■ブラジル戦をどう戦うべきか?

 いよいよ明日に迫ったグループリーグ最後の試合となるブラジル戦。

今回はいかにブラジル戦を戦うべきかについて考えてみたいと思います。

 まずグループFの現在の状況ですが、ブラジルが二連勝で既に決勝T進出を決めています。 二位は一勝一敗のオーストラリア、一分一敗の日本とクロアチアは得失点差でクロアチアが三位、日本が四位となっています。

日本がブラジルに2点差以上なるべく大差で勝って、しかもクロアチア対オーストラリア戦が、クロアチアのなるべく小差の勝利(1-0とか)で終わらなければ、日本の決勝トーナメント進出はありません。

引き分けだと日本が確実に決勝トーナメントに進出するにはブラジルから3点以上とらなくてはならなくなります。

日本はブラジルに大差で勝って、しかもクロアチア対オーストラリアの結果待ちという大変苦しい状況ですが、とにもかくにも日本がブラジルに勝たないと何も始まりません。

 それではいかにブラジル戦を戦うべきかですが、日本人はマラドーナにあこがれてサッカーを始めたりファンになったりした人が非常に多いせいだと思いますが、南米の強豪・ブラジルやアルゼンチンをリスペクト(尊敬)しすぎているような気がします。

国際Aマッチでも日本代表はブラジルやアルゼンチンには全く勝てていないのですが、日本の選手は「ブラジルやアルゼンチンはうまくて強い」という気持ちが強すぎて、試合をやる前から精神的に0-3で負けたような気分になっているのではないでしょうか。

そして実際に試合をして先制点を取られると、「やっぱり相手が強すぎた。先制点も取られたし、もうダメだ」という風に、敗戦への不安が敗戦への確信にかわって、その後ずるずる失点を重ねてしまっているような気がします。

日本人の一部でも「ブラジルに勝たなくてはならないなんて、日本代表はもう終わっている」という人がいるでしょうし、マスコミでも、もう2010年にむけた記事を書いている人がいますが、こういうのは生まれながらの敗者のメンタリティーです。

「人間というのは自分で負けを認めた時に敗者になる」という言葉がありますが、まさにこれです。

確かにブラジルは強いですし、そのブラジルから2点差以上つけて勝つなんてことは並大抵のことではありません。

しかしピッチ上の日本代表とブラジル代表は同じ11人対11人です。日本が勝つ可能性は0%では決してありません。

南米予選ではエクアドルが1回ブラジルに勝っています。

日本代表の各選手の技術がブラジルの選手より劣るのであれば、日本の選手はブラジルの選手の2倍走って、プレスをかけて相手からボールを奪い、パスをどんどんつないで、シュート数を増やせば良いでしょう。

走る量を増やすだけなら特別な才能はいらないはずです。 勝利への可能性と自分たちを信じて絶対にあきらめず、試合後にぶっ倒れる覚悟で走りきり、戦いきってほしいと思います。

 あとは攻守におけるサッカーの基本に忠実であることが勝利には必要です。

明日の試合は点を取って勝たなくてはなりませんから、攻撃の話をしますが、(だから守備をおろそかにして良いということではありませんが)

クロアチア戦はどう戦うべきか?で言ったように、中盤では少ないタッチ数でどんどんグラウンダーのダイレクトパスをまわして攻撃のリズムを失わず、アーリークロスの割合をもっと多くすることが、まず必要です。

クロスの落しどころも、

>速くて鋭く落ちるボールを、GKが出られそうで出られない、PKのときにボールをセットする場所より1~2m内側をめがけて落とすのが、まずお約束です。

>もし相手GKがニアサイドにいれば、そこより数mファーサイド側へ、GKがファーサイドにポジショニングしていれば、逆に数mニアサイド側へ落とすのが基本中の基本です。

>クロスに飛び込む選手もこのような”お約束”を頭に入れて、どこへ飛び込むか決めます。

と言ったとおりです。

 クロスやコーナーキックに飛び込む日本の選手を見ていると、みんなが同じタイミングで同じような場所に飛び込んでいますが、

複数で飛び込むなら、前に走りこんだ選手の数m後ろに、次に飛び込む選手がずれて走りこむと、クロスやコーナーキックのボールが敵味方に当たって角度が変わっても、ゴールに押し込むチャンスが出てきます。

しかしみんなが同じタイミングで同じような場所に飛び込むと、何らかの理由でクロスの角度が変わったときは、飛び込んだ日本の選手の背後ばかりをボールが通過することになってしまいます。

 また、日本側のクロス・FK・CK・シュートの場面では、ボールが来る方向とは反対のゴールポスト(ファーポスト)の、まん前・4~8mの場所(プライム・スコアリング・エリアと呼ばれる)に必ず日本の選手が1人ポジショニングしておくと得点の可能性が高まります。

プライム・スコアリング・エリアは、味方のシュートやクロスなどのボールが敵味方に当たったり敵がセーブやクリアした場合、ボールがこぼれてくる確率が高いとされる場所で、この場所に味方を一人置いておいて、どんなボールが来ても素早く反応してゴールに押し込めるよう準備しておくのが基本です。

確かクロアチア戦の前半30分ぐらいに、高原選手がシュートを打ってボールが相手DFに当たって角度が変わり、日本の選手たちの背後を通過して、ちょうどプライム・スコアリング・エリアにこぼれたのですが、つめている日本の選手は誰もいず、相手GKにキャッチされたという場面があったと思います。

日本代表が、攻めの基本ポジショニングが出来ていれば1点というシーンでした。

 最後にシュートですが、グラウンダーで強めのシュートをファーサイド側に狙って打つのが、まず基本。 相手GKにさわられても良いぐらいの気持ちでワクに入れることを心がけます。 同時に別の味方がGK前へつめておきます。

強いシュートならば相手GKにさわられてもキャッチは出来ず、前へはじくのが精一杯でしょう。(ニアへのシュートは後ろにはじいてCKに逃げることが出来るが、ファーへのシュートを後ろにはじくとオウンゴールになる可能性がある) そこで味方がつめてゴールするチャンスが生まれます。

ともかくシュートはワクに入らないと何も起こりません。

もし相手GKがインサイドを大きく空けているといった場合、シュートをどこに打つかは臨機応変に決めます。

「自分より可能性の高い味方へパスしよう」という言い訳をして、自分の前にGKしかいないにもかかわらず、シュートすることから逃げるのは厳禁です。

敵ゴール前では時間をかければかけるほど、シュートチャンスは失われます。
ワン・トラップしただけでシュートコースがなくなるかもしれません。

慌てる必要はありませんが、なるべくファーストタッチがシュートになるようにしなければなりません。

 グループリーグの最終戦で決勝トーナメント進出をかけてブラジルと戦うという最高の舞台が用意されました。

ワールドカップでの苦しんだ二試合で学んだことを生かして、勝利への可能性があるかぎり絶対にあきらめず、「絶対に勝つんだ」という強い気持ちと自信を持って戦いきってほしいと思います。

ワールドユース準優勝からはじまった日本の黄金世代の真価が試される試合が明日のブラジル戦です。

ぜひ2点差以上で勝って(3点差だとより確実)日本サッカーに新たな歴史を付け加えてほしいと思います。


  

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