■日本代表、2-0からラトビアに追いつかれてドロー

 W杯ドイツ大会まで代表合宿とテストマッチに、そんなに時間が取れない中での貴重なアウェーゲームとなる東欧遠征の一試合目、対ラトビア戦がおこなわれ、日本代表は2-2で引き分けました。

まずは試合を振り返ってみます。

 試合は立ちあがりから両チームとも、パス回しもプレスも速いペースで始まりました。

キックオフ直後の5分、中田英選手からパスを受けた高原選手が、敵DFラインの前からのハーフボレーぎみの鮮やかなロングシュートを決め、日本があっという間に先制しました。

ここからしばらくは日本が押しこむ展開となり、中盤の速いリズムのショート・パスで攻撃を組み立て、柳沢・中村両選手の惜しいシュートがあったものの追加点が取れそうで取れず。

15分すぎぐらいからは、ペースを取り戻したラトビアがヴェルパコフスキスを中心に鋭いカウンターをしかけ反撃、日本の危ないシーンがありつつも守りきって、一進一退の展開となり前半終了。

 後半開始直後の5分すぎ、日本のショートパスの組み立てがラトビアDFを崩します。

相手ゴール前中央で、高原・中田英とすばやいパスが回って中田からラストパスが出、これを受けた柳沢が相手DFとうまく体を入れ替えてゴールへ向くと、たまらずラトビアの選手がペナルティエリア内でファール。

もらったPKを中村が決めて日本2-0とします。

しかしそのあとは、日本の動きがやや落ちてラトビアがペースを握ります。

22分、CKをラトビアの選手がフィジカルで競り勝って日本のゴール前でボールを頭にあわせ、強烈なヘディング・シュート!
GK土肥選手がナイス・セーブをみせるも、こぼれたところをリムクスに押しこまれて一点差とされました。

30分すぎからはラトビアが長身FWカルニンスにロングボールを放り込むパワープレーにでますが、日本はこれにバタバタしてしまい、危ういシーンを作られますが、なんとかしのいだと思ったその瞬間の後半44分、

中田浩選手が味方の足元に出すでもなく、安全なスペースに出すでもない、本当に中途半端なバックパスを自軍ゴール前にしてルビンスに奪われ、土壇場で同点ゴールを浴び、そのまま試合終了となりました。

 まず日本の攻撃から見ていきますが、すばやいパス回しのラトビアにつられるかのように、日本の中盤も普段より小気味よいパス回しで、すばらしい組み立てをみせ、特に前半はラトビアを完全に圧倒しました。

ただ、ラトビアのプレスの速さを考えると、球離れをもう少し早くする必要があったように思います。 余裕を持ってボールを持ちすぎて、相手にプレスをかけられる場面が何度もありました。

 また、PKをゲットするきっかけとなった高原・中田英・柳沢がからんでショートパスで相手を崩したシーン以外は、敵ペナルティエリア前での最後の崩しにアイデアがなく、攻撃がつまってしまっていたようでした。

もっとボールをもっている味方選手を周りがサポートしてパスコースを増やしてやらなければ、どうしても攻撃がつまってしまいます。

それに今回の試合では、サイドから精度の高いクロスが入る事が少なかったです。(いいクロスだったのは松井と中村の二本ぐらい)

ここらへんがクリアできていれば、攻撃に関する限り言う事なしでした。
2得点に貢献した高原・柳沢の個人技もすばらしかったです。

 課題は前回のホンジュラス戦に続いて守備です。

 一点目は完全にフィジカルで負けてしまった結果だったので、しょうがなかったとしても、後半の44分に中田浩の不用意なバックパスを奪われた結果取られてしまった、同点ゴールは防げた失点でした。

2003年フランスで開催されたコンフェデレーションズカップでも、引き分け以上で決勝トーナメントに進出できたグループリーグ最終戦のコロンビア戦で、日本は自陣内での守備選手の不用意なヒールキック・パスを相手に奪われて失点、グループリーグ敗退となった事がありましたが、

今回の試合では、それをくりかえしてしまいましたし、前回のホンジュラス戦でも、自陣でボールを奪われて失点したケースがありました。

 日本の選手には技術が高い人が多いですから、ボールを大切にキープしたくなるのはわかりますが、ボールをかわいがりすぎて失点してしまっては何の意味もありません。

特にラトビアは激しくプレスをかけて、なるべく日本のゴールに近いところでボールを奪ってのカウンターを狙っていたのはミエミエでしたから、試合終了間際にするようなプレーではありませんでした。

自陣深くでプレスをかける相手選手に囲まれそうになったら、思いきって前線へ放り込むか、タッチに出して逃げてもやむを得ないと思います。

プレーの優先順位は、

自陣深くでボールを奪われて失点する>ボールをキープする>ボールをタッチに出して逃げる

ではなくて、

ボールをキープする>ボールをタッチに出して逃げる>自陣深くでボールを奪われて失点する

が基本です。

また「自軍ゴールに近くなればなるほど、そしてフィールドを横方向(ゴールラインと平行方向)にみた場合で、中央にいけばいくほど自分達にとって危険なエリアとなる」というのは、基本中の基本です。

