■2014年11月

■日本代表、先祖返りでオーストラリアに勝利(その2)

前回のつづき

 それでは試合内容を分析します。まず攻撃から。

攻撃に関しては、前半はほとんど機能しなかったんですが、フォーメーションを4-2-3-1に変えた前半35分すぎからは良くなりました。

ただ、パスを回すときに近視眼的になりすぎていたというか、相手選手が密集しているところでわざわざ細かすぎるパス交換をしようとして、ボールを相手に引っかけたりタッチラインを割ったりして失っていました。

そういう場合は素直にサイドチェンジしてスペースがある方から攻めても良いと思います。

 守備面も4-1-2-3で臨んだ前半は相手からなかなかボールが奪い返せず苦しみました。

相手に主導権を握られて苦戦しているときでも失点せずに我慢したのは評価できるのですが、プレスがはまらないとガクッと自信を喪失して、相手ボールホルダーへの詰めが淡泊になってズルズル下がり始めるのは問題です。これはブラジルW杯でハッキリと現れた課題です。

後ろから追えば体を寄せるチャンスはあるのに、ちょっとプレスをかわされると、まだ自分の横に相手選手がいるのに、ボールを奪い返すのをあきらめてしまうシーンが見られたのは残念でした。

相手に押されているときでも、自信をもってやるべきことがやれるだけのメンタル面の強化も必要です。

 相変わらずゲームの締め方もヘタクソですね。

後半40分過ぎから、「この試合はもう勝ちで決まり」という油断しきった雰囲気がチーム全体に広がっているのが外から見てもありありとうかがえ、4-4の守備ブロックがだんだんと崩れ始めて相手ボールホルダーへの寄せも甘くなり、最後はなんでもないクロスからケーヒルのヘッドでやられてしまいました。

もしこれがオーストラリア・ホームのアジアカップだったら、観衆の大応援でオーストラリアがイケイケになり、タイムアップ間際の同点弾から延長・PK戦へという最悪のシナリオもありうる展開です。

「2点差は一番危ういリード」というのはサッカーではもう常識ですし、あそこは2-0でキッチリとゲームを締めないと。

        ☆        ☆        ☆

 選手個々で特筆すべきは、まず今野選手。ホンジュラス戦でゴールをあげた吉田選手と同じ絶妙のポジショニングから、チームに自信をもたらす価値ある先制ゴールをあげました。ボランチのポジションについても、これまでの経験を生かして、まずまずのスタート。

岡崎選手も、味方からのパスを難しい体勢からワンタッチでゴールに結びつけるストライカーらしいプレーで、センターフォワードとしての責任を果たしました。

後半から投入の乾選手は、キレのあるドリブルから何度も惜しいシュートを放ち、気の利いたパスからチャンスメークするなど、相手の右サイドを苦しめました。

 逆に森重選手は試合終了間際の大事な時間帯にボールウオッチャーになり、相手の最も危険な選手ケーヒルをフリーにしてゴールを食らうという、センターバック本来の仕事にあってはならないミス。Jリーグでは問題にならないのかもしれませんが、インターナショナルマッチでは即失点につながります。ドリブルで相手をかわし岡崎選手へ出した価値あるアシストが台無しに。

太田選手も、自分の目の前でケーヒルがマークミスによりフリーになっていて、彼へ向かってクロスボールが落ちてくるのが見えたはずですから、たとえ自分が見るべき相手選手が別にいたとしても、臨機応変に自分のマークを捨ててでもケーヒルと競り、彼が自由に体を動かせないようにすべきでした。ましてや自分が一人余っていたのですからなおさら。前半レッキーに空中戦で競り負けて危ないヘッドを許したシーンもありました。いくら攻撃が良くても守備力のないサイドバックは世界では評価されないと思いますので個の守備能力アップを。

        ☆        ☆        ☆

 いろいろあった2014年の日本代表の活動をしめくくるオーストラリア戦は、2-1で勝利という順当な結果となりました。試合内容も前半苦しみましたが後半はうまく立て直すことができましたね。

