■日本代表、今年初勝利!

 昨日、日本代表対フィンランド代表戦が静岡スタジアムで開催され、日本代表は2-0で今年初勝利をあげました。

対戦相手のフィンランドは ヒッピア、タイニオ、クキ、リトマネンら主力が欠けた、ユーロ2008予選を見越した若いチームで、日本代表は絶対に勝たなければならない相手でした。

 試合の方は前半、小野選手が長い浮きダマのパスを多用して攻撃しましたが、ほとんどパスが通らず、ボール支配率が高い割にはシュートが少なくて、攻めあぐねた感がありました。

 後半は、グラウンダーのショートパスによる攻撃が増えたことにより、攻撃のリズムが良くなりました。

後半3分、右サイドでスローインからのボールをもらった小笠原選手がグラウンダーのパスで中央へ折り返し、それに久保選手がうまく合せて先制。

12分には、フィンランドGKが前へ出ているのを見た小笠原の絶妙の超ロング・ループシュートが決まって、2-0。

その後もゲームを支配してフィンランドの反撃を許さず、そのまま2-0で日本代表は今年初勝利をあげました。

 ゲームの内容については、試合カンが徐々に戻ってきているのでしょう、前回のアメリカ戦よりだいぶ良くなっていました。

攻撃面からみていくと、福西・小野・小笠原のミッドフィルダー三選手のボールを受けるための動きが、かなりよくなっていました。

特に福西が積極的にボールを受けるために動き、受けたボールをはたいた後は、機を見て攻め上がりをみせるなど、精力的な動きが素晴らしかったです。 
小笠原もまずまずの動きで、小野がもう少しボールを引き出す動きを積極的にやってくれると、日本の中盤の組み立てがもっとスムースになるでしょう。

 次にパス出しについてですが、前半の攻撃はボランチの小野からトップ下の小笠原を飛ばしてFWやサイドの選手への、ロングの浮きダマのパスを多用していましたが、パス成功率が低すぎました。

小野がたまに見せるグラウンダーのショートパスの方が、むしろ好チャンスを作り出していたので、浮きダマのロングを減らして、グラウンダーのショートパスの割合を前半からもっと増やした方がよかったのではないでしょうか。

小野はショートのキラーパスにも良いものを持っているのに、それを使わないのはもったいないです。

 また、日本の中盤の組み立てが悪い時は多くの場合、ボランチとトップ下の連携がプッツリと切れていることが原因です。

ボランチからトップ下を飛ばしてFWやサイドの選手へ、いっぺんにラストパスを決めてやろうと焦ってしまうのではなく、

ボランチからショートパスを使ってトップ下へボールを沢山供給し、トップ下にいったん預けたところで、チャンスがあればボランチが前線へ上がってリターンをもらい、FWへラストパスか自らシュートといった具合に、ワンクッションおいてやると、攻撃のバリエーションがぐっと増えてきます。

昨日は特に、小野から小笠原へのショートパスが少なすぎました。 ボランチとトップ下のからみとパス交換をもっともっと増やして欲しいと思います。

 あと、これは小野がロングの浮きダマのパスを多用した・せざるを得なかったこととも関係があるのですが、日本のFWは相手のバックラインのウラを取る動き一辺倒になりすぎです。  さらに2トップの連携もたいていプッツリと切れています。 日本人選手にありがちな弱点でしょう。

2トップという戦術をとる意味は、単純に「1トップよりFWが1人多いから良いのだろう」といったことではありません。

2トップがお互い連携して、片方がラストパスを出して、もう片方がシュートを決めるといった役割分担をはかるためもあって、2トップという戦術が生まれたのです。

(どちらか一方がチャンスメーカーで、もう片方がシュートを決めるというふうに、役割を固定するという意味ではない。 状況に応じて常に役割は入れ替わる)

日本代表の場合、2トップの連携・つながりというのは本当に細いです。 FWはMFばかりを見ていて、2トップの片方がチャンスメークをしてもう1人が決めるといった形はほとんど見られません。 

