■2016年03月

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■シリア相手にゴールもいっぱい、課題もいっぱい

 日本代表のロシアW杯アジア二次予選をしめくくる、シリアとのゲームは5-0で日本が勝利しました。

対戦相手のシリア代表は、イラクやバーレーン・ボスニアリーグなどでプレーする選手で構成され、日本とほぼ互角、地力で
日本が上回るかというのが相手の戦力評価でした。

よって、こちらに地の利があるホームでは日本が絶対に勝たなければいけない相手でしたが、5点差をつけての大勝という結果はとても良かったと思います。

この試合以降、当研究所は日本代表の格付けを1ノッチ上げて評価することにしますが、試合内容の面では改善が見られたものの問題も多々あり、特に守備時のリスクマネジメントがまったくできておらず、ワキの甘い危なっかしいゲーム運びだったと言わざるを得ません。

        ☆        ☆        ☆

 前試合の4-4-2から使い慣れた4-2-3-1に戻したハリルジャパンでしたが、攻撃の内容に進歩が見られました。

シリアを押し込んで優勢にゲームを進めた日本は、ロングボールをひたすら相手のウラヘウラヘというワンパターンかつ無理な攻撃がほとんど見られなくなり、ボール保持者を複数の選手がサポートし、連動した動きから主にグラウンダーのショートパスをつないで相手の守備ブロックをサイドから中央からと崩す多彩な攻撃で、質の高いシュートチャンスを何度もつくり出しました。

前半相手のオウンゴールで先制したあと、前掛かった相手の背後のスペースを狙うコレクティブなカウンターから香川・本田両選手が追加点をあげ、課題であったピッチ内の状況に応じてふさわしい戦術を使い分けゴールをゲットすることができるようになってきたのは一歩前進です。

 ただし2点リードしたあと攻撃の選手があまりにもイケイケでゴールを欲しがり、勝手気ままにポジションチェンジしたあげく相手DFラインの前のスペース、いわゆるバイタルエリアに4~5人の選手が一直線に並んで、間延びした4-2-4や4-1-5みたいな陣形になってしまい、スカスカになった中盤のスペースをシリアに使われて何度も危険なカウンターを浴びてしまいました。

アフガニスタン戦も選手間の距離が近すぎたり、攻守にわたってフォーメーションのバランスが取れていない時間帯があることが課題だと言いましたが、この試合はもっとひどい状態。間延びして守備が崩壊した南アフリカW杯直前の岡田ジャパンを思い起こさせます。

男子のリオ五輪アジア予選決勝を引き合いに出すまでもなく「サッカーで2点差は最も危険なリード」であり、劇的な大逆転試合が起こりやすいんですが、もしシリアのカウンターがたった1度でもゴールに結びついていたら、相手のモチベーションが完全復活して2-2あるいは2-3で日本の勝ち点ゼロという結果もあり得る、危ういゲーム運びでした。

シリアより実力の高い相手だったらと思うとゾッとします。

この試合はW杯二次予選という公式戦であり、最終予選を有利に進めるためにも一位通過を絶対に確保する必要がありましたが、その意味でリスクマネジメントが全然できていなかったと言わざるを得ません。

守備面でも、前線の広いスペースで相手を激しく追い回してボール奪取を狙うハイプレスを実行していましたが、それによって試合の後半ベテランの本田選手を中心に攻撃の選手がスタミナ切れを起こして守備のために自陣に戻れなくなり、そのことも日本の陣形が間延びした4-2-4みたいになってしまった原因となりました。

選手どうしで適切な距離(7m前後)を取り、トライアングルをつくりながらパスを回して、誰かがポジションチェンジしたら別の選手がそのポジションをちゃんと埋め、できるかぎりフォーメーションを維持しながらボールを前方へと運んで行き、大きくフォーメーションを崩すのは攻撃の最終ステージに入ってからにせよと当研究所が言っている理由は、こういう危ういゲーム展開を防ぐためです。

(関連記事・より高度なパスサッカー(その2)

