■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

  

■日本、サウジに内容で勝って試合に負ける

 アジアカップ予選・第三戦、対サウジアラビア戦がサウジのホーム・ジッダで開催され、日本は0-1で敗れました。

対戦相手のサウジアラビアはW杯ドイツ大会のメンバーをベースに何人か新顔を入れたチームでしたが、ゲームを見る限り、率直に言って往年のサウジの力は持っていませんでした。 ちなみに全員国内リーグでプレーしているようです。

アウェーにもかかわらずボール支配率もチャンスも日本のほうが多かったという事実が、それを物語っています。

W杯ドイツ大会のサウジの成績をみてもわかるように、それは十分予測できたことで、前回の記事で私が「日本はサウジとは引き分けなければならない」と言った理由はそこにあります。

それだけに、例えアウェーとはいえ日本が負けてはいけないレベルの相手に負けてしまったという結果について非常に残念に思いました。

 ゲーム展開の方は、私の予想に反して、サウジは日本の出方をうかがうような慎重なゲームの入り方。

それに対して日本は、どういうわけか慌ててしまってミスを連発、バタバタとした立ち上がりになってしまいました。 初アウェーということで、経験のなさが出てしまったのでしょうか。

前半10分過ぎまでには日本代表にも落ち着きが出てきましたが、そこからサウジが攻勢に出ます。 サウジ得意のカウンターからヒヤッとさせられる場面もありましたが、サウジ代表のシュートの精度の低さに助けられました。

20分過ぎからは日本がゲームを支配。

左サイドを突破した三都主選手から低いクロスが入り、ゴール前でサウジDFがクリアしそこなったボールが田中達選手に当たってゴールへ飛ぶも、サウジのGKホウジャがすばらしい反射神経で防ぎました。

今度は右サイドを突破した田中達のパスを加地選手がつないで最後は遠藤選手のダイレクト・シュート! しかし、またしても相手GKが横っ飛びでセーブします。

前半終了間際にも三都主の中央突破から田中達の強烈なシュートがありましたが、ワクを捕らえず。

 後半の立ち上がりから、今度はサウジペースとなり、GK川口選手が相手にパスしてしまうといった致命的ミスがありながらも、日本は無失点でしのぎます。

後半も20分を過ぎると両チーム、特に日本代表の足が止まりはじめます。

28分、中央でボールを受けたアミンがするするっと日本のゴール前へドリブル、日本の応対に迷いが出ます。

そこでアミンが強引なシュート、そのボールが遅れ気味に応対に行った闘莉王選手の足に当たり、不運にもゴール右前にいたアルドサリの前へこぼれ、これをアルドサリが落ち着いて決めてサウジ先制。

ここからサウジは引き気味となり、日本が一方的に攻めますが、ほとんどチャンスらしいチャンスをつくれず、ホイッスルとなりました。

 それでは試合内容の方を分析します。

ミスも多かったのですが、あの暑さの中、プレス・ディフェンスやショートパスによる攻撃の組み立て等、中盤までの組織プレーはなかなか良かったと思います。

前回のイエメン戦より格段に良くなっていました。

それは、ボール保持率でホームのサウジを上回り、ゲームの主導権を日本が握っていたという数字に表れています。

唯一問題があったとすれば、アラブのチームとやるときはいつもそうなのですが、間延びした相手につられて日本も間延びしてしまい、FWからDFラインまでコンパクトな陣形を保てなかったということでしょうか。

暑いこともあって、なかなか難しいことですが、コンパクトな陣形を保つということは攻守両面にとって重要なことです。

 逆に大問題だったのは、シュート・クロスといった相手ゴールから20~30m前での仕上げのプレー、フィニッシュです。 ボール保持率の割には、決定的なシュートチャンスやクロスが少なすぎました。

その原因は、サウジの守備が巧みでシュートやクロスのチャンスが無かったのではなくて、打てるのに打たないことによってシュートチャンスが失われ、上げられるのに上げないことによって、クロスのチャンスが失われたことでした。

しかも、ようやく上げた数少ないクロスも、味方の選手にほとんど合わず、質の高いシュートチャンスに結びつきませんでした。

つまり、これは相手どうこうというより日本自身の問題です。

W杯ドイツ大会でも、欧州の記者から「日本人は何故シュートを打たないのか? 永久にパス回しをしているつもりか?」といった質問が連発だったそうですが、シュートが打てるのに打たないという日本サッカー特有の病気のひとつが、まだまだ改善されていないようです。

W杯ドイツ大会を経験している選手もいるのに、なぜあの時と同じ失敗を繰り返してしまうのでしょうか。

サウジのややラッキーなゴールをみてもわかるように、シュートをワクの中に打たなければ何も始まりません。 サッカーは相手より1点でも多くゴールした方が勝ちになる競技なのですから、サッカーのプレーは全てこのためにあるのです。

