■日本代表、トーゴに大勝

 今年最後の国内テストマッチとなった対トーゴ戦は5-0で日本が大勝しました。

対戦相手のトーゴですが、もしW杯予選の大陸間プレーオフで戦えばH&Aで1勝1敗、得失点差勝負になるぐらいのほぼ互角の相手と見ていました。

しかし、来日メンバーを見ると主力選手であるマンチェスターCのアデバヨール、アストンビラのサリフ、グルノーブルのロマオといったところが見当たりません。

一応、レバークーゼンやマルセイユに所属している選手が来ましたが、どうやらプレーしているのはセカンドチームのようです。

直前の来日でコンディションも心配され、やはり日本にとって勝利が最低限のノルマでありました。

その点5-0という結果については、良かったと思います。

 試合は、どう見ても時差ボケと長旅の疲労で体が重いトーゴに対し、日本代表がイキイキと躍動するという展開。

5分、遠藤選手が出した左からのグラウンダーのクロスに飛び込んだ森本選手が少し触り、それが岡崎選手の元へ。これを確実に決めて早くも日本先制。

8分、今度は逆サイドから中村憲選手がアーリークロス。
岡崎がヒールでコースを変えGKの股間を抜けたシュートが決まり2-0。

11分、中央へのボールを相手DFを背負った森本が受けて、左へ反転しながらシュート!これが決まって3-0。

このあたりから日本側に変な余裕が出てペースダウン。
パス・シュートにミスが目立ち始めます。

しかし、トーゴにまったく攻め手がないので問題にはならず。

 日本代表はメンバーを入れ替えて後半スタート。

一方的に日本が攻めますが、シュートがなかなか入らず。

それでも20分、長谷部選手の精度の高いクロスを岡崎がヘッドで決めて、またしてもハットトリック達成!

40分、大久保選手のシュートをGKがセーブしたが、ボールがプライム・スコアリング・エリアにいた本田選手の前へこぼれてきて、これを押し込んで5-0。

まるでスコットランド戦のVTRを見ているようでしたが、2つのゴールは偶然ではないと思います。

彼は誰かから教えてもらったのか、自分の経験則として知っていたのかわかりませんが、すばらしいポジショニングでした。

オランダリーグでゴールを量産している秘密の一つは、こうした「嗅覚の鋭さ」にありそうです。

(しかし、中村俊選手からの絶好のプレゼントボールをヘッドでポストに当ててしまったのはいけません)

今日はこれで打ち止め。

日本の大勝に終わりました。

 守備から試合内容を分析しますが、相手の技術にやや問題があったこともあり、プレスから良くボールが奪えていました。

トーゴにまったくといって良いほど攻撃の形をつくらせませんでした。

 続いて攻撃ですが、相手がほとんどプレッシャーをかけてこなかったこともありますが、中盤の組み立ては良いと思います。

ずっと日本代表の課題であった、バイタルエリアに近づいてから相手の最終ラインをどう崩すかという問題もかなり改善されています。

この試合はサイドからの攻めが光りました。

日本の中盤における組み立てがシンプルで速いために、トーゴDFは自軍ゴールに向かって走りながら難しい守備をせざるを得ない状況におかれていました。

そこへタイミング良く、トーゴDFとGKの間に日本のアーリークロスが入ってくるため、守備側の混乱は明らかでした。

こうして生まれた岡崎の先制点と2点目は、理想的な攻撃の形です。

この試合も特に深刻な問題点はなかったと思いますが強いて課題をあげるならば、3点取った後、日本側に変な余裕ができてこれまでのチームコンセプトとは違う事をやり始めたことでしょうか。

キックオフから10分かそこいらで3点とって、気を緩めない方が難しいと思いますが、変な余裕ができてからの日本は、1本の難しいロングパスで決定機をつくろうと狙いすぎたり、シュートチャンスでも余裕をもってワンタッチ余計に持ってからシュートしていたためにパスミス・シュートミスが増えて、それまでの良いゲームの流れを失ってしまいました。

