■日本代表、ガーナにくやしい敗戦(その2)

前回のつづき

 今回の記事で、いつものように試合内容の分析をせずに、選手起用についてお話したのは、ジーコジャパンから血の入れ替え、世代交代を急ぎすぎているのではないかと思ったからです。

今まで代表に呼ばれたことのないフレッシュな選手が何人も入っていますし、ジーコジャパンで完全な控えだった選手が積極的に使われています。 ジーコジャパンでレギュラークラスだった”古い井戸の選手”も本来のポジションとは違ったところで使われたりしていました。

ただ、これでは変化のスピードが速すぎるように私には思えます。

変化は決して悪いことではありませんが、それを急ぎすぎてしまうと、日本サッカー界が、ジーコジャパンまでで積み上げてきたものがご破算になって、再びゼロから積み上げなければならなくなります。

ガーナ戦の日本代表を見て、あまりにも経験の無い若いチームになってしまったなと思いました。 (年齢的にはそんなに若いわけではないのですが)

以前、

中村・小野・高原・稲本といった黄金世代の次を担う選手の育成が急務になっていますが、だからといって現時点で日本代表を若手にそっくり入れ替えると、黄金世代が蓄積してきたワールドユース準優勝・五輪ベスト8・2002W杯ベスト16といったすばらしい経験から学んできたことがパーになってしまいます。

ときどきW杯や大陸選手権で惨敗した代表チームが、4年後をめざしてそれまでのベテランや中堅をそっくりチームから外して、全員若手と入れ替えてしまうことがありますが、あまりうまくいっていないような気がします。 (たとえばUAE代表)

ですから、黄金世代をベースにチームをつくり若手と競争させ、同じチームで練習や試合をするうちに、黄金世代の経験が徐々に若手に受け継がれ、4年後には若手がチームの主軸となってベテランとなった黄金世代の選手が要所をしめるといった形が理想かと思います。



書きました。 

 ジーコジャパンは、ドイツ大会で結果こそ出せませんでしたが、それは監督の戦術が最低だっただけで、個のレベルで言えば、過去最高の日本代表だったと間違い無く言えると思います。

ジーコジャパンのそうした遺産を確実に次世代に継承させるには、ジーコジャパン時代の選手と若手選手を競争させて、若手選手がジーコジャパン時代の選手から徐々にレギュラーポジションを奪っていき、結果的に世代交代が行われるというのを、これから4年間をかけてやればよいと思います。

二列目では、中村俊・小野・小笠原といった選手に、オシムが有望と判断した若手を競わせる、ボランチでは、福西・遠藤・稲本といった選手と若手を競わせるわけです。

こうすれば、ジーコジャパン組と一緒に練習したりゲームをしたりすることによって、若手は、自分たちが追いつき追い越すべきレベルの高さがどのようなものか、具体的に実感できるでしょう。

ところが、若手ばっかり召集してしまうと、自分も同じポジションのライバルも他の選手も、未熟な経験のない選手ばかりですから、強豪チームとのテストマッチをいつも組んでいかないかぎり、自分の経験のなさというのがなかなか実感しにくいと思います。

これでは、成長のスピードが遅くなってしまいますし、4年後に個のレベルでジーコジャパン時代まで到達できなかった、ということもあり得ます。

ガーナ戦を見た限りでは、現在のオシムジャパンは、こういう状態のように見えます。

4年後にジーコジャパンの黄金世代を追い抜く若手があらわれなかった場合は、やむをえないのでそのポジションに”ベテラン”を起用して予選・本大会はいくしかないでしょうが、それは日本サッカー界が伸び悩んでいるという危機的状況であり、できれば避けたいところです。

 最後にガーナ戦の日本代表はどうだったか、軽く振り返っておきますが、マスコミは「あの強豪ガーナに0-1でボール保持率もチャンスも多かったのだから日本は善戦した」ということになっているようですが、私は、あの試合のガーナはまったく不出来だったと考えているので、そういう評価はしません。

中央突破だのみのガーナの攻撃に日本はだいぶ助けられていました。(やられたのはサイドからの攻撃でしたね) その不出来なガーナに負けてしまって、くやしいと思っています。

 日本代表のプレーは様々な面で未熟で、日本人選手にありがちな失敗のオンパレードでした。それをいちいち指摘していくときりがないので、今回は選手起用の話に切り替えました。

あえて言うならば、

守備では、相手をマークするということでは良くできていましたが、ボール保持者へのプレスが弱く、かなり自由に回されてしまったところが不満です。

攻撃では、相変わらずウラヘウラヘと一本調子で狙いすぎでした。

日本代表の布陣は3-3-2-2か3-3-1-3といった感じでしたが、二列目やサイドの選手まで敵DFの最終ラインに入って、二列目がゼロで4トップみたいな、3-3-0-4みたいな形になってしまう局面がかなりあったと思います。

またトップから最終ラインまで、コンパクトな陣形を保つこともできていませんでした。

こうなると後ろから4トップへロングボールを当てるだけの単調な攻撃になってしまいがちです。 サッカーは単純にトップに張る人間が多ければ良いというものではありませんし、二列目のラインを置くのはちゃんと意味があることです。

二列目や他の選手が最低一人、敵センターバックの前のスペースに下がってきてボールをもらい、そこで前を向ければ、攻撃が立体的になってバリエーションがぐっと増えます。

スルーパスやワンツーだって使えますし、本人が敵DFをフェイントでかわしてシュートすることもできます。 もう一回サイドにはたいてクロスでも良いでしょう。

こういうアイデアが出せる選手が現在の代表にはいないように思われます。
選手が育つまで辛抱が必要のようです。


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2006.10.4 日産スタジアム(横浜)


  日本  0  -  1  ガーナ

           '73 ハミヌ

GK 川口      GK キングソン

DF 水本      DF サルペイ
   阿部         イリアス
   今野         メンサー
              モハメド
MF 三都主
  (二川 86)   MF キングストン
   駒野         アッピアー
   遠藤         エシアン
  (中村憲 75)     ムンタリ
   鈴木        (ハミヌ 67)
  (長谷部 79)     
   山岸智     FW アゴゴ
  (播戸 68)      ギャン   
             (ピンポン 67) 
FW 巻
  (我那覇 72)
   佐藤
  (羽生 63)




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