■日本代表、慣らし運転中?

 2010年日本代表のホーム初試合となったテストマッチ、対ベネズエラ戦はスコアレスドローとなりました。

今回対戦したベネズエラは他の南米諸国から「南米のくせに国技が野球」と言われ、W杯南米予選でもコパアメリカでも最下位が定位置だったのですが、オイルマネーのおかげでしょうかペルーやボリビアのいる最下位グループから脱出し、近年急速に力をつけてきたチームです。

現時点において日本との力関係は、ほぼ互角と見ていました。

勝利へのモチベーションこそ十分でしたが、やはりというか今回来日したチームはスペインのシェレスでプレーするマルドナードやドイツのメンヒェングラードバハでプレーするアランゴらを欠く1.7軍。

ホームということもあり日本の勝利が不可欠の試合でしたが、引き分けという結果に終わってしまったことは大変残念だったと思います。

 試合展開の方は、双方が激しくプレスをかけあって流れがあちらへ行ったりこちらへ戻ったりと、一進一退となりました。

序盤からベネズエラの厳しいプレスに日本代表も戸惑いぎみでした。

前半16分、中央から小笠原選手が精度の高いミドルシュートを放つも相手GKがファインセーブ。 

ここから日本のぎこちなさがやや改善されました。

29分、日本のCKからゴール前へボールが送られ小笠原が飛びこむもうまくヒットせず。

31分、日本の左サイドを突破したベネズエラの選手がゴール前へクロス、これをフリーになったモレノがヘディングシュートするもゴール左へ外れヒヤっとさせられます。

後半立ちあがりも互角の展開。

日本のプレスが効いてベネズエラに決定的なチャンスは与えないものの、こちらの攻撃もうまくいかないというもどかしい状況。

しかし、14分に平山選手を入れて大久保選手を二列目に下げてからようやく攻撃が機能しだします。

18分、大久保の左サイドからのクロスを平山が頭で合わせますが、ベネズエラDFもきっちりと体を寄せてシュートはワクをとらえません。

20分、中央での崩しから稲本選手がミドルを狙いますがゴール左上へと外れます。

27分、やはり大久保のクロスをフリーの岡崎選手がヘッドで狙いますが、うまくヒットしませんでした。

このあと大量に選手交代が行われたため、攻撃の軸がぼやけてしまった感があります。

スコアはそのまま動かずに終了のホイッスルとなりました。

 それでは試合内容を見ていきましょう。まず守備面から。

日本代表は中盤のプレスがよく効いて、相手を日本のバイタルエリアに近づけさせない守備が良くできていました。

ただ前半に一度だけ、日本の左サイドにいた闘莉王選手が突破されてクロスが入った時、ゴール前にいた長友選手がボールばかり見ていて相手選手へのマークをずらしてしまい、フリーでヘディングシュートを許すという場面がありました。

幸いシュートはワクを外れてくれましたが、あれがエトオやカイト、ベントナーあたりだったら軽く決められていた可能性があります。

長友はオランダ遠征でも、一瞬ファンペルシーをフリーにして先制ゴールを許すきっかけとなっていましたが、自分のゴール前で集中力の欠けたプレーがたった一度でもあれば、90分間プレスをかけ続けた苦労が水の泡になってしまいます。

長友はどうしてマークをずらしてしまうのか良くコーチに相談して根本的な改善策を講じる必要があるでしょう。

試合結果を左右するゴール前の攻防において、日本代表はまだまだプレーの粗さが目につきます。

 攻撃面は、実質的なオフ明け一試合目ということもあるのでしょうが慣らし運転中といった感じでした。

中盤の組みたてでは散発的に良いダイレクトプレーが見られましたがまだパスの受け手の動きが緩慢で、ボール保持者が手を広げてパスコースを探すシーンが何回も見られましたし、ラストパスやクロスの精度も低かったです。

バイタルエリア内での攻撃では、時折良いミドルシュートを放つ選手もいましたが、ゴール前での「絶対に得点を奪う!」という迫力が欠けていました。

このあたりは今後の練習や試合で改善されていくとは思います。
 
 選手個々では何といっても小笠原が注目されました。

チーム全体の連携が悪かったことも関係していますが、精度の高いミドルシュートはさすがと思わせましたが、ラストパスやクロスの精度・バイタルエリアにおける崩しのアイデアについてはまだ物足りないです。

