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■2019年09月

■日本代表、ミャンマーに盤石の勝利(その2)

 前回の続き

 選手個々で特筆すべき活躍だったのは、まず中島選手。
チームを楽にしてくれた前半16分の先制点は、胸がスカッとするような彼の豪快なミドルシュートから生まれ、まさに「ゴラッソ」でした。相手は人はそろっているのにマークが緩かったですから“ショウヤ・ゾーン”であれだけスペースと時間を与えてくれれば、中島選手なら決めてきますよね。
攻撃のビルドアップやチャンスメークでの貢献度もずば抜けていて、このレベルの相手だとファールなしに彼のドリブルをストップすることは不可能のようでした。これでクロスやロングパスが味方にピタリピタリと合うようになれば、もっと楽しくサッカーができると思います。

 南野選手は、前半26分に堂安選手のクロスを頭で正確に合わせて追加点をゲット。前試合に引き続き、周囲との連携や攻撃のビルドアップを助けるプレーも良くなってきています。
 ただゴール決定力にはまだ改善の余地があります。前半17分に右サイドの堂安選手からのクロスをフリーでヘディングシュートした場面は絶対に決めておきたいですし、後半11分に長友選手のクロスをワントラップしたためにシュートチャンスを失った場面は、ダイレクトにシュートが打てなかったでしょうか。

 堂安選手は、ゴールやや左前から正確なクロスをあげ南野選手のゴールをアシスト。また相手陣内深くで攻撃に移ろうとするミャンマーの選手からボールを奪い返したことで中島選手の先制ゴールを引き出すなど、強いフィジカル能力を生かして守備でも活躍。
 しかし、個の能力で突破するにしろ周囲の味方との連携を使うにしろ右サイドの攻略という面では物足りなさを感じました。
スピードに関しては平均的なので、もし個の能力で突破するなら足元の技術をさらに向上させる必要があるでしょうし、フィジカルコンタクトの強さという彼のストロングポイントを生かすなら、トップ下や4-1-2-3の“2”つまりインテリオールのポジションで起用した方が彼の能力を最大限に引き出せるかもしれません。

 長友選手は豊富な運動量を生かし、中島選手らと連携しながら左サイドを何度も攻略。これでクロスがゴール前の味方にピタッと合って、ゴールが生まれればベストです。状況によっては自らカットインしてミドルシュートを決めてくれるならなお良いです。

 逆に大迫選手は、気合が入りすぎて空回りしてしまったのでしょうか。攻撃陣の中で唯一波に乗れず。
当研究所が考える4-2-3-1のセンターフォワード(CF)の理想的な仕事配分は、攻撃7~8に対して守備2~3、攻撃面での仕事の内訳はシュートが6~7でチャンスメークが3~4ですが、ポストプレーが代名詞になっている大迫選手は、本来MFがやるべき仕事である攻撃の組み立てに参加する配分がやや多すぎるように感じます。中盤に下がっている時間が長すぎてしまうと、肝心なシュートチャンスで居て欲しい場所にCFがいないという場面が生まれてしまいますし、相手バックラインのウラのスペースを広げるために、CFが敵のセンターバックを引き連れながらわざと後退するプレーはもちろん必要なのですが、ボランチのラインまで下がってパスを受けようとするのは、やりすぎでしょう。
パスがなかなか来ないとどうしても焦れてしまうのでしょうが、相手のセンターバックと駆け引きはしつつも、やはりCFはできるだけバイタルエリアのど真ん中にドーンと居て欲しいですし、CFが動いたら別のポジションの選手がそこを埋めないとチーム全体のフォーメーション・バランスが崩れてしまいます。
 さらにクロスへの飛び込み方をもっと工夫すれば、代表でもブンデスでもさらにゴールを量産できると思います。相手バックの前を取ろうとして前方へ走りこむだけではなく、マーカーが自分を見た瞬間ダッシュして相手を動かしたいと思う方向へ釣りだし、自分のマーカーが走りながらサイド(つまりクロスをあげようとしている味方)へ視線を移した時にその場でピタッと止まったり数歩後退してやれば、敵選手がたくさんいるゴール前の密集地帯でも自分のマーカーをはがしてフリーでシュートを打つことができます。


 名前のあがらなかった選手は及第点の出来か、プレー機会が少なく評価の対象外です。


    ☆       ☆       ☆


 日本代表のW杯アジア2次予選初戦となったミャンマーとのゲームは、アウェーで2-0という結果は順当でしたし、課題はいくつか出たものの試合内容の方もまずまず良かったと思います。