どうも日本のサッカー選手は、この基本知識を教えられずに育っているのではないか?と感じることが多々あります。

 W杯本大会に出てくるようなチームがいったん守ると決めたら、たとえ一点でも取るのは難しくなります。 それは2002年の決勝T一回戦のトルコ戦で嫌というほど味わったはずです。(コンフェデのコロンビア戦も)

一失点の重みというものをよく思い出して、基本セオリーを知っていれば防げるようなミスをしない事が求められます。

 対戦相手のラトビアについては、最後まで試合をあきらめず粘りづよい、良いチームでした。 高速カウンターも切れ味鋭いものがありましたし。

 さて、今回のラトビア戦はアウェーで引き分けという、当・国際サッカー戦略研究所の格付け通りの結果に終わりましたが、

それでは現状維持であって、W杯本大会までに、ドイツで決勝Tに進出して勝ち進んでいけるレベルの実力をつけるといった、日本代表の進歩が今回は無かったということです。

本大会まで意外と残された時間はありません。 一戦一戦大事に戦って欲しいところです。


2005.10.8 スダディオンス・スコント(リガ)

   ラトビア  2  -  2  日本

 '67 リムクス       '5  高原
 '89 ルビンス       '52 中村(PK)

GK コリンコ       GK 土肥

DF ステファノフス    DF 駒野
   ザクレセフスキス      中田浩
   イサコフス         茂庭
   ジルニス          田中
  (ブランクス 87)
              MF 稲本
MF ソロニシンス        中田英
  (ゼムリンスキス 34)   (本山 86)
  (リムクス 45)       中村
   モロズス         (坪井 76)
   アスタフィエフス      松井
  (ヴィスナコフス 45)   (三都主 76)
   ライザンス
  (コレスニチェンコ 84)FW 高原
   ルビンス         (鈴木 86)
                 柳沢
FW ヴェルパコフスキス    (大久保 65)
  (カルニンス 61)
  

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 



管理人多忙につき、マメにレスを差し上げられません。
ゴメンナサイ。
もちろん、すべてのコメントは拝見させていただきますが、サイトポリシーに違反したものは、予告なく削除します。
悪しからずご諒承ください。

■トラックバック

■ラトビア×日本

 いきなり高原のループシュートが。ゴーーーーーーーール!!高原はエラシコやってみたりとか結構テクニックあるよね。でもその後はラトビアを崩せずに前半終了。 後半は柳沢がPKgetでこれを俊輔が決めます。稲本なんかもドライブシュートしちゃったりでもこれは外れるけ

■サッカー親善試合 日本VSラトビア(2005年10月8日)

ラトビアとの親善試合がありました・・・・ 放送は見れなかったんですけど、 まあ、...

■サッカー日本代表の東欧遠征、2-2でラトビアと分ける

松井のための親善試合って感じだね。大久保は入った時間帯が悪かったねぇ・・・ま、次のウクライナ戦に期待。あとは、特に見るべき点は無かったなぁ。。。ディフェンスはレギュラー組がいないためにちょっとオドオドしてた。まぁ、最初から100点は取れないさ。けど、アレッ.

■ラトビア相手にドローかよ

8日に行われた日本ーラトビアの試合は前半に高原が先制ゴールを決め1-0にしてそのまま前半は終了し後1点とって欲しかった後半は中村俊輔のPKで2-0にして良かったがラトビアに2点を取られ2-2のドローで終わった2点取られたけど相変わらずセット....

■日本代表vsラトビア戦 なんとドロー

10月8日に行われた、サッカー親善試合。2-2で引き分けという結果に終わってしまいました。前半、後半と着実に1点1点取っていったのに・・・手痛いミスであっさりと点を取られてしまい、終わってみれば情けない引き分け・・・大丈夫でしょうか?ジーコジャパン・・・ま

■サッカー国際親善試合 対ラトビア戦 2-2の引き分け

サッカー親善試合、対ラトビア戦。ダイジェストでしか見れなかったのですが、引き分けでしたね・・・私はてっきり勝つんだろうなと思っていたのに・・・高原のゴールは良かったですね。試合終了間際に中田浩二のパスミスからボール....

■【日本代表】東欧遠征ラトビアにドロー( ̄[] ̄*)

ジーコジャパンの東欧遠征の初戦はFIFAランク63位の格下ラトビアにドローで終わった。戦前、ラトビアのユーロでの善戦、高さなどから脅威との報道がされていた。しかし、日本はワールドカップの出場を世界で最初に手中に収めたFIFAランク16位のチームである。

プロフィール

スパルタク

  • Author:スパルタク
  • FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク






   

ブログ内検索