なるべくフォーメーションを維持しながらパスをつないでボールを相手ゴールへ運んでいけば、ボールを失った時すぐプレスをかけて危険なカウンターをまだ芽のうちに摘み取ることができますし、選手間の距離が適切であれば守備時にコンパクトなブロックを再構築しやすいので守るべきスペースを限定することができ、プレスをかける時に走らなければならない距離も短くなります。

それによってスタミナ切れをなるべく防ぎつつ、90分間安定した守りをすることが可能になるのです。

逆に陣形が間延びして攻守が入れ替わるたびにロングボールが行ったり来たりするゲーム展開になると、選手がピッチを長い距離走って上下動を繰り返さなければならなくなり、それだけ体力を消耗します。

ですから、ボールを失ったらまず一番近いプレーヤーが相手ボールホルダーにファーストチャージをかけて前方へのパス展開を防いでいる間に、その他の選手は自陣へ戻ってコンパクトな守備ブロックをつくり、ファーストチャージによって相手陣内でボールを奪い返すことができたらショートカウンターを仕掛け、そうでなかった場合は4-4の守備ブロックで組織的に相手をサイドへ追い込んでボールを奪い返した方が、この試合のように途中でスタミナ切れを起こして危険なカウンターを何度も浴びることなく、試合の最後までディフェンスを安定させやすいです。

もちろん味方同士で適切な距離やフォーメーションのバランスを取ることで、敵選手同士の距離を遠ざけスペースを広げることができれば、攻撃もよりスムーズになります。

ザックジャパン時代よりもサッカーのレベルをもうワンランク引き上げるためには、選手一人ひとりが自分のやりたいことばかりに夢中になるのではなく、チーム全体のバランスまで目くばせしながら、賢くゲームを進めることができるようにならなければなりません。

 それでは選手個々の評価は次回エントリーにしましょう。

つづく




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■日本代表、アフガニスタンに大勝(その2)

 前回のつづき

 選手個々で特筆すべき活躍だったのは、まず岡崎選手。
清武選手からのパスを足元で受け、細かいタッチで相手DFをかわしてGKとの一対一に持っていき、ゴール左隅に正確に流し込んでみせたプレーは見事でした。人が見ていないところで努力を重ねているのでしょうが、まもなく三十路の声がかかる彼の足元の技術が、レスターに行ってさらに高くなっているところがすごいです。当研究所が選ぶこの試合のマン・オブ・ザ・マッチ。
ただし、彼も含めバイタルエリア中央に日本の選手が密集しすぎていた時間帯があり、2トップのうち岡崎選手のサイドにボールがあるときは、相方の金崎選手を真ん中に残して自分がサイドへパスを引き出す動きをして、攻撃に幅をつくるための動きをすれば、もっとサイド攻撃がスムーズにできたんじゃないでしょうか。

清武選手は、岡崎選手の足元に正確なパスを出して先制ゴールを引き出したほか、相手DFラインのウラヘタイミング良く走りこんで金崎選手からのパスを受け、シュートがダフリぎみだったもののゴールをゲット、さらにCKのキッカーとして吉田選手のゴールをお膳立てして、1ゴール2アシストの活躍。セットプレーから精度の高いキックを蹴れる選手がいなかったのがこれまでのハリルジャパンの悩みでしたが、その意味でも大きな活躍でした。
ただ、ボールを受ける時のボディシェイプが悪く、無駄なバックパスが多いところは気になります。常に半身になってパスを受けるという基本的なことがきっちり身についているかどうか、そこが彼とバルサの偉大な司令塔だったシャビとのささいなことのようでいて実は大きな差です。