4-1-2-3のフォーメーションを使い、堅守速攻を狙うスタイルでスタートをきったアギーレジャパンでしたが、結果が出ないことにしびれを切らしたか、ホンジュラス戦で遠藤・長谷部両選手を呼び戻してパスサッカーへ回帰し、オーストラリア戦では間延びした4-1-2-3の弱点を相手に突かれて苦戦、4-2-3-1に変更して勝利を引き寄せることができました。

これでザックジャパン時代のスタイルへ“先祖返り”したわけですが、アギーレ監督は自分の理想とするサッカーをムリヤリ日本人選手に当てはめるよりも、勝つために現実策を選んだということなのでしょう。

ブラジルW杯直後、長谷部キャプテンが「自分たちがやろうとしていたサッカーの方向性は決して間違っていなかったと思う。負けたから説得力ないかもしれないけど」と語っていましたが、その言葉が正しかったことが思わぬ形で証明されたように思います。

この試合の後半を見る限り、フォーメーションを4-2-3-1にしてトップ下に香川選手を入れたことで、彼のプレーぶりに一筋の光明が見え始めたような気がしますし、香川選手と左サイドハーフに入った乾選手とのからみも今後に期待を持たせてくれるものでした。

W杯の前からずっと言ってきましたが、オーストラリア戦の後半のようなパスサッカーを基本戦術として、もういくつか戦術のバリエーションを加えて、相手や試合展開によって臨機応変に変えていけばいいと思います。

 アギーレ体制が発足してから6試合のテストマッチを消化しましたが、これでハネムーン期間、つまり彼への評価を下す猶予期間は終了です。

来年1月のアジアカップは言い訳の許されない公式戦です。ここからは良いものは良い、悪いものは悪いとビシバシ評価していきたいと思います。

この6試合でアギーレさんがどういうサッカーを志向している監督さんなのかだいたい分かりましたので、次回はそのことと、日本サッカーがこれから目指すべき方向性について述べたいと思います。

私の仕事がどれくらい忙しいかによりますが、来月のアップを予定しています。

◇    ◇     ◇     ◇     ◇     ◇    ◇

        2014.11.18 ヤンマースタジアム長居 

         日本  2 - 1  オーストラリア

          
         今野 61'      ケーヒル 90'+
         岡崎 68'
          

        GK 川島       GK ライアン
                  
        DF 太田       DF フラニッチ
           森重          ウィルキンソン
           吉田          セインズバリー
           酒井          ベヒッチ

        MF 長谷部     MF ジェディナク
           香川          ルオンゴ
           遠藤         (ニコルズ 53)
          (今野 46)       マッケイ
                       (ケーヒル 73)
        FW 武藤       
          (乾 57)     FW クルーズ
           岡崎         (ムーイ 87)
          (豊田 77)       レッキー
           本田          トロイージ
                       (ブレシアーノ 64)



        ☆        ☆        ☆

読者の皆さんへ

その後ブログの状態はいかがでしょうか。もし何か異常が見られましたら、コメント欄へご一報くださると幸いです。




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■日本代表、先祖返りでオーストラリアに勝利

 日本代表の今年ラストを締めくくるオーストラリア代表とのテストマッチが大阪・長居で行われ、日本が2-1で勝利しました。

対戦相手のオーストラリアは、2006年W杯で躍進したキューウェル・ケーヒル・ブレシアーノら黄金世代を引っ張りすぎたため、ブラジルW杯アジア予選でチームの“賞味期限”が切れてしまい、世代交代をすすめている真っ最中のチーム。

欧州でプレーしている選手も多いのですがその戦力を評価すると、日本のホームで日本の勝利、アウエーで引き分け程度と見ていました。

その点2-1で日本の勝利という結果は順当でしたし、試合内容の方はまずまず良かったものの、修正すべき課題は多かったですね。

        ☆        ☆        ☆

この試合、前半はオーストラリアが流れをつかみゲームを有利に進めました。

4-1-2-3を使っているアギーレジャパンの“1”のところ、アンカーである長谷部選手の両脇にできる広いスペースを利用し、オーストラリアはそこにプレーヤーとボールをどんどん送り込んで日本の守備を混乱させることでそれを可能にしました。

