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■日本、コロンビアと残念なドロー

 キリンカップ最終戦となった日本対コロンビア戦は、スコアレスドローとなりました。このため、得失点差で上回った日本が3大会ぶりにキリンカップ優勝をとげました。

対戦相手のコロンビアは、パリSGのジェペス、アトレチコ・マドリッドのA・ペレア、ボルドーのE・ペレアなど欧州と南米の主要リーグでプレーする選手と国内組をミックスしたチーム。

実力で日本とほぼ互角、しかし長旅と過密日程が原因の疲労を考慮すれば、ホームの日本が勝たなければいけないと考えていました。

試合は、守備力の高いコロンビアを日本の攻撃がどう崩すかがポイントと見ていましたが、結果はスコアレスドロー。

キリンカップ優勝は果たしたものの、日本の負けに等しい引き分けだと思います。アウェーの灼熱のバランキージャ、高地のボゴタ・メデジンあたりで試合をやったら、かなりの確率で日本が負けていたことでしょう。

まだまだ、日本代表に多くの課題が残されています。

 それでは試合展開をざっと振りかえります。

立ち上がりから、中盤で猛烈なプレスをかけるコロンビアが試合の主導権を握ります。

南米らしい細かいパスワークから何度かチャンスをつくられ、前半19分には、ゴール前のこぼれ球をマリンがミドルシュート!、危なく日本ゴールをかすめていきました。

20分に、中村俊選手がゴールラインぎりぎりからクロスをあげるも、GKにセーブされます。

ここからコロンビアのクロスが何度も入りますが、中澤選手を中心とする守備陣ががんばってはね返します。

37分に、日本のペナルティエリア内をエレラに突破されそうになりますが、中澤が防ぎました。

 後半は一転して日本が攻勢に出ます。
コロンビアは疲れのせいか、負傷でメンバーが替わったせいか、運動量ががくっと減ります。

後半15分、高原選手が左サイドを突破して中央へおり返し、中村俊→遠藤→中村憲と渡ってシュート、惜しくもゴールバーの上を通過していきます。日本代表この日の最大のチャンスでした。

28分、コロンビアのCKからジェペスがバイシクルシュートを放ちますが、ゴールマウスを外れます。

34分、右サイドを突破した羽生選手がクロス、高原が合わせようとするも、GKに押さえられます。

44分、日本のラストチャンス、右サイドからこぼれ球を拾った中村憲がセンタリング、高原のヘッドは残念ながらゴール左へ。

このまま試合終了となりました。


 次にいつものように試合内容を見ていきます。まず攻撃から。

モンテネグロに比べてコロンビアの中盤のプレスディフェンスは相当に速く、それをパスで崩すには、相手のプレス以上に速いポジショニング修正が求められたわけですが、それが出来ませんでした。

そのためモンテネグロ戦ほど効果的なパスでの崩しが見られません。

この試合は、中村俊・中村憲・遠藤・稲本・鈴木と、前の試合より一枚中盤を増やし、なおかつ攻撃が好きな選手、パスやボール保持能力にすぐれた選手を多めに入れたわけですが、残念ながらこの中盤が機能していませんでした。

みんなボール保持者を見てしまい、パスを引出す動きが少なすぎました。
遠藤・稲本は消えている時間が長く、中村俊・中村憲は球出しの遅さ、判断の遅さが目につきました。

後半に入って、コロンビアの猛烈なプレスが止まってから、ようやくパスが回り始めましたが、それではいけません。

前半のコロンビアの組織的プレス守備を上回るだけの組織的攻撃力を日本が身につけなければ、世界大会で好成績を残すことは難しいでしょう。

そのためには、正確さを保ったままでの判断力の速さ、パスの速さ、ポジショニングの速さが求められます。

個人的にはワントップというのはあまり好きではありません。日本代表でうまくいったという記憶があんまりありませんので。

もともとシュートに消極的な日本のチームがワントップをやると、ますますシュートを撃つ選手がいなくなるような気がします。

個々の選手では、得点こそなかったものの、やはり精神的にも肉体的にもタフな高原の存在が光っていました。

 守備に関しては、前半相手のパス回しに対してマークやプレスがゆるく、後手後手にまわっている印象がありました。こぼれ球に対する反応も「誰かつめるだろう」といった感じで、相手より遅かったです。

このことも、前半に試合の主導権を握られてしまった原因です。

後半は、中盤でのプレスがいくらか良くなりましたが、試合の前半から出来るようになりたいものです。

最終ラインの中澤・阿部のがんばりで失点を防いだことは評価できます。特に中澤は代表に欠かすことの出来ない存在だと思います。

 最後にまとめます。

この試合で、残念ながら結果を残すことは出来ませんでしたし、内容も課題が多く残りました。

日本が世界で戦う上で足りない部分がまだまだあるという、厳しい現実を教えてくれた試合だったと思います。

ただ、チームの方向性は決して間違ってはいません。
このまま着実にチームの成熟度をアップさせていって欲しいと思います。

アジアカップを前に、非常に有意義なテストマッチとなったのではないでしょうか。


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2007.6.5 埼玉スタジアム2002

   日本  0  -  0  コロンビア


GK 川口       GK フリオ

DF 駒野       DF ジェペス
   中田          アリサラ
  (今野 45)       A・ペレア
   中澤          バジェホ
   阿部          
            MF バルガス
MF 遠藤          フェレイラ
  (巻 80)       (エスコバル 69)
   中村俊         アンチコ
  (藤本 88)      (バンゲーロ 42)
   鈴木          マリン
   中村憲        (カストリジョン 57)
   稲本        
  (羽生 45)    FW E・ペレア
              (ガルシア 80)
FW 高原          エレラ
  (播戸 89)      (ロダジェガ 62)



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