金崎選手は、相手DFラインの前にできるバイタルエリアを上手く使い、清武選手のゴールをナイスアシスト。ハーフナー選手が落としたボールを体ごとゴールに押し込んで1ゴール1アシストをマーク。
しかしシュートの精度には改善点ありです。パスが来たら前を見ずそのままズドンと打つばかりではなく、相手DFの動きを良く見て、自分のシュートモーションより相手の寄せが早いと判断したら、シュートするフリをして相手DFを左右どちらかに振り、自分でつくったシュートコースに打つような心の余裕を持てれば、ゴール決定率はもっと上がるでしょう。
また、自分のサイドにボールがあるときは、岡崎選手を真ん中に残して、自分はサイドへ流れてパスを受けたりして攻撃に幅をつくると、4-4-2を使っている時のサイド攻撃がもっと良くなるはずです。

吉田選手は相手GKとの接触を恐れず、勇気をもって飛び込んだことが得点につながりました。

 逆に長友&酒井宏の両サイドバックはクロスの精度が悪すぎます。クロスがそのままゴールラインを超えたり、逆サイドのタッチラインを割ってしまうのでは味方がゴールできる確率はゼロ。岡崎選手はいまだに足元の技術が上手くなり続けているのですから、「今から練習してもこれ以上、上手くならない」とあきらめてしまったり、「今さら恥ずかしくて練習できない」とは思わずに、自分のクロスの質を高めるためのキック練習をみっちりやって欲しいです。

2人とも、相手のSBをタテに抜いて、そこからクロスを上げるプレーに固執しすぎており、相手を抜く際に自分の体勢を崩しながらあげることもクロスの精度が低くなってしまう原因のひとつです。ペナルティエリアの角付近で、守備対応してきた相手のSBが自分の2~3m前方に寄せてきたタイミングで、相手を抜かずに余裕をもった体勢から、左サイドなら左足で、右サイドなら右足で、前へ出てくるGKから逃げるように鋭く曲がり相手DFの間に正確に落ちるようなクロスをオプションとして持っていると、相手も守備の的を絞れなくなり、タテに突破してクロスをあげるプレーも生きてきます。サッカーにおいて「たった一つのこと」しかできない選手・チームが成功し続けることは困難です。

酒井宏選手は自分のプレーが上手くいかなくてピッチに寝転んで悔しがっている間に、自分が上がった背後のスペースを相手に使われて攻撃されたシーンがありました。原口選手が戻って事なきを得ましたが、トランジション(攻守の切り替え)の速さを常に心がけないと強豪相手には致命傷になりかねません。


        ☆        ☆        ☆
 
 W杯アジア二次予選をしめくくる二連戦、初戦のアフガニスタンとのゲームは、大差をつけての勝利という結果は良かったのですが、試合内容は攻守にわたり解決すべき課題がまだまだ残されています。

他のグループの結果によって、この試合で日本のアジア最終予選進出が決定しましたが、代表はクラブと違い練習や実戦の機会が限られています。

最終予選を有利に進めるためにも、次のシリア戦は結果はもちろん試合内容も改善が見られるようなゲームをやってもらいたいです。 

より強い相手に対しても4-4-2を使い、この試合の先発メンバーで中盤のダイアモンドを組ませるのか気になるところではあります。

        ■        □        ■

 世界のサッカー界のレジェンド、ヨハン・クライフ氏が24日逝去されました。

世界のサッカーに、プレーだけでなく戦術理論面でも偉大なイノベーションをもたらした“フライング・ダッチマン”が、本当に天国へ飛んでいってしまって非常に残念です。

選手時代からヘビースモーカーだったので、大病して医師から禁煙を命じられ、カンプ・ノウのベンチからバルサのゲームを眺めているときに口さびしくなると、チュッパ・チャプス(スペインのペロペロキャンディー)をなめながらチームの指揮をとっている彼を良く見たんですが...