防戦一方の日本はなんとかマイボールにしても、ロングボールを前線に蹴りこむ単調な攻撃を繰り返し、フィジカルコンタクトと空中戦に強いオーストラリアDF陣に弾き返されていました。

攻撃にロングボールを多用すると、どうしても陣形が間延びするため、4バックと2MFの間が広がり、長谷部選手の両脇のスペースがさらに空いてしまって、そこをオーストラリアに突かれて攻め込まれるという悪循環にハマっていました。

前半35分ぐらいに4-2-3-1に変え、守備時に4-4-2の守備ブロックをつくるザックジャパン時代に慣れ親しんだフォーメーションにしたところ、中盤のボールの奪い合いで日本が優位を取り戻し、それにともなって攻撃でもパスが回り始めます。

後半キックオフ時に遠藤選手を下げて、長谷部・今野両選手のダブルボランチにしましたが、引き続き安定した守備でボール保持率があがり、それがショートパスでオーストラリア守備陣を崩していく攻撃へと好循環につながっていき、2ゴールを奪って勝利することができました。

 アギーレ監督がなぜ4-1-2-3にこだわっているのか分からないのですが、アギーレジャパンの最初のゲームとなったウルグアイ戦を見たときから、間延びしやすいカウンターサッカーと4-1-2-3の組み合わせが日本人選手の特徴に本当にあっているのか、ちょっと懐疑的でした。

多くの代表サポが新フォーメーションへの期待でワクワクしていたでしょうが、ウルグアイ戦の記事に「日本代表が4-1-2-3や4-4-2のフォーメーションにこだわらなければならない必然性は全くないと思います」と書いたのは、そういう意味を含めてのことでした。

ピッチを広く使った4-1-2-3は、例えばオランダなんかが代表的なんですが、どちらかというと「個の能力の高い選手を多く擁するチーム」に適したフォーメーションだと思います。

特にアンカーのポジションには、デ・ヨングやシャビ・アロンソみたいに、1人である程度のスペースを守りきれるだけの高い個の能力を持った選手が欠かせません。

しかし、現状の日本代表にそういう選手は残念ながら見当たらず、時期尚早の感が否めません。

(そのオランダですら5-3-2でブラジルW杯を戦っていましたね。オランダらしい創造性を放棄したファンハール監督の戦術は私の好みではありませんが)

カウンターサッカーと間延びした4-1-2-3という組み合わせに懐疑的なのはそれが理由です。

アギーレ監督は「トップと最終ラインの間を40m以内の距離に保ってプレーしろ」と指示していますが、少なくともあと10m陣形をコンパクトにしないと、ワールドクラスの強豪を相手にしたときキツイと思います。

この試合の後半のように、25~30m以内の4-4の守備ブロックをまずつくり、4と4の間につかまえきれない相手選手にプレスをかけるリベロ的なアンカーを置いた4-1-4-1で、強豪相手にカウンターサッカーをやるというのならアリかもしれませんが。

しばらくは守備時に4-4のコンパクトなブロックをつくり、4-2-3-1で攻撃して勝利という結果を出しながら、選手個々の能力を高めていくというこれまでの路線を地道にやっていく方が手堅いと思います。

というわけで、気づけばアギーレジャパン6試合目にして、「4-2-3-1のパスサッカーで試合に勝つ」というザックジャパン時代に“先祖返り”していました。

 攻撃・守備時の具体的な試合内容の分析と、選手個々の評価については次回にしましょう。



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■日本代表、ティキ・タカに戻して大勝(その2)

前回のつづき

 選手個々で特筆すべき活躍を見せたのは、まず吉田選手。
サイドからのボールがこぼれてきやすい絶妙なポジショニングを取ったことで、相手GKがはじいたボールを頭で押し込んで、チーム全体の自信を回復させる貴重な先制ゴールをゲット。守備でも相手にシュートチャンスをほとんど与えませんでした。

