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■日本代表、カタールに充実の勝利!! (その2)

 前回記事では、試合内容の攻撃面、特にチーム全体の組織戦術などマクロレベルにおける攻撃までを分析しました。

それでは今回はミクロレベルの攻撃、つまり個人のプレーについて見ていきましょう。

 攻撃における個人のプレーで良かったのは、パスをもらったらなるべく前を向く、前へ向いたらゴールに向かってなるべくシュートを狙うというプレーの優先順位を正しく判断できるようになったことです。

このため日本の攻撃が大変スムーズになり、無駄な横パス・バックパスが減って、効率的な攻めを展開することができ、それが3得点につながりました。

どうしてうまく行くようになったかと言えば、技術的な問題というよりも精神的なものが大きいと思います。

埼玉でのウズベキスタン戦では日本の選手達がとにかく弱気・消極的で、パスをもらったら敵ゴールに背を向けてトラップしてボールを安全にキープしようとしたり、シュートを打てるシーンでも外すことを恐れているのか味方へパスしてしまうシーンが見られました。

「日本代表、ウズベキスタンとの痛い引き分け(その2)」の記事で、ウズベキスタン戦を引き分けてしまった最大の原因は、日本代表の弱気で消極的なプレーであると指摘しました。

この記事をアップしたら人気ブログランキングの順位が急降下したので、これを読んで「なあんだ、精神論か」とがっかりした読者の皆さんが多かったのかもしれません。

私も「根性と気合さえ入れれば、日本はスペインやブラジルにも勝てる」みたいな非科学的な精神論には反対ですが、昔から心・技・体と言われるように、そのどれが欠けても良いプレーはできないと思います。

たとえば、世界トップレベルの技術を持っているが精神力が非常に弱い選手がいたとして、「外したらマスコミやサポから叩かれるだろうな」と考えてシュート打つことから逃げていたら、絶対に得点できません。

点が取れなければ試合に勝つことはできません。

特にサッカーというスポーツは、選手が積極的に何かを創造していくことを求められるスポーツです。

よって「サッカーとは弱気・消極的になった選手・監督・チームが罰せられる競技」でもあるのです。

 逆の視点から見れば、カタールの最初の失点はまさに選手の弱気が生んだものでした。

内田選手がカタールのペナルティエリア前にパスを放り込んだのですが、カタールのDFは自分でクリアすれば何でもないところを消極的になってしまって、GKに処理を任せようとボールを見送ります。

しかし、そのDFの背後から飛び出してきた田中達選手にボールをかっさらわれ、日本に痛すぎる先制ゴールを献上してしまいました。

カタールのDFはまさに消極的になったがゆえに罰を受けたと言えるでしょう。

これで思い出すのが、最終予選の初戦だったバーレーン戦。

日本の守備陣が突然ガタガタと崩壊する原因となった最初の失点シーンですが、今野選手がなんでもない相手のクロスを自分でクリアせず、処理を後ろにまかせて見送り、そのボールが相手に渡ってゴールを奪われてしまいました。

直後に、中澤選手が今野選手を激しく「指導」していましたが、やはりサッカーにおいて弱気・消極的になった選手やチームからは良い結果が生まれません。

ともかくこの試合、パスをもらったらなるべく前を向く、前を向いたらまずシュートを狙うという風に、プレーの優先順位を積極的・強気においたことが、日本の大きな勝因の一つだったと思います。

 攻撃面での課題もあまりありませんでしたが、しいて言えば、クロスやFK・CKのボールの落としどころがキーパーに近すぎて、ほとんどキャッチされてしまったことでしょうか。