私自身もクライフ氏のサッカー観には多大なる影響を受けていますし、ダメな戦術はダメと見抜くことのできる人を失ってしまったことは、本当に残念の一言です。

強くて美しいサッカーで我々を楽しませてくれたことに対する深い感謝の言葉をそえつつ、ご冥福をお祈りしたいと思います。

◇    ◇     ◇     ◇     ◇     ◇    ◇

         2016.3.25 埼玉スタジアム2002

          日本 5 - 0 アフガニスタン

          岡崎 43'
          清武 58'
   O.G.(ムハンマド)63'
          吉田 73'
          金崎 78'


       GK 東口        GK アジジ

       DF 長友        DF ハディド
          吉田          (ザザイ 30)
          森重           ハシェミ
          酒井宏         サイガニ
                        アミン
       MF 長谷部
          柏木        MF ジャマリ
         (香川 68)        タヘル
          原口          (ハティフィ 75)
          清武           S.ムハンマド
                        Z.アミリ
       FW 岡崎
         (ハーフナー 73) FW シャイエステ
          金崎           シルデル
         (小林 81)       (N.アミリ 65)



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■日本代表、アフガニスタンに大勝

 2018年ロシアW杯アジア二次予選の日本VSアフガニスタン戦が昨日おこなわれ、日本代表が5-0で勝利しました。

今回の対戦相手アフガニスタンは、ドイツ4~5部でプレーしている選手を中心にしたチームで、日本がホームでもアウエーでも勝利できる相手と見ていました。

5点差をつけての大勝という結果は良かったのですが、日本の試合内容は、攻守両面で改善すべき点が少なくないように思います。

        ☆        ☆        ☆

 では攻撃面から試合内容をチェックしていきますが、アフガニスタンは4-4のコンパクトな守備ブロックを自陣に引き気味につくり、日本の攻撃を待ち構えていました。

このようなシチュエーションで、「タテに速いサッカー」を無理矢理やろうとして失敗したのが、昨年のシンガポールとのホームゲームやアウエーのカンボジア戦だったわけです。

相手の背後のスペースが狭くカウンターサッカーをやりづらいこうした状況では、相手の守備ブロックの中でパスをつなぐポゼッション戦術を選択し、バイタルエリアで前を向いた選手からスルーパスを出して中央突破を図ったり、いったんサイドへ開いてそこから中央へクロスを入れたりして相手の守備ブロックをゆさぶりゴールを狙うという作業を根気よくやるのが定石なわけですが、アフガニスタンの守備ブロックが一瞬崩れたスキに、バイタルエリアで前を向いた清武選手からのパスを、岡崎選手が個人技でGKとの一対一に持っていきゴールを決めたことで試合がぐっと楽になりました。

ピッチ内の状況を見ながらチーム全体で意識を統一して適切な戦術を選択できるかどうかをハリルジャパンの課題としてあげてきましたが、この試合はそれができていてその点では一歩前進。

 ただ、狭いスペースに日本の選手が何人もかたまりすぎていて、一つのボールに味方同士が重なってミスプレーになったり、フォーメーション全体のバランスが取れておらず、効果的な攻撃ができない時間帯があったことは反省点です。

この試合の日本は中盤をダイアモンドにした4-4-2を使っていましたが、2トップと攻撃的なMFの3人がバイタルエリア中央に集まりすぎているケースが多々あって、特に前半はそれが原因でサイド攻撃が機能せず、質の高いクロスを入れるのに苦心していましたね。

このフォーメーションはウイングのポジションがないので、2トップのうち1人が攻撃の幅をつくるためにサイドに流れ、味方のサイドハーフ(SH)やサイドバック(SB)と協力して、フラットな4-4の守備ブロックをつくっている相手のSH・SBに対して3対2の数的優位をつくるようにしないと、なかなか相手のサイドを崩せません。