本田選手はショートカウンターからGKとの一対一を冷静に決めましたね。右サイドからカットインして自ら惜しいシュートを放ったり、周りの選手を使ってチャンスメークしたりと、攻撃の主軸として活躍。

遠藤選手はパスを適度に散らしてチーム全体でボールを落ち着かせることに貢献。弾丸ミドルからのゴールも大変良かったです。
     
乾選手は、1点目のダイレクトシュートは美しかったですし、2点目も味方選手が打てずにこぼれてきたボールを確実に決めてくれました。

豊田選手は、相手DFにつぶされた香川選手を良くフォローして代表初ゴール。しかし2点目をあげる決定的チャンスを外したことは次への課題です。

ここで名前をあげていない選手たちも、出来は良かったと思います。

 逆に香川選手は惜しいチャンスもあったんですが一人カヤの外。全体的にプレーが消極的で、後半17分のゴール前中央でのプレーはパスではなくて自分でシュートを打てなかったでしょうか。

ゴールゲッターとしてもチャンスメーカーとしても絶好調だったブンデスリーガからプレミアへ行き、ラフなイングランドサッカーの悪いクセをつけてドイツに帰ってきたというか、シュートの一つ手前のトラップでボールを自分の止めたいところにきちっと止められなかったり、アバウトで不正確な浮き球のパスを味方へなんとなくあげるようなプレーが増えて、ひとつひとつのプレーが雑になってしまった感じがします。

そのためクラブでも代表でもシュートやラストパスが思うように決まらず、今ひとつ自分に自信を持てない結果プレーが消極的になり、シュートが打てるところで打てなかったり、パスを受けて前方へターンすればチャンスになるのに意味なくボールを後ろに戻したり、味方が攻めているのとは逆サイドを元気なく歩いたりしていて、よけいに結果がでないという悪循環にハマってしまっているように見えます。

トラップ・シュート・ドリブル・パスと自分の武器となるプレーをひとつひとつ再点検して、そのスピードを落とさずに正確さを保つことと、ボールを受けるとき味方からできるだけグラウンダーのパスをもらえ、なおかつ相手DFからできるだけ離れるようなポジショニングをとる労を常にいとわないこと、パスを出すときも味方がダイレクトで次のプレーにつなげやすいようグラウンダーの正確なパスを基本とし、チームメイトにもそのイメージを共有してもらうこと(もちろんクラブでも)、そして自分がシュートを打てる瞬間が来たら迷わず最初のチャンスを確実にものにすることを心掛けると良いのではないでしょうか。

どれもプレミアへ移籍する前のドルトムント時代にはできていたはずです。

        ☆        ☆        ☆

 ホンジュラス戦の日本代表は、大差で勝利という結果も素晴らしかったですし、試合内容の方も攻守にわたり良かったと思います。

アギーレジャパンになってから相手が強かろうが弱かろうがムリヤリ堅守速攻型の戦術一本で行こうとして、結果も内容もはかばかしくありませんでしたし、コメント欄で読者さんからもご指摘があったように「今の日本代表選手の特徴に合った戦術なのだろうか?」という根本的な疑問が浮かび上がりました。

しかし、この試合のように自分たちより実力が落ちる相手に対しては、これまで通りショートパスを多用したポゼッションサッカーで全然問題はないはずですし、相手との実力差や試合展開によってカウンターサッカーをやったりと、ピッチ上の選手たちの判断で臨機応変に戦術を使い分けた方が良いと思います。

それでも、シンガポールでのブラジル戦でやったように、自分たちより一対一の能力が高い相手に対してフォアチェックをかけて、高い位置でボールを奪ってショートカウンターを仕掛けるという戦術は、やはり無理があるのではないでしょうか。

日本人選手が、足元の技術でかなわなくてもフィジカルコンタクトの強さでブラジルの選手より上回り、一対一に勝ってボールを奪えるというなら話は別かもしれませんが...。