フィジカルが弱いのか、ベネズエラのプレスにかかって簡単にボールを失うシーンが二~三度あったことも気になりました。

平山は与えられたプレー時間そのものが短く、質の高いクロスがなかなか入らなかった点はかわいそうでしたが、彼がトップに入ったことで攻撃が活性化されたことについては今後に期待が持てます。

 逆に平山の前にトップに入っていた大久保なんですが、MFとしてチャンスメークの動きは悪くはありませんが、FWとして必要とされるものが決定的に欠けていることが明らかになったと思います。

以前にも指摘しましたが、自分でゴールを決める自信がないせいかシミュレーションに頼るクセがまったく直りませんね。

試合の前半、岡崎のシュートをGKがはじいて前へこぼしたシーンですが、GKがボールをキャッチする前に大久保がボールを奪うことができたのですがその瞬間大げさに倒れこみ、GKに足をはらわれたとレフェリーに見せかけるミエミエのシミュレーション。

GKがゴールマウスを空けてしまっているのですから、奪ったボールを中央へ折り返すなり自分でシュートまで持っていくなりすれば良いものを、せっかくの大チャンスをつまらない小芝居でつぶしてしまいました。

大久保はジーコジャパン時代の日韓戦においてシミュレーションで2枚目のイエローをもらって退場になり、チームに大変な迷惑をかけたことがあったはずです。

シミュレーションに頼ってばかりいる選手というのは、自分の力でゴールにねじこむだけの自信がないから、レフェリーの目をごまかしてお手軽にPKをもらおうとするのではないでしょうか。

サッカーが上手・下手以前の問題で、ファンの方には申し訳ないですが私が監督であればシミュレーションに頼るクセが直らない限り絶対にそのFWを呼ぶことはないでしょう。

平山も国見の先輩だからといって、悪いところを見習う必要はありません。

 岡田ジャパン、2010年初のホームゲームはドロー発進となりました。

ドローという結果は残念でしたし、試合内容の方もオフ明け一試合目にしてはまずまずかと思いますが、慣らし運転中といった感じでまだ実戦体勢が整っていないという印象を受けました。

次の試合でちゃんと戦闘体勢が整うのか、注目していきたいと思います。

 これは余談ですが、試合前の子供たちによる国歌斉唱はもう勘弁してもらえないものでしょうか。

児童合唱団の生徒さんには何の罪もなくこういうキャスティングをした大人が悪いのですが、「これから男たちが闘いにいくぞ!」という時に子供たちのほのぼのとした歌声を聞くと、心地よい緊張感が一気にゆるみ闘争心がヘナヘナ~と萎えるんですよね。

私は以前から芸能人の君が代斉唱は必要ないと言ってきました。

代表戦の収益低下で芸能人へ払う高いギャラが出ないので苦肉の策として子供たちに君が代を歌ってもらっているのではないかと推測しますが、吹奏楽団による厳粛な両国国歌の演奏の方がTPOにふさわしいと思います。

全国各地の警察か、大相撲の君が代演奏のように自衛隊の音楽隊に相談してみてはどうでしょうか。

例えば九石ドームで試合があるなら大分県警音楽隊陸上自衛隊西部方面音楽隊が適任ではないかと思います。

東京で試合があるなら警視庁音楽隊か、練馬にある東部方面音楽隊でしょうね。

サッカーの国際試合というビッグイベントなら警察や自衛隊活動の広報にもなりますし、快く引き受けてくれるのではないかと思います。

ただ、彼らもいろいろな行事に参加していますので要予約です。

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        2010.2.2 九州石油ドーム(大分)


      日本  0   -   0  ベネズエラ



     GK 楢崎         GK モラレス

     DF 長友         DF ロメロ
       闘莉王          レイ
       中澤           シチェロ
       徳永           サラサール
      (駒野 59)
                  MF ルセナ
     MF 遠藤          (ペロソ 84)
       稲本           グエラ
       中村憲         (ゴメス 81)
      (平山 59)        ディ・ジョルジ
       小笠原          フローレス
      (金崎 76)       (フエンマジョール 73)
       大久保
      (香川 85)      FW モレノ
                   (ファリアス 90)
     FW 岡崎           アリスティギエタ
      (佐藤 75)       (ロンドーン 68)






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■コメント

■Re: 日本代表、慣らし運転中? [zzz]

子供の合唱についての指摘が面白いですね。
たしかにいかにも受け狙いという印象を受けました。

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