この原点を忘れてしまって永久にパス回ししていても、絶対に勝つことはできません。

こればっかりは、選手個々の意識改革に期待するしかありませんが。

 クロスに関しても同じです。

サウジは日本のサイド攻撃を警戒して、両サイドのスペースを自由に使われないようにしていました。(特に後半)

にもかかわらずサイドの加地・駒野両選手や三都主は一本調子で、サイドを深くえぐってクロスというプレーにこだわりすぎていたと思います。

その結果、相手が二人三人と待ち構えている狭いスペースに無理に飛び込んでいってボールを失ってしまったり、相手の複数の選手を前にして行き詰まってしまい、ドリブルできずに無駄にバックパスするというプレーを繰り返すばかりで、そのことによってクロスのチャンスを自分たちでつぶしていました。

運良くサイド突破できたときでも、相手の厳しいマークをかいくぐって上げたクロスの精度がかなり低く、味方の選手のいないところに落ちることもしばしばでした。

サイドをえぐって精度の低いクロスをあげるくらいなら、相手が守備態勢を整えないうちに、こちらは十分な態勢から精度の高いアーリークロスを上げて、味方の選手の頭にキッチリ合わせた方が良いのではないでしょうか。

相手にサイドを警戒されていて、えぐるプレーができていないと判断したら、さっとアーリークロスに切り替えるような判断力があっても良いと思います。

さらに、これも何度も言っていることですが、ゲームを見る限り、クロスをゴール前のどこに落とすかについて、クロスを上げる選手とクロスに飛び込んでヘッドを狙う選手との間に、共通理解が全く無いように思えます。

クロスを上げる選手は、ゴール前のどこへ落とすか良く考えずに、何となくクロスを上げているように見えて仕方ありません。 ともかく、ゴール前の味方にキチンと合う回数が少なすぎます。

日本の選手の上げるクロスは相手GKに近すぎて、キャッチされてしまうことが多い問題と併せて、チーム内で意思統一を早くはかってほしいと思います。

 日本代表が、考えすぎ・迷いすぎ・ボールの持ちすぎになった場合、必ずといって良いほど攻守のリズムを失い苦戦します。

今回、中盤まではまずまず良かったですから、次の試合では相手ゴールから20~30m前でのゴールへつなげる仕上げのプレーをどうするかが課題です。

 選手個人で気になった点は、ジーコジャパン時代から言っていることですが、坪井選手はボールの落下点の見極めが苦手で、相手が放り込んできた浮きダマのパスを”かぶってしまって”クリアしそこない、入れ替わられてしまったサウジの選手を引きずり倒してしまうシーンが何回か見られました。

相手が放り込んできた浮きダマのパスを、ワン・バウンドする前に極力クリアした方が安全です。 そのためにもボールの落下点を見極める練習に力を入れ、早く苦手なところを克服しましょう。

川口の相手選手へボールをフィードしてしまうような致命的ミスも絶対にやってはいけないことです。 相手がサウジだったから失点にならなかったものの、普通なら失点は確実です。

攻撃では、巻選手がポストプレーを一生懸命やりすぎだと思います。

シュートを打てる場面でも、何が何でもヘッドのポストプレーで味方に落としてやるといった、周囲の状況を良く見ないで自分が何をやるべきか決めつけてしまうプレーが多々見られます。 巻はFWなのですから、まずは貪欲にゴールを狙うべきです。

遠藤・三都主の二列目も、巻のポストプレーの負担を減らすために、もっともっと敵センターバック前のスペースでの組み立てにがんばってほしいと思います。

 今回のサウジは日本が簡単に負けるような相手ではありませんでしたが、やや不運な形からの失点が原因とはいえ、日本は勝ち点1を失ってしまいました。

次回のイエメン戦は引き分けでも、日本の本大会出場がほぼ決まりになると思いますが、今回露呈した課題を克服して、内容に勝利という結果も伴う試合にしてほしいと思います。



--------------------------------------

2006.9.3
プリンス・アブドラ・アルファイサル・スタジアム
(ジッダ)


    サウジ  1 - 0  日本

 アルドサリ '73


 GK ホウジャ     GK 川口

 DF アルドキ     DF 加地
    トゥカル        駒野
    ナイフ         坪井
    ハスラン        闘莉王
   (アブド 59)      三都主

 MF アミン      MF 阿部
    ハリリ         鈴木
    アブドゥルガニ    (羽生 81)
    オマル         遠藤
   (ハグバニ 56)
             FW 巻
 FW エイサ        (我那覇 74)
   (アルスワイリ 71)   田中達
    アルドサリ      (佐藤 66)




↑購読料代わりに一日一回ポチッとして頂けるとうれしいです。


  

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 



管理人多忙につき、マメにレスを差し上げられません。
ゴメンナサイ。
もちろん、すべてのコメントは拝見させていただきますが、サイトポリシーに違反したものは、予告なく削除します。
悪しからずご諒承ください。

プロフィール

スパルタク

  • Author:スパルタク
  • FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ






   

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。