありません。

今からこんなでは、南アフリカでも大事に大事にいきすぎて無難な横パス・バックパスばかりをやっているうちに、カウンターやセットプレーから一発でカメルーンのエトオに決められて全力を出しきることなく初戦を落とし、自信喪失でのぞんだオランダ戦に0-4の大敗で「ジ・エンド」になりかねません。

消極性・弱気の克服という基礎的な問題は少なくともW杯アジア予選で完全にクリアしておくべきでした。

シュートのセオリー

 監督の采配面も気になりました。

岡田さんには岡田さんのやり方があり、ちゃんと本大会から逆算して間に合うようにやっているのでしょうが、私が監督ならば、あと何試合もない今の段階ではシステムやメンバーを大きくいじって選手の組み合わせを試す時期は過ぎたと考えます。

もちろんメンバーを完全固定しろということではありません。一言でいえば「壊れていないならば直すな」

例えば、前の試合で岡崎・大久保両選手で2トップを組ませたらうまくいかず、平山選手をトップに入れて大久保選手を2列目に下げたら機能したとします。

だったら現時点で岡崎・平山の2トップがベターな組み合わせで、中国戦のスタメンもそれで行くべきではないでしょうか。

もしそれで結果が出れば新たに起用された平山選手も自信をつけて調子に乗ってきますし、チーム全体にもよい流れ、成功によって積み重ねられたベースみたいなものが出来あがってきます。

逆に結果が芳しくなければ、岡崎選手か平山選手のどちらかを佐藤選手や玉田選手に代えてみる、新たに前田選手を呼んで試してみるという選択肢が出てくるのではないでしょうか。

ですが、岡田監督は前試合の流れとは何の脈絡もなくスリートップぎみにして平山選手を外し、玉田選手を入れる。

これではせっかくチャンスをつかみかけた新戦力もチーム全体もよい流れがぶった切られて、なかなか調子に乗っていけないのではないでしょうか。

玉田選手が練習でどの選手よりもズバ抜けてよかったならともかく、この試合では凡ミスの連発でケガからの復帰が遅れているのは明らかでした。

逆に壊れていて機能回復の見込みがないと見れば、たとえ中村俊選手や中澤選手でも一度先発から外してみて、そのポジションの二番手の選手にチャンスを与えるという、チーム作りの流れを尊重した上での大胆さも必要だと思います。

この試合も、選手がどういうわけか守りに入っていて攻撃機能が壊れていたのですから、積極的に顔出しのできるMFと積極的にシュートを狙えるFWをもっと速やかに投入すべきでした。

攻撃の悪い流れをそのままにしておくと守備の流れまで悪くなって、危うくオウンゴール寸前まで行ったり、相手にPKを与えたりといったことが起こります。

サッカーは試合の流れをうまくつかんだほうが勝つスポーツであり、監督は試合の流れの良し悪しを読めなくてはなりません。

加茂周氏に代表される日本人監督の采配もそうですし、日本人選手のパスを受ける時のポジショニングなんかもそうなんですが、「動くべき時に動かず、動いてはいけない時に動いてしまう」というケースが多いと思います。

まだサッカーの基本がしっかり理解できていないということです。

 選手個人では、ほぼ内田選手だけが攻守にわたって積極的にファイトしていたのが評価できます。

ただ、相変わらず嘔吐症がでているとのことで大変心配です。

おそらく、サッカーに関する何かが内田選手の精神的負担になっており、それを我慢してプレーを続けているために嘔吐という形で体が拒否反応を示しているのではないでしょうか。

メンタルヘルスの先生とよく相談して、何が精神的負担になっているのかを解明してそれを取り除くとか、思いきってしばらくプレーを休んでみるなどの処置が必要だと思います。

大久保選手については、相手GKとDFの位置をよく確認してシュートを打ったほうがよいのではないでしょうか。
いつも打つシュートが相手の正面ばかりです。

 東アジア選手権初戦となった中国戦ですが、結果はほとんど負け同然のドローで、試合内容も低調です。

一番の問題は、大事に行こうとしすぎて「完璧なチャンス」が生まれるまでシュートをなかなか打たないなど、選手が非常に消極的で弱気なこと。

W杯本番まであと何試合もありませんが、今さら日本の選手が何を守ろうとしているのかまったく不可解です。

モタモタとシュートを打たないでいるうちに守備のリズムまで悪くなってPKを献上するなどつまらないミスが起こる。

消極的な安全策ほど危険な策はありません。


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      2010.2.6  味の素スタジアム(東京)


     日本  0   -   0   中国



    GK 楢崎          GK ヤン・ジー

    DF 長友          DF スン・シャン
      闘莉王          (クー・ボー 45)
      中澤            チャオ・ペン
      内田            ロン・ハオ
                    ドウ・ウェイ
    MF 遠藤            チャン・リンペン
      稲本
      中村憲         MF チャオ・シュリ
     (金崎 85)        (フェン・シャオティン 64)
      大久保           デン・チョーシャン
     (佐藤 85)         ヤン・ハオ
                    ジャン・ニン
    FW 岡崎
      玉田          FW ガオ・リン
     (平山 62)        (ヤン・シュウ 83)




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■Re: 日本代表、消極性で自滅 [L]

面白いブログだねー

ランキングからきました☆

はじめまして~♪

色々よませてもらいましたっ。また、遊びにくるかもー。
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