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■日本、ベトナムに鮮やかな逆転勝利

 日本代表が決勝トーナメント進出をかけた、グループリーグ最終戦の対ベトナム戦は、日本が4-1と鮮やかな逆転勝利をあげ、グループリーグトップ通過で、決勝トーナメント進出を決めました。

対戦相手のベトナムは、やはり全員が国内リーグでプレーしています。

実力的には日本のほうが上なのは明らかですが、最近のベトナムの好調さから見て、日本が勝つにしても、もうちょっと接戦になるのではないかと思っていたのですが、日本の逆転・大勝に終わりました。

 開始早々の7分、ベトナムの左CKから出たボールが鈴木選手の足に当たり、まったく不運なオウンゴールで試合の幕開けとなりました。

前回のエントリーで、「アウェーでは何が起こるかわからない」と言いましたが、本当に何が起こるかわかりません。

ベトナム国民8300万人の執念がボールをゴールにねじ込んだとしか思えないような先制点でした。

 これで前半開始直後から、非常に慎重で動きが重かった日本のエンジンにようやく点火します。

左サイドを突破した中村俊選手が、派手な切り返しで相手のマークを外すと、ファーサイドへ正確なクロス、これを巻選手が胸でシュートして、わずか5分で追いつけました。 これは大きかったと思います。

ここから押し込む日本と、観客の熱狂的な応援を受け、粘り強く守って鋭いカウンターをときおり繰り出すベトナムとで一進一退となります。

前半31分、ようやくゲームが動きます。
高原選手が倒されて得たゴール前・左のFKを遠藤選手が直接決めて、日本が逆転に成功します。

これでベトナム代表は、明らかにがっくりきました。

若くて経験の少ないチームは、勢いに乗ってリードしているかあるいは強豪相手に同点という時までは、非常にがんばりますが、逆転されるとがっくりきて、しばしばモチベーションが下がってしまうものです。

それでもなんとか同点を狙って攻撃を続けるベトナムを、日本が往(い)なして前半終了。

 後半たちあがりはベトナムが攻勢に出ましたが日本も逆襲、左サイドから遠藤-駒野-遠藤と渡って中央へやさしいボールを出すと、走りこんできた中村俊が正確にゴール左上に決めて3-1。

これでベトナムの戦意は完全に喪失状態となり、ミスが増え運動量もがくんと減ってしまいました。

あとは日本のやりたい放題。

14分、左サイドから遠藤のボールをファー側にいた巻が再び決めて4-1と、試合を完全に”殺しました”。

この後は、時間を上手に消費してタイムアップ。

日本が決勝Tへ向けてトップ通過。 
カタールがUAEにまさかの敗戦で、開催国ベトナムが2位通過です。

おそらくベトナム人観客がスタジアムに押しかけて、UAEを強烈に応援して後押ししたのでしょう。

 それではいつものように試合内容を見ていきますが、まずは攻撃から。

たぶんベトナムはひいてくるからスペースが無いだろうと思ったので、正確なクロスからヘッドでゴールを決められるかがポイントになると思っていました。

カタール戦・UAE戦のエントリーでしつこく「クロス!クロス!」と言ってきたのも同じ理由からです。

その点、巻の同点・駄目押しゴールがクロスから決まったので、狙い通りだったのではないでしょうか。 一本が胸だったのはご愛嬌ですが、ゴールが決まれば文句ありません。

ファーポストの前、数mは得点の可能性が高い、プライム・ゴールエリアと呼ばれるところですが、そこを狙った巻のポジショニングも良かったと思います。

使い続けてくれたオシム監督の信頼にようやく応えられたと言えます。
自信を胸にもっと練習して、技術と状況判断力のアップに力を入れて欲しいです。

 攻撃面で欲を言えば、もうちょっと積極的にアーリークロスを使っても良いのでは?というのはあります。

日本のクロスは圧倒的にふわっとした山なりのボールが多いのですが、守備範囲の広い、すぐれたGK相手だとすぐキャッチされて、なかなか通用しません。

クロスはGKが出られそうで出られない場所へ入れるのが、まず第一です。

無理してサイドをえぐらずに、充分な体勢から強くて速く曲がるアーリークロスを正確に、ペナルテイ・スポットを中心に左右・数mの範囲に入れ、そこへ走りこんでヘッドを狙うという攻撃はオーソドックスながら、ひいた相手に非常に有効です。

