■2014年05月

■日本代表、W杯壮行試合は勝利で締めるも...

 昨日、日本代表のW杯壮行試合が行われ、日本が1-0で勝利しました。

今回の対戦相手は「仮想ギリシャ」として呼ばれたキプロスで、確かにキプロス人のほとんどがギリシャ系なんですが、ルーマニアやウクライナでプレーするごく一部の選手を除けばほとんどが自国リーグ所属であり、ギリシャより2ランクは落ちる相手でした。

日本がホームでもアウエーでも問題なく勝てる相手と評価していましたが、1-0で日本の勝利という結果は順当だったものの、内容には課題が残りました。

それでは試合展開を振り返りましょう。

        ☆        ☆        ☆

 前半立ち上がりは、厳しくプレスをかけてくるキプロスの守備に日本が手こずる展開。日本は各選手の動きが重く、攻撃の組み立てがうまくいきません。キプロスのコンパクトな守備ブロックを崩せず、日本は遠目からのシュートが多くなります。

7分、日本のミスパスをカットしたエフレムがカウンター攻撃、スルーパスを狙いましたがウラヘ抜けたFWミティディスにあわず、GK川島が押さえて事なきを得ます。

16分、長友のパスを受けた香川がミドルシュート、GKが前へこぼし、こぼれ球をつないで長友がクロスを入れますが合いません。

22分、ゴール前の内田のクリアを拾ったラバンがダイレクトシュート、ゴールポスト左をかすめていきました。

29分、ゴール前中央で、岡崎→本田→柿谷と細かくつなぎ、柿谷の落としたボールを本田がシュートしますが、弱いシュートは難なくキプロスGKコンスタンティヌウに押さえられます。

前半も40分をすぎるとキプロスのプレスが弱まり、相手陣内で日本のパスが徐々に回るようになりました。

43分、岡崎のパスをゴール前で香川が個人技で持ち込みシュートしましたが防がれ、混戦からのこぼれ球を内田が執念のシュート、二度目のプッシュがゴールとなり日本先制!

 後半から今野に代えて吉田、遠藤に代えて長谷部、内田に代えて酒井宏を投入しキックオフ、時間がたつにつれ選手個々の動きや選手間のコンビネーションが少しづつ良くなっていきました。

5分、相手のパスミスを拾った香川が柿谷にスルーパス、柿谷のファーサイドへのダイレクトシュートをコンスタンティヌウがファインセーブ、そのこぼれを本田が狙いましたが相手DFがクリア。

10分、左サイドで長谷部からのパスを受けた長友がドリブルでカットインしつつミドルシュートを放ちますが、惜しくもゴール右へ

22分、酒井宏のクロスがクリアされたボールを長谷部がゴール前やや左でワントラップからシュートしますがGKにはじかれ、さらに本田のシュートは大きくクロスバーの上。

35分をすぎると日本の運動量が落ち、キプロスに押し込まれます。

40分、日本のゴール前中央からマクリデスが右サイドへスルーパス、ウラヘ抜け出したスティリアヌウのシュートがサイドネットを揺らし、ヒヤッとさせられました。

ロスタイム3分を消化してもスコアは動かず、日本は1-0で壮行試合を勝利で飾りました。

        ☆        ☆        ☆

 それでは試合内容を見ていきますが、負荷をかけたフィジカルトレーニングをやってきたせいで仕方ないのかもしれませんが、各選手の動きが重く、特に攻撃の内容が良くなかったですね。

全体的に足が止まりがちで、パスを受けるための「顔出し」の動きも少なく、ボールホルダーにとってパスコースがほとんどないために、パスの受け手のポジショニングが悪いことが原因のミスパスが非常に多かったと思います。

