■川淵三郎会長の罪と罰(その2)

前回の続き

 川淵会長が独断で決めた代表監督の人選ミスで、4年間の貴重な時間と数億円の強化費をドブに捨て、選手たちにとってはやり直しのきかないドイツW杯を、むざむざ棒に振ることになりました。

当然、川淵会長に対して辞任を求める声が各方面からあがりましたが、川淵会長は「(代表の試合結果で)会長が辞任するような悪い前例をつくりたくない」 「サッカー協会会長の仕事は代表だけではない」と言って、見苦しいことにサッカー協会会長のイスに依然しがみついています。

 確かに代表が一試合負けるごとにサッカー協会会長が辞任していては、何人会長が必要になるかしれません。

しかしW杯は他の親善マッチとはわけが違います。

日本がいくら自分で「日本のサッカーはレベルが高いです。だから日本人選手をセリエAやプレミアリーグのクラブが買ってください」と言っても、それだけでは世界から相手にされません。

ですが、W杯という世界が注目する戦場で日本代表が好成績を残し、自らの能力を証明してみせれば話は全く違います。

”コンバット・プルーブン”つまり実戦で証明してみせることほど、日本のサッカーレベルを世界にアピールする上で説得力のあるものはないのです。

日本代表がW杯で良い成績をあげれば、代表以外の選手を含む日本人選手をイタリアやイングランド・ドイツ・スペインなど欧州の強豪リーグへどんどん売り込むことができますし、そうやってレベルの高いリーグで日本人選手がもまれることで、ひいては日本代表全体のレベルアップにもつながるわけです。

 にもかかわらず、川淵会長は独断でそれまでの欧州スタイルをひっくり返して、80年代の古き良き南米スタイルを目指すようなジーコを日本代表監督に据え、ジーコジャパンはドイツで惨敗を喫しました。

これで世界の日本に対する評価は「サッカーの世界では日本は二流以下」となり、2002年以降ぐっと上がった日本人選手に対する市場価値も下がってしまうかもしれません。

(2002年は自国開催だからあの時の日本の成績はホンモノではないという意見もありますが、それには同意できません。 チャンスがあったら詳しく述べてみたいと思いますが、じゃあ今回のドイツ代表の成績やポドルスキの成長はウソだというのでしょうか?)

このようなことは、川淵会長が言うように単なる3試合の勝ち負けにとどまらず、今後10年20年の日本サッカー界の発展に大きく影響を与えるような大失敗だったのです。

その失敗が川淵会長の独断専行の結果である以上、責任を問われるのはプロとして当然のことです。

 私は、川淵会長はプロ意識が全く欠けていると思います。

これは本人も認めているようですが、マスコミ各社の記者が川淵会長を批判する記事や川淵会長の気に入らない内容の記事を書くと、川淵会長はそのような記者を絶対に許さず、そうした記事を書いた記者をあからさまに攻撃するようです。

全く情けなくて開いた口がふさがらないというやつですが、日本サッカー協会はカネを取ってサッカーを観客に見せ、TV局から高額の放映権料を徴収している”プロ”である以上、自らの仕事に対しての批判は甘んじて受け入れるというのがプロ精神の基本中の基本です。

 別のプロの例えを出せば、レストランのコックはお客からお金を取って料理を食べさせているプロです。

もしレストランのコックが趣味で料理を作って客に無料で食べさせてあげているなら話は別ですが、客が、コックが作った料理つまり”プロとしての仕事”にお金を払った以上、その料理が美味いかマズイかはっきり言う権利はあるわけです。

ある客がコックに「お前の作った料理はマズかった」と言って、コックが客に「うるさい黙れ。お前なんかとっとと帰れ!」とか「つべこべ言うならお前が作ってみろ」と言ったらどうなるでしょうか?

そんなコックはプロとして失格ですし、そんなレストランはまずつぶれます。

川淵会長という人は、「お前の作った料理はマズかった」と客に言われて「うるさい、黙れ!とっとと帰れ!」と言うコックのような、プロ精神が全く欠如している人物なのです。

そんな人が、日本代表をふくむプロサッカー選手を指導する日本サッカー協会の会長としてふさわしいとは全く思えません。


本人が現役のサッカー選手だったころはアマチュアでしたし、日本にもアマチュア・リーグしかありませんでしたが、そんなことは言い訳にならないでしょう。

自分の仕事に責任とプライドを持って、自らの仕事に対する批判は、感情を理性でぐっと押さえて甘んじて受け、仕事で失敗したら潔く責任をとる。

それがホンモノのプロというものです。


しかし「(代表の試合結果で)会長が辞任するような悪い前例をつくりたくない」と川淵会長は主張していますが、プロとして失敗の責任をとろうとしない川淵会長こそ悪しき前例以外のなにものでもありません。 

そうしたプロとして当たり前のことを川淵会長ができないのは、彼が自らの感情をほとんどコントロールできない、あるいは感情を理性でコントロールするという訓練を怠ってきたからではないでしょうか。

日本サッカー協会に限らず、組織のトップとして最も不適当なタイプの人だと思います。

つづく



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