もし強豪相手にカウンターサッカーをやりたいなら、自陣のやや引いた位置で守備ブロックをつくってスペースを消し、相手を前掛かりにさせたうえで、マイボールになったら素早くカウンターを仕掛けて、こちらの攻撃陣と相手のバック陣で3対2や4対3の数的有利の形をつくりシュートまで持っていく、たとえば香川選手のゴールでフランス代表を沈めた2012年にパリ・サンドニでやったゲームがひとつのモデルになると思います。

 久しぶりにスカッとする勝ち方をした日本代表なんですが、この試合のようにのびのびしたプレーで本来の実力をロシアW杯の初戦で同じように発揮できなければ、まったく意味がありません。

そのためにも、常にW杯の真剣勝負を戦っているつもりで毎回テストマッチに臨み、普段テストマッチでやっているように、W杯の本番で自分本来の実力を発揮できるよう心がけることが必要不可欠です。

また、この試合のスタメンと2018年ロシアW杯開幕戦の日本のスタメンがまったく同じ顔ぶれになったとしたら、それは日本サッカー界にとってはある意味危機的な状況かもしれません。

ベストなのは、日本代表監督が2018年夏にベテランと若手のどっちをロシアへ連れて行くか真剣に悩むような状況です。

日本サッカーの世代交代をスムーズになしとげるためにも、若手選手は野心をもってどんどんレギュラーポジション奪取を狙ってチャレンジして欲しいですね。

「自分は絶対にヤットさんや長谷部さん、本田さんにはかなわないんで、ロシアへは控えでも行ければラッキーです」みたいに、自分の能力に自分で制限をつくってしまっているような若手選手は、日本代表はまったく必要としていません。

 
◇    ◇     ◇     ◇     ◇     ◇    ◇

           2014.11.14 豊田スタジアム 

          日本  6 - 0  ホンジュラス

          吉田 9'
          本田 41'
          遠藤 44'
          乾  47'
          豊田 69'
          乾  74' 


        GK 川島        GK エスコベル
          (西川 81)
                      DF クリサント
        DF 酒井          (バラオナ 72)
           森重           ベルナルデス
           吉田           フィゲロア
           内田           イサギーレ

        MF 長谷部      MF キオト
          (田口 78)       (マルティネス 55)
           香川           デルガド
           遠藤           ガリド
          (柴崎 70)       (ペラルタ 65)
                         ガルシア
        FW 武藤          (チャベス 70)
          (乾 46)
           岡崎       FW エリス
          (豊田 63)      (ロチェス 59)
           本田          ロドリゲス
                       (ロハス 76)


        ☆        ☆        ☆

 読者の皆さんへ

ブラジルW杯以降、当ブログは奇怪な現象にずっと悩まされてきて、それを前日の記事の「読者のみなさんへ」の項目でカミングアウトしたばかりですが、そうしたとたん奇怪な現象がピタリと止まりました。

それはそれで、とっても気味が悪いんですが、読者の皆さんに一応ご報告しておきます。

ご心配なさり、コメントを下さった読者さんにも深く感謝いたします。

ただ、いつまた奇怪な現象が再発するかわかりません。

もし、代表戦があったのにいつまでたってもブログが更新されていないように見える場合は、前日の記事で書いた方法を試してみてください。




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■日本代表、ティキ・タカに戻して大勝

 昨日ホンジュラスとのテストマッチが豊田スタジアムで行われ、日本代表が6-0で大勝しました。

今回の対戦相手であるホンジュラスですが、イングランドやスコットランド・アメリカなど海外でプレーする選手に、国内組をあわせたチームです。その実力はホームでもアウエーでも日本が勝利できる程度と見ていました。

ホンジュラスはベルギーやトルコでプレーする主力選手が一部欠けていたようですが、それを差し引いても6点とって大勝という結果は素晴らしかったですし、内容も良かったんじゃないでしょうか。

 「常にゲームの流れを読みながらサッカーを見る」という習慣を身に着けると選手なら勝負強くなり、サポならサッカー観戦の面白さが増すと考えていますので、いつもであれば当研究所なりにゲームの流れを解釈した上で、何分に誰がシュートしたといった具合に試合経過をお伝えしてきたのですが(ムリヤリ記事を長くするためにしょうがなくやっていたんじゃないんですよ<苦笑>)、いろんな理由でしんどくなってきたので今回からやめます。