昨日のゲームで言えば、2トップの両方が同時にウラを狙ってばかりいるのではなく、時には1人がウラへ、逆にもう1人が敵のセンターバック(CB)の前のスペースへ下がってくれば、トップ下やボランチのパスの選択肢がぐっと増えるのです。

そして敵CBの前でボールを受けたFWが前を向ければそこを基点として、もう1人のFWにラストパスを出したり、自分を追い抜いてオーバーラップをかけたトップ下にパスを出して、フリーでシュートさせるといった具合に、攻撃のバリエーションがぐっと増えます。

敵バックラインのウラのスペースばかり狙ってしまって、敵CBの前のスペースをうまく使えないのは、日本のFWや攻撃的MFの選手にありがちな弱点です。 それではファンタジーのある選手とは言えません。 

 つづいて守備ですが、中盤でのプレスはアメリカ戦より良くなっていました。

しかし、今回来日したフィンランド代表の攻撃における組織力は、先日対戦したアメリカ代表国内組より、かなり落ちました。 高い個の能力で局面を打開できるような選手もいませんでした。

そのために、たいして危ない場面もありませんでしたが、逆に守備のレベルアップのためには、物足りない相手だったといえるでしょう。

 次の試合では、みんなでもっと連携して、相手のボール保持者をサイドの危険度の低いエリアに追い込んでいくような速く激しいプレスを、長時間かけつづけて欲しいです。

さらにボールに対してもっと集中して次の動きを予測して、今以上こぼれダマを日本のマイボールにできるようにする必要もあるでしょう。

小野も「W杯には今回のフィンランドのようなレベルの相手はいない」と言っていましたし、宮本選手も「先日対戦したアメリカ代表のレベルを忘れてはいけない」とコメントしていました。

私もその通りだと思いますし、選手が高い志をキープしていてうれしく思います。

今回の試合は2-0の勝利でしたが、オーストラリアやクロアチア・ブラジルといった相手を想定した場合、内容・レベル的には、まだまだ物足りません。

日本が入ったドイツ・ワールドカップ・グループリーグのレベル、そして決勝トーナメントに進出してくるであろうチームのレベルを見据えて、日本代表の攻守にわたる組織力のレベルアップが望まれます。

 次の試合は、アジアカップ予選のインド戦となりますが、ひとつ予言をしておきます。

インドには個の能力が高い選手はほとんどいませんから、日本代表は好きなだけボールをキープできるでしょう。 しかし、選手1人1人がボールを長く持つと、インドは11人がべったり引いてスペースが少ないために、攻撃がうまく行かないと思います。

ダイレクトパスを多用しボールをサクサク動かして、サイドからアーリークロスを数多くいれてゴール前で点であわせることで、相手を組織的に崩せれば早めに点をいれて勝負をきめることが出来ると思います。

次回はそのあたりを課題としてゲームを見たいと思います。

---------------------------------------

      2006.2.18 静岡スタジアム

 日本   2  -   0   フィンランド


  久保  ’48
  小笠原 ’57


 GK 川口      GK カベン

 DF 宮本      DF クイバスト
    坪井         パソヤ
    中澤        (サウソ 87)
               カリオ
 MF 小笠原        ニマン
    福西       
    小野      MF イロラ
    加地        (ウーシマキ 70) 
   (駒野 76)      ハーパラ 
    村井        (カンガスコルピ 80) 
   (三都主 72)     ラゲンブロム

 FW 久保      FW フースコ
   (本山 85)     (タイパレ 87)
    巻          ショルンド
   (佐藤 72)     (クヤラ 75)
               アルキブオ
              (ランピ 80)

  

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 



管理人多忙につき、マメにレスを差し上げられません。
ゴメンナサイ。
もちろん、すべてのコメントは拝見させていただきますが、サイトポリシーに違反したものは、予告なく削除します。
悪しからずご諒承ください。

プロフィール

スパルタク

  • Author:スパルタク
  • FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ






   

ブログ内検索