■バーレーン戦―しょっぱい勝利 その2

 前回のつづき

 守備のかたいバーレーンに対して、絶対に勝ち点3をとらなければならないこの試合のポイントは、日本がなんとしても先制点を奪うということにつきました。

それでイラン戦の敗戦をふまえながら、

1.シュートを増やせ 
2.そのために質の高いクロスやラスト・パスをたくさん供給しろ

3.そのために攻めに時間をかけすぎるな、無駄なドリブルをはぶきアーリークロスを多用しろ 
4.シュートを打つときはファーストタッチがシュートになるようにしてシュートチャンスを失うな、 

ということを、私スパルタクは以前の投稿で解決策としてあげてみたのですが、予想は悪い方で当ってしまいました。


 日本代表の攻めを分析すると、まず攻めの基点になったのは中田選手です。

バーレーンの選手からしばしばボールを奪取して日本のピンチを未然に摘みとり、ミスはありましたがトップ下の中村選手やサイドの選手に球をちらして、まさにチームのボランチ(舵取り)役としてふさわしい動き。

この動きにつられてか、普段攻撃の基点とはならない福西選手までがパス出しを積極的に行なって、中村選手もからめて3人がおりなす日本の中盤のパスの組みたてには、すばらしいものがありました。

 しかし敵ゴール前30mまでにはすばらしい組み立てで近づくのですが、そこから先の攻撃が停滞。

その原因はスパルタクが危惧していたとおり、ボールの持ちすぎ・時間のかけすぎだったように思います。

せっかくサイドにボールと選手をおくりこんでも、三都主・加持両選手が”サイドの突破とえぐり”にこだわりすぎて、敵が3人4人と待ち構えているところに突っかけて行き、結局相手にボールを奪われるか、相手を突破してクロスを上げたとしても精度の低いもので、シュートにほとんどつながりませんでした。

(相手がバテた後半30分以降はサイドの突破とえぐりが容易になりましたが)

サイドをえぐってのクロスは、絵的にはハデでカッコよくても、かならずしも効果的では無いと以前言いましたが、これはジェフ千葉のオシム監督も同じような事をおっしゃっています。

(2004年4月10日「林のえぐるプレーがよかったがの問いに」を参照 彼はJの中でもっともサッカーを知っている監督だと思います。)

 トップ下の中村選手も、サイドでボールを受けたにしろ真中で受けたにしろ、ドリブルで時間をかけすぎている間に、バーレーンの選手の守備のポジショニング修正がすっかり終わっているといった状態で、効果的なクロス・ラストパスは出せませんでした。

両サイドの選手もトップ下もクロスを上げる前に、相手選手に球をひっかけてクロスを出すチャンスを失ってしまい、そのためにゴール前に待ちうけている味方のシュートチャンスまで失ってしまいました。

 また前線の高原・鈴木の両FWも敵が2~3人待ち構えているところに突っ込んで行って球を失ったり、数少ないシュート・チャンスもワンタッチではなく、きりかえし、きりかえし、している内に相手のDFが戻ってきてしまってシュートを打つコースを自分で狭めてしまっていたようでした。

 結局スパルタクが日本代表の課題としてあげたアーリークロスは試合中数本、シュートに至っては前半わずか3本で、ボールを持ちすぎると苦戦するよと警告したとおりの展開となってしまいました。

 ちょっと古いデータですが、イングランドFA(サッカー協会)によると90年代半ばぐらいまでのW杯、ユーロや欧州各国リーグなどのトップレベルの試合では、平均して約7本シュートを打つと、ゴールマウスをとらえるのはそのうちの約3本、さらにそのうちの1本がゴールになるというデータがあります。

この試合日本の打ったシュートは12本(前半3本)、ワクをとらえたのは4本前後じゃなかったかと思います。 世界のトップレベルでも1点とるのにシュートを平均7本要しているのですから、前半3本では得点は望むべくも無いでしょう。

 試合全体で12本打って1点も決まらなかったのは世界との差といえるかもしれませんが、問題はシュートの決定力ではなくて、シュートの数を増やせなかったことです。

監督がいったん完成した大人の選手の決定力を上げてやる事は簡単ではないのかもしれません。
しかし戦術を工夫して総シュート数を上げてやる事は出来るはずです。

その意味で、時間がかかる攻めをしてシュート数を減らしてしまったチームに、なんの指導もしないジーコ監督の能力に疑問を抱かざるを得ません。

つづく
  

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