        ☆        ☆        ☆

 それではいきなり試合内容から見ていきますが、勝っても負けてもクッソつまらなかったこれまでの4試合はいったい何だったんだという激変ぶりでしたね。

日本代表がこの試合で使った戦術は、フォーメーションこそ4-1-2-3で変更はなかったものの、これまでやってきた「ロングボールを多用した堅守速攻」ではなくて、むしろザックジャパン時代におなじみだったショートパスを多用して相手を崩していくスタイル(スペインで言うところの“ティキ・タカ”)でしたね。

遠藤選手や長谷部選手を呼び戻したのも、そのためだったのでしょう。

久しぶりの顔ぶれ・久しぶりの戦術でぶっつけ本番みたいな形になりましたが、ザックジャパンが4年間かけて熟成してきただけあって、各選手のコンビネーションは意外と取れていました。

これまでのロングを多用した堅守速攻スタイルでは攻撃のパターンが限られていたのですが、この試合はセットプレーからのゴールあり、ミドルシュートあり、サイド攻撃あり、中央からの崩しありと多彩でしたね。

長谷部選手が良い形でボールを奪って、本田選手がゴールを決めたショートカウンターもありました。

ブラジルW杯直前にも言いましたが、何が何でも一つの戦術で行くと決めつけるのではなくて、この試合のように自分たちと相手との力関係やゲームが始まった後の展開を見ながら、ピッチ上の選手たちの判断でショートパスによる崩しとカウンター攻撃とを臨機応変に使い分けていけば良いのではないでしょうか。

この試合の攻撃の内容について言えばまずまず良かったと思いますが、パスをつなぐときにまだ判断が遅かったり、ワンタッチ余計だったりするケースが多く、改善の余地が大きいです。

ショートパスをつなぐポゼッションサッカーだからといって、何も相手が守備隊形を整えるのを待ってやり、わざわざ遅攻を選択する必要はありません。

守備面もまずまずで、相手のボールホルダーに厳しくプレスをかけて自由を与えないようにしようというチーム全体の意図はうかがえました。

ただ、トランジション(攻守の切り替え)には相変わらず課題が残っており、特にボールを失った直後、ドリブルする相手のボールホルダーの前に立ちふさがって前方へのパスコースを消し、できるかぎり早くボールを奪い返すということがなかなかできません。

それでも試合内容全体としては、ポジティブに評価できるものでした。

選手個々の評価と試合全体のまとめについては明日にしましょう。

つづく

         ☆        ☆        ☆

 読者の皆さんへ

ブラジルW杯での日本の戦いが終わった直後から、当ブログでは謎の現象がずっと続いています。

日本代表の召集メンバーが発表されたときの記事をアップしたときはそんな現象は起こらないのに、代表戦が終わったあとに記事をアップしたときだけ、アップした直後にちゃんと最新記事がブログに表示されたのを確認したのに、30分ぐらいたって再アクセスするとアップしたばかりの最新記事が消えており、いつのまにかブログを更新する前の状態に戻っているという現象が頻発しています。

(どういうわけか代表戦の試合結果が悪いときにそういう現象が起こるような気がしますが、ひどい場合ですと最新記事をアップしてそれがブログに表示されるまで1日以上かかってしまいます)

自分のブラウザに古いキャッシュが残っているのかと思い調べましたが、どうも違うようです。

読者の皆さんの中には、もうこのブログは更新をやめたんじゃないかと勘違いされた方もおられるかと思いますが、決してそんなことはありません。

とくに断りがないかぎり、代表の召集メンバーが発表された後と、代表選の翌日の深夜までには必ず記事を更新しています。

それでもブログが更新されていないように見える場合は、このブログの左カラムにある「月刊アーカイブ」から最新の月をクリックすると、アップしたばかりにもかかわらずブログに表示されていない最新記事が現れることがありますので、この方法を試してみてください。