雨で水を多く含んだピッチの影響もあったのでしょうが、クロスの精度に課題が残りました。もちろんシュートの正確性も。

相手を徹底的に崩して制圧した左サイドに比べ、右サイドの崩しが物足りないのも今後の課題で、どの選手をどのポジションで起用すれば適材適所となるのか、さらなる検討が必要に思います。

長友選手も指摘していたように、これがフランスやベルギー、オランダあたりなら早い時間帯に3点差4点差つけてゲームをキッチリ締めていたでしょうし、カタールW杯で好成績をあげるためには、日本代表の各選手が成長しなければいけない分野はまだまだたくさんあります。

そうしたことも意識しながら、クラブに戻った後の練習やゲームで着実に成長していってくれることを希望します。

<了>



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■日本代表、ミャンマーに盤石の勝利(その1)

 昨夜、ミャンマー最大の都市ヤンゴンで日本代表のW杯アジア2次予選初戦、ミャンマーとのゲームが行われ、2-0で勝利しました。

ミャンマー代表は、自国リーグでプレーする選手を中心に、タイでプレーする国外組をあわせたチームです。

東南アジアのチームは伝統的に、アジアの中では技術がそこそこあるものの、フィジカルコンタクトを中心に一対一に弱いという印象があり、試合前の段階でホームでもアウェーでも日本が勝利できる相手と評価していましたが、ミャンマーのフル代表のゲームをじっくり見るのは、1994年広島アジア大会以来25年ぶりで、当時とサッカースタイルはあまり変わっていませんでした。むしろボールを正確に蹴る・止めるの技術は若干落ちているかもしれません。

アウェーで2-0という結果は順当なものでしたし、日本代表の試合内容も課題はいくつか出たものの良かったと思います。まさに盤石の勝利でした。


    ☆       ☆       ☆


 ミャンマーはマークのズレが起こらないようにするためか、日本の4-2-3-1に対して4-1-2-3をぶつけてきて、ゴール前にベタ引きという事はなかったのですが、一時的に6バックにして守りを固めてきました。

しかし危険なファールはいくつかあったものの、ボール保持者へのプレスもマークもさほど厳しくはなく、局面局面でのスペースも結構ありました。

マスコミは「ピッチがひどい。これではパスサッカーは無理」の大合唱でしたが、日本の選手たちはゲームの立ち上がりに様子見の意味で、試合終了直前には失点のリスクを避けるためロングボールを一時的に多用したほかは、冷静に自分たちのストロングポイントであるパスサッカーで相手を追いつめていきました。

前半16分に、堂安選手が相手陣内深くで良い形でボールを奪い返すと、中島選手のカットインドリブルから胸がスカッとするような「ゴラッソ」のミドルシュートが決まって先制。

これで楽になった日本はその後も相手を一方的に攻め立て、その10分後には堂安選手のクロスを南野選手が決めて2-0。

これまでの日本代表は、1点取ったら失点するのを怖がって実際のプレーでも気持ちでも守りに入ってしまう悪いクセがしょっちゅう顔をのぞかせたのですが、このゲームではそのようなことは一切なく、最後まで攻撃の手を緩めなかったことは良かったですね。

 アウェーで2点差での勝利という結果を出して見せたことで最低限のノルマは果たした格好となりましたが、相手が疲れてくる後半の45分間でノーゴールに終わってしまったところは課題として残りました。

相手を徹底的に崩して制圧した左サイドに比べ、右サイドハーフの堂安選手がどうしても中へ入りたがるせいか、右側のサイドバック(SB)やボランチを含めた3人の連携が今一つで、右サイドの崩しが物足りない印象でした。

ダブルボランチのうち、橋本選手を守備のバランサーとして後ろに残しておき、柴崎選手がやや前進して右サイドの攻撃がスムーズになるような「つなぎのパス」や「ラストパス」を出してやれば、もっと得点機をつくれたのではないでしょうか。

大迫選手に点を取らせようと彼にパスやクロスを集中させる強引なサッカーをやってしまったことも、後半ノーゴールに終わったもう一つの理由だと思います。

わざわざマークが集中している大迫選手ではなく、前線でフリーになっている味方を使うべきでしょうし、そうすることによって大迫選手へのマークがズレてくることもあるでしょう。

