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■日本代表、ウズベキスタンとの痛い引き分け(その2)

 前回記事で述べた、もっと大きな問題とは何でしょうか。

以前「サッカーとは弱気・消極的になった選手・監督・チームが罰せられる競技」と言いましたが、弱気・消極的がまさにそれでした。

この試合は日本のホームであり、移動時間・気候・慣れたピッチ・多くのサポーターの存在と条件も有利なはずなのに、日本代表に積極的な攻めの姿勢が見られません。

過緊張のせいか「大事な試合だから失敗したくない」という気持ちが強すぎたせいか、戦術うんぬん以前に各選手の動きが重く、一つ一つのプレーがどこか消極的で守りにはいったものでした。

 ボールの競り合いで「絶対に勝つ」という気持ちが見えず、空中から球が落ちてくる50:50の状況でも日本の選手はウズベキスタンの選手がヘッドするのを見ているシーンが目立ちました。

 攻撃では、周りの選手がその場に立ち止まってボール保持者が個人で局面を打開するのを見ている「待ちの姿勢」も目立ちました。

プレスをかいくぐって何とかパスを受けた場合でも、相手ゴールに向かってトラップし前を向けばチャンスになるしそれが可能にもかかわらず、まず第一に相手ゴールに背を向けてトラップし、とりあえずボールを個人でキープしようとしたり、

パスを出す判断が慎重すぎて、2タッチ3タッチしているうちに相手選手にあっというまに囲い込まれ、バックパスを繰り返すというミドルサードの攻撃の組み立て。

アタッキングサードでも、内田がペナルティエリア内に切れこんで、自分の前にGKしかいないのにシュートではなくパスを選択し、そのパスは相手GKとゴール前につめていた味方の間を抜けてゴールラインを割ってしまったシーンが象徴的。

まだシュートを打ってゴールに向かってチャレンジし、外れた方が良かったです。

どこへシュートを打つべきか迷うなら、セオリー通りでも良かったと思います。

失敗しても良いから、内田には若者らしく積極果敢にチャレンジするところを見せて欲しかった。

それでも「決定力なさすぎ」と叩く人がいるなら、私が彼を擁護する記事を書きます。

 これら一つ一つのプレーは、戦術うんぬん以前の話。

本番だろうがテストマッチだろうが、緊張していようがいまいが、相手が強かろうが弱かろうが、何点かリードしていようがリードされていようが、暑かろうが寒かろうが、連勝で気分がノリノリだろうが連敗で落ち込んでいようが、選手ひとりひとりが絶対にベストを尽くしてやりとげなければいけないプレーの基本です。

積極的な攻めの気持ちを持って、こうした一つ一つの泥臭いプレーを積み重ねていくことが結果につながっていくのではないでしょうか。

 スポーツでも何でもそうですが大事な本番に平常心でのぞみ、自分の実力を100%発揮することは容易なことではありません。

そのためにも日々の練習の積み重ねがあり、テストマッチがあると思うのですが、この試合は過緊張のせいか、失敗することを恐れて大事に行きすぎたのか、これまでできていたことがほとんどできませんでした。

バーレーンにアウェーで勝つ実力があるチームであれば、ホームでウズベキスタンをやぶるのは十分可能です。

よって、あれこれ結果を心配し失敗が怖いのでやるべきことをやらないのではなく、自信を持ってやるべきことを淡々とやることで、結果はおのずとついてきたと思います。

アジア予選の段階で本来の自分たちのサッカーを見失っていたのでは、もっとレベルが高く緊張を強いられるW杯本番で、冷静に自分たちのサッカーをやり遂げ、グループリーグを突破して決勝Tを勝ちぬいていくことなど夢のまた夢。

ドイツW杯でも初戦のオーストラリア戦から、日本代表は完全に自分たちのサッカーを見失い、相手の得意な形につられてひたすらロングボールの放り込み合戦をやってしまいましたが...。

 この試合の直前でもそうですし、予選本番が近づくと盛んに言われることですが、日本代表の一部選手もマスコミも「W杯予選では内容よりも自分たちの形よりも、まず結果が大事。きれいな形だけでは得点できない」といった趣旨の発言をすることがあります。

岡田監督にも「自分たちの形では得点できないんじゃないか恐怖症」みたいなものがあって、「最後はセンターバックをあげて中盤を省略し、ロングを放り込んでゴリゴリのパワープレーをしなくては点がとれないに違いない」という岡田サッカーにつながっていると思います。

