■摩訶不思議な「強い相手とやりたい」論

 2010年ワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会が12月5日(日本時間)に迫ってきました。

毎回この時期になると、プレーする方からも観る方からも「強い相手とやりたい」という声があがります。

本来ならば「その意気込みや良し」と言いたいところなのですが、私には日本国内であがるそうした声に違和感があります。

 W杯における目標とは「参加することに意義がある」ではなくて、「やるからには優勝をめざす」でなければいけないと思います。

特に実際にプレーする選手や監督にとっては。

岡田ジャパンは「現実的な」目標を見すえて3位以上(どういうわけか、しばらくたってから「ベスト4」に微妙に後退していますが)をかかげています。

優勝や3位を目標にしていれば最後には目をつぶっていたって強い相手と戦うことになるのは絶対に避けられません。

「強い相手と戦う」というのは目標ではなくて、優勝という目標を達成しようと思えば必ずくっついてきて避けて通ることはできない副産物といえるでしょう。

こんなわかりきった事にもかかわらず、わざわざ「強い相手とやりたい」という希望が一斉に出てくることに違和感を感じるのです。

実は日本人の深層心理として「どうせ日本代表は決勝トーナメントへ行けないのだから、せめてW杯に参加した実感がえられるように、グループリーグの同じ組にスペインやブラジルといった『強くて華のある相手』が入って欲しい」という思いがあるのではないでしょうか?

きつい言い方かもしれませんが、それは負け犬の考え方ではないでしょうか。

 2002年大会でも「強い相手と当たらなかったのでW杯に出た気がしない」という声が日本であがりました。

だったら宮城でトルコに負けてなんかいないで、準々決勝でセネガルを破り準決勝でブラジルとやれば良かったのです!

2006年では希望通り同じ組に「強くて華のある」ブラジルが入りましたが、ブラジルとやる前にオーストラリアにチンチンにやられ、クロアチアには相手のPKを阻止してヒーヒー言いながらやっとこさ引き分け。

ブラジルとやる前に決勝トーナメント進出が極めて難しくなっており、けっきょくブラジルには守備が崩壊して大量失点の惨敗。

「強い相手とやりたい」も結構ですが、これまでのW杯の歴史を見るかぎり「地に足がまったくついていないビッグマウス」としか思えません。

本当にW杯で優勝や3位をめざしているチームなら、「グループリーグは軽く流したいから別に強い相手が入らなくても良い。本番は決勝トーナメントから」と考えるのではないでしょうか。

日本代表は地に足をつけて、自分たちが目指している目標は何なのか再確認すべきです。

目の前の敵を倒すのに集中する、セルビア・パラグアイ・コートジボアールといった「中堅どころ」をかなりの確率で倒せるようチーム力アップに集中して欲しいです。

日本がW杯で準々決勝・準決勝と勝ち進めば、スペイン・ブラジル・ドイツ・イタリアといった、ご希望通りの「強くて華のある相手」といくらでも対戦できるでしょう。

どっちみちどこかで当たらなければいけないんですから、「早く早く」と焦らなくてもワールドカップの一番盛り上がるところで当たりたいとは思いませんか。




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