両SBを中心に盛んにクロスボールをあげたのですが、これが大迫選手を含めゴール前にいる味方にほとんど合いませんでしたね。

ミスキックでないとすれば、クロスをペナルティエリア内のどこに狙って落とすのか、出し手と受け手の間に共通理解がないことが原因ではないかと推測しますが、イングランドサッカー界で昔から「プライム・ターゲットエリア」と呼ばれているところをまず狙うのが定石。(下図の青い斜線内)


PTA
(クリックで拡大 以下同様)


クロスに走りこむ方も、なるべく走り出すタイミングを遅らせてクロスが蹴られてからダッシュして一気に加速、最低2人がプライム・ターゲットエリアのニア・ファーサイドの両方に飛び込み、相手GKがニアにいるならファーサイド、GKがファーにいるならニアサイドに走りこんだ味方にクロスを合わせてシュートを狙わせるのがやはり定石です。

敵味方が入り乱れるゴール前の密集地帯でシュートを打つ時に自分のマーカーをはがしてフリーになるためには、相手バックの前を取ろうとしてワンパターンで走りこむだけではダメです。

マーカーが自分を見た瞬間、前方へダッシュして相手をゴール方向へ釣りだし、自分のマーカーがサイド(つまりクロスをあげようとしている味方)へ視線を移した時にその場でピタッと止まったり、数歩後退してやることでもフリーになれます。(こうしたテクニックはC.ロナウドなんかも使いますね)

ゴールライン付近まで深くえぐってからあげるだけでなく、ペナの角あたりから早いタイミングであげる浮き球のクロスも威力があります。(上図のA)

なぜなら、シュートする味方までの距離が短いので正確なクロスが蹴りやすいですし、蹴られたクロスがシュートする味方へ届くまでの時間も短いので、守備側もフリーにしてしまった敵選手へのマークのズレを修正する時間がほとんどなく、対応が困難となります。この試合では堂安選手のクロスを南野選手がヘッドしてゴールした形がそれに非常に近かったですね。

クロスをあげる選手がサイドを深くえぐった場合ですが、それに伴って後退した相手のバックラインとMFのラインの間にポッカリと道が空くことがあります。(下図)

攻撃3

当研究所はそれを「クロスの道」と呼んでいますが、そこへグラウンダーのクロスを通して味方にダイレクトシュートを狙わせると良いでしょう。

ヘディングシュートをするときも、頭をブリブリ振り回してボールを再加速させる必要はなく、相手選手のいないゴールのワク内へ向かって飛ぶように正確なミートを心掛けます。

例外もありますが、できればワンバウンドしてからゴールするようにヘディングすると、相手GKもセーブやキャッチが難しくなります。 

以上の点に注意してクロスの出し手と受け手の共通理解を深めれば、サイド攻撃からのクロスが味方にピタリと合ってゴールが増えていくはずです。

 守備に関しては非常に安定していました。

一対一に関しては、各選手が責任をもってほぼパーフェクトの勝利を収めていましたし、相手のカウンター攻撃に対する攻守のバランスの取り方、リスクマネジメントもしっかり出来ていました。

 選手個々の評価は次回にしましょう。

つづく





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■日本代表、パラグアイに快勝!

 昨日鹿嶋市で、W杯アジア予選直前のテストマッチとしてパラグアイ代表とのゲームが行われ、日本代表が2-0で勝利しました。

対戦相手のパラグアイは、イングランドやブラジル・アルゼンチンなどでプレーする国外組と、自国リーグでプレーする選手を合わせたチーム。

この試合ボカのアロンソなど一部の主力選手が出場しませんでしたが、まずまずベストメンバーと言って良いでしょう。

日本とほぼ互角の実力の持ち主であり、ホームゲームであれば勝たなければいけない相手と見ておりましたが、2-0での勝利という結果は順当でした。

地球の裏側から24時間以上かけて移動してきたせいかパラグアイの選手は動きが鈍く、体が重そうだったのが気になりましたが、それも含めてホームアドバンテージ。

パラグアイの選手が時差ボケでヘロヘロの状態でも、10年以上前はホームで引き分けるのがやっとだったのですから、日本サッカーがそれだけ成長したということでしょう。

試合内容の方も良かったですし、快勝と言っていいのではないでしょうか。


    ☆       ☆       ☆

 それではゲーム内容を振り返っていきますが、まずは守備から。

日本の選手が相手のボールホルダーに積極的に体を寄せていき、自由に攻撃させないばかりか、何度も良い形からボールを奪って、攻撃につなげていけたことは良かったです。

やはり10年以上前なら、フィジカルコンタクトを中心にパラグアイの選手との一対一でほとんど勝つことができなかったですから、日本人選手も成長しましたね。

試合終了間際にはコンパクトな守備ブロックを自陣に敷き、2-0できっちりゲームを締めることができたのも良かったです。クリーンシートのゲームは久しぶりじゃないですか。