ひきすぎたチームがやられるパターンの多くはこれです。

ひきすぎると、攻撃側にとってアーリークロスの距離が短くなって、より正確なクロスが出しやすくなるからでしょう。

となると、ピンポイントのヘッドにズドーンとやられやすくなるわけです。

(もちろん、相手がひいていなくても有効な基本的な戦術です)

前回機能していないと指摘した中村俊も、この試合は流れの中からよくゲームをつくれていましたし、流れの中から得点したのも非常に良かったです。

チーム全体としても、パスを細かく回す攻撃とロングボールで前線の選手を走らせる攻撃の比率も、よかったのではないでしょうか。

 攻撃で課題があるとすれば、相手のセンターバックの前、ボランチの後ろのスペースをなかなか使えないということでしょう。

(日本がW杯でオーストラリアにやられた時、ここを使われたのを覚えているでしょうか)

ベトナムがかなりひいていたので、バックラインの裏にはスペースがあまりありませんでした。

そういうときに、逆に相手のセンターバックの前を、FWあるいは二列目、オーバーラップしたボランチが使って、そこへボールが入る瞬間に第三の動きがからめば、大きな得点チャンスとなります。

相手のセンターバックがたまらず前へ出てくれば、最終ラインが混乱して、穴ができやすくなります。

日本がここを使えていない時は、押し込んでいても相手の最終ラインを混乱させられず、しばしば攻撃がつまってしまっています。

それでも、全体的に攻撃は良かったと思います。

 次に守備ですが、先制されたシーンは不運なもので、いたしかた無いでしょう。

酷暑のなか、中澤選手を中心によくがんばったと思いますが、課題もありました。

オシム監督が指摘していましたが、相手選手をフリーにする場面が多少ありました。

中盤で相手がドリブルを始めても、誰も応対に行かないので、相手がトップスピードに乗ってしまい、よけいに処理が難しくなっていました。

やはり誰か一人は応対に行って、相手をトップスピードに乗せず、パスコースも限定すべきです。

あと、相手が縦のクサビのパスを入れた時も、応対が甘いようでした。

クサビを受ける選手を倒す必要はありませんから、相手がボールを触る方の足にこちらの足を出すなりして、相手がボールを受ける瞬間にトラップやパスが不正確になるように、後ろからプレッシャーをしっかりとかけて欲しいです。

こうしたことの積み重ねで、守備がだいぶ楽になると思います。

試合全体では、前回指摘した課題である、”試合を殺す”ということがこの試合はうまく出来ました。

後半の3点目、4点目で完全に相手が戦意を喪失しましたし、時間帯を見てボランチがしっかりとセンターバックの前のスペースを埋めることも出来ていました。

 オシムジャパンは、グループリーグ3試合をこなしていくうちに、だんだんと完成度を高めてきました。

その結果が、1位通過という形であらわれたと思います。

もちろん、世界で戦いぬける、W杯に出ても問題無く決勝Tへ行けるというレベルに達するまでには、まだまだ完成度を高めていく必要があります。

さて、準々決勝の相手は、オーストラリアとなりました。

大会に参加している国では、数少ないワールドレベルの相手です。

今大会のオーストラリアの試合は見ていませんが、A組ではだいぶ苦しんだようですね。

しかし、一旦死にかけて、がけっぷちから這い上がって来ただけに、チームの士気は相当上がっていることでしょう。

2010年W杯を見据えてチーム力を強化している日本代表としては、絶好の相手だと思います。

ドイツW杯のリベンジという意味もありますし、難しい相手ですが、積極果敢に日本は勝負を挑んで欲しいと思います。


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 2007.7.16 ミーディン・スタジアム(ハノイ)


  ベトナム  1  -  4  日本

  '7 O.G.         '12 巻
               '31 遠藤
               '52 中村俊
               '59 巻


GK ズオン・ホンソン     GK 川口
 
DF フン・バンニエン     DF 中澤
  グエン・フイホアン      加地
  ブー・ニュータイン      駒野
  フイン・クアンタイン    
               MF 阿部
MF グエン・ミンフォン      遠藤
 (ファン・タインビン 80)  (水野 68)
  レー・タンタイ        中村俊
 (ドアン・ベトクォン 75)  (羽生 62)
  グエン・ミンチュエン     鈴木
  グエン・ブーフォン      中村憲
  ファン・バンタイエム
 (フン・コンミン 65)   FW 高原
                 巻
FW レー・コンビン       (佐藤 68) 




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