2トップが中央に残るなら、せめてトップ下がボールサイドへ寄り、味方のSHやSBと連携しながらパスをつないで、サイドを崩す必要があります。

1つのスペースに何人もの選手が密集してはいけないというのは、パスサッカー戦術の連載記事でも触れたとおりです。

 さらに、パスをつなぐときにワンタッチプレーをするのは良いのですが、無駄なバックパスが多いことも気になります。

味方からのパスをワンタッチで戻し、同じ味方から再びパスを受けて今度は別の選手にパスするのですが、パス2本分だけ時間の無駄。

そうなってしまうのはパスの受け手のボディシェイプが悪く、パスを受けるときに相手ゴールに背を向けているからです。

味方からパスを受ける前に周囲を良く見て、フリーであれば半身でパスを受けつつボールと一緒に前方へターンすれば、攻撃が速くなります。

ポゼッションサッカーでも、プレーの正確性を落とさずにボールを前へ動かすスピードを保つことを忘れてはいけません。

 守備面では、ハリルホジッチ監督がここに来て取り組み始めた“ゾーンプレス”は、まずまず。 

しかし、相手のボールホルダーを前後で挟み込んで奪うとき、相手の背後からのボールの奪い方がうまくありません。

後ろからいきなりスライディングタックルを仕掛けるのですが、自分の足がボールに届かず、相手の両足をなぎ払ってしまう場合がほとんどで、あれでは無駄にカードをもらうだけです。

相手の背後からボールを奪う時は、まずドリブルする相手に並走してユニホームをつかまないように注意しながら腕を広げ、自分の肩を相手の体の前へ入れると、ボールを奪いやすくなります。

さらに自分の肩を相手の前へ入れることができた瞬間、太ももの付け根の外側を相手の太ももにガツンとぶつけて相手のボディバランスを崩してやれば、よりボールが奪いやすくなります。

吉田選手があからさまなショルダータックルをかましてファールを取られ、レフェリーに「それは無いよ」というジェスチャーをしていましたが、これも「一対一に勝つためのコンタクトスキル」について触れたエントリーですでに述べたとおり、近年の国際主審はファールと判定するケースが多いです。

この場合も、肩ではなく自分の太ももの付け根を相手の太ももにガツンとぶつけて相手のボディバランスを崩してやれば、ボールが奪いやすくなるはずです。

 フォーメーションが4-2-3-1から中盤をダイアモンドにした4-4-2になったことは前述のとおりですが、守備時にこちらがブロックをつくる場合、両SHがアンカーの長谷部選手のところまで戻って4-3-1-2のような陣形で守っていました。

しかし、トップ下の清武選手も長谷部選手の横まで戻り、MFのラインをフラットにした4-4のブロックをつくった方が、ゾーンディフェンスがやりやすいですし、3人で守る場合よりもピッチの横幅がカバーしやすいように思います。

 相手のバイタルエリアに2トップ+3MFが密集していることもしばしばだったので、守備面でもフォーメーションのバランスを取り、味方のボール保持者のナナメ後方に1~2人の選手を置くコペルトゥーラの隊形をちゃんとつくらないと、もっと攻撃力のあるチームとやった時は、カウンターから失点するリスクが高まるのではないでしょうか。

 それでは選手個々の評価は次回にします。

つづく



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■W杯アジア二次予選に臨む代表メンバー発表

 2018年ロシアW杯アジア二次予選をしめくくる、アフガニスタン・シリアとの2連戦に臨む日本代表が発表されました。


GK 西川 周作 (浦和)
   東口 順昭 (G大阪)
   林  彰洋 (鳥栖)
   川島 永嗣 (ダンディーU:スコットランド)

DF 吉田 麻也 (サウサンプトン:イングランド)
   槙野 智章 (浦和)
   長友 佑都 (インテルミラノ:イタリア)
   藤春 廣輝 (G大阪)
   森重 真人 (F東京)
   昌子  源 (鹿島)
   酒井 宏樹 (ハノーファー:ドイツ)
   酒井 高徳 (ハンブルガーSV:ドイツ)

MF 香川 真司 (ドルトムント:ドイツ)
   柏木 陽介 (浦和)
   山口  蛍 (ハノーファー:ドイツ)
   原口 元気 (ヘルタベルリン:ドイツ)
   長谷部 誠 (フランクフルト:ドイツ)
   清武 弘嗣 (ハノーファー:ドイツ)

FW 本田 圭佑 (ACミラン:イタリア)
   岡崎 慎司 (レスターシティ:イングランド)
   金崎 夢生 (鹿島)
   宇佐美 貴史(G大阪)
   小林  悠 (川崎)
   ハーフナー・マイク(デンハーグ:オランダ)