吉田選手が一回だけ、やや軽い対応でゴール前左で抜かれて危険なシュートを浴びた以外、守備面でほとんど問題は起こりませんでしたが、アジアカップ2019の決勝やコパアメリカのチリ戦のように、もし5秒間プレスをかけてハマらなければ際限なく追いかけまわすのではなく、いったんコンパクトな守備ブロックをつくってそこから改めてプレスをかけていくという約束事は持っておいた方が良いでしょう。

 攻撃面も前半は非常に良かったですね。中島選手を中心にショートパスによる攻撃で何度も相手ディフェンスを崩すシーンがあって、サッカーの面白さを再確認させてもらいました。

前半22分には、橋本→中島→堂安→長友と流れるようなパスワークで中央から左サイドを崩し、長友選手のクロスが相手に当たってコースが変わったものの大迫選手が難しいシュートを決めてくれて先制。

29分には、橋本選手から中島選手へつなぎ、バイタルエリアを左から右へ横切るようなグラウンダーのサイドチェンジが酒井選手に渡り、彼のセンタリングをゴール前にいた南野選手が流し込んで2点目をゲット。

パラグアイはマークの受け渡しはするものの、マンマーク志向の強い守り方で相手の動きに引きずられるので、日本の両サイドハーフ(SH)が後方に下がったり中央へ絞ったりすれば、それに引っ張られたパラグアイの両サイドバック(SB)の後方が広く空いたり、トップ下やSHがDFラインのウラへ走りこめば、それに引っ張られてパラグアイのバイタルエリアがぽっかり空いたりして、そうやって出来たスペースを上手く利用したパスサッカーで相手を崩し、前半だけで2得点した攻撃の形は非常に良かったです。

ゾーンディフェンスで守る相手には必ずしも通用するとは限りませんが、もし相手がマンマーク志向の強い守備のやり方をしているのを見た日本の選手たちが自分たちの判断で、このような動き方を意識的にやったのであれば、さらに素晴らしいです。

後半開始から右SBの酒井選手に代えて植田選手を入れセンターバックの冨安選手を右SBに回し、左SHの中島選手に代えて原口選手、右SHの堂安選手に代えて久保選手を投入しました。

後半22分にはワントップの大迫選手に代えて永井選手を入れ、点を取るために前へ出てくるパラグアイをカウンターで仕留めてゲームをクローズさせようという森保監督の意図がうかがえましたが、残念ながらゴールは生まれませんでした。

久保選手が入ったことで攻撃が右サイド中心へと変わりましたが、惜しいチャンスはあったもののゴールに至らず。

中島選手が抜けたことで左サイドからほとんど攻撃がつくれなくなってしまったことも、攻撃が上手く行かなかった原因の一つだと思います。

ボランチの柴崎選手がもうちょっと積極的に攻撃にからむパス出しをしていけば、左サイドからの攻撃をもっと増やして右サイドとのバランスを取ることができたのではないでしょうか。

それを差し引いても前半のパスサッカーによる攻撃は良かったですから単発で終わらずに、これを継続していって欲しいです。



   ☆       ☆       ☆


 選手個々で特筆すべき活躍をしたのは、早い時間帯にチームを楽にさせる先制ゴールをあげた大迫選手。
長友選手のクロスが相手に当たり、こぼれてきたボールを左足で決めたわけですが、あれをフカさないように正確にミートしてゴールのワク内に決めるのは、技術的にも決してやさしくないはずです。
先制ゴール以降やや消えた感もありましたが、エースストライカーとしてしっかり結果を出して見せました。

 南野選手も、酒井選手のクロスボールを力まずに正確にゴールへ流し込んで追加点をゲット。まだパス出しの判断にもたつくシーンが見られますが、独りよがりのプレーが減り、周囲とのコンビネーションプレーの精度も上がってきています。継続していって欲しいです。