私はこうした発言にすごく違和感を感じるのですが、今まで述べてきたようにプレーの内容はいくらでも改善する余地があるのに、そのことはそっちのけで悪い結果が起こることばかり心配している気がします。

また、内容が良くて結果がついてこなかったというのであれば、まだ次の試合に向けて希望がありますし、いずれ結果がついてくる可能性が高い。

しかし、内容が悪くて結果が良かったというのは単なるまぐれ勝ちであり、そうそうあることではありません。

大事な試合でいつも運が味方してくれるとは限りませんし、運まかせのサッカーに頼るのもどうでしょうか。

 また「内容を犠牲にすれば、それと引き換えに点が取れるんだ」と考えるのであれば、とても消極的でネガティブな勘違いではないでしょうか。

ユーロ2008で優勝したスペイン代表も準優勝だったドイツ代表も、非常に充実した内容で結果を残していったチームでした。

ユーロ決勝戦のスペインにしても、フェルナンド・トーレスが前線からプレスをかけ、味方にスペースをつくるために、あるいはパスを受けてシュートするために前後左右に激しく動き回り、試合の後半にヘトヘトになって動けなくなり交替するなど、決して優雅なサッカーだけをしているわけではありません。

一見優雅に見えるスペインも、白鳥のように水面下では必死に水かきをしているわけです。

日本サッカー界で言われる「サッカーの内容」「泥臭いプレー」「きれいな形」の基準は、どこか世界標準とズレがあるように思えます。

ゴール前でシュートを打たず、自分にパスが来てもボールをまたぎ、あるいはヒールパスを繰り返すサーカスプレーを「おしゃれなサッカー」と見なす日本の一部の風潮を批判して「きれいな形」と言っているのであればわかりますが、少なくとも私はそれを内容あるサッカーとは見ません。

 「内容よりも結果」、この種の発言の根底にはどこか自分たちがこれまでやってきたこと、自分たちのサッカースタイル・攻撃の形がW杯予選の本番では通じないのではないかという自信の無さや弱気がチラつくのです。

自分のサッカースタイルに最後まで自信を持っていない、だからこそ失敗しても痛くもかゆくもない練習やテストマッチではできていても、負ければ確実にW杯に出られない予選の本番では今までできていたことができなくなる、いや、やり遂げることを止めてしまう。

自分たちの長所を生かした本来のスタイルを自分で放棄してしまって、予選の本番では「よそいきのサッカー」というか、きわめて弱気で消極的なサッカーをやってしまうのではないでしょうか。

自分が日本人であることを否定しませんが、こういう日本人の民族的特徴、きびしく言えば弱点は、監督も選手も同じ日本人だとなかなか修正が効かないのかもしれません。せめて指導する監督が外国人であればどうだったのかなとも思います。

 激しいプレスで相手を自由にさせず、ボールを奪ったらミドルサードまではオートマチックにシンプルに前へつなぐ。

本来なら大事な予選の本番で日本がこうしたサッカーをしたかったのに自分たちは普段の実力を発揮できず、ウズベキスタンのアタッキングサードにおける攻撃のクオリティこそアジアレベルでしたが、相手にこうしたサッカーをやられてしまったのがこの試合最大の「敗因」でした。

 というわけで、今回のウズベキスタン戦。

1-1で引き分けという結果は負けに等しい残念なものでしたし、試合内容も自分たちのサッカーができないまま終わるという不完全燃焼でした。

日本代表には自分たちのやってきたこと、自分たちの実力を信じて、試合に集中してほしいです。

岡田さんは、選手の抜擢能力という面では良い点もあるのですが、普段の練習やテストマッチの取り組み方への疑問、ヨーロッパ型組織的プレス守備への対策を選手に授けることができない経験不足、そして不可解な采配と、ふたたび代表サポーターの信頼を失ってしまったように思います。


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   2008.10.15 埼玉スタジアム2002


   日本  1  -  1  ウズベキスタン


  玉田 '40         シャツキフ '27


 GK 楢崎        GK ネステロフ

 DF 中澤        DF アリクロフ
   闘莉王         ガフロフ
   阿部          イスマイロフ
   内田篤人       
             MF カパーゼ
 MF 中村俊         ジェパロフ
   遠藤          J.ハサノフ
   長谷部         マグデーエフ
   香川         (メルジジノフ 58)
  (稲本 76)       デニソフ
               アフメドフ
 FW 玉田         (ハイダロフ 72)
  (興梠 81)
   大久保       FW シャツキフ
  (岡崎 62)      (ゲインリフ 72)





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