相手DFが密集していてスペースの無いゴール前中央やサイドでのパス回しも細かすぎました。

こうしたことが理由でキプロスの守備ブロックをなかなか崩せず、ボールポゼッションの割には質の高いシュートチャンスが少なかったですね。

ベルギー遠征のオランダ戦において、相手のゴール前で細かくつないで最後は本田選手が決めたゴールを「理想の形」と考えているのかもしれませんが、あのいささか細かすぎる攻撃の形にこだわってばかりいると、ゴール前の攻撃がことごとく相手DFにひっかかってシュートまで至らず、そうこうしているうちに相手に先制されてしまった、なんていう「策に溺れた」結果を招きかねません。

あのような攻撃は絶対にやるなとは言いませんが、私が代表各選手に身に着けてほしいのは、相手DFをドリブルやフェイントなどで振ることでシュートコースを自分で空けつつ、ペナの直前で相手DFの前から正確なミドルをゴールの枠の中に叩きこむという、より実戦的で実用的なスキルです。

C.ロナウドやメッシ、ルーニーもこのスキルを持っているから、世界の頂点に立つ攻撃的プレーヤーにのし上がれたわけですし、彼らが所属する代表チームも現実的にW杯の優勝を狙える位置にあるわけです。

相手DFを抜いてGKと一対一の形をつくらないとゴールが決められない選手と、相手DFの前からシュートを打ってもゴールを決められる選手との間には、越えられない壁があると思います。

アメリカ合宿で日本の選手もこのスキルをしっかり身につければ、W杯でもゴールを奪うための強力な武器となり、それをクラブの試合で使ってゴールを量産できれば、プレミアでもセリエAのビッグクラブでもレギュラーポジションがとれるでしょう。

それに加えて、味方がくれたパスをトラップせず、自分が狙ったところにダイレクトで正確にシュートする能力もぜひ磨いてほしいですね。

 守備に関してはまずまずできていましたが、相手のボールホルダーがサイドにいるときはコンパクトな守備陣形ができていましたが、ピッチの真ん中に相手のボールホルダーがいるとき、4人でつくるDFラインと同じく4人でつくるMFのラインが縦にも横にも少々間延びしていたのが気になりました。

相手のカウンター攻撃を受けているとき、相手がトップにロングボールを放り込んで、せっかく日本のDFが競り勝ってヘッドで跳ね返しても、両ボランチの戻りが遅いために、こぼれ球を相手MFに拾われるおそれがあります。攻守の切り替えの速さを常に心掛けてほしいです。

        ☆        ☆        ☆

 選手個人で特筆すべきは、負傷明けの動きが注目された内田選手。ゴールへの執念が評価できますし、守備でもサイドで相手をほぼ押さえきりました。

逆に、本田選手は体が非常に重たそうで、ミスパスが多くシュートも弱々しかったです。試合の後半のほうが動けていた感じでしたので、今後フィジカルコンディションがあがってプレーが改善されることを期待します。

長友選手は、走る・蹴るといったプレーそのものではなく判断の部分で問題がありました。たとえば自分でファールを受けたと勝手に判断してプレーを止めてもレフェリーがとってくれず、味方が長友選手が空けた穴をカバーしなければならなくなったり、相手選手を体でブロックしてボールをゴールラインの外へ出してマイボールにするつもりが、後ろからボールを突かれて体を入れ替えられ、あやうく失点のピンチになりかけたシーンが2度ありました。コンフェデのイタリア戦で日本が大逆転を食らったきっかけはこのようなミスからの失点でしたし、こういった消極的なプレーは好みません。ボールの勢いが強く、ラインを割るまで相手が追いつけないとき以外は、リスクを最小限にするために早めに決断してはっきりクリアすべきです。

柿谷選手はプレー選択の視野が狭くなっていて、ゴール前で次のプレーをパスと決め打ちしすぎているのではないでしょうか。前半ゴール正面で本田選手にボールを落としたプレーは、自分で反転してシュートで良かったと思います。あと、FWの仕事はどうしたらゴールできるかを考え実行することで、シュートミスを悔んでいつまでも引きずったり、罪悪感にさいなまれて自分を責めたりすることではありません。シュートミスをして次にどうすべきか学んだらサッと頭を切り替えましょう。それがゴールへの最短距離の道です。