 中島選手は、相変わらずの卓越した個人技で自分のマーカーをはがせるので、ボールを相手ゴール前へ運ぶ推進力を生み出す中心となっていました。クラブでの試合もそうなんですけど、高度なドリブル能力に比べるとシュートやクロスボール・ロングパスなど、遠いところへ正確にボールを蹴る能力にはまだまだ改善の余地があるように思うのですが、2点目につながった酒井選手へのサイドチェンジのように、この試合では周囲とのコンビネーションプレーも含め改善が見られます。守備のために長い距離を戻るシーンも増え、守備の意識が高まってきたのも良いです。
 2-0とリードした前半終了間際、中島選手がリフティングしながらドリブルして相手から非常に危険なタックルを受ける場面がありました。
バルサ時代のネイマールが何年か前のスペイン国王杯決勝で、ランブレッタ(ヒールリフトで対面の相手の頭上にボールを通して抜く技)をやり、激高したビルバオの選手に取り囲まれて小突かれたことがありましたが、1-3とリードされてビルバオの優勝は絶望的となった試合の終盤に、対面の相手に「かかって来いよ」と手で合図をしてからランブレッタをやったものだから「そりゃ怒るわな」と思ったものです。
中島選手にはこのように相手を挑発する意図はなかったと思いますが、誤解を受けるようなプレーは自らのケガを防ぐためにも避けた方が無難でしょう。アジアのチームには非常に危険なタックルをする選手がいる可能性もあるので、味方の大量リードで試合の勝敗がほぼ決まったような状態のときは、球離れをなるべく早くしてシンプルにプレーすることも大切です。

 酒井選手は、自らの正確なクロスで南野選手のゴールをアシスト。長友選手も含め、これまでクロスがなかなか得点に結びつかなかったのですが、クロスの精度を高め、それがどんどんゴールにつながっていくと良いですね。特にゴール前にベタ引きに引いてくる相手には正確なクロスからのヘディングシュートは重要な武器になってきます。守備面も安定した出来でした。

 権田選手は前半36分、左サイドを突破してきたサムディオの強烈なシュートをファインセーブ。この試合はそれほど危険なシュートシーンをつくられることはありませんでしたが、安定した出来でした。
自陣で細かくパスをつないで攻撃を組み立てていく時と、大きくハッキリとしたボールを蹴る時の使い分けも上手く出来ていました。

名前のあがらなかった選手は及第点の出来か、プレー機会が少なく評価の対象外です。

注目度の高い久保選手も及第点の出来だったと思いますが、シュートに改善すべき点があるようです。
クラブでのプレーを見ていてもそうなんですが、シュートがGKに近いところへ飛び、防がれるシーンが目立ちます。久保選手ほどの技術の持ち主がミスキックでそうなっているとは思えませんので、おそらくは「人間としての本能」の問題かと。
人間は普通、自分が見ているものを目標にしてボールを蹴ったり投げたりする本能があるので、GKを見ながら本能のままボールを蹴ると、ついGKの正面にシュートが行ってしまいがちです。ですから人間の本能に逆らって、GKの位置を確認しつつもそこを意識して外してシュートするようにすれば、キックの正確性に高いものを持つ久保選手のことですから、面白いようにゴールが決まっていくように思うのですがどうでしょうか。


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 長距離移動の疲れで相手の動きが重かったとはいえ、パラグアイに2-0という結果は順当なものでしたし、試合内容の方も良かったと思います。

ただし、アジアカップ2019準決勝でイランに3-0と勝利した後のカタールとの決勝戦のように、快勝したゲームの後に落とし穴が待ち構えていることもあります。

テストマッチでいくら勝ち点を取ってもW杯予選に加算されることはありませんし、次のミャンマー戦からが本当の勝負です。

ロシアW杯2次予選のシンガポールやカンボジアがそうだったように、東南アジアでは日本サッカーをリスペクトしている国が多く、ミャンマーの選手もホームの大声援を味方につけ、一生に一回できるかどうかの試合をやって「強豪の日本」から勝ち点を奪い、名をあげてやろうとギラギラしているはずです。

今の日本代表に油断もスキもないとは思いますが、アジアカップやコパアメリカがそうだったように「最初のゲームの入り方」が非常に重要になってきますし、各選手が勝利のために持てる限りの力を尽くしてプレーしてくれることを希望します。



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