 今回の召集メンバーを見てみますと、U-23代表に呼ばれた選手は同時期にポルトガル遠征があるため外されたようですね。

一方、GK川島選手とFWのハーフナー選手は、超久しぶりのメンバー入りです。

厳しいことを言うようですが、代表の正GKである西川選手はクラブの試合において、ヒールキックで味方へパスしようとしてそれがミスになり、失点の原因となってしまったことがありましたが、それはGKとして絶対にやってはいけないプレーでした。

ヒールキックがミスになったこと以前に、そもそも不確実性の高いヒールキックというプレーを、チームの最後尾にいるGKが選択してしまったことが大問題。

川島選手に続く世代のGKが今ひとつ伸び悩んでいるように見えますし、全盛期の楢崎正剛選手を超えるような安定感のあるゴーリーがなかなか出てきませんね。

Jリーグ各クラブも、GKというポジションがたった一つしかないにもかかわらず、自前で日本人プレーヤーを育成するのではなくて、安易に外国人GKを買ってくる風潮が最近急に高まってきているのも心配の種です。

世界に通用する若手センターバックが育っていないと言い続けてきた当研究所ですが、今度は実力ある若手GKが育っていないと警鐘を鳴らさないといけなくなるのでしょうか。

 ハーフナー選手については起用のしかたを注意しないといけないと思います。

サッカーの世界において、たった一つの攻撃パターンしか持たない選手・チームは、世界の誰もその攻撃を止められないほどレベルが高くないかぎり、成功し続けることはできません。

例えばカットインしてからのドリブルシュートしかできない選手は、DFが効き足側を徹底して切れば抑えられますし、サイド攻撃しかできないチームは、守備側にサイドをがっちり固められれば一気に攻め手がなくなります。

そしてポゼッションサッカーあるいはカウンターサッカーのどちらか一つしかできないチームも、守備側が相手の攻撃パターンを予測し、対策を立てることが極めて容易です。

世界で成功し続けるためには、世界の誰も止められない攻撃手段を持っているなら話は別ですが、そうでないなら最低でも2つ以上の攻撃の選択肢を常に用意しておいて、相手に守備の的を絞らせないことが極めて重要です。

カットインして右足のドリブルシュートが得意な選手が、タテを突破して左足で正確なクロスもあげられたり、一つのチームがサイド攻撃だけでなく、ショートパスをつないで中央突破もできたり、ピッチ内の状況や対戦相手のレベルに応じて、ポゼッションとカウンターを使い分けたりすることができれば、対戦相手は予測が困難になり、自分たちが最も得意とする攻撃パターンが生きてきます。

ザックジャパンがブラジルW杯で敗退した直後に一部のマスメディアが盛んにあおった、「ポゼッションサッカーは悪で、カウンターサッカーこそ正義」みたいな単純なゼロサム理論は、レベルが低すぎてお話になりません。

そして「二手三手先を考えてサッカーをするということ」の記事や、パスサッカーについての連載でもさんざん指摘したとおり、ロングボールを前線に放り込むサッカーばかりしていたチームに、ポゼッションサッカーを急にやらせようとしても、選手の連動性や組織力が落ちてしまっていて攻撃が機能しないので、問題があるのはわかっていたけどカウンターサッカーを硬直的にひたすら繰り返すことしかできない状態から抜け出せなくなってしまったということになりがちです。

ですから、試合状況に応じてポゼッションとカウンターを適切に使い分けられるようにするためには、日本代表が中盤のつなぎを省略して前線へひたすらロングボールを放り込むようなサッカーにならないような、ハーフナー選手の使い方をして欲しいです。

 個人的には、リーガエスパニョーラでゴラッソを連発したエイバルの乾選手を呼んでも面白かったのではと思ってます。

彼と宇佐美選手を左ウイングのポジションで競わせたら、宇佐美選手にとっても良い刺激になったのではないでしょうか。



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