サッカーは、試合の流れをうまくこちらの方へ持ってきてゴールに結びつけることが重要なスポーツで、その点こういうことはあまり褒められたものではありません。

それでも後半に2ゴールを上げましたし、相手に関係無く、目標を高く持ってプレーできたことは素晴らしかったと思います。

 チーム組織としての守備・攻撃両方とも特に深刻な問題点は見当たらないので(とても良いことです)、この試合で目を引いた選手を取り上げたいと思います。

まずは岡崎。

この試合も香港戦に続くハットトリックを達成しましたが、エースの風格が出てきましたね。

彼の良いところは、頭にしろ足にしろワンタッチ目を直接ゴールに結びつける能力の高さです。

スペースも時間も少ないゴール前において、FWに求められる必要不可欠な能力であり、岡崎はFWらしいFWと言えます。

こういうタイプの日本人FWというのはとても貴重だと思います。
 
初ゴールをあげた森本も、自分より大きい相手DFを背負いながらつぶされず、ゴールまで持っていく強さを見せてくれました。

マークが厳しいセリエAでは一対一の強さが求められますから、そこで揉まれている成果が出ているのでしょう。

スコットランド戦と比べると、中盤の組み立てがとてもスムースになりましたが両ボランチ、特に長谷部が効いています。

攻め上がった時も、岡崎のヘッドを導いた精度の高いクロスが光りました。

この試合は前半だけで交代してしまいましたが、今回の三連戦でサイドバックとしての徳永選手は「当たり」かもしれないと思いました。

まだ国際試合の実戦経験が不足しているとは思いますが、香港戦で岡崎のゴールをアシストしたようにクロスの精度もなかなかですし、何より守備に安定感があるように感じます。

徳永が右サイドに安定感を与えれば、逆サイドの長友選手なり駒野選手なりがもっと上がりやすくなるのではないでしょうか。

 今回のトーゴ戦、相手が時差ぼけでヘロヘロの1.5軍ということを差し引いても、5-0という結果はもちろん、試合内容の方もまずまず良かったと思います。

このレベルの相手なら、人とボールをすばやく動かす日本流のポゼッションサッカーがかなりの破壊力を見せるということがわかりました。

中盤の組み立てにしろ、最後の崩しにしろ、だんだん目鼻がつきつつあるなと感じます。

問題はW杯に出てくる中堅国やAランクの強豪国にどれだけ通用するかでしょう。

そればかりは、日本代表が世界の真剣勝負の場に身を置いてみないとわかりません。

 ですが、来年にかけてアジアカップ予選に東アジア選手権と、アジアのチームとの対戦が多いですね。

W杯では同じグループにアジアのチームは入りませんし、W杯が近づいている時に選手に大怪我をさせたくないので特にやりたくない国があります。

ドイツW杯直前に中国とテストマッチを行ったフランスのFWジブリル・シセが悪質なファウルを受けて骨折、本大会絶望。

江津でしたか、中国のGKが日本の安田選手にとんでもない飛び蹴りを食らわせたことがありましたし、北京五輪ではベルギーの選手が中国人選手から睾丸破裂の大怪我を負わせられたことも記憶に新しいです。

東アジア選手権はW杯大会後とかにならないものでしょうか。

ケガを防ぐという意味では前回みたいにW杯直前までJリーグをやるのは考えものですし、春に始まって秋に終わるシーズンを採用している日本の場合、年末年始は選手に休息を与えなければいけません。

8ヶ月といっても本当に使える時間は少ないですし、来年はちょっと無理をしてもJリーグやナビスコカップはなるべくW杯が終わった後に日程をずらして、その分選手を休ませたり強化試合を組む時間をつくって欲しいです。

もし日本代表がW杯でいいところを見せれば、「地元スタジアムで、W杯で活躍した代表選手のプレーを生で見てみたい」ということでJリーグの観客数も増えるでしょうし、代表とJリーグが車の両輪として発展していくため、4年に1度そういう「投資」も必要ではないでしょうか。


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          2009.10.14 宮城スタジアム

         日本  5  -  0  トーゴ


         岡崎 '5
         岡崎 '8
         森本 '11
         岡崎 '65
         本田 '85


         GK 川島      GK オビラレ

         DF 中澤      DF アキンソラ
           闘莉王        アカクポ
           徳永         トゥーレ
          (内田 45)     (トクプレ 78)
           長友         マンゴ
                       タワリ
         MF 長谷部
            遠藤      MF アホディクペ
           (本田 45)     (ウォメ 69)
            中村俊       ブレネール
           (石川 82)     マニ
            中村憲
           (今野 69)   FW クパトゥンビ
                        ガクペ
         FW 岡崎
           (佐藤 78)
            森本
           (大久保 45)





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