        ☆        ☆        ☆

 W杯壮行試合となったキプロス戦は結果は順当だったものの、試合内容は低調でした。

今は負荷をかけてフィジカルトレーニングをやった直後であり、アメリカ合宿に入ってから選手個々の体調も組織プレーのコンビネーションも仕上がってくることを期待します。

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       2014.5.27 埼玉スタジアム2002

     日本 1 - 0 キプロス 

     内田 43'


    GK 川島        GK コンスタンティヌウ

    DF 長友        DF A.ハラランブース
      (伊野波 76)      メルキス
       今野           E.ハラランブース
      (吉田 46)       (バシリウ 70)
       森重           スティリアヌウ
       内田
      (酒井宏 46)    MF キリアコウ
                     (ルシアス 54)
    MF 遠藤            ニコラオウ
      (長谷部 46)      (アレスティ 83)
       山口            マクリデス
       香川           (シエリス 90+) 
       本田            ラバン
       岡崎           (ドブラシノビッチ 65)
      (清武 70)         エフレム
             
    FW 柿谷         FW ミティディス
      (大久保 58)       (ソティリオウ 72)




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■ブラジルW杯のための予備登録メンバー発表

 本日、ブラジルW杯にのぞむ日本代表メンバーの負傷などに備える予備登録メンバー7人と、代表選手の練習をサポートするトレーニングパートナー2人が発表されました。次の通りです。

☆予備登録選手

 GK 林  卓人 (広島)

 DF 駒野 友一 (磐田)
    水本 裕貴 (広島)

 MF 中村 憲剛 (川崎)
    細貝  萌 (ヘルタ・ベルリン:ドイツ)

 FW 豊田 陽平 (鳥栖)
    南野 拓実 (C大阪)

☆トレーニングパートナー

 MF 坂井 大将 (大分)

 FW 杉森 考起 (名古屋)




 前回記事では、「人間の思考はある程度現実化する」と言いました。

もちろんW杯優勝であろうとベスト4であろうと、自分が考えた目標なり夢を現実のものとするには、ただ言いっぱなしにするのではなく、積極的に行動してそれが現実のものとなるよう努力することが欠かせません。

 ところでW杯は、その直前に行われたチャンピオンズリーグ(CL)なり欧州四大リーグなりで起こったことの影響を受けるケースが多々あります。

CLでは、ポゼッションサッカーでブンデスリーガ優勝を圧倒的な強さで勝ち取ったグアルディオラ監督率いるバイエルンを、アンチェロッティ監督率いるレアル・マドリードが堅守速攻型のサッカーでやぶりました。

まだCLの王者は決まっていませんが、この試合の結果はW杯出場国の監督さんたちの考え方や戦術の流行に影響を与え、ブラジルW杯では「堅守速攻サッカー」を採用する国が増えるかもしれません。

ザックジャパンは選手も監督も、攻めの主導権を自分たちで握るポゼッションサッカーを理想としています。

私は、体格が大きいとはいえずフィジカルコンタクトがあまり得意でない反面、足元の技術とアジリティがある日本人選手には、グラウンダーのパスで攻撃を組み立てるサッカーが合っていると考えていますが、攻めの主導権を握る攻撃的なサッカーが自分たちのやりたいサッカーだからといって不用意に前がかりになって攻めていくと、バイエルンみたいに相手のワナにまんまとハメられる可能性があります。

世界中のサッカー関係者がCLという大舞台でそれを目撃したわけですから、レアルの成功に自分もあやかりたいと考える監督さんは少なくないはずです。

とくにギリシャやコロンビアは堅守速攻型のサッカーを本来得意としていますから要注意ですし、コートジボアールもそういう戦術をとってくる可能性があります。

だから日本も堅守速攻型サッカー一本でブラジルW杯を戦えとは言いませんが、「勇気」と「無謀」は違います。

相手が仕掛けるワナに対して、何の準備もリスクマネジメントもすることなく突っ込んでいくのは単なる無謀です。

ここで必要なことは、チーム全員が「こちらが攻めていてボールが相手ゴール前にあるから今はまだ守備のことを考えなくてもいいや」と油断することでも、相手のカウンターにビビり攻守両面において弱気で消極的になってしまうことでもなくて、ボールがピッチのどこにあったとしても、「今この瞬間ボールを奪われても、失点につながるような致命的な攻撃を受けないようにするにはどうしたらよいか」ということを常に意識してプレーし続けることです。

