■連動性に欠ける岡田ジャパン

 前回のウズベキスタン戦で手痛い引き分けを喫した岡田ジャパンですが、その試合では日本代表のボールポゼッション率が高かった割に、ボールを効果的に前へ運べないという現象が多く見られました。

ウズベキスタン戦で良く見られたシーンに以下のようなものがありました。(クリックで拡大)

誤

・日本の選手が後から来たパスを受けます。(1)

・それに対してウズベキスタンの選手が激しくプレス(2)

・しかし、ボールを保持している日本の選手をサポートしてパスコースを造ってやるべき味方が連動してポジショニングを修正せず、自分に対するマークがついたままのポジションで立ち止まってボール保持者が何とかするのを見ています。(3)

・日本側のボール保持者はパスコースが無いのでバックパスを選択するしかありません(4)

これではいくらボールポゼッション率が上がっても、バックパスばかりで相手の守備陣は崩せません。

前回、ウズベキスタンが激しくプレスをかけてきて、日本が得意とする速いボール回しを封じこめようとしたこともあったのですが、日本代表の連動性は決して高いものではありませんでした。

 相手が多少激しくプレスをかけてきても、それをかわせるだけの高い連動性を日本代表が持たないと、W杯で決勝トーナメントに進出するなど夢のまた夢でしょう。

具体的に言えば、以下の通り。(クリックで拡大)

正


・日本の選手が後から来たパスを受けますが、周りの選手は次のパスコースを読んで適切なポジショニングをすべく既に動きだしています。これが連動性です。(1)

・相手の選手が日本のボール保持者に激しくプレスをかけます。(2)

・しかしその瞬間、パスを受けた日本の選手には複数のパスコースが、しかもグラウンダーのやさしいパスを出すことができる複数のコースが用意されているので、相手の激しいプレスによって自分がプレーするスペースもパスコースも狭くなっていますが、ダイレクトもしくはワントラップからパスを出すだけで相手を崩せます。(3)

このような連動性の高いプレーがウズベキスタン戦では欠けていました。

 またウズベキスタン戦に限りませんが、中盤の組みたてが上手くいってない場合、以下のようなシーンが目立ちます。(クリックで拡大)

誤2


・日本の、特にテクニックのあるパサータイプのMFがパスを受け、ルックアップしてどこへパスを出そうか考えながら、ゆっくりとドリブル。この時点で前方の味方はフリー。(1)

・これを見た相手はポジショニングを修正し、フリーになっている日本の選手にマークにつく。同時にゆったりとドリブルしている日本の選手にもプレスをかける。(2)

日本のボール保持者が気づいた時には、既にフリーの味方もパスコースもなくなっている。自分にもプレスがかかっているので、やむをえず意味の無いヨコパス・バックパスに逃げる。(3)

これもボールポゼッション率だけは高くなりますが、まったく相手を崩せません。

オシム氏は「相手チームにルックアップしてパスコースを探しながらゆったりとドリブル選手がいれば対応は簡単だ。その選手をマークすれば良い」といった趣旨の発言をして、こういったプレーを批判していたはずです。

日本では「下手な考え休むに似たり」と言いますが、どこへパスを出すかグズグズ迷うのではなく、少なくともミドルサードまでは、前にフリーな味方がいたらフリーになっているうちにオートマティックにパスを出すべきです。

とりあえず前でフリーになっている選手にパスを当ててから次の展開をうかがえば良いわけで、もしそこから前へ展開できそうにないとわかったら、そこではじめてバックパスしても遅くはありません。

 最近の日本代表は、オシムジャパン時代より選手相互の連動性が落ちてきているように見えます。

先日スポーツニュースで「岡田ジャパンは攻撃練習の時、始めから最後まで守備役をつけない」と報じていて、とても驚きました。

始めから終わりまで守備役をつけない攻撃練習なんて、まさに練習のための練習であり、たいした効果は望めません。重りの無いダンベルで筋トレをするようなものだからです。

もしそれが本当なら、岡田ジャパンの攻撃の連動性が高まるはずがありませんし、ウズベキスタンにちょっと激しいプレスをかけられたぐらいでとたんに対応できなくなり、パスが前へ進まなくなるのも当然です。

岡田ジャパンが、バーレーンレベルの相手に勝ったり負けたりしているすべての原因がわかってしまった気がします。





↑購読料代わりに一日一回ポチッとして頂けるとうれしいです。↓
人気blogランキング

  

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 



管理人多忙につき、マメにレスを差し上げられません。
ゴメンナサイ。
もちろん、すべてのコメントは拝見させていただきますが、サイトポリシーに違反したものは、予告なく削除します。
悪しからずご諒承ください。

プロフィール

スパルタク

  • Author:スパルタク
  • FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク






   

ブログ内検索