■北朝鮮戦をふりかえる

 いよいよイラン戦が25日夜(日本時間)と近づいてきました。
そこで前回の北朝鮮戦をふりかえって、来るべきイラン戦への対策を考えてみたいと思います。

 2月9日に埼玉スタジアムで行なわれた、北朝鮮戦は、試合開始直後の4分、小笠原選手のすばらしい、完璧なフリーキックで日本が先制します。

北朝鮮は国際経験が少ないせいか、雰囲気に飲まれて動揺しているのがはっきりとわかりました。しかし、そのあとがいけません。

 ホームでもあるし日本の流れのうちに積極的に押して、いい時間帯で追加点をとり、たたみ掛けていかなければならなかったのですが、先制点を守ろうという意識があったのか、2ボランチとトップ下の3人を中心にボールを受けるための顔をのぞかせる動きがパッタリ無くなって、マイ・ボールになっても日本はバックラインで横パスをするだけになってしまいます。

パスの出しどころが無いので、攻撃が前線にロングボールを放りこむだけとなり、それをことごとく北朝鮮に拾われてしまいました。

 このために、北朝鮮も「日本もたいしたことないじゃん、俺たちだってやれる!」と自信と落ち着きを取り戻したのか、中盤でのすばやいパス回しで攻撃を組みたてて反撃にでます。

そのうち日本は中盤のプレスの勢いも無くなり防戦一方になってしまいましたが、ジーコは動かず。

 後半が開始されても北朝鮮が攻め、日本が受身になるという流れは変わりません。ハーフタイムでジーコから指示が出なかったのかな?と思っているうちに、北朝鮮の同点ゴール。

これは北朝鮮選手のシュートもよかったのですが、川口選手のミスと言わざるを得ないのではないかと思います。ちょっと厳しい評価かもしれませんが。

日本の右サイドを突破してきた北朝鮮のナム選手に対して、川口選手はニアへのシュートは無いとヤマをかけたのか、センタリングに備えるためにファーポスト側へ重心を移動させた矢先、ニアの低いところへ強烈なシュートが来たため逆をつかれてバランスを失い、足をすべらせていたようでした。

この場合ニアのシュートにもファーのシュート・クロスにも両方対応できるようポジショニングすべきで、どちらかにヤマをかけるべきではないし、それで失点したのならGKの責任では無いと思います。ファーポストに来た場合は特にそうです。 

しかし、ゴールキーパーがニアを空けて抜かれるのは問題。
例えキャッチできなくてもゴールライン外にはじいてコーナーキックに逃れる事も出来るのですから。

もしかしたら川口選手のヤマかけがくせになっていて、イングランドやデンマークのGKコーチの目にはそれが「不安定」と映り、その結果レギュラーとして定着できなかったのかもしれません。

 さて同点ゴールを食らってから、やっと動いたジーコは中村・高原両選手を投入、北朝鮮は攻め疲れのせいか防戦一方に。しかし、日本はなかなか攻撃がうまく行かずロスタイム突入。

そしてロスタイムの1分、右サイドからの何でも無いクロスを北朝鮮のGKがキャッチもできず、信じられないパンチング・ミス。

それを拾った福西選手から大黒選手とボールが渡って、彼の振り向きざまのシュートで決勝ゴール。日本はヒヤヒヤでノルマだった勝ち点3をとりました。

 この試合日本の一番の課題となったのは、リードしてからの消極的試合運びではないでしょうか。

アジアカップのオマーン戦やバーレーン戦でも感じたのですが、このチームはどうもリードしてから消極的・受身になってしまうようです。

ダラダラ一本調子で試合をするのでは無く、流れを読んでこちらに向かってきている時はたたみ掛けて攻撃する、相手の流れの時は根気よく辛抱するというようにメリハリをつける必要があると思います。

 ここらへんは経験豊富な海外組が中盤にはいることで、イラン戦までには問題が解決していることを希望します。

 北朝鮮に関しては、ちまたで「強い強い」という意見がありますが、私には90年代に観たときと大きな変化は感じられませんでした。

確かにショートパスでつくってくる中盤の組みたてはみるべきものがありましたが、敵ゴール前30mにはいってからのアイデア・想像性に乏しいということは昔と変わっていませんでした。

DFラインもやや不安定だし、GKはアジアのトップレベルと比較しても?です。

 今度対戦するイランですが、バーレーン対イラン戦をみたところ、内容はあまりよくありませんでした。

アウェー戦で不利な状況だったことも考慮しなければなりませんが、攻撃はロングの放り込みだけで、カリミはボールの持ちすぎでチームの攻めのリズムを壊し、ザンディも代表に合流したばっかりのせいか連携がサッパリ。

しかし悪いなりにアウェーできっちり勝ち点1をもぎとるのですから、底力は感じました。たぶんホームのテヘランではがらっとかわってイラン本来のサッカーをしてくるのでしょう。

 敵地アザディスタジアムの雰囲気もすごいですよね。
立見もいれると十二万ぐらいは入りそうですし、花火(というか改造されているのでほとんど小型爆弾)がドカーンと炸裂し、上半身素っ裸の男達が集団で両手を自分たちの胸にたたきつけているし。

(これはピッチを走り回って疲労するイランの選手の苦しみを、イラン・サポが分かち合うという意味があるみたいです。本来は暗殺されたイスラム教シーア派の聖人の苦しみを、信者みんなで分かち合うため上半身裸になって、手やくさりで自分の体を打ちつける儀式から来ていると思われます。)

 ともかくこんどのイラン戦は、日本代表に攻撃も守備も気持ちは攻めの姿勢を保つことを忘れて欲しくないと思います。
そうすればおのずと結果がついてくるでしょう。
  

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