そうすれば、相手がカウンター攻撃のために前線に残している選手に対して、オフサイド崩れに注意しつつ常に1人が厳しくマーク、もう1人がカバーの態勢をとろうとか、相手ボールになった瞬間、すぐ近くにいる日本の選手が相手のボールホルダーの前にすぐさま立ちふさがって前方への正確なパスを妨害し、相手のカウンター攻撃を遅らせているうちにすばやく戻った味方が守備ブロックを形成するとか、やるべきことが見えてくるはずです。

 もう一つ忘れてはいけないのが、自分たちがいくら「攻めの主導権を握ってサッカーがしたい」という理想をもっていたとしても、どちらが攻めで主導権を握るのかその選択権はピッチで対決する二つのチームのうち強い方にあるというサッカー界の厳然たる掟です。

相手からボールを奪ってガンガン攻めるか、それとも相手にあえてボールをポゼッションさせて相手の守備がおろそかになったところをカウンターで突くか、それを決めるのは基本的に実力が上のチームの方だということを勘違いしてはいけません。

サッカーという競技が面白いのは、二つのチームに実力差があったとしても、強い方が90分間休むことなく攻めっぱなしということはまれで、弱い方にも相手を押し込んで攻撃する時間が出てくることです。

ですから、攻めの主導権を握ってボールポゼッションすることを理想とするチームであっても、必ず相手に押し込まれて攻められる時間帯が出てきますし、相手が実力で格上ならなおさら、攻めるよりも攻められる時間の方が長くなることへの準備が必要です。

相手にボールをポゼッションされて攻め込まれるたびに、「自分たちの理想のサッカーができなかった」といって自信を失い、精神的に動揺してそれが守備の乱れにつながり失点していたのではサッカーになりません。

ポーランドでのテストマッチでもコンフェデにおいても、ブラジルに押し込まれるとあまりにも守備がもろかったですよね。

「攻めで主導権を握るポゼッションサッカー」も「堅守速攻型のカウンターサッカー」も、サッカーの試合に勝つという最終目的のための手段の一つにすぎません。

中盤でのボールの奪い合いでどちらが攻めの主導権を握るか、(あえて相手にボールをポゼッションさせるかも含めて)まず二つのチームの力関係で「強・弱」が決まります。

それはサッカー選手としての才能に加え、これまでどれだけ能力を高めるために努力してきたか、1対1のボールの奪い合いに勝ちたいという気持ちをどちらが強く持っているかに左右されます。

しかし、たとえ相手に攻めの主導権を握られたとしても、それが恥でもイコール試合の負けでもないことに注意が必要です。

ボールの奪い合いで優位に立ち、こちらが攻めの主導権を握れればそれで良し、相手がこちらを押し込んで攻める時間帯は、しっかりコンパクトな守備ブロックをつくり、プレスをかけて相手から攻撃の自由を奪い、ゴール前ではマークのズレを絶対につくらないことで失点を防ぎ、

攻める時間よりも守る時間がたとえ長くなったとしても、自分たちのサッカーができないからといって精神的に動揺するのではなく、辛抱強く相手の攻撃を無効化する守備を続けつつ反撃のチャンスをうかがうようなタフさや、試合の局面局面に応じた臨機応変さも、この一か月間のキャンプで選手たちに身に着けてほしいことです。

ザッケローニ監督は就任いらい、つねづねサッカーにおけるバランスの重要性を説いてきました。

ボールをポゼッションして攻めの主導権を握り、攻撃サッカーを貫いてW杯で勝ち続けることを理想として追い求めることそれ自体はとても良いことだと思いますが、現実とのバランスも考えて、試合の状況状況に応じた臨機応変さを持つことも重要であるというのが私の言いたいことです。