 また、11月5日に「11月のテストマッチに臨む日本代表メンバー発表」の記事をアップした直後は、人気ブログランキングのサッカー部門で150位から200位ぐらいの間に当ブログのランキングが表示されていたのに、ホンジュラス戦があった昨日から、当ブログがランキングのどの位置にあるのか全く表示されなくなるという現象も起こっています。

サッカー部門のランキングには、10月を最後に更新していないブログのランキングも表示されていますので、10日間更新しなかったからといって当ブログのランキングが消滅してしまったということもありえません。

ともかく、当ブログを気に入ってくださった読者さんはブログランキング経由ではなく、ブラウザの「お気に入り」に当ブログを登録して、代表選の前後に「お気に入り経由」で当ブログにアクセスなさることをおすすめします。

 それにしても、どうしてこんな奇怪な現象が続くのでしょうか?

ジャーナリストの池上彰さんが、事実を捏造した記事を書いた朝日新聞を批判したところコラムの掲載を拒否され、池上さんが朝日新聞から言論弾圧を受けるという衝撃の事件があったばかりで、日本がだんだんと不寛容な社会になりつつある一つの例ではないかと思います。

10年近くやっているだけが取り柄のウチのような零細ブログに、池上さんほどの大きな社会的影響力があるとも思えませんが、当ブログに批判された“権力者”が巨大なパワーでもって、当ブログをネット社会から「はじめからなかったこと」にするつもりなのでしょうか?

まるでジョージ・オーウェルが左翼全体主義を批判して書いた小説「1984年」に出てくる社会みたいなんですが、もしそうならむしろ光栄なことですね。反権力のジャーナリストに与えられるピューリッツアー賞にブロガー部門があったら、当ブログがノミネートされるかもしれません(笑)

しかしながら、「言論や表現の自由」は憲法で全国民に認められている基本的人権であり、強大な権力でもって市民の人権を侵害する者がいるとしたら、そういう人こそ“人権講習”をみっちりと受けるべきです。

こうした現象について何かご存じの方がおられましたら、コメント欄に書き込んでいただければ幸いです。

ともかく謎の現象の本当の理由がどうあれ、当ブログは代表戦の翌日の夜までには必ず記事をアップしていますので、それでもブログが更新されていなかったり、ブログランキングから当ブログが消滅していたりしたら、何かあったなと思ってください。

そういうときに、いつにもましてブログランキングをポチッとして応援していだだけると、「サッカー言論界」の自由を守る上でも、非常にありがたいです。

ドイツの「キッカー」にしろ、イタリアの「ガゼッタ・デロ・スポルト」にしろ、選手や監督・クラブやサッカー協会を厳しい目で自由かつ健全に批評し、社会がそれを認めているからこそ、ドイツやイタリアのサッカーがW杯で何度も優勝するほどに強くなっていったのだと思います。

ブラジルでは「サポーターの数だけ、セレソンの監督がいる」と言われますね。

それにひきかえ日本のサッカージャーナリズムを見ると、クラブやサッカー協会の「出入り禁止」を恐れて、新聞や雑誌で自由なことが書けないと良く言われます。

しかし、相手が選手であれ監督であれサッカー協会やクラブであれ、良いものは良い、悪いものは悪いと正直に書くことが、本人はもちろんサッカー界全体のためになりますし、逆に心にもないヨイショ記事を書いてもらって、いったい何の得になるのでしょうか?

