■オシムジャパン初陣を勝利で飾る

 オシムジャパンの初陣となる、トリニダード・トバゴとの親善マッチが、東京国立競技場で行われ、日本代表は2-0の勝利でまずまずの好発進をみせました。

初来日となったトリニダード・トバゴは、W杯ドイツ大会を経験したメンバーが数人含まれてはいるものの、北中米カリブ・ゴールドカップや次回W杯をめざす若いメンバーをそろえたチームでした。

ホームということもあり、力関係としては日本の勝利が順当な結果と私は予想しましたが、そのとおりの結果となりました。

もっとも、今回の試合は結果よりも4年後を見据えた内容にこそ注目すべきでしょう。

 まず試合展開をざっと振り返ってみます。

前半は、激しいプレスと組織的な攻撃でゲームの主導権を握った日本のペース。

前半17分、相手ゴール前で日本の選手が倒され、そこからの三都主選手のフリーキックが直接ゴールイン! 日本が先制します。

22分には、中盤にいた駒野選手が相手DFラインの裏へパスし、二列目から飛び出した三都主がうまくあわせてループシュート、これが決まって日本が2-0と突き放します。

しかし、30分過ぎから運動量が落ちた日本に対して、トリニダードがボールを支配できるようになりチャンスをつくりますが、闘莉王選手を中心に守備陣ががんばって前半戦を終えます。

 後半も、ややトリニダードのペース。

後半10分すぎに、流れを変えるため小林選手を投入。これで流れを引き戻します。20分すぎには佐藤選手を入れて、いくつかチャンスをつくるも得点に至らず。

30分からは再びトリニダードのペースとなりますが、コーナーキックから危ないシーンをつくられたものの、日本が守りきり、2-0で初陣を勝利で飾りました。

 それでは試合内容を具体的にみていきますが、3日という短い準備期間しかなかったので、正直まだ高度な組織プレーは難しいだろうと思っていました。

ですが、前半30分までの日本代表のサッカーは素晴らしいものでした。 「オシム監督、おみそれしました」の一言です。

相手の縦パスが入るときは、しっかりとプレス守備がかかり、ボールを奪った後の中盤の組み立てでは、シンプルかつ半ばオートマティックにどんどんボールと人が動いていました。 

ボールを持っている味方に対して、2人3人とすぐさまサポートが入り、パスコースがたくさんあるので、ダイレクトでどんどんパスが回って相手を崩していきます。

それに加えて、後ろの選手がオーバーラップをかけて相手守備陣を混乱させていました。

ジーコジャパンのときと比べ、足元でパスをもらう時のポジショニングが見違えるほど良くなっています。 選手1人1人の考えるスピードも格段に速くなりました。

得点にならなかった場合でも、攻撃のかたちは悪くありません。

日本人の素早さ・勤勉さを生かすために、このような組織サッカーを私はずっと望んでいました。

ストレスを感じることなく日本代表のサッカーを楽しめたのは久しぶりです。
こういったことはジーコジャパンの4年間で2・3試合あったかどうかです。

私はW杯ドイツ大会のはじまる1年前に「ジーコを解任し、オシム氏を監督に据えたらどうか」と提案したことがありますが、オシムのこの戦術をW杯ドイツ大会に臨む日本代表選手たちに1年前から授けることができたら、代表の運命はどうなっていたのだろうと強く思います。

そしてジーコジャパンのあの停滞の4年間は、いったい何だったのかと。

このブログを立ち上げて1年半ぐらいになりますが、ジーコジャパン時代は、やれしっかりプレスをかけろ、やれフリーの敵をつくるな、ボールを持っている味方選手をサポートしてトライアングルをつくれだの、「サッカーの基本を忠実にやってほしい」という、正直書いていて情けない記事ばかりでした。(よかったらバックナンバーをどうぞ)

それが監督が変わるだけで、日本代表のサッカーがここまで変わるものかと驚かされました。

 ただ、課題もあります。

それは、素晴らしい組織サッカーが前半30分までしか続かなかったということです。

30分過ぎからは、選手個々の足が止まり、ロングボールを放り込むだけのサッカーになってしまいました。

2点差がついたせいか、選手各人が余裕を持ってボールを持ちすぎてしまい、相手選手に奪われるシーンが急に増えましたし、プレスもゆるくなってトリニダードにボールをかなり回されてしまったのは問題です。

まだ初戦ですから厳しいことは言いませんが、今後は前半30分までのサッカーをいかに長続きさせるかが課題となります。 

 オシム監督の選手交代を含む采配も、相手に流れが行ってしまったのを小林選手や佐藤選手を適切な時間に投入して引き戻すなど、納得できるものでした。

選手個人では、攻撃では三都主選手、守備では闘莉王選手が良かったと思います。

 次のイエメン戦ではメンバーの変更がありそうですし、課題も少なくありませんでしたが、試合結果も内容も、今後に希望が持てるオシムジャパンの初陣だったと思います。



------------------------------------------

       2006.8.9 東京国立競技場


   日本  2  -  0  トリニダード・T

  三都主 '17
  三都主 '22


GK 川口           GK ウィリアムズ

DF 坪井           DF ジョン
  (栗原 61)           C・グレイ
   闘莉王             チャールズ
                   トーマス
MF 三都主             レオン
  (坂田 86)
   駒野           MF ワイズ
   田中隼             A・ウォルフ
   長谷部           (ジャグデオシン 76)
  (中村 74)           デービッド
   鈴木             (バプティステ 62)
   山瀬
  (小林 56)        FW ノエル
                   グラスゴー
FW 我那覇
  (佐藤 66)
   田中達




↑管理人が元気になりますので、もっと記事が読みたいという方はポチッとしてください。

  

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 



管理人多忙につき、マメにレスを差し上げられません。
ゴメンナサイ。
もちろん、すべてのコメントは拝見させていただきますが、サイトポリシーに違反したものは、予告なく削除します。
悪しからずご諒承ください。

プロフィール

スパルタク

  • Author:スパルタク
  • FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク






   

ブログ内検索