欧州の名門クラブでプレーする日本人選手が出現するようになったことは日本サッカー界にとって大きな進歩だったとはいえ、まだまだ「肩書き先行」であり、ビッグクラブで確固としたレギュラーポジションが獲得できていなかったり、レギュラーであっても、所属するチーム自体の戦力が落ちてしまって、かつてのように優勝争いにからめない実質的な中堅クラブとなってしまっているのが現状です。

そうした意味において、日本代表はまだまだW杯のチャレンジャーであって、押しも押されもせぬW杯優勝候補のスペインやブラジル・ドイツのように、格下の挑戦をがっぷり受けて立つ「横綱」ではありません。

だからこそ、日本がW杯で良い結果を出して、日本人選手の能力の高さを証明できれば、今所属しているクラブにおけるチームメートからの信頼度もアップし、ゴールチャンスで自分に多くボールが回ってくるようになるでしょうし、現在のクラブから欧州のビッグクラブに引き抜かれる選手も出てくることでしょう。

日本はチャレンジャーなのですから、相手より先に足が止まったら勝負になりません。相手の実力が上ならなおさらです。スタミナ面や暑さ対策を含めた、残り一か月のフィジカルコンディションの調整は非常に重要になってきます。

岡田ジャパンはそこだけは間違いませんでした。

岡田ジャパンより個の能力や攻撃の組織力が格段に高まったザックジャパンなら、相手に走り勝つことでもっともっと大きな成果をあげられるチャンスが高まります。

攻撃でも守備でも、ピッチ上の11人の選手が積極的にプレーに関与し、ゴールを狙うときはもちろん守備においても、相手がゴールするために完成させようとしている攻撃の組み立てをすべて破壊してやるという「攻めの気持ち」が欠かせません。

ブラジルW杯で明確な目標をかかげ、その実現のために試合中どんな状況におかれても動揺しないような準備をしておく、できるかぎりの準備をしたら目標の実現を信じてピッチの上で自分がやるべきことに集中する、それが夢を実現させる勝者の考え方・行動の仕方だと私は信じています。

<了>



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■ブラジルW杯にのぞむ日本代表メンバー発表!

 本日14時、ザッケローニ監督からブラジルW杯にのぞむ日本代表に召集された23人の選手が発表されました。
次の通りです。


 GK 川島 永嗣 (リエージュ:ベルギー)
    西川 周作 (浦和)
    権田 修一 (F東京)

 DF 吉田 麻也 (サウサンプトン:イングランド)
    今野 泰幸 (G大阪)
    長友 佑都 (インテルミラノ:イタリア)
    内田 篤人 (シャルケ:ドイツ)
    森重 真人 (F東京)
    酒井 宏樹 (ハノーファー:ドイツ)
    酒井 高徳 (シュツットガルト:ドイツ)
    伊野波 雅彦(磐田)

 MF 遠藤 保仁 (G大阪)
    長谷部 誠 (ニュルンベルク:ドイツ)
    山口  螢 (C大阪)
    青山 敏弘 (広島)    

 FW 本田 圭佑 (ACミラン:イタリア)
    香川 真司 (マンチェスターU:イングランド)
    岡崎 慎司 (マインツ:ドイツ)
    柿谷 曜一朗(C大阪)
    大迫 勇也 (1860ミュンヘン:ドイツ)
    齋藤  学 (横浜M)
    清武 弘嗣 (ニュルンベルク:ドイツ)
    大久保 嘉人(川崎)



 ザッケローニ監督によりますと、選考の基準はまず才能、そしてチームの和を大切にでき、戦術理解度が高く、複数のポジションでプレーできるポリバレントな能力を持っているかどうか、とのことです。