流れの中からのクロスやFK・CKでは、GKが出られそうで出られないプライムターゲットエリアを基本として、精度の高いキックが欲しいところです。

 それではまとめます。

今回のカタール戦は、結果(スコア)も試合内容も素晴らしく、現時点で日本代表の潜在能力をほぼすべて引き出したものと言えるでしょう。

これでようやく「W杯決勝トーナメント進出をめざす」と言っても笑われないレベルのサッカーに到達できたと思います。

その意味でこれまでマイナスの位置で低迷していた日本代表が、ようやく決勝トーナメントへ向けたスタートラインに立つことができました。

 これ以後、カタール戦で見せてくれたレベルのサッカーをゆるぎない基礎・土台として、チーム全体の調子が悪くとも、多少メンバーが欠けていても、W杯本番のようなプレッシャーのかかる試合でも、最低限このレベルのサッカーができるよう、組織力にさらに磨きをかけ上積みしていき、同時に個の能力も高めていくことが大事です。

これ以後二度とカタール戦でのプレー水準を維持できなかったでは、意味がありません。

もし今後、日本代表が調子を崩し、自分たちのサッカーを見失いそうになったらカタール戦の録画を見て、何ができて何ができなくなったのかチェックすると良いでしょう。

 岡田さんはウズベキスタン戦の前に「W杯ではサッカーのコンセプトを変える」といったようなことをおっしゃっていましたが、カタール戦で見せてくれた、日本代表のサッカースタイル・コンセプトを変えてはいけません。

2010年は久しぶりに南半球でのW杯となります。

ここ何十年、W杯はサッカーにあまり適さない暑い初夏に行われてきましたが、南アフリカは北半球とは季節が逆ですから今度はサッカーに適した涼しい初冬に行われる大会となります。

ということは、運動量が豊富で組織力の高いチームが有利になり、チームワークに欠け、足が止まった状態で個の能力だけで勝負するようなチームは不利になるでしょう。

オシムジャパン時代から、人もボールも走るサッカーに対して「最後までスタミナが持つのか」という懸念の声がありますが、気温40℃近い中東地域ならまず無理でしょうが涼しい冬であれば問題ないと思います。

むしろ90分相手を上回る運動量が維持できないなら、個の能力で劣勢な日本に勝機は見えてきません。

フィジカルトレーニングの専門家や各クラブとも相談しなければなりませんが、シーズン前のキャンプ期間は、1シーズンを通して90分走りきるスタミナをつけるための走りこみ練習が大変重要になってきます。

 それを考えると、2月11日という調整が大変難しい日程でオーストラリアとの大一番が組まれてしまいました。

2月といえば、欧州でプレーする選手が多いオーストラリアはシーズン山場を迎えていますが、日本の場合はオフ明けで、各選手ともまだ実戦カンが戻っていない時期だと思います。

しかも前述のように、この時期は1年を乗り切る体づくりのための走りこみ練習に重点を置きたい時期で、それプラス、各選手に実戦感覚やチームの約束事を思い出させる練習もしなくてはいけませんから、かなり時間的に厳しいです。

さらに予選最強のライバルとの対戦であり、絶対に勝ちたいホームゲームでもあります。

2月11日から逆算して、周到な準備をすることが欠かせません。

 今回のカタール戦、日本代表が冷静に自分たちの長所を生かし短所をカバーするサッカーをやりぬき、充実した内容とともに素晴らしい結果を勝ち取ることができたと思います。

オシムさんが倒れて以降、久しぶりに見ごたえのある代表マッチでした。

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   2008.11.19 ジャシム・ビン・ハマドスタジアム(ドーハ)


     カタール  0   -   3  日本


                   田中達 '19
                   玉田  '47
                   闘莉王 '68


    GK サクル        GK 川口

    DF アルハマド      DF 長友
       I.アブドルマジド      闘莉王
       M.アブドラー        寺田
       アブドルラフマン      内田

    MF マジディ        MF 長谷部
      (マジド.H 80)        遠藤
       ファビオ・セザール     中村俊
      (アルヤジディ 68)     大久保
       ハルファン         (岡崎 86)
       アルブルシ
       ハリファ        FW 玉田
      (ベシル 59)        (佐藤 90+)
                       田中達
    FW セバスチャン        (松井 71)





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