その意味でも、なんのしがらみもなく批評できるサッカーブログの存在は、日本のサッカー界にとって貴重な存在だと思いますし、実際ブロガーさんの中には、現役のサッカー記者やJリーグのプロの監督さん顔負けの戦術知識を持っている人も少なくないです。

「言論や表現の自由」に対する理解と寛容さが他のサッカー大国に比べると遅れている日本ですが、サポーターのみなさんで日本のサッカー界における「言論の自由」を応援してくださることが、ひいては日本サッカー全体の強化につながっていくのではないでしょうか。



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■11月のテストマッチに臨む日本代表メンバー発表

 11月14日にホンジュラスと、18日にオーストラリアとのテストマッチが予定されていますが、両試合にのぞむ日本代表メンバーが発表されました。次のとおりです。


GK 川島 永嗣 (リエージュ:ベルギー)
   西川 周作(浦和)
   東口 順昭(G大阪)

DF 吉田 麻也(サウサンプトン:イングランド)
   森重 真人(F東京)
   塩谷  司(広島)
   内田 篤人(シャルケ:ドイツ)
   酒井 高徳(シュツットガルト:ドイツ)
   太田 宏介(F東京)
   昌子  源(鹿島)
   松原  健(新潟)

MF 香川 真司(ドルトムント:ドイツ)
   柴崎  岳(鹿島)
   田口 泰士(名古屋)
   長谷部 誠(フランクフルト:ドイツ)
   遠藤 保仁(G大阪)
   今野 泰幸(G大阪)

FW 本田 圭佑(ACミラン:イタリア)
   岡崎 慎司(マインツ:ドイツ)
   武藤 嘉紀(F東京)
   小林  悠(川崎)
   豊田 陽平(鳥栖)
   乾  貴士(フランクフルト:ドイツ)


 今回召集されたメンバー表を見てみますと、田中・森岡・細貝・柿谷・ハーフナーら各選手が外れ、内田・長谷部・遠藤・今野ら、ザックジャパンの時に常連だった選手たちが呼ばれているのが目を引きます。吉田選手もケガが癒えて戻ってきました。

4-1-2-3をベースに局面によって3-4-3になったり4-1-4-1になったりしながら、堅守速攻を狙うアギーレ監督のサッカースタイルに対し、彼らがどのような役割をもって起用されるのか、それとも「戦術の引き出しが多い」と言われるアギーレ監督が堅守速攻以外の戦術を披露してくれるのか、この2試合に注目したいと思います。

そして言い訳の許されない公式戦である来年1月のアジアカップを前にして、テストマッチも残り2試合となってしまいました。

「なってしまいました」と書いた理由は、守備はともかくとしても、これまで4試合チャンスがあったのに、依然としてゴールを奪う軸となる攻めの形がかたまったようには見えず、あまり結果も出ていないからです。

唯一勝利をあげた試合がオウンゴールの1点のみだったというのも寂しいですね。

そろそろ各ポジションで軸となる選手を決めて、攻守の戦術を実戦で通用するまでに選手間のコンビネーションを熟成させないと、時間的に間に合わなくなってくるおそれがあります。

 ところで、今回ホンジュラス戦までの合宿のほとんどをアギーレ監督が欠席し、ゲリング・コーチが代わりに選手たちの練習を見るみたいですね。

メキシコの民間企業が主催する「サッカー殿堂」の受賞式典にアギーレ監督が出席するとのことですが、クラブチームの監督と違い、W杯やその予選・アジアカップといった公式戦までの代表チームの監督の仕事は、数か月に1度ある合宿とテストマッチで選手を指導することがメインなわけで、その大事な合宿を欠席してしまえば、代表監督としての仕事の半分かそれ以上を放棄することになってしまいます。

日本代表の監督さんがそれでは困るわけで、受賞式典を日本代表の合宿や試合のない日にずらしてもらうとか、そうでなければアギーレ監督の代理人を受賞式典に参加させて、本人の受賞スピーチを録画したビデオをメキシコの会場で流してもらうとかできなかったんでしょうか。

こういうことがあると、代表サポのアギーレ監督に対する信頼が失われてしまいます。

日本サッカー協会(JFA)が結んだ、アギーレ氏との契約内容もどうなっているのでしょうか。

「代表監督にとって合宿や試合は、すべてのことに対して参加を優先させる」という契約にしなかったんですかね。

私もサッカーを見始めてそろそろ25年ぐらいになりますが、JFAもJリーグも、そのマネジメントの拙さに首をかしげたくなることが最近多くなってきたように思います。

日本サッカー、大丈夫なんでしょうか。


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