ブラジルW杯のためにザッケローニ監督がチョイスしたメンバーを見てみますと、これまでずっと召集されてきた「常連」を中心に、非常に手堅い選考だったなと感じました。

唯一の「冒険」は、ザックジャパンにほとんど呼ばれておらず、戦術にフィットするかどうか実戦で試したことのない、川崎の大久保選手が選ばれたことでしょうか。

彼はJリーグで昨シーズンから結果を残しており、それが評価されたのでしょう。期待したいと思います。あとは広島の青山選手の選出も少々サプライズだったでしょうか。

代表サポーターの皆さんはどういった感想を持たれましたか。

監督さんが熟考に熟考を重ねた末に選ばれたメンバーですから、皆さんも思うところはいろいろあるでしょうが、私たちの代表である23人の選手の力を信じて、全力で応援しようと思います。

 もちろんザッケローニ監督の手腕も信頼しておりますが、会見で唯一ひっかかった点が、「(W杯で)選手に具体的な目標を掲げるつもりもない」と述べたところです。

本田選手や長友選手がW杯優勝を目標にかかげていることについてジャーナリストに質問されると、ザッケローニ監督が「私に課せられたノルマは日本代表をワールドカップへ連れて行き、成長させること」と答え、W杯における具体的な目標を設定することを避ける点は、いつもひっかかります。

ザッケローニ監督がセリエAの強豪を指揮していたとき、イタリアのマスメディアからさんざん理不尽な批判を受けたと聞いておりますから、W杯での具体的な目標をかかげてそれが達成できなかったときに、批判されることを避けるための「保険」なのかもしれませんが、もしそうであるなら、自分がこれからやろうとしていることについて「失敗するかもしれない」ということを、心のどこかで恐れているということであり、それは「勝者のメンタリティー」ではないと思います。

本田選手が「Wカップで有名になって、セリエAに入団します」という小学校の卒業文集を書いて本当にそれを実現させたように、ただ単に言うだけではなくて努力と何度失敗しても立ち上がる不屈の行動力が伴わなければならないのは当然ですが、人間の思考がある程度現実のものになるというのは事実であり、逆に「自分にはそんなこと絶対に無理だ」とか「自分は失敗するんじゃないか」と考えている人間には、その思考どおりの未来がやってきてしまうものなのではないでしょうか。

2010年W杯までの3年間の強化策がほとんど失敗しかけていた岡田ジャパンですが、一つ正しかったのは「W杯でベスト4を目指す」という、明確な目標をかかげていたことです。

(もう一つは「相手に走り勝つサッカー」を目標にして、実際に出場32か国で一試合当たりの走行距離がトップクラスだったこと)

もし岡田ジャパンが、南アフリカW杯に行ければいい、決勝トーナメントに進出できればラッキーだといった漠然とした望みをもっていただけだったら、おそらくベスト16という結果は残せなかったと思います。

W杯で優勝するとかベスト4に入るとか、具体的な目標をかかげるからこそ、そこから逆算して「じゃあどうすれば目標を現実のものにできるか?」という発想が生まれて、努力ややるべき行動の方向性が明確になります。

自分の一度きりの人生をかけてやるからには、目標は簡単すぎるものではなく、ちょっと高すぎるぐらいの野心的なものが良いと思います。

ザッケローニ監督も、W杯で具体的な目標を定めて、それが現実となったシーンをより具体的に何度も頭のなかでイメージすると良いでしょう。

たとえば本田選手の卒業文集にあったように、日本が決勝でブラジルを2-1で降し、黄金の紙ふぶきのなか、長谷部キャプテンが高々と掲げた黄金のワールドカップを渡されて、ザッケローニ監督がそれに口づけするようなシーンです。

それがあまりにも非現実的で信じられないと思うなら、ベスト4でも良いでしょう。(それでも十分実現が難しい目標なのはわかっていますけど)

自分たちがかかげた目標の実現のために、選手も監督も全力を尽くすことだけに集中してほしいです。それが勝者のメンタリティーだと私は考えています。

話が長くなりました。W杯本大会で日本が注意すべき点などは次回にしましょう。





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